俺は屋敷の前に居た。ここが紅魔館と言われる屋敷で、咲夜さんが
メイド長をしている所だ。
引きこもりの俺が見るはずのない巨大な屋敷。本当に俺はここで
やってけれるのかという不安が伸し掛かった。
門の近くに行くと誰かが居たが、どうやら座って眠っている様だ。
「またですか。起きなさい美鈴」
咲夜さんが起こしているのはいかにも中国系の服を着ていて
いかにもだらしなさそうな表情をしている女性だった。
「あ!咲夜さん。起きてますよ」
「もう遅いわよ。お嬢様に報告しますからね」
「ええ!!それは許してください」
「それがいやなら普段から真面目にしなさい。あなたの役目は
門番ですよ」
「わかってますよ。でも、どうせ誰も来ないし」
「来てますよ!博麗の巫女とか黒いのとか。しょっちゅうね」
「うっ!?ごめんなさい。あの、ところで、そっちの
人は?」
「ああ、彼は今日からいえ、これからうちで働けるか
どうかをテストしにきた人よ」
「へぇ珍しいですね。男の人なんて」
「まぁその事は後で説明するわ。この人が受かったらね」
「わかりました。あ、そこの人、受けるなら同じ門番
の仕事にしましょうよ。そうしたら私も楽になれっ痛い!!」
「絶対にあなたと同じにはしませんからね。じゃぁ
行きましょう」
俺はかわいそうな彼女を横に中に入って行った。そこは
本当に広く、まさに金持ちの屋敷という感じだった。
一応、主と言う人に行く前に、部屋の案内もしてもらい
ながら、その部屋に向かった。
「ここが主の部屋です。いいですか、お嬢様は私より
厳しい方です。粗相のない様にお願いします」
「わ、わかりました」
「じゃぁ入ります」
咲夜さんがドアを開け、部屋に入る。そこには背の高い座が
あり、座っている人?が居た。
「お嬢様、連れてまいりました」
「お疲れ咲夜。本当に居たのね」
「ハイ。しかも、こちらに押しつけられまして」
「まぁあの二人ならそうしかねないわね。それで
あなたは?」
「あ、俺、いや、自分は新道亮介といいます。えっと
この幻想郷?には偶然迷い込んでしまったんですが、その
家には戻りたくないので、ここに居させもらう為に
働けないか聞いたら、ここに」
「そういう事。そうね。今は咲夜に任せきりだし
一人増えれば咲夜も楽になれるでしょうからね。いいわ!
雇ってあげる。でも、それは悪魔である私に使えると言う
事よ。それがどういう意味かわかるかしら」
彼女は幼い顔をしているが、目は紅く、鋭い。そして
背中に羽?の様なものがあり、本当に悪魔なのだと
思った。
俺は少し沈黙してから返事をした。俺はゲーマでよく
正義より、悪の方がいいと思っていたのもあり
その本物の悪魔に使えるなんて、そうあることではないと
思い、決断した。
「ハイ。俺は誓います!えっと」
「レミリア・スカーレットよ」
「ハイ。レミリア様に使う事を誓います」
「よろしい。人間にしては理解が良いわね。いいわ!
咲夜、面倒を見てあげて。彼を立派なメイド、いえ
執事にしてあげなさい」
「ハイお嬢様」
「これであなたも紅魔館の一員よ。それを誇りに
思うのね」
「ハイ!ありがとうございます」
俺はこうしてこの紅魔館で働けるようになった。しかも
本当の悪魔なんて、俺はまだ興奮が抑えられなかったが
すぐに咲夜さんからの指導が入る事になった。
まずは俺が寝る部屋を紹介された。無数にある
部屋の中から俺は一階の一番手前の部屋を用意された。
その部屋は元の俺の部屋より広く、普通の家庭の
リビングぐらいはある。昨日まで公園で倒れた俺にとっては
夢の世界だ。その部屋を見ていると咲夜さんから
話しかけられた。
「今は男用の服はないから、そのままでいてね!
すぐに用意するから」
「わかりました」
「それじゃ他の人達にあいさつに行きましょう」
「ハイ」
次は他のメンバーにあいさつしに行くことになった。最初に
会った門番の人は途中で咲夜さんから聞いた。
他のメンバーに会いに行く途中でも屋敷の中を
説明され、俺は初めて必死に覚えようとした。途中
小悪魔という人?にも会い、それから図書室に向かった。
その図書室は巨大で、無数の棚があった。俺達は奥に
入って行くと、そこにはまた女性が居た。
「パチュリー様今いいですか?」
「咲夜、どうしたの?それにその方は?」
「ハイ。その事で説明に来ました」
咲夜さんがその女性に説明をする。
「へぇそういう事。まぁそれならしかたないわね!
私はパチュリーよよろしく執事さん」
「ハイ。自分は新道亮介です。よろしくお願いします」
「真面目そうでよかったわ。まぁちょっと
男の人っていうのがなじめないけど」
「そうですね。でも、力仕事は任せられますから
なんなりと」
「そうね。じゃぁさっそく頼もうかしら」
「かしこまりました」
そう言うと俺はこのでかい本棚を移動させるように
言われたが、引きこもりで運動もできない俺には
無理だと正直に言い、代わりに咲夜さんが手伝って
くれた。
話は聞いていたが、この幻想郷の人達には能力が
あり、普通の人とは違うらしい。
それらの事も勉強するならここでしないさいと
パチュリー様に言われ、時間があれば勉強しようと
思った。
その後、とある部屋に連れていかれた。そこには
どうやらレミリア様の妹様が居るみたいだ。
「起きてますか妹様」
「起きてるわよ咲夜。で、誰その人?」
「この人は今日からここで働く執事ですよ」
「執事?咲夜と同じって事?」
「ハイ。ですのであいさつにきました」
「初めまして新道亮介です。よろしくお願いします」
「よろしくね」
笑顔で返事をされ、好感はよかったのかと思った瞬間
彼女はいきなり能力を放ってきた。
「咲夜、私この人で遊ぶ」
「妹様、程ほどに。彼は普通の人間ですから」
「そうなの?でも、壊れなかったらいいよね」
彼女はそう言い、俺に攻撃を続けた。これが漫画や
ゲームで見た事のある場面だ。
俺はボロボロになって咲夜さんに連れられ、自分の
部屋に連れてかれた。
「それではこれからの務めは出来ませんよ。あなたには
まず鍛えてもらわないといけないわね」
「はい。頑張ります」
「いい根性ね。それなら続けれそうね。じゃぁ
今日は休みなさい。でも、誰かから声をかけられたら
対応するのよ」
「わかりました。あの、ありがとうございます!
俺見たな者を受け入れてくれて」
「そうね。感謝しなさい。そしてそれをお嬢様達に
恩を返すのよ」
「ハイ。そうします」
「ふふっ!それじゃお休み」
咲夜さんは出て行った。俺はもう動けないので
そのままベッドに倒れこんで眠った。俺は
絶対ここでやっていこうと決意した。