真剣に私と貴方で恋をしよう!! 外伝? ~毎日が記念日 365日の小噺~ 作:春夏秋冬 廻
・2月1日 『ニオイの日』
「くんくん、くんくん」
「なあ京。本当にこんな事で分かるのか?」
「大丈夫。ワン子の嗅覚は人並み以上だから」
「6時の方向3メートルぐらいにガクト。9時の方向8メートルぐらいにモロ。3時の方向10メートルぐらいにキャップがいるわ。で、1時の方向7メートルぐらいにたぶんヒロがいるわ」
「ほ、本当に匂いで位置が分かっちゃうんですね……」
「スゲーなこの犬っ娘。オラ震撼だぜ」
「大和とジン兄殿の位置は分からないのか?」
「う~ん……たぶん大和は上手くにおいを消してるんだと思う。ジン兄なんて気配すら感じないわ」
「はは、ジンを捕まえられるのは私だけだろ。だがまあ、ジン以外の場所はワン子の嗅覚に任せるか。なんていったって今日は『ニオイの日』だからな」
「しかしいくら今日が『ニオイの日』だからといって、犬に任せる意味が分からん」
「そもそも、ケードロやってる意味すらオラ分かってないんだけど」
「それが風間ファミリーって事じゃないでしょうか?」
「うんまゆっち、的確な言葉だね」
・2月2日 『おじいさんの日』
「はいじいちゃん、これプレゼント!」
「ふむ。一子、嬉しいが今日はワシの誕生日でもなんでないぞ?」
「そんなの知ってるわよ。あのね、ジン兄から聞いたんだけど、今日って『おじいさんの日』なんだって。2月2日が『
「ほっほっほ。ありがとうな一子……で? もう一人の孫たるモモは何もないのか?」
「なんでわざわざ私がジジイにプレゼントなんか贈らなきゃいけないんだ」
「お前からのプレゼントは来年あたりにひ孫を抱かせてくれればよい」
「そういう事だったら任せておけ。必ずプレゼントしてやるからな」
「ほっほっほっほ」
「はっはっはっは」
「ジン兄本人がいないところで重大な責任が発生した気がするわ……」
・2月3日 『節分』
「Hey! 全校生徒ノみなサン! 今日は『セツブン』ダYO! みんなデ『マメマキ』シマース!」
「放課後に全校生徒を集合させたと思えば……また生徒会長も唐突だね……」
「なんでこの年になってまで豆まきをせにゃならんのだ」
「やる気ねーな大和。楽しそうじゃねーか!」
「さすがはお子様キャップだな。俺様すぐにでも帰りてーよ」
「鬼ハ運動系部活ノcaptainタチ! サラニ黒鬼ト白鬼ガ登場! ナオ、見事ニ黒鬼ト白鬼WO打倒したクラスにハ、上食券2000マイプレゼントデース!」
「やるぞ大和! 何が何でも鬼を倒すんだ!」
「急にやる気になったねガクトは。確かに上食券2000枚は魅力だよね……どうしたの大和? 何か気になる事でもあるの?」
「……確かに上食券は魅力的だが、果して簡単に手に入るのか? 何やら物凄く難易度が高い気がしてならないんだが……」
「デワ! 黒鬼ト白鬼ノ登場デース!」
「黒鬼、川神百代だ!」
「白鬼、暁神」
『『『『『『無理だぁぁぁぁ!!』』』』』』
「今、川神学園全校生徒の気持ちがひとつになった瞬間を見たぞ……」
・2月4日 『ぷよの日』
「まゆっち違う! そこに積んだらダメ!」
「え? えぇ!?」
「はいこれで終わり」
「「あぁ!?」」
「何故すぐ消さない。揃ったら消えるのだろ? 積み上げて何になるというんだ」
「クリスうるさい。連鎖狙ってるんだからこれでいいの」
「無駄話してていいのか? 無理に狙うとこうなるぞ」
「「あぁ!?」」
「もっとちゃんと計算してよガクト!」
「うるせーな! 俺様はこういうゲームは苦手なんだよ!」
「だったら僕の言う通りに操作してよ! ああ! また違う所に置いた!」
「ケンカしている場合じゃないぞ」
「「あぁ!?」」
「好き勝手やってるのにそれなりにいい勝負してる。さすがキャップって言うべきなのかな?」
「何ぼやいてんだよヒロ! こんなの感覚と直感でどうにでもなるぜ!」
「ところがそうでもないんだな」
「「あぁ!?」」
「さあ弟よ! みんなの仇を討つんだ!」
「姉さん、お願いだから黙って。一瞬でも気を抜いたらアウトなんだから」
「さすがヤマ、用意周到に積み上げて連鎖狙ってくるな」
「それを全て相殺している兄弟に言われたくないけどな」
「だか残念。これで終わりだな」
「あぁ!?」
「さすがジンだな」
「なんでこっちの連鎖に対して常に相殺してるのにすぐに10連鎖以上を連発出来るんだ……」
「そもそも、なんで俺たちは『ぷ○ぷ○』をやってるんだ?」
「それは今日が『ぷよの日』だからに決まってるだろ!」
・2月5日 『プロ野球の日』
「そういえば今日は『プロ野球の日』なんだそうです。伊予ちゃん知ってました?」
「また篁先生からの豆知識? それとも篁君から?」
「凛奈さんからです」
「いいねぇまゆっちは。篁先生のお気に入り。篁君とお付き合いするための最大で最強の障害が最初っから味方だもん」
「あは、あははは……ところで、来年のベイはどうなりますかね」
「監督も新しくなったし心機一転と言いたいけど……なんだか最近私の周りが不穏な気がするんだよね。ツバメやらタツやらコイやらトラやら増えて。ただでさえ1番憎々しい巨人がいるって言うのに。だいたいあそこおかしいのよ! 何今度の補強は! あからさまに『お金使いました』って補強じゃない! 日本一の最多勝とエースを引っ張ってきて! それで優勝できなかったらまさに馬鹿じゃない! ベイからもせっかくの主砲を引きに抜いてさ! そりゃあFAなら仕方ないのかもしれないけど!」
「い、伊予ちゃん! 落ち着いて下さい!」
「はっ!? ご、ごめんねまゆっち」
「伊予ちゃんが落ち着いて野球を語る時期が本当にあるんでしょうか?」
(Sの終了掛け合いネタが少しだけ入ってます)
・2月6日 『ブログの日』
「みんなはブログというものはやらないのか?」
「また唐突だなクリス……」
「だって今日は『ブログの日』なんだろ? 誰でも出来ると言うし、この中でやっているの者がいてもおかしくないだろ?」
「クリスも分かってないね。風間ファミリーにブログをやりそうな人間がいると思う?」
「そんな事やってる暇あればバイトするぜ!」
「何よりも修行よ!」
「ンなめんどくせー事やれるかよ」
「やり方知ってるけど恥ずかしいよ」
「やりたい人間がやればいいだけだろ」
「その人の自由だしな。人に知ってもらいたいって願望の1つの形だろ」
「私には上級すぎて手が出ません」
「そういえば凛奈さんがブログやってたっけ。マネージャーさんが『名前を知ってもらうための1つの手段だ』って言って、凛奈さんも『面白そうだ』ってことで始めたらしんだどけ……」
「らしいって、タカは見た事ないのか?」
「うん、あまり興味なかったし、僕にとっては凛奈さんは凛奈さんだからね」
「見なくて正解だよね」
「そうだね。タカが見たら大変だよね」
「……京ちゃん、卓也君、それどういう意味?」
「なになに? 『今日の可愛い甥っ子のコーナー』? おいタカ、凛奈さんのブログにお前の事が書き込まれているぞ」
「凛奈さぁぁぁんっ!?」
・2月7日 『北方領土の日』
「『北方領土の日』?」
「今日がな。これでガクトも1つ賢くなったわけだ」
「うるせーぞ大和。そもそも、ニュースでやってる北方領土問題ってどういった問題なんだ?」
「北方領土ってのは択捉島、国後島、色丹島、歯舞諸島の総称で、元々は150年以上前の1855年にロシアとの間で日本の領土として認める条約を交わしているんだ。その後の日露戦争とかで以北の千島列島から南樺太まで占領下にあったんだが、第2次世界大戦の敗北による『サンフランシスコ条約』で戦争によって占領していた南樺太と千島列島をロシアに返還した。で、その時に当時のソ連が『北方領土も千島列島に含まれている』って主張して占領してしまったんだ。それが今でも続けいていっるてわけ」
「つまりは、戦争以前の条約をなかった事にして占領権を主張しているってわけか?」
「日本側の見解は、って注釈がつくけどな。まあ、国際情勢なんてそれぞれの国の見解が主軸なんだから簡単に解決はしないさ。どうした、ヤマ? ヒロ?」
「改めて思ったんだけどさ、兄弟って意外に政治家向きだよなぁって」
「うん、博識だし、専門的な知識も持ってるしね。それにすっごく似合ってそう」
「「「確かに」」」
「そう言ってくれるのは嬉しいけど、俺はモモの相手をしているだけで十分だよ」
「さり気なく惚気てるな兄弟」
・2月8日 『〒マークの日』
「今日は日本の『〒マークの日』と聞いたが、日本の郵便マークは面白い形をしているな」
「ゲルマンではどういうマークなんですか?」
「ドイツだけではないが、ヨーロッパは基本ポストホルンを象っているな。まあ、基本であって全ての国がそうというわけではないが」
「『ぽすとほるん』ってなによ?」
「2、3世紀前までヨーロッパでは郵便輸送開始の時にホルンを吹いていたらしいからな、その名残だろ」
「モモ先輩の仰る通りだ。日本も何か謂れみたいなものがあるのか?」
「特にはないんだけどね。諸説あるけど1番有力なのは当時郵便事業を取り扱ってた逓信省のカナ表記の頭文字『テ』を図案化したってやつ」
「……分かり易くて実にいいではないか」
「クリ吉、珍しく空気読んだけどよ、素直に『安直だな』って言っても誰も怒らねぇよ」
・2月9日 『ふぐの日』
「で? キャップ。コレ、どうするんだ?」
「食う! だから貰って来たんじゃねーか!」
「だったら自分も食べたいぞ!」
「普通、貰えるものなのかな? コレって」
「それ以前に、誰が調理するんだよ?」
「まゆっちは!?」
「無理です!」
「ゲンさん!?」
「免許が必要なんだぞ? 一端の学生が出来るわけねぇえだろボケェ」
「クッキー第2形態なら!?」
「さすがに私でも無理だぞ、マイマイスター」
「えぇぇ!? せっかくタダで貰えったってのに食えないってなんて拷問だよ!?」
「いくら今日が『ふぐの日』だからって普通、フグをタダで貰える事自体奇跡だろ。まあ、キャップらしいっちゃぁらしいんだけどな……仕方ない、兄弟を呼ぶか」
「おい直江、なんでそこで神を呼ぶんだ?」
「え? だってフグの調理できそうじゃね?」
「「「「「「確かに」」」」」」
(風間ファミリーの格言『困った時の
・2月10日 『ニートの日』
「2月10日、今日は『ニートの日』」
「京、なんで数ある記念日の中で『ニートの日』を選ぶんだお前は」
「いやだって、ニート予備軍がファミリーにいるし」
「はは、お前の事だろモロ」
「そう言うガクトの事だったりして」
「俺たちの中にニートになる奴なんていないだろ!」
「そうは言うが、お前の事だからなキャップ」
「え?」
「そもそもニートとはどういう意味なのだ?」
「えっと……引きこもりの事じゃないかしら?」
「キャップさんはとてもそうは見えないのですが……」
「『ニート』と『引き籠り』は違う。ニートってのは15歳~34歳の年齢で学生と専業主婦を除いた若年無業者の事だ。つまりだキャップ、『冒険家になりたい』ってよく言うが就職しなければお前はいずれニート扱いだからな」
「はっはっは、世間は厳しいなキャップ」
「考古学者になれば手っ取り早いよキャップ」
「そのためには大学、もしかすれば大学院までいかなきゃいけないかもな」
「……俺の夢って、実はとんでもなく困難なのか?」
「「「「「「「「「「今更!?」」」」」」」」」」
(「冒険家」って響きは格好いいけど実際なるのは難しいよね。あのインディ・ジョーンスも一応は考古学者だからね)
・2月11日 『建国記念の日』
「そういえば今日は日本の『建国記念の日』なのだろ? という事は日本国は2月11日に国としてなったという事なのか?」
「あー、そこら辺の説明は難しいな……正確にいえば『日本』という国がいつ『日本』になったのかってのは分かってないんだ」
「? それはどういう意味だ? だったら何故『建国記念の日』という日があるのだ?」
「『建国記念の日』って言うのは、『建国した日を記念する』日じゃなくて『建国した事を記念しよう』って日なんだ」
「?」
「そもそも『日本』って国は政治体制は何度か移り変わってるけど、天皇家は一度たりとも血筋が途絶えていないんだ。だから天皇家が日本国民の頂点っていう前提が崩れた事もない。そう考えると『日本』っていう国は紀元前から続いているんだ」
「だから正確な建国の日は分からないという事か」
「そういう事だな。まあ端的に分かり易く説明すると、入籍した日と結婚式をあげた日が別で、入籍した日じゃなくて結婚式をした日を祝おうって考えか? ちょっと違う気もするが」
「……なんとなくだが分かったが、ずいぶんと的外れな例えな気がするぞ」
・2月12日 『ブラジャーの日』
「2月12日! 今日は『ブラジャーの日』! ってなわけで揉ませろまゆまゆ!」
「いったいぜんたいどういう意味で『ってなわけ』なんですかぁ!?」
「彼氏がいながら彼氏のいる女の子を襲うなんて、ある意味でさすがだねモモちゃんは」
「ねむい~Zzz」
「眺めてないで助けてください松永先輩ぃぃ!?」
「ハイハイ、そこまでにしようねモモちゃん」
「なんだよ~ノリ悪いぞ燕~。何ならお前のを揉んでやろうか?」
「遠慮しておくよん」
「でも~なんで今日が~『ブラジャーの日』なんだろ~ね~」
「相変わらず起きているんだか寝てるんだか分からんやつだな」
「それはあれだね、アメリカ人のマリーさんって人がブラジャーの原型となるものの特許を取得したのが今日だからさ。それがなければ今なお、女の人はコルセットをしていたのかと思うとゾッとするよね」
「しかしあれだな、胸が大きいのは嬉しいが肩こるよな」
「そうだよね~」
「私はそこまでじゃないですけど、分からなくもないです」
「…………何だろ、決して小さいわけじゃないのにこの中にいると無性に敗北感に苛まれてしょうがないんだよなぁ……」
(Sの世界観で新・四天王でお送りしました。燕は4人の中で1番小さいです。身長やら何やら)
・2月13日 『地方公務員法施行記念日』
「こいつも! ああ、こっちもか!?」
「小梅さん、なに憤慨しているんだ?」
「だから小梅さんはやめろと言ってるだろ凛」
「そこは諦めてくれ」
「はぁ……進路希望調査なんだがな、進学、就職云々関係なくどのような職業に就きたいかと書かせてみたら大半の生徒が『公務員』と書いて提出してきたんだ」
「まあ、公務員のなんたるかも分かってないガキどもの戯言だな。そういえば今日は地方公務員法が施行された『地方公務員法施行記念日』だったな」
「さらりとそういった知識が出てくるのはさすがだな。あ、こいつもか」
「……なあ小梅さん、コレはどうするんだ?」
「ん? ああ、『私の夫』などと馬鹿げたことを書いた島津のか。もちろん指導した後に再提出だ。以前も同じような事を書いていたから今度は愚かな事を考えないように徹底的にやってやるつもりだ」
「ならついでにこいつも教育的指導を施しておいた方がいいぞ」
「椎名か? まあ確かに『専業主婦』というのは余り褒められたものじゃないが、私はそこまで生徒の自由意思を奪うつもりはないぞ?」
「いや、弓っ娘の場合は『直江大和限定』って注釈が付く。こいつはもう立派なストーカー行為に類似されるものだと私は思うぞ」
「……椎名らしいといえば椎名らしいな。つまり前回の『専業主婦』という回答も同じ意味だと?」
「十中八九、いや、確実だな」
「……はぁ」
「小梅さん、溜息の数だけ幸せが逃げるぞ」
・2月14日 『バレンタイン』
「さあジン、受け取れ! 私の愛情がめいっぱい詰まったチョコレートだ!」
「サンキュー。じっくり味わって食べるからな」
「えっと……大和、はいコレ。お姉様と一緒に作ったんだけど初めての手作りだからちょっと失敗しちゃって……」
「いや、その気持ちだけで十分だよ。ありがとな一子」
「お菓子作りはあまり得意ではないので、お口に合うかどうか分かりませんが受取っていただけたら嬉しいです」
「うん、ありがとまゆ。まゆからの贈られるものなら何でも嬉しいよ」
「……なあモロ」
「……なに、ガクト?」
「……何なんだろうな、この恋愛格差。俺様所持数0、お前も所持数0、キャップは相変わらずの2桁、ジン兄、大和、タカは本命からの気合入った物。俺様、今日ほど世界が滅びてしまえばいいと思った事はないぞ」
「それって世界が滅びるよりガクトがいなくなった方が手っ取り早いからね」
「そんなモロガクトに朗報有り」
「自分と京の手作りチョコレートを義理だがプレゼントだ!」
「さあ」
「さあ」
「「さあ!」」
「京とクリスの手作り!? なんつー拷問だよ!?」
「これがまさに『前門の虎、後門の狼』だね」
「いやー、毎年タダでチョコ貰えるなんていい日だよなー」
・2月15日 『春一番名附けの日』
「今日は風が強かったよな~」
「そろそろ春一番の時期だしな」
「おお! 春一番か! これぞ日本って感じがするぞ!」
「そういえば今日って『春一番名附けの日』になってるんだって」
「春一番って有名な気象現象だけど、語源になった逸話は余りいいものじゃないんだけどな」
「それはどういうものんですか?」
「江戸時代後期に今の長崎県の漁師53人が五島沖で突風にさらわれて船が転覆、全員が亡くなったんだ。で、以前からその地域での漁師の間で春の初めの強い南風を『春一』って呼んでいたから、以後、2月から3月半ばにかけて強く吹く風を『春一番』って呼ぶようになったんだ」
「確かに余りいい話ではないな」
「まああれだぜ! 昔の事なんて俺たちには関係ないだろ。春一番は春一番って事でいいじゃねーか!」
「キャップの言う通りだけどさ、も少し先人への敬意だけは示しておこうよ」
「先人と言う事で思い出したのだが、みんな今日が『
「「「「何それ?」」」」
・2月16日 『寒天の日』
「そういえば今日って『寒天の日』らしいじゃん?」
「あー、朝のテレビで言っていたわね」
「寒天なんて味気ない食べ物の日を作ってなにがしたいのか分からない系って感じよね~」
「寒天を甘く見てはいけません! 寒天は素晴らしい食べ物です! 寒天には80%以上の食物繊維が含まれ腸内環境を整えてくれます! しかもカロリーゼロなのに腹もちがよくて、なのに糖分の吸収を抑えて脂肪の蓄積を防ぎ、さらには脂肪燃焼効果もありダイエットにももってこいの食べ物なんですよ! つまり寒天は世の女性の味方なんです!」
「……何それ、寒天ってそんなに凄いんだ。アタイマジで寒天尊敬するわ~」
「そして何より安価で手に入りやすいんです!」
「……そこはかとなく生活臭が滲み出てるわねマヨ」
・2月17日 『天使の囁き』
「ねえみんな『天使の囁き』って知ってる?」
「『天使の囁き』? どこかの地方の銘菓か何かの商品のキャッチフレーズか?」
「なになに? 食べ物? 食べ物なの?」
「違うからなカズ。ダイヤモンドダストの事だ」
「さすがジン兄、よく知ってるね。実は1978年・昭和53年の今日、気象庁の公式記録じゃないんだけど北海道幌加内町で最低気温氷点下41.2℃を記録したんだ」
「-41.2℃……日本でもそんな寒くなる地域があるんだな」
「で、そのイメージをプラスに変えるためにダイヤモンドダスト現象を『天使の囁き』って表現して、今日2月17日を『天使の囁きの日』とするよう北海道幌加内町が制定したんだ」
「確かに幻想的ですよねダイヤモンドダストって」
「『天使の囁き』っていうのもかなりロマンティックな表現だよね」
「極寒の世界か……一度行ってみたいぜ!」
「俺様寒いところはゴメンだぜ」
「まあ、ダイヤモンドダストってそう滅多に見る事ないしね。行き過ぎるとホワイトアウト現象が起きるって言うし」
「なんだ、ダイヤモンドダストを見たいのか? なんなら見せてやるぞ」
「「「「「「「「「え?」」」」」」」」」
「いくぞ! 川神流――」
「アホな事はやめろモモ!」
(ダイヤモンドダスト……川神流なら出来そうで怖い。だって『炙り肉』とか『雪達磨』とか『人間爆弾』とかあるから普通にありそう。『川神流、銀世界』とかいった感じで)
・2月18日 『冥王星の日』
「ねえ大和、今日が『冥王星の日』なのは知ってた?」
「1930年の今日、冥王星が発見されたんだろ?」
「そうそう、で、冥王星って2006年に太陽系の惑星から外されたじゃん。で、実はその2006年って面白い事に冥王星を発見した人の生誕100年目だったんだって」
「皮肉な運命だな……」
「そういえば昔、太陽系をモチーフにした少女漫画があったね」
「ああ、あったな。何故にセーラー服なのそこだけわけが分からん漫画だったよな。で、モロ、それがどうしたんだよ?」
「いや、僕たち風間ファミリーも例えること出来ないかな。ほら、太陽と月を含めればちょうど11じゃない」
「いや確かにそうだけど、例える事に意味があるのか?」
(みなさんなら誰がどの惑星のイメージですか? 作者のイメージはあえて伏せておきます)
・2月19日 『プロレスの日』
「2月19日は『プロレスの日』! というわけで川神学園プロレス大会を開催するぞ!」
「いきなりの展開ですよねコレ!? 読者が追い付いてこれないんですけど!?」
「うるさいぞハゲ! そもそも読者って何だ?」
「いえいえこっちの話ですので気にしないで下さいモモ先輩。え~参加は自由、タッグトーナメントですので2人1組で参加して下さ~い」
「基本男子だけだが『我こそは!』と思うなら女子も参加してもいいぞー。ただしレオタード着用! これは厳守の義務だからな!」
「思いっきりモモ先輩の趣味でしょそれ! ちなみに優勝賞品は『モモ先輩を1日自由に出来る権利』で~す」
「何でもやってやるぞ~。腕組みだろうが添い寝だろうが膝枕だろうがな~。なんならえっちぃ事だって命令ならやってやるぞ~」
「ただ~し! 優勝者には優勝賞品贈呈の前に『暁神への挑戦』をこなしてもらう必要がありますのであしからず」
「締め切りはお昼休みまで! どしどし応募してくれよ!」
「……絶対に誰も応募してこない気がするのは俺の気のせいじゃないよね」
・2月20日 『直江大和の誕生日』
「大和~誕生日おめでとう~!」
「おお、ありがとな一子」
「ねぇねぇ大和! プレゼント何が欲しい?」
「普通は事前に準備するものじゃないのか?」
「そうなんだけど……いろいろ考えたんだけどいいのが思い浮かばなくて……ジン兄に相談したら『当日に何が欲しいって聞くのも1つの手だぞ』って」
「兄弟らしいアドバイスだな」
「で? で? 何が欲しいの? アタシが贈れるものなら何でもいいわよ!」
「そうだな……じゃあ一子が欲しい」
「ふえ? アタシ?」
「そう、素っ裸にリボンを巻いた格好で『アタシがプレゼント』っていうのをやってほしいな。男が憧れるシチュエーションの1つだ!」
「ぎゃわぁ!? えろい! 彼氏がえろすぎるわ! っていうか何気に相談した時のお姉様の答えと同じこと言ってるし!?」
「俺って姉さんと同じ思考回路なのか……」
「そんな大和に! 私が私をプレゼント! 受け取って大和~!」
「「どっから湧いて出た、京!?」」
(ちなみに今日は『世界社会正義の日』『旅券の日』『普通選挙の日』などに制定されています)
・2月21日 『日刊新聞創刊日』
「ヤマ……新聞を読むのは構わないが学校の昼休みに読むのはどうかと思うぞ」
「言い分は最もだと思うけど、今朝は寝起きの京の襲撃のせいで新聞を読む時間がなかったからな。勘弁してくれ」
「はは、朝からお疲れ様だね大和。そういえば今日が『日刊新聞創刊の日』なのは知ってた?」
「ああ、現在の毎日新聞が日本初の新聞を創刊した日だろ。実際の日本初じゃなく東京初らしいけどな」
「そうなんだ。そういえばジン兄も新聞読んでるの? 大和は習慣みたいだけど」
「あ、それは俺も気になる。なんかいろんな知識仕入れてるけど、朝の鍛錬やらでそん時間あるのか?」
「いや、読んでるんじゃなくて食ってる」
「「は?」」
「暁の業でな。食べた書物の内容を瞬時に記憶する【
「「………………」」
「どうした?」
「さ、さすがジン兄だね。予想の斜め上を行ってる」
「知識を溜めこみたい人間には羨ましすぎる技だな。使いたいかどうかは微妙だけど」
「……いや、さすがに冗談だぞ? そんなマジで感心されると困るんだが」
「「あんたが言うと冗談に聞こえないんだら自重してくれ」」
(ちなみに【
・2月22日 『猫の日』
「今日は『猫の日』だニャン」
「2月22日で『
「今から20年以上も前に『猫の日制定委員会』が制定し、ペットフード工業会が主催しています……にゃん」
「み、みんなで猫を可愛がる日だ……にゃん」
「まゆっちとクリスは照れが抜けてないにゃん」
「そんな2人も可愛いニャン。早く帰ってジンと言葉通りにゃんにゃんしたいニャン」
「モ、モモ先輩、際どい発言です……にゃん」
「ところで、なんでお前は黙ったままなんだ……にゃん。自分だって恥ずかしいのに語尾に『にゃん』を付けているのに黙っているのはズルイぞ……にゃん」
「……なぜか分からないけど、その言葉を言うとアタシの中の大切な何かが崩れそうで怖いのよ。なんか自分の大切な軸みたいなものがブレそうで」
((((やっぱり根っからの犬属性なんだ……))))
(モモと京が猫属性。ワン子とクリスとまゆっちは犬属性。これだけは譲れない)
・2月23日 『税理士記念日』
「そういえば、以前ジン先輩が凛奈さんはいろんな資格を持っているって仰っていたんですけど、実際はどんな資格をお持ちなんですか?」
「また急だね由紀ちゃん」
「すみません。ちょっと気になったもので」
「いや別に構わない。ただ今日が『税理士記念日』って日だからやけにタイムリーだと思っただけさ」
「そんな記念日があるんですね」
「まあな。で、私が持っている資格だが……確か、会計士、司法書士、行政書士、税理士、弁理士、不動産鑑定士、社会保険労務士、気象予報士……技能資格は簿記検定1級、秘書技能検定1級、医療事務資格、
「………………」
「ん? どうした由紀ちゃん?」
「オラ、なんでこの人が作家やってて暇潰しで臨時教師やってるのか理解できないぜ」
・2月24日 『クロスカントリーの日』
「みんなはクロスカントリーって知ってるよね」
「おお、あれだろ? ボクシングのやつ」
「それはクロスカウンターだ」
「さすが筋肉バカなガクト、期待を裏切らない発言」
「ンだと? やんのか京?」
「無駄な喧嘩はしないようにな。で? クロスカントリーがどうかしたのか、タク?」
「別にどうかしたというわけじゃなくて、ただ今日が『クロスカントリーの日』だからなんとなくね」
「キャップや一子ちゃんは得意そうだよね」
「おお! 野を駆け山を駆け! 楽しいじゃねぇか!」
「アタシも走るの大好きよ!」
「2人ともまるで野性児だな」
「でもキャップさんの言う通り、野を駆け山を駆ける事は良い修練にもなりますよね」
「川神院名物『市内クロスカントリー』を思い出すな。なあジン」
「あー……川神院から海に向かってただひたすら一直線に進行するっていうアレか。川があったら泳いで渡り、ビルや家があったら屋根に上って進む」
「それってクロスカントリーって言わないよね……」
・2月25日 『夕刊紙の日』
「そういえばこの前は『日刊新部創刊の日』だったけど、今日は『夕刊紙の日』で日本で初めての駅売り専門の夕刊紙が創刊したんだって」
「モロってホントそういった雑学よく知ってるよな~」
「つーかよ、朝刊と夕刊って何がどう違うんだよ?」
「ガク、朝刊と夕刊の違いぐらい知ってろよ。常識だぞ。まあいいけどな。まず1番の違いは名前の通り配達、販売が朝夕と違うこと。内容もちろん違うがそこまで大差はないと思う。基本、夕刊は朝刊の補足と経過、朝刊に載せられなかったその日の午前中の出来事なんかが載ってる。あとはコラムとか地域の特集なんかも多く載ってるのが夕刊だな」
「でも、次の日の朝刊に1日遅れだけど主要な出来事に対する分析が載ってるからそれで十分な人も多いし、夕刊のニーズはあんまりないのが現状だろ」
「あと、近年はネットの普及で情報をもっと早く見る事が出来るようになったしね」
「よくもまあスラスラと出てくるよなお前ら……」
「ハハ! いいじゃねぇか! 俺もガクトと同じなんだからよ!」
「こればかりはキャップと一緒にされても嬉しくねぇ」
・2月26日 『川神一子の誕生日』
「ワン子、誕生日おめでとう」
「わ~い! ありがとうお姉様!」
「これでワン子もさらに大人の女に1歩近付いたわけだな」
「あはは~、1つ年を重ねただけじゃよく分かんないわ」
「それでだなワン子、お前の誕生日プレゼントなんだが、今日1日私が可愛い妹の犬になろうと思うんだがどうだろうか?」
「お、お姉様が犬!?」
「ああ、いつも私たちがお前をワンちゃん扱いしているからな。今日だけはお前の言う事を聞く忠実なワンちゃんになってやる」
「え、ええっと……」
「さあ! 遠慮なく命令しろワン子!」
「なあモモ? 誕生日の日に妹を困らせて何をしようとしてんだお前は?」
「ジ、ジン……笑顔が怖いぞ?」
(ちなみに今日は有名な『2・26事件』の日です)
・2月27日 『冬の恋人の日・絆の日』
「ジン、もう寝たのか?」
「………………」
「フフ、お前が先に寝付くなんて珍しいな」
「………………」
「本当に寝ているのか? まあいいか。なあジン、今日が『冬の恋人の日』、『絆の日』なのは知っていたか? 今日がバレンタインデーとホワイトデーの中間の日で、恋人同士の絆を深める日なんだって」
「………………」
「あと『27』が『き
「………………」
「今年のホワイトデーは何をくれるんだ? 楽しみにしているからなジン。それじゃあお休み」
「………………」
「…………Zzz」
「……寝たか。俺が起きてたの気付いていただろ絶対」
「…………Zzz」
「ホワイトデーか……ある意味で記念日だし、少しばかり安心させる物でも贈ってやるか」
(今日は燕の誕生日ですよ! こんな所で申し訳ないけど誕生日おめでとう! 松永燕!)
・2月28日 『バカヤローの日』
「おう、そこのバッキャロー、今日が何の日か知ってるか?」
「ええ? 別に何でもない日だろ?」
「テメェそれでも学生かバッキャロー! 今日は『バカヤローの日』だバッキャロー!」
「店長……言ってる意味が全く分からねぇんだけど?」
「時の総理大臣、吉田茂が国会の予算会議で『バカヤロー』って発言した日が今日なんだよバッキャローが」
「おお! あの有名な『バカヤロー解散』! 俺てっきり解散を宣言した時に『バカヤロー』って言ったんだと思ってたぜ!」
「テメェは本当にバッキャローだな。もう少し勉強しやがれバッキャローが」
「う~ん……そうだ! 俺は今日を『店長の日』って覚えておくぜ!」
「そっちこそ意味分かんねぇだろうがバッキャロー!」
・2月29日 『閏日』
「そういえば今日って閏日だな」
「何だその『うるうび』ってのは?」
「閏年の2月29日の事だよ」
「ていうかそもそもなんで4年に1回閏年があるんだ?」
「それを説明すると長いんだが……地球の自転、公転を詳しく計算すると1年は約365.2422日、つまり1年ごとに0.2422日ずつズレているんだ。で、このズレを戻すために4年に1回、閏年があるってわけだ。まあ他にもいろんな理由があるんだが、一般的にはこれだけ覚えておけばいいだろ」
「そうなのか……私はてっきり夏のオリンピックがあるからとしか思ってなかったぞ」
「それも間違いじゃないんだけどな。1年の日数が1日多くなるのは神が与えた特別な日、その年にこそ聖戦、つまりオリンピアを行うのにふさわしい、っていう古代ギリシャの考えからだよ」
「ふ~ん、ところで2月29日に生まれた人は誕生日どうなるんだ?」
「正式に届けるなら2月29日だけど、便宜上の誕生日は2月28日にする人が多いだろうな。28日も29日も同じ2月末だし。人によっては3月1日にする人もいるけど学年に影響する事はないしそれほど深く考える事でもないさ」
「そうなのか」
「ああ、それと昔のイギリスではこの日だけは女性から男性へのプロポーズが伝統的に公認されて、男性はそれを断る事が出来なかったらしい――から間違ってもミヤには教えるなよモモ」
「なんだつまらん。京に教えて大和で遊ぼうと思ったのにな~」
「釘刺しといて正解だったな……」