薄情だとか忘れっぽいとかではなく ―― ラインハルトはバーミリオン会戦が終わり惑星ハイネセンが見えるまで、髪長姫のことを忘れていた。もちろん存在を忘れたなどではなく、この関係が終わることを忘れていた。
それも無理矢理忘れたなどではなく戦後処理と政が忙しくて、そちらまで手が回らなかったのだ。
ハイネセンが見えたとき、ラインハルトは「久しぶりに髪長姫に会えるな」と表情を綻ばせ、事情を知らない兵士たちが若い夫婦の再会を祝福する。
祝福のない結婚であることを知っているオーベルシュタインの表情は当然変わらないが、彼の表情が変わらないのは何時ものことなので誰も疑問に思うことはなかった。
ラインハルトがこれからについて思い出したのは、ハイネセンにて公爵夫人から笑顔で出迎えられた時。
公爵夫人の笑顔はそれは素敵なものであった。なにも知らない約四百億人は「夫の即位を喜んでいる」または「夫との再会を喜んでいる」と解釈したが、
「どうしたら良いと思う、オーベルシュタイン」
「最早閣下とわたしでは、どうすることも出来ないかと」
事情を知っている二人にはそうは見えなかった。
「他の者たちに明かすのは……」
契約書に口外を禁ずる項目はないのだが、常識的に考えて誰彼構わず語って良い契約内容ではない。
「……」
「……」
「……」
「……分かった。幕僚たちに聞いてみよう」
だが最早、二人だけではどうすることもできないので、多数の知恵を借りることにした。そうは言っても相談相手はラインハルトの直参の超が付く高級将校たち。過去はともかく、現在は相手に困ることはない。むしろ相手が多すぎて断るのに困るような者たちばかり。そんな幕僚たちに聞いてどうするのか?
意見を求められる幕僚たちも、自分よりも遙か高みにいるラインハルトが試行錯誤している状況に、意見することができるのか? という気もするが、秘密保持等を考えると、直参幕僚以外に聞く以外残っていない。
帝国歴四九〇年六月十九日、幕僚が全員集められた。
出頭の理由は聞いていなかった彼らに、オーベルシュタインがまずは当たり障りなく話題を出した。彼の性格を考えると
「公爵夫人が皇妃となられることに関してだ」
まずは反対している者がいないかどうかを確認する。もしも反対している者がいる場合、公爵夫人の逃走を手伝ってしまう可能性を考慮して。
「何を話し合うことがあるのだ」
「反対している者はいないかどうかの確認だ」
「まずは卿の意見を聞かせてもらおうか」
オーベルシュタインの今までの言動からすると、難癖をつけていると取られてしまうのは仕方の無いことだが、ミッターマイヤーがかなり棘を含んだ口調で問いただす。
「わたしは公爵夫人を皇妃に冊立することに関しては、大賛成だ」
オーベルシュタインが「大賛成」などと言ったので、ミッターマイヤーはかなり面食らったが、直ぐに気を取り直して自身も意義はないと表明する。
その後、幕僚たちが次々と同意し ――
「全員賛成か。ではこれを読んでもらおう。卿らが読んでいる間に、閣下をお呼びする」
オーベルシュタインは契約書をテーブルに乗せると、一時退出した。
「なんの書類だ」
代表してロイエンタールが書類を手に取り目を通し、頭を抱えて書類をミッターマイヤーに手渡す。全員書類に目を通したあと、議場は静まり返った。
「……」
「……」
「閣下はまだお越しにならんのかな、ミッターマイヤー」
「なにか急な用事が入ったのかも知れんぞ、ロイエンタール」
「……」
「……」
ラインハルトになんと声を掛ければいいのか、男たちは全員難しそうな表情を作り、腕を組んで考えたが、なにも思い浮かばなかった。
―― で、女性に関してならばロイエンタールとばかりに、全員で金銀妖瞳の色男をちらりと見る。ロイエンタールは視線に気付いたが、彼とてこんな状況になったことがないので話しようがない。
「……」
「……」
「……」
重苦しい沈黙を破ったのはファーレンハイト。
「俺はこの出頭で
公爵夫人は
「そう言えば、戴冠式に式典でどのようなお召し物を着用されるのか……」
「噂の一つもありません」
「約一年後の式に向けてドレスを作っているとは聞いたが」
公爵夫人も採寸されているので「一年後に着用するドレス」を作っているのは知っている。ドレスの用途が「結婚式用」というのも聞いていたが「ラインハルト一年後に結婚するのか☆結婚式に参列するための衣装作ってくれるとか、やっぱり優しいなあラインハルト」と ―― 自分のウエディングドレスの採寸だとは、微塵も考えていなかった。採寸している人から漏れるのではと思う人もいるかもしれないが、採寸する側は無駄口など叩かない一流の職人で、更に軍務尚書から「私的な会話をしないように(逃げられると困る)」口頭で厳命を受けているため、誰一人口を開くことはなかった。
一つ「おかしいな」と思う点が上がると、次々と思い当たる節というものが出てくる。
「そう言えば一週間ほど前に……」
警備を担当しているケスラーは公爵夫人に「式典見学の穴場はないか」と声を掛けられていた。それも「周囲に人はいない」「入退出も人目につかない」「知っている人が少ないほうがいい」という指定付き。
「下男殿と御老公の為の場所だと思い、人目に付かぬ場所をお教えしたのだが、あれはもしかして……」
ほとんど正体が知られていない元皇女はともかく、下男は
「最後に式を見て、そのまま去られるおつもりだろう」
建国皇帝の即位式など、余程巡り合わせが良くない限り見られるものではないので、その好機に恵まれた公爵夫人が見たいと思うのは当然とも言えよう。
「同盟で姿を消されなくて良かったな」
「閣下のご到着前に姿を消される可能性もあったのか」
「さすがにその状況での雲隠れはしないでしょう。そんなことをしたら、ロイエンタール提督が責を負って最悪の状況もありえますから」
「たしかに」
そんな話を続けていると、オーベルシュタインとラインハルトがやって来た。
「遅くなったな」
「なにか問題でも?」
ラインハルトはミッターマイヤーの問いに答えた ―― オーベルシュタインが呼びに来るのと前後して、イゼルローン要塞から「調査隊が行方不明」という凶報が届いた。
この調査隊はヤンとの会談を受けて編成されたもの。ヤンの罠という可能性も考慮し、人選も装備も万全に調えての派遣だったのだが、ブルームハルト隊と同じく連絡が取れなくなり帰還時間になっても戻ってこなかった。
調査に関してはラインハルトが直々に命じており、その中に「帰還しなかった場合は救助隊は派遣しないように」との指示も出していた。
「放っておくわけには行かぬな」
「そうですな」
嫁に逃げられぎりぎり状態だが、そればかりにかまけていられないのが全銀河の統治者というもの。
幾つかの指示を出し、イゼルローン要塞設計図を再度見直す。
「この辺りに空洞があるようだが」
「閣下」
「なんだ?」
「イゼルローン要塞の設計には、公爵夫人の曾祖父殿が関わっているとのこと。もしかしたら、公爵夫人がなにかご存じかも知れません。下男殿もその可能性が捨てきれません」
下男は知っていても尋ねない限りは答えない。その
「そうだ……イゼルローン要塞と言えば、
「旧王朝の盟約ですので、反故にしても……」
「髪長姫は欲しがらぬとは思うが、一応話を……」
イゼルローン要塞について尋ねる前に、彼らはしなくてはならないことがある。そのことは分かっていたのだが ――
「……」
「……」
「行くとするか」
こうして少し遅れてやってきたラインハルトは、まずはイゼルローン要塞での出来事を語る。
「なにか知っていてくれれば良いのだが」
「そうですな」
「ですが要塞にそのような場所があるとは」
幕僚たちも専門のため、食いつきが非常に良く、建設的な意見が直ぐに出てくる ―― が、今はその話をしている状況ではない。
「髪長姫にそれとなく気持ちを伝えていたつもりなのだが、気付いてもらえなくてな」
ラインハルトの呟きに似た告白だが「微塵も伝わらなかったんだろうな」 ―― 言葉にはしなかったが、幕僚たちは自分たちの思考が一致していることを疑わなかった。
「閣下は何度かデートに誘って、それらしいシチュエーションで
失敗例だが二人で夜景を見ながら、それっぽい台詞を囁いたこともある。
ただ「夜景を見ながら、それっぽい台詞を囁いた」のは確かだが、夜景を見た場所は何もない山の中腹で、移動手段はランニング。二人ともトレーニングウェアにシューズ、腕や頭にライトをつけ護衛を引き連れて、傾斜がきつい道を政治的な話をしながら、平地とほとんど変わらぬ速さで駆け上がる。
護衛を休ませるための休憩の際、スポーツドリンクを飲み夜景を見ながら「ずっとこうしてあなたと一緒に走っていたい」思いの丈を告げたところ ―― 公爵夫人は「わたし、耐久レースには自信ありますよ」だった。
好きとか愛しているとか言えないのがラインハルトである。
ちなみにオーベルシュタインは「吊り橋効果」なるものを狙ってみたが、三歳にして吠える巨大肉食恐竜に対して怯まず吠え、自ら車を運転し突進するような娘に対しては、何の意味もなかった。ちなみに吊り橋効果だが、一緒にいたラインハルトも全く無意味であった。
恐竜との死闘を視聴したあと、オーベルシュタインは「これでも驚かないのだ、あのくらいでは驚く筈がない」と。もちろん安全面を考慮しなければ、恐竜との死闘以上のスリルある場面は作れるが、仮にも皇帝と皇妃になる人物に対して安全を考慮せず、危険地帯に放り込むわけにも行かず ―― それでも二人に吊り橋効果が生まれるかどうかは不明だが。
上手く告白できないラインハルトだが、彼は銀河を手中に収めた男。権力を振りかざせば手に入らない女はいないが、
彼が宇宙を手に入れた切っ掛けであり、原動力は姉を権力者に奪われたこと。それを勧めたらどうなるかは ―― 彼の苛烈な性格を知っている幕僚たちは理解している。
もっとも幕僚たちも「力尽くで」というのは好まない者ばかりなので、ラインハルトの過去が異なっていたとしても、そのような意見を述べることはなかったであろう。
そんな三十路の超高級将校たちが額を付き合わせて「どうやって十七歳の女の子に思いを伝えようか」と ―― 公爵夫人が聞いたら「十七歳は
そんな三十路たちが出した結論だが「公爵夫人は閣下のことを嫌っていない
「嫌いといわれたらどうするのだ?」
「それはないと」
「絶対はこの世にはないぞ、オーベルシュタイン。ましてや人の気持ちだ」
「それを言われると困るのですが」
とにかく言わなければ始まらないのである。
「では卿らを信じて、髪長姫に尋ねようではないか」
勿論彼らも一晩かけたので、公爵夫人の答えに対して、どのように答えるべきかのリスト程度は作った。例えば「誰を好きだと思うか?」問いに対して、公爵夫人以外の女性の名を挙げた場合の返し方など
公爵夫人はその場にオーベルシュタインがいなかったのは「事情を知っているからだろう」と解釈していた。
こうしてラインハルトは公爵夫人に「あなたは、わたしが最も愛している女性が誰なのか、知っているか?」と尋ねて「近々大公妃となられるグリューネワルト伯爵夫人アンネローゼでしょう」と返されてしまった。
「姉上……たしかに姉上のことは別格だが」
彼らはまさかアンネローゼと返されるとは思っておらず、その受け答えは作っていなかった。だが直参一同「
ラインハルトは即位前の雑事のために席を外し、再度話し合いが始まった ―― そして彼らが導き出した答えは「過去を清算すること」だった。
またもや凡人でも三十分もあれば出せる回答だが、彼らは悩みに悩んでこの答えを導きだした。
「契約を終わらせるのです。契約があるから公爵夫人はその枠に沿っているものと考えられます。ならば契約を終わらせてしまい、そういった枠ではないことをはっきりとさせることで、初めて閣下のお心が届くのではないかと」
下手に契約を引き延ばそうとするのが問題なのではないかとして、まずは今までの関係を清算してから、新たに気持ちを伝えてはどうか? となった。
成功する確率は限りなく低いというか、ここまで全く恋愛感情が芽生えていないので、当たって砕けろとしか言いようがないのだが、家臣がそんなこと言えるはずもない。
ちなみに失敗した場合は、
「無理強いはしないから心配するな。拒絶された場合の皇妃? 必要あるまい。興味のない女を側に置くつもりはない。王朝を継ぐのはもっとも優れた者でよかろう。そうだ、あのオトフリート五世が公爵夫人の曾祖父の即位を願ったのと同じだ」
即位する前から堂々の独身宣言がなされた。
ローエングラム王朝、始まる前から終わりそうな状況である。
六月二十日の夜、二度目の出頭要請を受けた公爵夫人は、先ほどと同じく統帥本部の会議室へとやって来た。
午前中ここへやって来た時よりも、さらに疲労感を濃くしたような幕僚たちが気になったものの「夜だしね」の一言で簡単に終わらせラインハルトと向き合った。
「わたしはサインをした。あとはあなたのサインを」
ラインハルトは契約終了を証明する書類を差し出す。受け取った公爵夫人は、躊躇いなくサインをする ―― 公爵夫人は
「あなたの署名欄は、大きくすべきだったな」
公爵夫人は笑いながらサインを終え、ラインハルトへ書類を返した。
受け取ったラインハルトは、
「これで契約は終わった。この契約については忘れて欲しい」
”この契約については忘れて欲しい”外聞が悪いからですね! 公爵夫人はそのように理解したのだが、それが間違いだったことに直ぐに気付かされる。
「すきですけっこんしてください」
全銀河に向けて堂々と演説をうつラインハルトの口調と思えない、ぎこちないにも程がある喋り方でプロポーズが敢行された。
公爵夫人は明晰な頭脳を所持しているが、ラインハルトの更に上をゆく恋愛能力皆無者ゆえ、その台詞を聞いて「振り返った」 ―― 自分の背後に誰か別の人がいて、その人にプロポーズしたのだろうと。沈黙の中、自分の後ろに誰も居ないことを確認してしまった公爵夫人は、背後の幕僚たちを見るが、そこは当然三十路の野郎ばかり。そしてラインハルトに向き直り自分を指さす。
「そうだ。あなたにいったのだ。せかすようでわるいのだが、いまここでこたえをもらえないだろうか」
ぎこちないままのラインハルトに対して、公爵夫人は腕を組み考えるポーズを取った。ただ取ったはいいが、公爵夫人の頭脳も大して働いてはいない。
頭脳明晰と言われる二人だが、この瞬間その頭脳はなんら働かず ―― そして公爵夫人は言った当人も意味が分からなかった質問をする。
ラインハルトは何を言われたのか瞬時に理解できなかったが、すぐに立ち直り、
「非常に痛い」
質問に答えた。
答えを聞いた公爵夫人は追撃とばかりに、控えている幕僚たちにも答えるよう促す。幕僚たちも内心では「ぽかん」状態だったが、そこは一流の指揮官。面に出すようなことはなく、次々と「痛いです」「痛いものです」「出来ることなら味わいたくないものです」答えた。
「申し訳ございません。小官は物心ついた時からいままで一度もぶつけたことはなく、その痛さを知りませぬ」
約一名、質問に答えられなかった男がいた ―― ビッテンフェルトである。
その場にいた全員が「嘘だろ?」と思ったが、追求できるような状況ではない。ラインハルトを含む彼らは、表情こそ落ち着いているが内心は焦っていたため、公爵夫人が動揺していることを読み取ることができなかった。
”こいつら、何言ってるの”
公爵夫人がした質問は「痛い」などという回答が返ってくる類いのものではない。
だがラインハルトや幕僚たちは一様に真顔で即答した。その事実を前にして、自分の
一体何を言ったのか? 喋った公爵夫人当人すら分からない。
そこに遅れてオーベルシュタインがやってきた。
「閣下」
「オーベルシュタイン。まずは髪長姫の質問に答えてもらおう」
「御意」
「”金玉はぶつけると痛いんですか”さあ、答えろ軍務尚書」
”閣下、プロポーズしていたのでは?”
なぜこんな惨状になっているのか、オーベルシュタインは理解できなかったが、室内の空気が「即座に答えろ」になっているのは分かったので、
「とても痛いですよ、皇妃」
質問の答えと共に、プロポーズが成功したものとして話を進めた。
「これで納得してくれだろうか? 髪長姫」
全く言った覚えのない”あんまり”な質問内容に内心毒づいたが、曾祖父が潜むのは肉眼では確認できない小さな機械たち。そして「言っていない。曾祖父の悪ふざけだ」などと告白したら、曾祖父大好きたちが「一生のお願いです。一度だけでいいのでお話させてください」とまとわりついてくることは、火を見るより明らかなので口を噤んだ。
公爵夫人の耳の奥で、曾祖父の楽しげな笑いが聞こえたのは ―― 幻聴に違いないと言い聞かせ。
「
こうしてラインハルトは公爵夫人を逃すことなく結婚はしたが ―― 「結婚はゴールではない。スタートだ」という言葉がこれほど似合うカップルもいないであろう。
なにより結婚した二人が、もっともその言葉を深く噛みしめていた。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
とりあえず茫然自失と勢いで正式結婚した二人。当然その日の夜も次の日の夜も何事もなく、そして恙なく晴れがましい即位式典が執り行われた。
誰も知らなかった
「ご立派です」
「養父を彷彿とさせるなあ」
大佐の礼装に
「とても似合っている。まるであなたのために誂えたようだ」
非常によく褒められている毛皮のガウンだが、もちろん皇妃のために誂えられたものではない。
「
「
皇太子位を降りた甥が、いつか返り咲く時のためにと、わざわざ用意していた品。百九十㎝を越える大男に合わせて作られたものなので、現時点で百七十㎝台の皇妃には少々大きいが、態度の大きさは曾祖父となんら変わらないので、妙に似合っていた。
「あなたの邸を一時預かった時に見つけ、由来を聞いて是非と思ってな」
皇妃も
曾祖父用に誂えた毛皮のガウンが似合っても、皇妃としては嬉しくもなんともないのだが老人二名と夫、そして、
「とても似合っておられます」
アンネローゼが喜んでいるので文句も言えず。
「
ファーレンハイトに褒められた際には、若干イラッとしたが悪気がないのは分かっているので拳は握るだけに留めた。
「曾祖父殿が即位なさるときの衣装ですか……」
自分に曾祖父の面影を求めているケスラーを、殴ろうかと思った皇妃だが、その後ろに複雑そうな表情のロイエンタールを見つけて思いとどまる。
そのロイエンタールはと言えば頷くだけで、声もかけずに去っていった。偽兄として偽妹の立派な姿を見て感無量だったのだ。もちろん”あいつは何をしにきたのでしょうかねえ”皇妃は全く理解できなかったが。
最後に昨日故意に急所をぶつけ、痛さを確認したビッテンフェルトが「遅れて申し訳ございません! ご報告にあがりました」来たところで、先日の質問に対して怒りを覚え大事な部下を傷つけて申し訳ありませんとラインハルトに謝って式に臨んだ。
ちなみにすり替えられてしまった質問だが、大した内容ではないので、現状は変わらなかったことだろう。