真剣に私と貴方で恋をしよう!! 外伝? ~毎日が記念日 365日の小噺~   作:春夏秋冬 廻

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5月の記念日

・5月1日 『扇の日』

 

「今日は『扇の日』じゃ。昨今は扇子と呼ぶが古くは扇と呼ぶのが普通での、もともと『おうぎ』と言う言葉は『あふぐ』の発生形である『あふぎ』から来ておるのじゃ。此方は物知りであろう? ちなみに何故今日、5月1日が『扇の日』となったかというとじゃな、なんと、かの紫式部が記した『源氏物語』において女性が光源氏に扇を送っている場面があり、そこから『恋』を5月1日の『51(こい)』の語呂合わせになぞって京都扇子団扇商工協同組合が制定したのじゃ。なんとも風流な理由だと思わんか? ふん、やはり下賤な輩には高貴な此方と同じ心持になることは不可能のようじゃな。ニョホホホ……つまらん。せっかく此方が崇高なる知識を披露してやっておるのに聞いておらんどころか、誰ものこの場におらんというのはどういった了見じゃ? っていうか誰でもよいから来てくれんかのう……いい加減こんな所に1人でおるのは物悲しいぞ……グス」

 

 

 

・5月2日 『野茂英雄メジャー初登板』

 

「ねぇまゆっち、今日5月2日はあの野茂英雄が1995年メジャーリーグで初登板した日なんだよ」

 

「凄いですね。今は日本人のメジャーリーガーさんもたくさんいらっしゃいますもんね」

 

「そうなのよ! つまり、今の日本人メジャーリーガーの始まりと言ってもいい日なの!」

 

「確かに凄い日だけど、僕たちはメジャーリーガーの凄さってあんまり感じないんだよね」

 

「ええ~? それってただ単に篁君が野球をやらないだけだからじゃない? やっぱ本場は違うと私は思うわけよ」

 

「いやまあ、確かにそれもあるかもしれないけどさ。でもさ大和田さん。僕たちの周りにはあの2人がいるし……」

 

「確かに。あの御二方ならメジャーリーガー以上なのは間違いないですね……160キロ以上は当たり前でそれを苦もなく打ち返しますからね……」

 

「垂直ジャンプで10メートル以上飛んでホームランを取っちゃうし……」

 

「バックホームなんて文字通りのレーザービームですよね……」

 

「アハ……アハハハハ……」

 

 

 

・5月3日 『リカちゃんの誕生日』

 

「なぁなぁみんな! 今日が『リカちゃんの誕生日』だって知ってたか!?」

 

「りかちゃん……?」

 

「クリ、誰だそれは?」

 

「なに!? 犬もモモ先輩も知らないのか!?」

 

「タカラ○ミーから販売されている着せ替え人形のおもちゃの名前ですよ」

 

「私も知ってるのはそれだけ、誕生日なんて設定があったのも今初めて知ったよ」

 

「ば、馬鹿な。リカちゃんは日本で作られた女の子に大人気のお人形さんだぞ? 小学生の時にお人形遊びとしての定番の人形ではないか?」

 

「修行とみんなで遊ぶことの方が楽しくて人形遊びをした事ないからなぁ」

 

「アタシもお姉様と同じね」

 

「小学生時代なんか思い出したくもない。当時の私の心は人形遊びをするほどの余裕なんてなかったよ」

 

「あはは、ただでさえ松風と話していいる私ですから、両親も人形と話されるのはさすがに怖かったようで買ってもらった記憶がありません」

 

「自分がごく一般的なはずなのになんだこの疎外感は!?」

 

 

(本当に人形遊びとかぬいぐるみ遊びはクリスしかイメージないですよね。まゆっちが人形で腹話術してたら本当に怖い。あれは松風の外見だからこそ許されるところがありますよね。少なくとも作者はそう思います)

 

 

 

・5月4日 『ファミリーの日』

 

「今日は『ファミリーの日』なんだってよ」

 

「そうなのか。ところで気いなっていたのだが、風間ファミリーの家族構成はどうなっているんだ?」

 

「「「「「「「「「は!?」」」」」」」」」

 

「あのなクリス。この『ファミリー』は『家族』じゃなくて、『仲間』『組織』といった意味の『ファミリー』だからな? 分かり易く言えばマフィアが使う『ファミリー』と同意義だ」

 

「も、もちろん知っているに決まっていだろう!? な、何を言っているんだジン兄殿は!?」

 

「どもってるぞークリー」

 

「でも確かに面白いかもしれないね。風間ファミリーを家族に見立てると誰がどの役になるっていうのは」

 

「京って意外とそういうの好きよね」

 

「はは、一種のロールプレイングみたいなものかな?」

 

「でもみんな同年代なんだから殆ど兄弟姉妹の順番なだけな気がするけど」

 

「私とタカさんは年下ですし、やはり末弟末妹になるんでしょうか?」

 

「いや、一番下は間違いなくクリスかワン子だろ」

 

「俺様、頼れる兄貴って感じだな」

 

「ガクトは馬鹿でウザい兄貴だろ。絶対に妹弟に嫌われるタイプだな。ああ、でもジンだけは分かり切っているけどな。なあ――」

 

「「「「「「「「「「お父さん」」」」」」」」」」

 

「誰がお父さんだ。声を揃えて全員で言うな」

 

 

(小学生時代におままごととかで疑似家族をやってそうな風間ファミリー。主に京の主張で。神が父親役、これは問答無用ではまり役だと思います)

 

 

 

・5月5日 『自転車の日』

 

「スイスイ号。今日は『自転車の日』なんだって」

 

「そのようですね。しかし厳密に言うのなら私は自転車ではなく乗り物に搭載されるシステムなんですけどね」

 

「はは、そうだね。でもいいじゃない。今は自転車なんだから」

 

「清楚がそう言うならそういう事にしておきましょう。ちなみに何故今日が『自転車の日』かというとですね、5月が自転車月間とされており、その中の祝日を『自転車の日』としたらしいんですよ」

 

「そうなんだ。自転車っていいよ――――」

 

 ――力抜山兮氣蓋世(ちからはやまをぬききはよをおおう) 時不利兮騅不逝(ときりあらざらずすいゆかず) 騅不逝兮可奈何(すいのいかざるをいかにすべき) 虞兮虞兮奈若何(ぐやぐやなんじをいかんせん)――

 

「いけません、この歌は――――」

 

「フハハハ! 遅い! 遅いぞスイ! ちまちまと自転車なんぞに乗っていられるか! 早くバイクに変えてこい! 俺は今、無性に疾走したい気分だ!」

 

「了解しました。しばしお時間を頂戴しますがすぐに戻って参ります」

 

「面倒だ! よしならば自転車でどれだけの速度を出せるか限界に挑戦するぞ!」

 

「了解しました」

 

「では行くぞ!」

 

「相も変わらず豪快だな~、西楚の覇王は」

 

 

(ちなみに最後のセリフと垓下の歌を読んだのは燕ですのであしからず)

 

 

 

・5月6日 『ゴムの日』

 

「今日は『ゴムの日』」

 

「それがどうかしたのか?」

 

「お子様クリスには無縁の日だからね」

 

「馬鹿にされているとしか思えないんだが?」

 

「まゆっちは必要?」

 

「な、何の事ですかいったいぜんたい何を言ってるのか私にはまったく分かりませんよ何で私にそんな事を聞くんですかってこんなに動揺したらどういう意味で聞かれているのか分かってるって事ですよねそれがばれてるって事ですよね!?」

 

「う~ん、予想通りのテンパリ。面白いねまゆっちは」

 

「何故まゆっちはああも動揺しているのだ?」

 

「しかしまゆっちにふっといてなんだけど、私も使った事ないんだよね……可能性があるとすればモモ先輩とワン子だけ……羨ましいなワン子」

 

「使う? いったい何の事なのだ?」

 

「本当に純真だねクリスは」

 

 

(ハイ、下ネタですみません。時系列は1学年上に進学した頃ですね)

 

 

 

・5月7日 『東京通信工業設立』

 

「1946年の今日、東京通信工業が設立したんだ」

 

「なんだそりゃ?」

 

「まあ知らないよね……現在の社名なら有名なんだけど」

 

「ソ○ーの前身だろ」

 

「え、そうなのか?」

 

「うん、ジン兄の言う通り。現在の『ソ○ー株式会社・Sony Corporation』の前の社名なんだ。さっき言ったように1946年に創立。社名を今のソ○ーに変えたのは1958年。最終的に1973年に今の社名ロゴの形になったんだ」

 

「俺様初めて知ったぜ」

 

「ソ○ーは日本を代表する大手電気機器・電機メーカーで、特にAV機器分野においては世界最大手。日本初のテープレコーダーやトランジスタラジオを始め、さらにはウォークマン、電卓に至っては世界初。何より凄いのは独自規格を持っている事だよね。後はやっぱベータマックスとVHSの規格競争、最近では次世代DVDと言われたBlu-ray DiscとHD DVDの規格競争だよね。さらに事業も大きく分けて6分野あって、エレクトロニクス事業、ゲーム事業、音楽事業、映画事業――――」

 

「「また止まらなくなったな……」」

 

 

 

・5月8日 『ゴーヤーの日』

 

「なんだこれは……」

 

「あ、お姉様。見て見て、凄いでしょ。今日はゴーヤーづくしよ」

 

「なぜゴーヤーなんだ?」

 

「ほら、今日って5月8日でしょ? だから『58(ゴーヤー)』の語呂合わせかららしんだって」

 

「通称『ニガウリ』、正式名称『ツルレイシ』、沖縄名称『ゴーヤー』、または『ゴーヤ』だな」

 

「ジン」

 

「しかしゴーヤー料理って結構あるもんだな」

 

「私はあまり好きじゃないぞ。苦いだけだろ」

 

「そうか? 俺としてはあの苦みが結構味があっていいと思うんだけどな。川神水と一緒に食べるとなお美味しいと思うぞ?」

 

「ジン……その嗜好、ちょっとオヤジ入ってるぞ」

 

 

 

・5月9日 『メイクの日』

 

「今日って『メイクの日』らしいけどさ、クリスって髪も綺麗だけど肌もきめ細かいわよね。なにか特別なお手入れでもしてるの?」

 

「いや、特になのもしてないが?」

 

「……クリスってお化粧(メイク)はしてるの?」

 

「いや、やっていないぞ」

 

「な、なんてうらやましい天然素材なの!?」

 

「? なあ京、チカリンは自分を褒めているのか?」

 

「褒めてるんだよ。って言うかクリス、別に今はまだメイクをする必要はないかもしれないけどさ、少しは覚えておいて損はないと思うよ」

 

「でも京もあまりしてないじゃないか。モモ先輩も犬もまゆっちもメイクをしているところを見た事ないぞ」

 

「ワン子は健康優良児でまゆっちはまだ1年生だから気にしてないだけだよ。でもモモ先輩だけはおかしいからね。あの人を見習ったらダメだよ」

 

「そ、そうなのか?」

 

「そうなの。あの人はたぶん10年20年経っても今と同じ若さを保ってそうだから怖いの」

 

「モモ先輩なら本当にありそうだな」

 

 

 

・5月10日 『愛鳥週間』

 

「そういやぁ今日から『愛鳥週間』だな」

 

「そういえばそうだね。元々は5月10日は『愛鳥の日』だったらしいけど1950年から『愛鳥週間』になったんだって」

 

「それでよ、ファミリーのみんなを鳥に例えてみようぜ! モロは雀だな!」

 

「意味不明だし僕を馬鹿にしてるよねキャップ。大和は郭公?」

 

「そこはかとなく悪意を感じるぞモロ。京は燕っぽいな」

 

「私は鴛鴦がよかったよ大和。クリスは白鳥だね」

 

「いい事言うじゃないか京! じゃあまゆっちは鶴だな!」

 

「あ、ありがとうございます。私としては鳩が好きなんですけどね。一子さんは翡翠ですね」

 

「? それって鳥なの? まあいいわ! お姉様は鷲ね!」

 

「さすが妹、私の事をよく知っているな。ジンはあれだ、私の鸛だな」

 

「返答しづらい例えを出すなモモ……ガクは梟だな」

 

「意外とカッコイイ例えにしてくれるじゃねえかジン兄。タカはやっぱ鷹だな」

 

「それギャグだよね絶対。キャップはやっぱり隼かな」

 

「みんな日本で見かける鳥ばかりだな……だったらガクトは別の鳥でもいいな」

 

「嫌な予感がしてならねぇがあえて聞いてやる。俺様を何に例える大和?」

 

「「「「阿呆鳥」」」」

 

「やっぱそのオチか!? って言うかジン兄もモモ先輩もタカも一緒くたに言うなよ!?」

 

 

(あえて振り仮名をしませんでしたが鳥の名前は全部分かりましたか? 大和は鷺や烏でもよかったかも。ちなみにモモがジンを例えた鳥は……■■■を運んでくると言われている鳥ですよ~)

 

 

 

・5月11日 『日本人エベレスト初登頂』

 

「今日は日本人が初めてエベレストに登頂した日らしいよ」

 

「ああ、たしか植村なんとかって人だったけか?」

 

「植村直己さんだ! 1970年、松浦輝夫さんと共に日本山岳会が創立65周年事業として行ったエベレスト登頂隊派遣の第1次アタック隊に選ばれ、同年5月11日にエベレスト東南稜から初登頂に成功したんだ!」

 

「やけに詳しいなキャップ」

 

「あったり前だぜ! エベレストはいつか俺も登ってみたいと思っているんだ! 事前にいろいろ調べるのは当然だ!」

 

「冒険とかになるとなんでこう物覚えがいいんだ、キャップはよ」

 

「エロい事になると物覚えのいいガクトと同じだろ」

 

「よせよ大和。俺様を褒めても何も出ないぞ」

 

「誰も褒めてないからね」

 

 

 

・5月12日 『看護の日』

 

「今日は『看護の日』。と言うわけで看護に来ました」

 

「帰れ」

 

「ああん! なんて容赦ない切り返し。せっかくナース服も用意したのに」

 

「いいから帰れ。お前に看護されると治る風邪も治る気がしない」

 

「私に移してくれて構わないよ? なんなら人肌で暖めてあげようか?」

 

「結構だ。もう看護の達人を呼んである」

 

「誰が看護の達人だボケェ。ほらよリクエスト通りのたまご粥だ。それ食って薬飲んでとっと寝ろ」

 

「ありがとうゲンさん」

 

「ウルセェ。病人はつべこべ言わず食って寝ろ。風邪は治りかけが一番大事な時なんだからな」

 

「その優しさが身にしみる」

 

「なんでいつも勝てないんだ!? 私の大和が寝取られていく!」

 

「「気色悪い事を言うな」」

 

 

 

・5月13日 『メイストームデー』

 

「今日は『メイストームデー』なんだって」

 

「五月の嵐の日……ですか?」

 

「うん、バレンタインデーから88日目。『八十八夜の別れ霜』ってことで別れ話を切り出すのに最適とされる日なんだって」

 

「立春から88日目の夜以降は霜が降りないこの季節最後の霜、という意味の言葉ですね。農作物の種まきなどの目安とされているはずなんですが……」

 

「そこら辺の知識はさすがだねまゆっち。要は『恋人の冷めた話は今日が最後』っていう意味なんじゃないかな? まあ、まゆっちには関係のない話だよね」

 

「えっと?」

 

「だってあんなに篁君とラブラブなんだもん。別れ話どころか学園卒業後すぐ結婚とか話になったりして」

 

「……結局、伊予ちゃんは私とタカさんの仲をからかいたかっただけですか?」

 

「うん。人の恋バナは心の栄養だからね」

 

「それは別にいいけどさ。まゆも大和田さんも、そういうのは本人のいない所でしてね」

 

 

 

・5月14日 『ローズデー』

 

「大和、私は今日薔薇が欲しい」

 

「誰が贈るか」

 

「私も大和にプレゼントするからちょうだい?」

 

「今日が『ローズデー』だと知ってて言ってるよな? その手に乗るか」

 

「やっぱり大和も知ってたんだ……」

 

「当たり前だ。常にお前の猛攻をしのいでいるんだ。韓国の恋人関係の記念日は既に頭の中に入っているぞ。京、お前ならな薔薇を贈ると同時にメッセージカードとして婚姻届を添付するつもりだっただろ」

 

「さすが大和、私の事をよく理解しているね」

 

「これだけは言っておくぞ、理解したくて理解したわけじゃないからな」

 

「これはやっぱり結婚しかないよね!?」

 

「話を飛ばすな話を聞け何度も言うがその言葉の答えは『NO』だ!」

 

 

 

・5月15日 『青春七五三』

 

「今日って『青春七五三』なんだって」

 

「は? なんだそりゃ?」

 

「今日がちょうど七五三の半年後で、10年過ぎた13歳、15歳、17歳の少年少女にこれからの人生に対してエールを送る日なんだってさ」

 

「なるどね、17歳ってことはちょうど俺たちが該当してるってわけか」

 

「へぇ、そんな日があるのか。でもよ、エールって言ったって誰にどう送ればいいんだ?」

 

「特に何かこだわる必要はないだろ。思ったことを思った人に伝えればいいじゃないか? 少なくとも俺はそう思うけどな」

 

「そうか、なら兄弟にひと言――」

 

「ん?」

 

「「「「もう少し年相応の振る舞いをした方がいいと思う」」」」

 

「口揃えて言う以前にそれはどう考えてもエールじゃないぞ……」

 

「「「「あんたは大人すぎるんだよ」」」」

 

 

 

・5月16日 『旅の日』

 

「今日は『旅の日』。という事で俺は今から旅に出る」

 

「また唐突だなキャップ。てか学園はどうするんだよ。GWはとっくに終わってるぞ」

 

「へっ、常識に縛られてちゃあ人間は本当に成長なんざ出来ないんだ。だから俺は旅に出る」

 

「現実逃避しているとしか思えない言い分だな……まあ止めても無意味だから止めないが逐一連絡はしてこいよ」

 

「おう! さすが大和は話が分かるぜ! でもよ、もし何の連絡もしなかったらどうなるんだ?」

 

「決まってるだろ。兄弟と姉さんの力を借りて捜索する。最悪でも最低限の出席日数だけは確保させるようにと兄弟からの厳命だからな」

 

「地の果てにいたとしても見つかりそうだなオイ……」

 

 

 

・5月17日 『生命・きずなの日』

 

「今日は『生命・きずなの日』なんだって」

 

「なんだそりゃ?」

 

「要はドナーの思いを大切にしようって事なんだけどさ、みんなはドナー登録ってどう思う?」

 

「自分はいい事だと思うぞ。死してなお人のために成れるなんていい事だろ」

 

「私もクリスさんと同じ思いです」

 

「私は嫌かな。死んだのに身体をいじくられるなんていい気がしないよ」

 

「僕はどっちとも言えないかな……残った家族に決めてもらうのもいいかもしれないね」

 

「それこそ人それぞれだろ。だからこそ意思表示っていうのがあるんだ。したい人はする、したくな人はしない。誰もそれに文句を言う権利はないんだからな」

 

「さすがジン。言う事が違うな」

 

「しかしアレだな。キャップを始め、ワン子とかクリス、兄弟は内臓とか綺麗そうだな」

 

「そして俺様が一番汚いとでも言いてーんだろ大和はよ」

 

「? 一番汚いのは大和じゃないの? だって『腹黒』なんでしょ?」

 

「「「「「「「「「「それは意味が違う」」」」」」」」」」

 

 

 

・5月18日 『ことばの日』

 

「こうして面と向かって顔を合わせるのは初めてだったか?」

 

「そうですね。本編ではまだ会った事ないですから、ある意味で『初めまして』ですね」

 

「フム。今日は『ことばの日』という事で私が呼ばれたようだが……ところで暁、君は『言霊』は使えるのか?」

 

「また唐突ですね京極先輩。簡潔に言えば『似た様な事は出来る』ですね」

 

「ほう、まあ君なら出来たとしてもおかしくはないな」

 

「詳しくは言えませんが『空諺(くうげん)』と呼ばれる業があるんですよ。過程は違いますが結果は言霊と同じような状態になるんです」

 

「なるほど……暁の一族というのはなんとも興味深いものだな。ところで暁」

 

「はい?」

 

「今回のオチはどう付ければいい?」

 

「……その言葉が既にオチな気がするのは俺の気のせいですかね」

 

 

 

・5月19日 『世界最古の隕石目撃記録』

 

「そういえば、目撃記録のある隕石の中で世界最古なのは何か知ってるか?」

 

「日本の直方(のおがた)隕石の事だろ。861年の5月19日、当時は旧暦だから4月7日、現在の福岡県直方市に落下した隕石で須賀神社に保管されてるやつだな」

 

「さすが兄弟。よく知ってるね」

 

「そこまで古いんだな」

 

「って言うか、隕石ってそうそう落ちるもんじゃないし」

 

「京の言う通りだよね。目撃となるともっと低いけど、もしかして探せばもっと古い記録もあるかも」

 

「なあモモ先輩。川神院には『メテオストライク』みたいな技ねーの?」

 

「ンな技、あるわけねーだろキャップ!? あったら怖えーだろ!?」

 

「でもあながち否定も出来ませんよね」

 

「まあ、万物流転とか大極陣とか使ってるからねモモ先輩は。『隕石落とし』とかあっても何ら不思議じゃないし。その辺はどうなの一子ちゃん」

 

「アタシは奥義関係の技は見たものしか知らないから分からないわ」

 

「似た様なものならあるぞ。『人間隕石』って言ってな、高い所から相手を地面に投げ飛ばし叩きつける技だ。隕石が衝突した時の様なクレータが出来るんだぞ」

 

「エグイ技だな姉さん」

 

 

(『人間爆弾』があるんだから絶対に『人間隕石』もあると思う)

 

 

 

・5月20日 『成田空港開港記念日』

 

「今日は成田空港が開港した『成田空港開港記念日』じゃのう」

 

「1978年、開港当時は新東京国際空港でしたよね」

 

「ウム。じゃが開港まで平坦な道のりではなくてのう。最初は1966年に千葉県の三里塚に空港建設が閣議決定されたのじゃが、地元農民の強い反対動議が起きて『三里塚闘争』とまで呼ばれる事件になり死者まで出たんじゃ」

 

「そいつは凄いな」

 

「結局開港に12年の月日を要し、さらには当初予定された開港日の4日前に過激派ゲリラが突入して管制塔の危機を壊していきおったんじゃ。じゃから開港が5月20日まで延期されたんじゃよ」

 

「いろんな人が何気なく利用してますけど、当時はそんなすごい事が起きていたんですね」

 

「そうなんじゃよ。ワシも開港式典の時は護衛として呼ばれてのう。機動隊と一緒に厳戒態勢の中で式典を見たものじゃ」

 

「呼ばれてたのかジジイは」

 

「もし今、日本でゲリラに似た闘争事件が起きれば呼ばれるのは恐らくお主らかもな」

 

「本当か!? 私はいつでも要請に答えるぞ!」

 

「物騒で無責任な事を言ってモモを煽らないで下さい!」

 

「「つまらん奴」」

 

「なんでそんな所だけ似てるんだよ……」

 

 

 

・5月21日 『FIFA創立日』

 

「今日はFIFA、国際サッカー連盟が創立した日なんだって」

 

「1904年、オランダ、スイス、スウェーデン、スペイン、ドイツ、デンマーク、フランス、ベルギーの8ヶ国で創立したのが始まりらしいな」

 

「サッカーか……俺たちちょうど11人いるからサッカーチームを作ろうぜ!」

 

「いや、ちょうどなのだから必要はないと思うが」

 

「俺様がエースストラーカーだぜ!」

 

「いやどう考えてもキャップだから。ガクトは存在感生かしてCBでしょ」

 

「両SBはワン子とクリス。CBにガクト、スイーパーの役割にヒロ。守備的MFに俺とモロとまゆっち、攻撃的MFに姉さんと京。キャップのワントップが妥当だろ」

 

「大和君が指令塔なのは間違いなさそうだね」

 

「サイドバックって何? サンドバッグの様なものかしら?」

 

「あの~、ジン先輩はどこのポジションなんですか?」

 

「決まっているだろ。ジンはGKだ」

 

「そいつはまさに鉄壁だぜ」

 

「でもジン兄ってゴールキックがシュートになりそうだよね……」

 

 

 

・5月22日 『東京スカイツリー開業』

 

「今日は東京スカイツリーの開業の日だね」

 

「珍しく時事ネタだねモロ」

 

「こんだけ騒いでるからな。やっぱ1度は行ってみたいぜ」

 

「建設途中なら何度か行ったけどな。完成してからは俺も遠目でしか見ていないから行ってみてーよな」

 

「ドイツに帰っちゃったクリスはもっと残念がってるだろうね」

 

「ところでよ。やけに静かだと思ったら3組のバカップルはどこに行きやがったんだ?」

 

「みんな東京に行ってるよ」

 

「なんでだ?」

 

「スカイツリーでトリプルデート。しかもジン兄とモモ先輩はお泊りだって」

 

「……ちくしょ~! 羨ましくなんかねーぞ!」

 

「だったら涙を拭こうよガクト……」

 

 

(みんな大学生ぐらい、クリスは留学終了で帰国してるという設定で)

 

 

 

・5月23日 『キスの日』

 

「なあジン」

 

「なんだモモ」

 

「キスするぞ」

 

「いきなりだな。しかも決定事項か」

 

「なんだよ、イヤなのか?」

 

「そんな事はないさ」

 

「じゃあお前からしろ」

 

「仰せのままに」

 

 

「いい加減あの2人を止めろよ。かれこれ10分以上キスを繰り返してやがるぞ」

 

「ハレンチなのはいけないぞ」

 

「あ、あだるとだわ」

 

「まゆっちには刺激が強すぎるぜ~!」

 

「今日は『キスの日』だからね。私はモモ先輩の気持ちがよく分かる。だから大和――」

 

「お友達で。いやしかし秘密基地だと本当に遠慮ないよなあの2人」

 

「止める役のジン兄がアレだからね。仲間内しかないからなんだと思うけどさ」

 

「キスってそんなにいいものなのか? 大和、いっちょ俺とキスを――」

 

「是非!!」

 

「気色悪い事言うな! そして俺の代わりに返事をするな京!」

 

「それで? 結局誰がジン兄とモモ先輩を止めるの?」

 

 

(仲間内だけになると神は結構な範囲でモモを甘やかします)

 

 

 

・5月24日 『ゴルフ記念日』

 

「みんなはゴルフってやってみたいと思う?」

 

「面白そうだなとは思うが、今すぐやってみようとは思わないな」

 

「なにが楽しいのか分かんない」

 

「難しそうだわ」

 

「紳士のスポーツと呼ばれるぐらいだからな。自分もやってみたいとは思う」

 

「なんかメンドくせーから俺様やる気なし」

 

「かっ飛ばすのは楽しいかもな!」

 

「そういえば今日は日本初のゴルフ場が出来た『ゴルフ場記念日』だったな。まあ、何でもそうだが見ると簡単、やると難しいスポーツはいろいろあるしな。ゴルフなんてその最たるものだろ」

 

「ジン兄は得意そうだよね。っていうか苦手なスポーツとかない気がする」

 

「「「「「「納得」」」」」」

 

「納得するな。それよりもガクは覚えていて損はないと思うぞ」

 

「あ? なんでだよ」

 

「接待だよ。どうせお前は普通のサラリーマンになるんだろ? お得意様の取引先との接待は基本、料亭かゴルフだからな」

 

「「「「「「納得」」」」」」

 

「納得すんじゃねーよ! つーかなんだその夢のない将来は!? ジン兄が言うと本当になりそうで怖いんだよ!」

 

 

 

・5月25日 『広辞苑の日』

 

「今日は広辞苑の初版は発行された『広辞苑の日』なんだって。といってもファミリーで広辞苑を使ってる人なんていないよね」

 

「俺様使ってるぜ」

 

「アタシも使ってるわ」

 

「1番ほど遠い2人からのまさかの発言。明日は嵐だね」

 

「どうせ枕とか筋トレとかに使ってるんだろ。オチが見えてる」

 

「「そのとーり!」」

 

「自慢できることじゃないだろ。もっと有効活用したらどうだ」

 

「ヒロん()っていうか凛奈さんの書斎には何冊かあったな。ガキん時、あれを積み上げて遊んでたら思いっきり殴られたの覚えてるぜ」

 

「一応作家だらかね凛奈さんは。本で遊ぶととんでもないお仕置をされるよ。そういえば最新版が出たら必ず購入してたっけ」

 

「私の実家にもありますね」

 

「ちゅーか古い家には1冊はあるイメージだよな~。川神院にもあるって言うしよ~」

 

「確かにあるが川神院には人間広辞苑がいるからな。何か知りたければそいつに聞くのが1番なんだ」

 

「「「「「「「「「なるほど」」」」」」」」」

 

「そこで何で俺を見る。間違っていないから反論できないがな……」

 

 

(ちなみにジンが広辞苑を丸暗記しているのは暁の業ではなく、ただ単に記憶力がいいだけです。といっても暁の一族、やっぱり頭の作りもびみょーに一般人と違います)

 

 

 

・5月26日 『小説ドラキュラ発刊』

 

「ヒューム、『ドラキュラ』という小説を知っていますよね」

 

「馬鹿にしているのかクラウディオ。知っているに決まっているだろ。ブラム・ストーカーの著作で1897年の5月26日に発刊された小説だ」

 

「さすがですね。伊達に『ヘルシング』の名を受け継いでいるだけありますね」

 

「それこそ馬鹿にしているぞ。小説の『ドラキュラ』はヘルシングには全く関係のない話だ。モチーフとなったワラキアのヴラド3世なら話は違ってくるがな」

 

「その事なんですが、本当にヴラド・ツェペシュは吸血鬼だったのですか?」

 

「さあな。それこそ歴史とヘルシングの一族のみ知るというやつだ」

 

「おやおや門外不出の情報ですか。私と貴方の仲なのですから教えてくれても良いではないですか」

 

「さてな」

 

「まったく、男ってのは幾つになっても下らない与太話が好きだね。事実を知ったところでどうにか出来るわけでもないのにねぇ。情報は情報として知っておきゃあそれで充分なんだよ」

 

 

(ヒューム、クラウディオ、マープルでお送りしました)

 

 

 

・5月27日 『百人一首の日』

 

「勝てない! なんで勝てないんだぁ!?」

 

「クリス、そろそろ諦めようよ。もう10回目だよ?」

 

「まだだ! 何としても勝つんだ! まゆっちも手伝ってくれ!」

 

「は、はい!」

 

「まゆ1人増えても意味ないと思うんだけどなぁ……」

 

「だったらヒロ、お前も手伝うか? 見ろワン子なんて既にオーバーヒートして役にすら立ってないぞ」

 

「ていうかあの2人異常だろ。大抵が1文字2文字目で反応してやがる」

 

「1文字目の子音で当たりをつけ、母音で確定。1文字目が同じだった場合は2文字目で同じ事をして札を特定。ジンもクリも同じ事やっているんだよ」

 

「それなのにジン兄の方が一方的に札を取っているのには何かあんのか?」

 

「根本的な反射神経の差だな。同じ方法で札を探し当てている以上、あとは速さの問題だ。それに関してクリはジンに遠く及んでいない。結果がジンの圧勝に繋がってるんだ」

 

「もはや超人の域じゃねーかよ」

 

「今日が『百人一首の日』だって教えてまさかこんな事になるなんてね……」

 

「ホイ、いただき」

 

「ああ!? なんで全然取れないんだぁぁ!?」

 

 

(原作の箱根での大和対クリスで、百人一首対決の時クリスがやっていた事は神にも出来るだろう。だったら後は速さで神はクリスを圧倒できるはず。との考えからの小話でした)

 

 

 

・5月28日 『3000本記念日』

 

「篁君! 今からでも遅くないから野球部に入ろうよ!」

 

「いきなりだね大和田さん。とりあえずその結論に至った経緯を聞いてもいい?」

 

「実は今日って張本選手が日本プロ野球史上初の3000本安打を記録した『3000本記念日』なの! 私は常日頃からベイに救世主の如く現れる選手を期待していたの! でも私は気付いたわ! 待ち続けていても駄目なら自分で探し出せばいいと!」

 

「それでタカさんに目を付けたというわけですね伊予ちゃん」

 

「そうなのよまゆっち! 篁君なら絶対にプロでも通用するわ! 私が保証する! だから今からでも野球部に入って!」

 

「甲子園に行けと……?」

 

「駄目よ! 甲子園に行ったら全国的に目立つじゃない! だからただ野球部に入って野球に慣れてテスト生でベイに入団するの! そして私が後援会の会長になる! ああ! ベイの輝かしい未来が待っている!」

 

「物凄い自己中心的な考えだね……いつも思うんだけど、大和田さんって野球の事、特にベイの事になると本当に人が変わるよね」

 

「そこが伊予ちゃんの個性ですから」

 

「そしてまゆっちは内助の功! 結婚して篁君を支えるのよ!」

 

「「こっちをいじる事も忘れないんだね」」

 

 

 

・5月29日 『国連平和維持要員の国際デー』

 

「今日は『国連平和維持要員の国際デー』なんだって」

 

「何のための日なんだ?」

 

「国連平和維持活動、つまりPKOに関わった全ての人の献身と勇気を称えて、PKOで命を失った人たちを追悼する日だよ」

 

「平和維持のために命を賭す、素晴らしい精神だ」

 

「確かに凄いけど、死んでちゃ意味ないでしょ」

 

「ム、その言い方はどうかと思うぞ京。誰だって死にたかったわけじゃないはずだ」

 

「それは分かってるよ。でも活動も大事だけどまずは自分の身を守る事の方が大事じゃないかって思うだけ」

 

「平和とは命を賭してでも守るべきものだ」

 

「ナンセンス」

 

「はいそこまで。クリスもミヤも意見を押し付け過ぎだ。何を思って活動するかは人それぞれ、確かに誰もが死にたかったわけじゃないだろうけど、覚悟して活動している人もいるんだ。何より今日はそういう人たちを追悼する日なんだ。冒涜するような事だけはするなよ」

 

「「はい」」

 

「さすが兄弟。風間ファミリーの平和維持活動で兄弟の右に出る奴はいないな」

 

「ホントそうだね」

 

 

 

・5月30日 『2ちゃんねる開設』

 

「1999年の今日、インタネット上に巨大電子掲示板群『2ちゃんねる』が開設されたんだ」

 

「あれって誰かが作ったのか?」

 

「当然だよ。ふって湧くようなもんじゃないからね」

 

「つーことはあれか? もしかしてそれで収入が入るって事か?」

 

「そうだね。運営しているんだからちゃんと収入は入るよ」

 

「めちゃくちゃ楽して稼げるじゃねーかよ。俺様もやろうかな」

 

「ガクトには無理だね。まず何よりコンピュータプログラムの知識とかそれ関係の深い教養がいるからね。それよりなにより終始事件に関わる事になるよ」

 

「事件? なんのだよ」

 

「誹謗中傷、名誉棄損、個人情報流出、著作物の無断転載とかに対する民事訴訟だよ。2ちゃんねるの開設者なんか裁判所から数億以上の賠償債務を通達されているって言うし」

 

「す、数億……」

 

「つまりアレだね。楽して稼げる方法にはハイリターンが待っているって事だよ。また1つ賢くなったねガクト」

 

 

 

・5月31日 『世界禁煙デー』

 

「喫煙者発見。巨人さん、何度も言うが屋上は喫煙場所ではないぞ」

 

「見逃してくれよ凛坊。最近は肩身が狭いんだからよ」

 

「だったらタバコをやめればいいのさ。奇しくも今日は『世界禁煙デー』だ。これを機に禁煙をしたらどうだ?」

 

「本当に世知辛い世の中になったねぇ……ところで凛坊、お前さんはタバコ吸わないのか?」

 

「いきなりだな」

 

「なんつーか、お前さんは似合いそうなイメージだからねぇ」

 

「イメージで決めないでくれ。悪いが私は一度も吸った事はないぞ。で、話の続きだが別の意味でも禁煙をした方がいいぞ」

 

「なんでだ?」

 

「小島先生は煙草が嫌いなんだ」

 

「ちょ、お前それは早く言えよ。オジサン物凄いマイナスじゃないか」

 

「今さらだろ? それ以前にしつこいお誘いと加齢臭のおかげで既にマイナスイメージだ。セクハラには気をつけるんだな巨人さん」

 

「ちくしょ~。やっぱオッサンじゃダメなのかよ」

 

 

 

 

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