真剣に私と貴方で恋をしよう!! 外伝? ~毎日が記念日 365日の小噺~ 作:春夏秋冬 廻
・4月1日 『エイプリルフール』
「今日は『エイプリルフール』だ。という事で、これからみんなで嘘を付き合おうぜ」
「嘘と分かっているのに言い合うのかよ……何の意味があるキャップ」
「分かってないな大和、その方が面白いからだ!」
「そうかい。だったら兄弟はツッコミ役に徹してくれ。お前の嘘はシャレになりそうにないから」
「了解した」
「まずは俺様から。実は彼女が出来たんだ」
「もう少し現実味のある嘘を付けガク」
「実は女装が趣味なっちゃって……」
「ファミリー以外の前でそれを言うなよタク。嘘にならなくなるぞ」
「自分はファザコンなんだ」
「それのどこが嘘だクリス」
「大和の赤ちゃんがお腹に……」
「いい精神科医を紹介してやるから今すぐ病院に行ってこいミヤ」
「オラとまゆっちは時々精神が入れ替わるんだぜ」
「はわわ~私が松風になっています~」
「まゆっち、嘘つけないからって一発芸はどうかと思うぞ」
「実は僕、本当に女だったんだ」
「ヒロ……自虐ネタまで使って嘘をつく必要はないぞ?」
「この間、親父に会いに行った時に飛行機からレムリア大陸が見えたぜ!」
「スケールがでかすぎる。現実と空想を混ぜるなキャップ」
「父さんが取引している会社の株が暴落したんだ」
「本当なら世界恐慌だ。というか親父さんの慧眼を疑うような事をお前が言うなヤマ」
「ルー師範代を打ち負かしたわ!」
「無理がある。現実味のある嘘を言えと言ってるだろカズ」
(((((((((容赦なさすぎるこの人)))))))))
「ジン、子供が出来た。今3ヶ月だそうだ」
「……え?」
(最後、神が間抜けた声を出したのはつまりアレ、身に覚えがありすぎるからです。はてさて神がまさに『四月馬鹿』になるのかどうか、それはみなさんの想像にお任せします)
・4月2日 『国際こどもの本の日』
「そういえばふと思い出したのだが、小さい頃は父様が4月2日に大量の絵本をよくプレゼントしてくれたんだ」
「本当に甘やかされてたんだねクリスは」
「そうでもありませんよ京さん。今日4月2日は『国際こどもの本の日』ですから、子供に絵本をプレゼントするのはおかしくない事だと思います」
「へ~、そんな日だったのか。でもなんで今日なんだ?」
「それは4月2日がハンス・クリスチャン・アンデルセンの誕生日だからです」
「ああ、『裸の王様』とか『人魚姫』、『マッチ売りの少女』とかの童話の作者だね」
「さすが京ネェさん。意外に博識だぜ。それに比べてクリ吉のは……」
「ムッ、別に知らなくてもいいではないか! 死ぬわけではないのだから!」
「そうだね」
「そうですね」
「なんか憐れまれてる気がするのは自分の気のせいか?」
・4月3日 『趣味の日』
「今日は『趣味の日』という事らしいのだが、お前たちの趣味は何だ?」
「京極……わざわざそれを聞くためにF組に来たで候?」
「暇人だね京極君も。清楚ちゃんとかに聞けばいいのに」
「葉桜君は俺と同じで読書らしい。他の連中は勉強とか言う奴らが大半でな。面白味がないんだ。ところで矢場はそのキャラ疲れないのか?」
「キャラじゃないで候。ちなみに私の趣味は家事で候」
「私は散歩かな?」
「なんだ、燕はてっきり納豆の宣伝かと思ってたぞ」
「あれは趣味っているよりは既にライフワークみたいなもんだよ」
「納豆の売り込みがライフワークとは……難儀だな松永も。それで、川神の趣味は何だ?」
「私か? 人をからかったりする事だな」
「意外だな……てっきり暁神とイチャイチャする事だと思っていたで候」
「私もそう思ってたな。いっつも一緒にいるからね~」
「ジンとイチャつくのは趣味じゃなくて私のライフワークだ」
「これもまた難儀なライフワークだな。ところで矢場はなんでそのキャラ付けなんだ?」
「だ・か・ら! キ・ャ・ラ・じ・ゃ・な・い!」
(こんな所で初登場、矢場弓子と京極彦一でした。ちなみに弓子と京極のやり取りは『S』にもあったシーンです)
・4月4日 『幸せの日』
「なあ、みんなの幸せってなんだ?」
「哲学的な質問だなキャップ。いったいどうした?」
「いや、だって今日って『幸せの日』なんだろ? 深い意味はないんだけどふと思ったんだ」
「4月4日。『
「さすが兄弟、深いな」
「深いのか?」
「とりあえず、空気読めてないからそういう発言は控えようね岳人君」
「あとよく3月3日の桃の節句と5月5日の端午の節句の間だから『おかまの日』って言われているよね」
「なるほど、つまりはタカのための日ってわけだな」
「「「「アホだ……」」」」
「うん、とりあえず死んでおこうか岳人君」
・4月5日 『スーパー戦隊シリーズ開始』
「なぁな知ってたか? 今日ってあのゴ○ンジャーが放送開始になった『スパー戦隊シリーズ』が始まった日なんだぜ! 小さい頃をよく見てたよなぁ~」
「キャップなら今でも見てそうだけどね」
「お子様だなキャップは」
「まあそれは人それぞれとして。それで? 何が言いたいんだキャップは?」
「いや、以前ファミリーの女子たいを戦隊物で例えたけど、それって俺たちでも出来そうじゃねぇか?」
「人数的には問題ないけど……なんか僕、オチが見えてきたよ」
「達観してるなヒロは。まあどう考えてもお前のポジションは決まってるからな」
「もちろん! 俺はレッドだぜ!」
「俺様はブルーだな」
「ブルーはどちらかといえば大和でしょ。ガクトはグリーンだね」
「そういうモロはイエローだな」
「どうせ僕はホワイトなんでしょ。それでジン兄がシルバーとかそん感じで」
「やさぐれるなヒロ。全員が男ならわざわざホワイトを入れる必要ないだろ」
「しかしアレだな。戦隊物で全員が男……色気もあったもじゃねぇぜ」
(戦隊物、小さいころは本当によく見てました。ちなみに風間ファミリー男連中で戦隊物を組むなら、キャップ→レッド 大和→ブラック ガクト→ブルー モロ→グリーン ヒロ→イエロー ジン→シルバー って感じですね)
・4月5日 『第1回近代オリンピック開催』
「そういえば近代オリンピックの第1回目、アテネオリンピックが始まったのが今日4月6日だって知ってたか?」
「そうだったのか? でも『近代』って事はそんなに昔じゃないのか?」
「第1回は1896年だから110年ぐらい前だな。それ以降4年ごと、1924年から冬季オリンピックも始まって夏季冬季共に同じ時に開催していたんだ」
「あれ? でも今は交互だよな?」
「今はな。1992年のバルセロナとアルベールヴィルまでは同年開催だったけど、それ以降、夏季冬季交互に2年ごと、それぞれを4年ごとに開催する事になったんだ。その結果、リレハンメル冬季オリンピックが2年後の1994年に開催されたってわけ」
「ふ~ん、そうだったのか」
「しっかしあれだよな」
「どうしたヤマ?」
「いや、もし姉さんと兄弟が日本代表になったら夏季冬季関係なく全ての種目で世界一になれそうだよな」
「「否定はしないでおこう」」
(というか、マジ恋世界の『壁を越えた者』たちはスポーツ選手の努力を全て無駄にしちゃうよね……)
・4月7日 『軍艦大和撃沈した日』
「今日4月7日は第二次世界大戦で軍艦大和が撃沈した日なんだそうだ」
「うん、それは分かったけど姉さん。なんで握り拳を振り上げてるの?」
「それに伴って大和も撃沈してみないか?」
「何その無理矢理な理由付け!?」
「戦艦大和――第三次海軍軍備補充計画に沿い1937年11月4日に起工、1940年8月8日に進水が行われ1941年12月16日に就役。建造は呉海軍
全長263.0m、水線長256.0m、全幅38.9m、排水量は基準64,000t、満載72,809t。主機関は口号艦本式缶12缶、艦本式タービン4基4軸、153,553馬力。最大速力27.46ノット。航続距離16ノットで7,200海里、約13,334km。乗員は竣工時2,500名、最終時3,332名。装甲は舷側410mm、甲板200mm~230mm、主砲防盾650mm、艦橋500mm。兵装は45口径46cm3連装砲塔3基、60口径15.5cm3連装砲塔4基、40口径12.7cm連装高角砲12基、25mm3連装機銃52基、25mm単装機銃6期、13mm連装機銃2基。搭載機7機、内カタパルト2基。
大日本帝国海軍が誇る当時としては世界最高峰の軍艦だったが1942年の4月7日、天一号作戦において米軍機動部隊の猛攻撃を受け、14時23分、北緯30度22分、東経123度4分、つまり坊ノ岬沖にて撃沈した」
「モロ! そんな説明はどうでもいいから止めてくれ! いや! それよりも早く兄弟を呼んできてくれ!」
「そうだ! 『大和』にちなんでお前も坊ノ岬沖に放り投げてやろう!」
「助けてくれぇ!!」
・4月8日 『指圧の日』
「はあ~気持ちよかったぞジン」
「そいつはよかった」
「兄弟に姉さん。頼むから秘密基地でそういう会話はやめてくれ」
「何を想像しとるんだ弟は」
「やましい事なんてしてないからなヤマ。ただ指圧マッサージをしていただけだ。なんだったらお前にもやってやろうか?」
「遠慮しておく。しかしなんでまた指圧マッサージを?」
「今日が『指圧の日』らしくてな。その流れでジンにマッサージをしてもらったんだ」
「『指圧の日』ねぇ……あれって人体のツボを刺激して体をほぐすマッサージだよな?」
「一概にはそうは言わないが、まあ間違いでもないな。それがどうかしたのか?」
「いや話はガラリと変わるんだが、兄弟ってあの某世紀末漫画の拳法のように人体の秘孔なんかを突いて相手を倒すような技ってもってるのか?」
「本当に脈絡がないな。その質問に対する答えなんだが……まあ、あるといえばあるだ」
「いつだったか不良ども30人を文字通り指先1つでダウンさせたアレは圧巻だったな」
「言っておくが動けなくするだけだからな。別にあの漫画のようにはならないから安心しろ」
「そうは言っても兄弟なら出来そうで怖いぞ」
(某世紀末漫画では経絡秘孔は708あるそうです。いったい人体のどこにそれだけの数のツボがあるんでしょうか?)
・4月9日 『左官の日』
「なあジン」
「何だモモ」
「『左官』って何だ?」
「モモ……お前それでも寺院の娘で次期跡継ぎか?」
「何だ、寺に関係する事なのか?」
「直接的に寺院関連に関係はしないが、簡単に言えば住宅の壁や床の仕上げ職人の事だ。昔からの日本家屋の漆喰、土蔵なんかの土壁、洋風建築のモルタル仕上げ、そういった事を専門とした職人だ。寺院の建物の修復には欠かせない人たちだから、寺院の跡継ぎなら覚えておけ」
「なるほどな~、まあその辺のやり繰りはお前に任せるつもりだから大丈夫だ」
「大丈夫じゃないだろ。で? なんで急にそんな質問をしたんだ?」
「なに、今日が『左官の日』らしいからな。私はてっきり『お盛ん』の方だと思っていたんだがな。ハッハッハ」
「4月9日で『
・4月10日 『四万十の日等々』
「今日は4月10日! 『四』と『十』で『四万十の日』! ぬはははは! 四国の素晴らしさを伝えるなんとも良き日だ! 四万十川は日本最後の清流と言われるほどだ! さあ諸君! 今こそ四国へ行くのだ!」
「今日4月10日はF組委員長、甘粕真与さんの誕生日! ハイール委員長! 貴女はこの俺にとってこの生きにくい世の中において最大の清涼剤です!」
「知ってたか!? 今日4月10日は『駅弁の日』だぜ!? 『駅弁の日』! なんか俺、聞いただけで興奮してきたぜ!」
「なあジン、なんだこのカオス空間は……」
「誰も止めようとしないってのが末期で見捨てられてる証拠だよな」
・4月11日 『ガッツポーズの日』
「うっしゃあ! ホームラン!」
「派手にガッツポーズ決めてるねガクトは」
「そう言えば今日は『ガッツポーズの日』だったな」
「ああ、アレだね。ボクシングのガッツ○松が世界チャンピオンになった時に喜びを表現した姿を『ガッツポーズ』って表記されたから、だったよね。『ガッツポーズ』の語源らしいし」
「正確には2年前にボウリング雑誌がストライクを取った時のポーズを『ガッツポーズ』って命名しているし、今ではそっちが語源説になってるからな」
「あ、そうなんだ」
「それと『ガッツポーズ』は和製英語だから英語圏内では通じない」
「ええ? そうなの?」
「英語で言うなら『fist pumping』。直訳すると『拳を上下に動かす』って意味で要するに『拳を下から上に挙げる』っていう動作の事なんだよ」
「……この間ガクトが外国人相手に『アイムガッツポーズ』とか言ってたけど、あれって意味通じてなかったんだね」
「……バカかあいつは?」
「……バカなんだろうね」
・4月12日 『東京大学創立記念日』
「今日4月12日は東京大学が開設された『東京大学創立記念日』なんですよ」
「おぉ~、東京大学~」
「ほう、そうなのか。あれ? 創立記念日なのになんで開設なんだ?」
「東京大学は東京開成学校と東京医学校が統合して出来た大学だからですよ。当時の日本において唯一の『大学』だったらしいですよ。以降、名前を帝国大学、東京帝国大学と変え、1947年に再び、そして今の東京大学という名称になったんですよ」
「おぉ~、トーマ物知りだね~」
「ホント、なんでそんなに詳しんだよ若」
「何を言っているのですか準。自分が目指す大学の事ですから詳しくて当然でしょう。私は東大の医学部を目指しているんですよ? もちろん、準も来てくれますよね?」
「え゛っ!?」
・4月13日 『決闘の日』
「4月13日、今日は『決闘の日』です」
「宮本武蔵と、佐々木小次郎が巌流島で勝負した日って事で制定されてるんだぜ。でも正確に言うなら旧暦の4月13日なんだけどな」
「うん、それでどうしたの?」
「はい、ですから決闘のように心を引き締めて、今日こそお友達を作ります!」
「いい決意だぜまゆっち! だけどよ、それはどっちのつもりで心を引き締めてるんだ?」
「無論! 佐々木小次郎です!」
「なんで負ける方なんだよ! ここは口先だけでも宮本武蔵って言っておけよ!」
「うん、まずそれよりも松風と大声で話す事を止めた方がいいと僕は思うよ」
(今日は京の誕生日です。う~ん、もし1日ずれて14日だったら結構面白いネタで行けたのにな。少し残念です)
・4月14日 『フレンドリーデー』
「ねぇ大和、今日は――」
「なあ京、知ってたか? 今日は『フレンドリーデー』と言ってな、自分にとって大切な友達との友情を確認し合う日らしんだ」
「え? えっと……」
「理由もな、4月14日の『414』を『
「あの、その……」
「うん、まさにその通り。友情っていうのはいいよな。だって男女の垣根なしに築く事が出来るんだぜ。愛情を育む事は出来なくても友情は築く事が出来る。コレって凄い事だよな?」
「う、ううぅ……」
「なあ京」
「なに? 大和」
「俺たちって友達だよな?」
「う、ううぅぅ……(これってどう答えればいいの!?)」
(迷ってる迷ってる。京の事だ、『オレンジデー』とか『パートナーデー』とか言い出そうとしていたんだろ。出鼻を挫いて正解だったな)
・4月15日 『ヘリコプターの日』
「そう言えば今日は『ヘリコプターの日』らしいな」
「確かヘリコプターの原理を考え出したレオナルド・ダ・ビンチの誕生日って事で制定されたんだったっけ」
「その通り。それで兄弟に聞きたい事があるんだが」
「何だ?」
「空は飛べるか?」
「お前は俺を何だと思っているヤマ」
「あ、やっぱり兄弟でも無理なのか」
「当然だ。人間は体の構造上、空を飛ぶことは不可能だ。だがまあ擬似的に空を跳ぶ事は出来る」
「……出来るのかよ」
「ああ、人がジャンプし身体が最高到達点に至った時、跳んだことによる運動エネルギーと身体にかかる重力がちょうど±0になり無重力状態になる。その時に全身の筋肉を躍動させ地面を蹴るよう動作をすると所謂『2段ジャンプ』が出来る。それを連続して行えば人は疑似的にだが空を跳べる」
「それは『飛行』じゃなくて『跳躍』だろ。いや、それが出来るだけでも相当凄いんだけどな……」
(空を『跳ぶ』事が出来ても『飛ぶ』事はさすがのまじこい世界でも無理だと作者は思うわけですが皆さんはどうですか?)
・4月16日 『チャップリンデー』
「今日は『チャップリンデー』なんだって」
「20世紀最大の喜劇俳優、チャールズ・チャップリンの誕生日だな」
「あのわけ分かんねぇ笑い取るだけの映画をやってる奴だろ?」
「浅はかな言葉だなガク。あれは当時の社会情勢を痛烈に風刺して笑いにしている、評価としてはかなりいい映画なんだぞ」
「そんなもんかよ」
「いいかガク、そんなお前にチャップリンのある格言を教えてやる。『人生はクローズアップで見れば悲劇、ロングショットで見れば喜劇』だ」
「はは、まるでナンパに失敗したガクトそのもののを表してるね。傍から見れば笑えるのにガクト本人は必死だもんね」
「笑い事じゃねえだろ!?」
・4月17日 『職安記念日・ハローワークの日』
「今日は『職安記念日』、『ハローワークの日』か……近年は就職率余りよくないしいつかお世話になりそうで怖いよね」
「だからとりあえず大学に行くんだろ」
「ガクト、『とりあえず』なんて考えで大学に進学したらそれこそ就職できないぞ」
「そういう大和は何か目的あんのかよ」
「目標な。俺は政治経済学部目指してんの」
「僕はプログラミングに関わる学部に行こうかなって考えてるし、専門学校でもいいかなって思ってる」
「ぬぬっ、ジン兄はどうすんだ!?」
「俺はすでに就職先は決まってるようなもんだし」
「兄弟はどう考えても川神院だもんな」
「キャップはまあ、いつの間にか上手くやっていそうだし、あいつのカリスマがあればパトロンなんか見つけそうだな」
「となると、お世話になりそうなのはガクトだけって事だね」
「なに決定事項のように言ってんだよ!?」
・4月18日 『お香の日』
「はいまゆっち、これあげる」
「ありがとうございます京さん。あのでも、これはいったい?」
「ん? お香だよ」
「お香ですか。ともてもありがいのですがどうして?」
「今日は『お香の日』なんだよ。日本書紀に『595年の4月に淡路島に香木が漂着した』っていう日本初のお香についての記述がある事と、『香』の漢字と分解すると『一十八日』になる事から制定されたんだった」
「なるほどです」
「まゆっちも使ってみて感想聞かせてね。タカと一緒の時に使うとなおいいよ」
「? 分かりました」
「はいそれ没収なミヤ。まゆっちも悪いけど回収するぞ」
「ああ! なんてご無体な!? 酷いよジン兄!」
「何が酷いものか。お前これただの香木じゃなくて媚薬香だろ。こんなもんまゆっちとヒロに使わせて何をやらせるつもりだったんだ。いやそれ以前にお前は間違いなくヤマ相手に使う気でいただろ?」
「び、びやくこう!?」
「チッ」
「よ~しミヤ、反省の色が全く見えないと俺は判断したぞ。これは少し本格的にお灸を据えなきゃいけなようだな」
「お香だけにお灸……ギャグセンスあんまりないねジン兄」
「よし、お仕置き6割増しだ」
(全く関係ありませんが『チューライ』と言うセネガル産のお香は何やら媚薬効果がある模様。特に問題なく購入できるそうなので欲しい方はググってみてくださいね)
・4月19日 『飼育の日』
ピィィィ
「呼んだ~?」
「ワン子、今からみんなで食べに行くんだけど一緒に行く?」
「もちろん行くわ!」
「相変わらず不思議だなこの犬笛は」
「条件反射、まるでパブロフの犬みたいです」
「間違ってないね。笛吹いて来るまで何度も反復練習してるもん」
「そもそも言い出したの京でしょ? 確か『今日が飼育の日だからワン子を躾けてみようよ』って。それで大和が悪ノリした結果、アタシは笛で呼ばれると身体が勝手に動くようになっちゃったのよ」
「そうだったね。4月19日が『飼育の日』だから物は試しと思ったんだけど、まさかこんな風になるとはさすがの私も思わなかったよ」
「というわけでアタシは京にイシャリョウを請求するわ! 今日のご飯は京の奢りよ!」
「そんな事言うのこの口~?」
「きゃわん! ごめんなさいぃ~」
「思いっきり躾けられてるじゃないか」
・4月20日 『女子大の日』
「なあ巨人さん、今日が『女子大の日』だって知ってたか?」
「また唐突だね凛坊。確か日本初の女子大学が開校した日なんだっけか?」
「さすがオジサン。そういった情報はよく知ってるね」
「馬鹿にしてるのか凛坊。で? その『女子大の日』がどうしたんだよ」
「うむ、巨人さん。女子大生と合コンしてみないか?」
「なにぃ!?」
「実は私はたまにだが母校の大学で講演をやっていてね、その伝手で現役女子大生とも仲がいいんだ。それで私が今臨時教師の職をしていると言ったら『教師たちと合コンしてみたい』と何人かが――」
「任せろ! オジサンが場所からなにからセッティングしてやる!」
「――という事らしいのですが小島先生はどう思いますか?」
「ええっ!? って誰もいねぇじゃねぇか!?」
「ふふ、慌てすぎだよ巨人さん。ちなみに女子大生との合コンも嘘ですから」
「おい凛坊。オジサンのからかって面白いのか?」
「それ以外に何があると?」
・4月21日 『ゲーム○ーイ発売日』
「ねぇねぇ、今日って『ゲーム○ーイ』が発売された日だって知ってた?」
「めっちゃ懐かしいじゃねぇか!」
「1989年の4月21日に発売されたんだ。まあ僕たちの年代じゃあ『ゲーム○ーイアドバンス』からだったよね」
「おお! 遊んだ遊んだ! 外でもゲームが出来るってのはよかったよな!」
「あ~、あったような……」
「本当に兄弟はゲーム関係疎いよな」
「やったらやったでそれこそ世界チャンピオン並の操作が出来るのにね」
「でさ、ゲーム○ーイ系統の互換ハードには共通点があるの知ってた?」
「「「「「共通点?」」」」」
「うん。ゲーム○ーイ、ゲーム○ーイポケット、ゲーム○ーイカラー、そしてゲーム○ーイアドバンス。全部発売日が21日なんだ。それぞれ1989年4月21日、1996年7月21日、1998年10月21日、2001年3月21日。ね? 凄い共通点でしょ?」
「よく知ってるな」
「さすがモロだぜ」
(ゲーム○ーイ系統は買った事がないです。友達に借りた事はあるけど……)
・4月22日 『アースデー』
「フハハハ!
「フハハハ! 我、顕現である! 一面の荒野というのもなかなかおつなものだな!」
「フハハー! 我等3人! エアーズロックの上に揃い踏みである!」
「今日は『アースデー』! このような場所で語らうのも一興ではありませんか姉上!」
「兄上の仰るとおりです! 我はおふた方がいらっしゃればどこでも構いませぬ!」
「フフ、我が弟も妹も可愛い事を言ってくれるものだな……では姉弟妹《きょうだい》3人! たまには仕事を抜きで語り合おうぞ!」
「「はい!」」
「本来『アースデー』って地球環境について考える記念日なんだけど、微妙に外してるぞあの3人……ところでなんで九鬼に関係のない俺がここにいるんでしょうか、ヒュームさん?」
「フン、護衛のためだ。本来なら俺1人でも十分だが場所が場所だからな。これだけ開けた場所だと全てをフォローするのにもそれなりに骨が折れる。だから貴様というわけだ暁神」
「ほとんどそっちの都合じゃないですか……」
・4月23日 『消防車の日』
「今日4月23日はあの日を思い出すよね」
「あ~! あれ! さすがのアタシもあれは覚えてるわ!」
「いったい何があったんだ?」
「えっとね、私たちが中学1年の時だったっけ。キャップの家の隣で小火《ぼや》騒ぎが起きたの。放火が原因だったんだけど気付いた時には結構な勢いになってたんだ」
「それは大変だったのでは? 消防車は間に合ったんですか?」
「それがね、ジン兄が拳を振り上げただけで火を消し飛ばしたのよ!」
「本当に何でもありだなあ、ジン兄殿は」
「で、ついでに4月23日がちょうど『消防車の日』だからってジン兄、消防署の署長に表彰されたんだよ」
「それも凄いですけど、別の意味でも凄すぎです」
・4月24日 『日本ダービー記念日』
「オッス、オラ松風。今日はオラ1人だけ。ちゅーことはついにオラがメインを張る時が来たんだぜ! まゆっちよ! 草葉の陰で見守ってくれ! さて今日は何故オラ1人かというと、何と言っても今日が『日本ダービー記念日』だからっちゅーわけよ。1932年・昭和7年に目黒競馬場で第1回東京優駿大競争ってのが始まったんだ。まあ副称の『日本ダービー』っての方が有名だけどよ。いいかよい子のお子様たち、正しくは『東京優駿』だぜ。これ、テストに出るから覚えておきな。ちなみに『ダービー』ってのは人の名前からだぜ。イギリス競馬のクラッシク三冠の1つ『ダービーステークス』の創設者の1人、ダービー伯爵から。あんま深い意味はなかったみてーだぜオイ。もしオラが出場したら絶対優勝間違いなしだぜ。なんせオラは九十九神っちゅう神様。しかも戦国の戦場を駆けた名馬『松風』の名を冠してんだ。そんじょそこらのサラブレッドになんか負ける気はしーねってわけよ! おっと、今日はここまで見たいだ。そんじゃあSee You Next Time! またオラに愛の手を頼むぜ! バイバイキ~ン!」
・4月25日 『ギロチンの日』
「なあガクト、今日は『ギロチンの日』らしいぞ」
「なんかいやな予感がしてならねぇが、それがどうかしたのかモモ先輩」
「ああ、1792年の4月25日、フランスでギロチンが実用化されたんだ。当時はフランス革命後の恐怖政治の時代でな。毎日何百人もの人が処刑されていたらしいぞ。そこで受刑者に無駄な苦痛を与えず、しかも全ての身分が同じ方法に出来るように、といった理由からギロチンが採択されたんだとさ」
「モモ先輩にしちゃあよく知ってるじゃねぇか」
「余計なお世話だ。ところでガクト、話は変わるがお前は『地獄の断頭台』というものを知っているか?」
「あ? たしか昔アニメにあった『キン○マン』の敵役が使ってた技じゃ――ハッ!?」
「知っているのなら話は早い。行くぞ! ガクト!」
「やっぱりこのオチなのかよ!?」
・4月26日 『オンライン麻雀の日』
「今日って『オンライン麻雀の日』なんだって」
「なんでまた?」
「えっとね、4月26日が『4人で
「そうなんだ。だからみんなで麻雀やってるんだね。でもこのメンツだと岳人君のボロ負けが目に見えてるよね」
「はは、まあそうだよね。今もキャップがトップ、ジン兄、大和、ガクトって順位だし」
「相変わらずキャップの豪運は凄いな……」
「ヘヘッ、今回も突っ走るぜ!」
「甘いぜキャップ! リーチ! これで
「悪いなガク、その夢はかないそうにない」
「なにぃ!?」
「ツモ。
「「「「ご、五倍役満!?」」」」
・4月27日 『哲学の日・悪妻の日』
「今日は『哲学の日』って事で有名だが、実は『悪妻の日』でもあるんだ」
「なんで今日なんですか?」
「うむ、いい質問だ由紀ちゃん。何故かと言うと紀元前のギリシアの哲学者ソクラテスが処刑された事から今日が『哲学の日』とされているわけなのだが、そのソクラテスの奥さんがこれまた悪妻として有名だった事から、今日4月27日が『悪妻の日』となったわけだ」
「悪妻か……何を基準にして『悪妻』って言うんだろうね?」
「さあ、私には分かりません」
「はっはっは、由紀ちゃんはどう見ても良妻しかも賢母になるだろうね。よかったな緋鷺刀」
「ええっ!? そ、それってつまりそのあの!? はわわ!?」
「なんで今ここで僕に言うかな……まあ、凛奈さんは悪妻って感じじゃないけど間違いなく恐妻になるだろうね」
「タ、タカさん! それはいくらなんでも失礼ですよ!?」
「はっはっは、痛くも痒くもないな。元より結婚するつもりなんぞ無い!」
「こういう人だよ、凛奈さんは……」
(ここでちょっと凛奈さんの設定を。凛奈さんは自分の言動が周囲に漢前過ぎると認識されている事を自覚しています。よって男性を『男』として意識する事が出来ません。だからと言って自分がちゃんと『女』である事も自覚しているため、女性が恋愛対象になる事もありません。つまり凛奈さんは『恋愛』が出来ない人間です。また、思考、性格、職業、貯蓄、全てを以って『ひとりで生きていく』事を苦としない人間なんです)
・4月28日 『庭の日』
「う~ん、相変わらずいい庭じゃ」
「そうですネ。ワタシも日本に来て長いですガ、ようやく日本庭園の良さが分かるようになりましたヨ」
「ホッホッホ、ルーもようやくこの良さが分かってきたか。そうじゃ、確か今日は『庭の日』じゃったのう」
「ホウ、そんな日があるんですカ」
「うむ、今日4月28日で『
「げっ! バレた!? 逃げるぞ! ジン! ワン子!」
「だからばれない方がおかしいって言っただろ……」
「お姉様~、ジン兄~、待ってよ~」
「まったくあのいたずら好きの孫娘は……」
「かわいい子供のいたずらじゃないですかすカ。あまり目くじらを立てるのも大人げありませんヨ、総代」
「大人が3・4人落ちそうな落とし穴を掘るのが『かわいい子供のいたずら』ですむか。あとでとっちめてやるわい」
「……さすがにフォロー出来ませんネ」
(時系列的に中学生の時です)
・4月29日 『ジンギスカンの日』
「義経、ジンギスカンって知ってる?」
「知ってるぞ。羊肉の焼肉料理の事だろう。北海道の郷土料理として知られているし、義経も結構好きだぞ」
「そうなんだよねぇ。川神水のいい肴になるんだこれが。ところで今日がその『ジンギスカンの日』だってことは知ってたかい?」
「そうなのか?」
「4月29日で『
「与一、義経はそんな言い方よくないと思うぞ。いいじゃないか。記念日がたくさんあると言う事はそれだけ平和で楽しい日々を過ごせている証拠だ」
「優等生発言だな。平和ってのは人にとって毒なんだよ。その平和の裏で起きている闇に気付く事が出来なくなる。光と闇は表裏一体。光ばかりを見る人間はぬるま湯の中の平和にいつしか堕落してくのさ」
「また意味の分からん病気発言だな与一。でもねぇ義経。貴女が『源義経』である以上、好物はジンギスカンって言うぐらい食べなきゃいけないんだよ。なんて言ったって『ジンギスカン』の料理名の由来は、北海道を経由してモンゴルに渡りチンギス・カンと名乗るようになった源義経から来ているんだから」
「そ、そうなのか!? もしそれが本当なら義経の好きな食べ物は漬物じゃなくてジンギスカンにしなきゃならないじゃないか!? こうしてはいられない! 好きな食べ物にするためにジンギスカンをいっぱい食べなければ!」
「……義経、行っちまったけどよ姐御、『義経=チンギス・カン説』って俗説も俗説。何の確証もない伝説で学説としては完全否定されてるだろ」
「いいんだよそんな事は。私はただあの娘の可愛い姿が見れればいいだけさ」
「ある意味で歪んでるなぁ……姐御も」
(『源義経=チンギス・カン説』。有り得ないと分かっていますがそういった伝説・歴史ロマンはあっていいと思います。『信長は生き延びてスペインに行った』、『土方歳三は北海道で生き延びていた』等々、証拠のない歴史的伝説は結構好きな作者です)
・4月30日 『ヴァルプルギスの夜』
「今日は『
「なにそれ?」
「よーするにお祭りだよ。『ヴァルプルギスの夜』って呼ばれる、中欧や北欧で行われる行事でドイツでは4月30日の日没から5月1日の未明にかけて広く行われているの」
「ふーん。で? どういった意味があるの?」
「はて? どういった意味があったかな?」
「ふぅ……そもそもヴァルプルギスはキリスト教の聖人の1人で尼さん。5月1日がその人を称える聖人祝日なってるの。で、そのヴァルプルギスは魔封じの聖人とも呼ばれていたから、ドイツでは魔女たちがハルツ山地の最高峰のブロッケン山に集まり大規模な祭りを開いて聖ヴァルプルギスに対抗していたって伝承があるから、4月30日の日没から5月1日の未明にかけの夜を指すの。ぶっちゃけ5月の到来を祝うお祭りと思えばいいよ」
「だ、そうだ」
「クリス……あんたの国の行事なのになんで椎名っちの方が詳しいのさ」