真剣に私と貴方で恋をしよう!! 外伝? ~毎日が記念日 365日の小噺~   作:春夏秋冬 廻

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7月の記念日

・7月1日 『こころの日・榊原小雪の誕生日』

 

「ねぇ、心」

 

「何じゃ?」

 

「今日は『こころの日』なんだって」

 

「はぁ? いきなり何を言っておるのじゃ」

 

「と言うわけで今日は心で遊ぼうと思うんだ~」

 

「ユキ、今日の『こころの日』というのは1987年に『精神衛生法』が『精神保険法』に改正された事を記念して制定されたんですよ。まあ今は『精神保健福祉法』になっていますが、決して不死川さんで遊ぶための日ではありませんよ」

 

「なんだ~、つまんないの~」

 

「つまらんって、そんな理由で此方をここに読んだのかお前は!? それ以前にさっき此方『で』遊ぶと言ったなよな!? それはどういう意味じゃ!?」

 

「そう言えば今日はユキの誕生日でしたね。早く帰ってお祝いをしましょう」

 

「うん!」

 

「無視するでないわ!!」

 

 

 

・7月2日 『不死川心の誕生日・たわしの日』

 

「はい心、誕生日プレゼントだよ」

 

「なにぃ!? お、お前が此方に誕生日プレゼントだとぉ!? 明日は隕石が降るぞ!?」

 

「えぇ~。酷いよ~。せっかくプレゼントしたのに~」

 

「す、すまぬ。余りにも衝撃的だったために取り乱してしまった――――って何でプレゼントが亀の子束子なんじゃ!?」

 

「だって今日は『たわしの日』なんだもん。ついでに心の誕生日だからたわしをプレゼントにしたんだよ」

 

「此方の誕生日の方がついでか!? いっつも思っておるがお前は絶対に此方を馬鹿にしておるだだろ!?」

 

「らんらんる~」

 

「いい加減に話を聞けと言うておるだろ!?」

 

 

(2日連続で小雪と心のやり取りです。この2人の組み合わせは意外に好きです。ひたすらに心が不憫で不憫で――――物凄くいじりたいです)

 

 

 

・7月3日 『ソフトクリームの日・七味の日』

 

「ねぇねぇ京、今日って『ソフトクリームの日』なんだって」

 

「だからソフトクリームを食べようって言ったんだね。まあ暑くなってきたから別に構わないけど安直だよワン子」

 

「あんちょくって何?」

 

「……そのまんまだねって意味。ところでワン子、はい」

 

「なに――って!? なに勝手にアタシのソフトクリームに七味を振りかけてんのよ!?」

 

「知ってた? 今日は『七味の日』でもあるんだよ。故に私は七味を振りかけてるの」

 

「意味分かんないわ! どうしてくれるのよコレ!?」

 

「結構イケるんだよコレが。騙されたと思って食べてみて」

 

「そんなわけ――あれ? ホントだ。意外にイケるわね。ソフトクリームの甘さと七味の辛さが微妙にマッチしていて表現しにくいんだけどなんか面白い味ね」

 

「でしょ? 七味をなめちゃいけないんだよ」

 

「……だからって京はかけ過ぎよ。それはもうソフトクリームじゃないわ。もはや七味ソフトよ」

 

 

(アイスやクリームに七味をかけて食べると意外に美味しいと思うのは作者だけでしょうか?)

 

 

 

・7月4日 『那須の日』

 

「今日は『那須の日』らしい。7月4日の語呂合わせらしいが、なんで『4』で『す』って読むんだろうな。それでいてどうして俺がこんなバカげたことをやらなきゃいけないんだよ。義経の奴が『今日は那須の日なのだらか与一がやるべきだ』とか変な事言い出しやがってよ。確かに俺は那須与一だがまったく関係ないだろ。姐御の制裁が怖いから仕方なくやってんだが……ああ、ちなみに『那須の日』の那須ってのは那須高原の事だぜ。間違っても食べ物のナスじゃないからな。その辺のところ気をつけるこったな」

 

「なんだかんだ言ってもちゃんとやってるじゃないか。偉いぞ与一」

 

「褒められる事じゃないけどね。ところでいったい誰が怖いって?」

 

「そんな姐御が怖いって痛ってぇぇぇぇぇぇぇ!?」

 

 

 

・7月5日 『ビキニスタイルの日』

 

「お前ら知ってるか! 今日は『ビキニスタイルの日』! 世界で初めてビキニスタイルの水着が発表された日なんだぜ!」

 

「なんでそういう知識だけは人一倍詳しんだろうねガクトは」

 

「そもそもなんでビキニって言うか知ってるのか?」

 

「ンな色気のない話題なんかどうでもいい! ファミリーの女子で1番ビキニが似合うのは誰だと思う?」

 

「清々しいまでに欲望にまみれた質問だね」

 

「ビキニってさ、スタイルが良すぎても似合わないってよく言うけど、そこんとこどうなんだろうな?」

 

「確かによく言われるな。ワン子は最初っから除外するとして、まゆっちはイメージ的に違うし京も似合わなくないが」

 

「京は競泳水着とか似合いそうだよね」

 

「意外とマニアックだなモロ。そう考えると1位番似合いそうなのはクリスか?」

 

「オイオイ大和、最強の存在を忘れてるぜ。モモ先輩なんか凄そうじゃねぇかよ」

 

「「「あ~、確かに」」」

 

「あのさ……今ここでそれを想像するのはやめた方が――――」

 

「さてお前ら、いったい誰のビキニ姿を想像してるのかな?」

 

「――――ジン兄が……って遅かったね」

 

 

(ちなみに今日のまじこいS起動メッセージは総理で『穴子の日』です。総理で穴子。確かに穴子ですよね)

 

 

 

・7月6日 『ピアノの日』

 

「ピアノの音?」

 

「この曲は――バッハの『主よ、人の望みの喜びよ』だな。誰が弾いているか分からないが素晴らしい腕だ」

 

「さすがお嬢様。そういう関係は詳しいねクリス。そう言えば今日って『ピアノの日』だったけ」

 

「そうなんだ。でも本当に誰が弾いているのかしら? 窓を開けているから外に音が漏れてるのんだろうけど……」

 

「さっき音楽室の前を通ったら暁君が弾いていましたよ。モモ先輩と背中合わせに椅子に座って、何故か凄く絵になっていました」

 

「ジン兄殿がこのピアノを?」

 

「あ~……何故か楽器関係は上手だったねジン兄」

 

「中学の時も姉様にお願いされてたまに弾いていたもんね」

 

「「音痴なのに不思議だよね」」

 

 

 

・7月7日 『七夕』

 

「笹もらってきたぜ! 今日は『七夕』だ! さあ! 全員で短冊に願い事を書け!」

 

「ガクトは今年も『彼女が出来ますように』か?」

 

「ウルセー。俺様にとっては何より大切な願いなんだよ」

 

「七夕だけじゃなく初詣の時もお願いしているよね」

 

「そもそも彼女が欲しいとよく言っているが、ガクトはどんな女性が好みなんだ?」

 

「同い年以上で胸が大きくて美人で俺様に従順でエロい女だ!」

 

「サイテーだなこいつ」

 

「欲望にまみれてるわ」

 

「現実見ようねガクト」

 

「女の敵だな」

 

「あ、あはは……」

 

「そんな女が現実にいるわけーだろ。目を覚ませ童貞BOY」

 

「今、岳人君の評価が大暴落だね」

 

「暴落するほどの評価もないだろ。まあマイナスになるから大暴落といえば大暴落だな」

 

「みんなそろそろ短冊を書いてやれよ。無視されたキャップが不貞腐れてるぞ」

 

 

 

・7月8日 『ナンパの日』

 

「今日はガクトの日だな」

 

「あ? 俺様の日? オイオイ大和、俺様の誕生日はまだ先だぜ?」

 

「あ、本当だ。よくよく考えればガクトの日だね」

 

「な、何だよモロまで。そうか! お前らそんなに俺様を崇めたいのか。いいぜ、好きなだけ俺様を崇め奉りやがれ」

 

「でもさ、確かにガクトの日かもしれないけど本当にガクトの日にしていいのかな?」

 

「確かにモロの言う通りだな。ガクトの日かもしれないがあの姿を見ているとガクトの日にしていいのかどうか迷う所だな」

 

「あのよ、お前らは何をもって今日を俺様の日にしたいんだ?」

 

「今日は『ナンパの日』なんだよ」

 

「ガクトといえばナンパ、ナンパといえばガクトでしょ? でもいっつも失敗してるからどうかなって話になってるんだよ」

 

「なんだそのふざけた俺様の認識は!?」

 

「「だってガクトだし」」

 

「ちきしょー。目からしょっぱい水が出てきやがったぜ」

 

 

 

・7月9日 『ジェットコースターの日』

 

「今日は『ジェットコースターの日』なんだけどさ、僕たちの中でジェットコースターで驚くのって僕と大和だけだよね」

 

「事実だが言うな。空しくなる」

 

「ビビりだなモロと大和は」

 

「そうは言うがなガク。人には耐えること出来る限界スピードがあると俺は思うぞ」

 

「確かにそうだよな。駄目な人は全く駄目って言うしな」

 

「三半規管の働きが関わってくるんじゃないかな? ほら船酔いとか車酔いも三半規管が関係してるって言うじゃない」

 

「ハン、そんなの言い訳だ。結局は根性がたんねぇんだよ」

 

「そうか。ならガク、お前にやってもらいたい事がある」

 

「なんだよ?」

 

「アメリカのコロラド州にロイヤル・ゴージ・ブリッジという橋があるんだ。高さは321m、そこでバンジージャンプが体験できる。あとは中東アブタビの世界最速のジェットコースター。わずか2秒で時速100kmに到達し、最高速は時速240km。負荷Gは1.7Gに相当するらしい」

 

「……は?」

 

「そのどちらか、あるいは両方ともやってみてくれ。ちなみにバンジーはほぼ東京タワーの高さからの飛び降り、ジェットコスターはF1ドライバーすら絶叫させたそうだ。無理とは言わないよな? お前は根性があるんだし」

 

 

 

・7月10日 『納豆の日』

 

「フフ、フフフ、フフフフフ、ついに、ついに! ついに松永納豆は日本の納豆界を席巻した! 納豆と言えば水戸! それは今や時代遅れ! 納豆といえば松永! 松永といえば納豆! ってこれはちょっとどうかとは思うけど松永の名前は今や日本で知らない者はいなくなったのだ! 長かったよ。本当に長かったよ……おとんが株で失敗しておかんが姿を消して幾年月。出て行ったおかんを見返してやろうと始めた納豆がまさかここまで大きくなるなんて……本当に人生ってどうなるか分かんないよね――――ってあれ? 何やら『ピピ』と電子音が聞こえるぞ? そしてだんだんと情景が白んできたぞ? これって所謂ひとつの――――――――」

 

   ピピピッ ピピピッ カチ

 

「――――――――やっぱり夢オチだったか……いくら今日が『納豆の日』だからってこれはないよね自分」

 

 

 

・7月11日 『iPhone3G発売』

 

「そう言えば2008年の今日、ソフト○ンクモバイルからiPhone3Gが発売されたんだよね」

 

「俺様、まだ古き良き携帯だぜ」

 

「いい加減スマートフォンに変えたらどうだ? 今じゃ携帯の扱いは生きた化石だぞ」

 

「ウルセーな。こっちの方が使いやすいんだよ」

 

「確かに岳人君の言う通りかもね。スマートフォンはどちらかと言えば携帯PCの面が強いから、電話やメールだけでいいなら携帯の方が使いやすいよね」

 

「まあ、ガクトやタカの意見も分からないでもないけど、使いこなせていなくても持つ事が一種のステータスだと僕は思うよ。キャップやジン兄ですら持ってるんだからさ」

 

「なあジン兄、これって俺たち、もしかしなくてもモロに馬鹿にされてるのか?」

 

「……被害妄想だろ。たぶん俺たちはそういった事に拘らないのに持ってるっていう例えで言われたんじゃないか?」

 

「兄弟はその気になれば機能を100%使いこなせると思うんだけどな……」

 

 

(社会人1年目ぐらいの頃という事でお願いします)

 

 

 

・7月12日 『ラジオ本放送の日・人間ドックの日』

 

「Hey. みなさんおはこんばんちは。え? 挨拶がおかしいって? 気にしない気にしない。さて今日7月12日は『ラジオ本放送の日』。1925年のこの日、ラジオの本放送が始まったんだよね。だからと言って何かするわけじゃないんですけどね。

 ああそうそう、今日は『人間ドック』の日でもあるわけで、日本で初めて人間ドックが始められた日でもあるんですよ。みなさんは人間ドックにはまだ早い年齢だけどいずれはやらなきゃいけないよね。俺、医者の息子だから1回飲ませてもらったけどバリウムはキツイよホント。でも看護師がみんなちっちゃな子なら俺は何杯でも飲めるけど――――ウボァ!」

 

「お前本当にいつか警察呼ばれるぞ。というか私が呼んでやろうか?」

 

「それだけはご勘弁を。話戻しますけどモモ先輩は人間ドックとか必要なさそうっスよね?」

 

「まあな。心の身体も健康そのものだ。生まれたとき以外、医者の世話になった事はないぞ」

 

「冗談に聞こえないところが怖いっスよね。って事はこれからも予定はないと?」

 

「いや、産婦人科なら予定はあるぞ」

 

「ハイごちそうさまでした!」

 

 

 

・7月13日 『盆迎え火』

 

「そう言えば今日からお盆だな」

 

「え? お盆って8月じゃないの?」

 

「現代ではな。伝統的には本来旧暦の7月15日で、7月13日は盆の初日で『盆迎え火』でもあるんだ。昔は夕方に祖先の精霊を迎えるために芋殻や麻幹(おがら)なんかを門口で燃やして煙を焚いていたんだ」

 

「へぇ、そうなんだ」

 

「――で、モモ? お前はさっきからなんで挙動不審なんだ?」

 

「はへ? お姉様いつもと変わらないけど?」

 

「いいや、視線がさまよっているし少しだけ震えてる。もしかしなくてもお盆でご先祖様が幽霊になって帰ってくるから怖いってことか」

 

「な、なにをいっているのかなぁ~? わ、わたしはぜ、ぜんぜんこわがってなんかいないぞぉ~?」

 

「お姉様、声が震えて説得力ないわ」

 

 

 

・7月14日 『シルバーデー』

 

「ねぇ大和。今日は『シルバーデー』なんだって」

 

「老人に優しくする日なのか? だったら今すぐ老人ホームに行ってこい京」

 

「さすが大和。見事な切り返し。でも今日の『シルバー』はお年寄りのシルバーじゃなくて銀のシルバーなんだよ。と言わけで大和、ガムの銀紙でもいいからちょうだい?」

 

「その手に乗るか。今日の『シルバーデー』は恋人同士が銀製品をプレゼントし合う韓国の記念日だろ。お前にはただの銀紙だろうと贈るものか」

 

「さすが大和。博識だね」

 

「実は知らなかったんだが、兄弟と姉さんがシルバーアクセサリーを取り扱っている店を教えてくれと言われて知ったんよ」

 

「……おのれジン兄にモモ先輩め……余計な事を」

 

「お~い京、今それを言っちゃうと――――」

 

「ほう? 誰が余計な事を言ったのかな京ちゃん?」

 

「モモー、手加減してお仕置きなー」

 

「大和助けてぇぇぇ!?」

 

 

 

・7月15日 『ファミ○ンの日』

 

「今日は『ファミ○ンの日』。1983年の7月15日に任○堂から発売されたんだよね」

 

「家庭用ゲームが爆発的に普及する事になったハードだな」

 

「俺様たちの年代は『64』だろ。ファミ○ンなんて古い古い」

 

「確かにそうだったよな」

 

「僕が初めて買ってもらったのは『キューブ』の方だったけどね」

 

「ケッ! お金持ちの家の子はいいよなタカ。俺様はそんなお前に当時ちょこっとだけ嫉妬したぜ」

 

「建前は僕へのプレゼントだけど実際は凛奈さんがやりたかったからなんだけどね……」

 

「当時、タカの家に入り浸ってゲームしてたガクトが言えるセリフじゃないよね」

 

「で、兄弟は相も変わらずゲーム関係になると途端に無言だな」

 

「知らないんだからしょうがいないだろ。そういえばヒロの家はたくさんゲーム機があったよな。今でもあるのか?」

 

「いや、さすがにもうないでしょ」

 

「ある意味で凛奈さん、ゲームマニアだから基本的なゲーム機のハードと代表的なソフトは今でもあるよ」

 

「ファミ○ンも?」

 

「うん」

 

「「「「「あの人はいったい何なんだ?」」」」」

 

 

 

・7月16日 『盆送り火』

 

「【清辿(せいてん)臨瀞葬火(りんじょうそうか)】」

 

「すまんのう。お主の業で『盆送り火』してもらって」

 

「構いませんよ。この業は元より死者の送り火のためのものですから」

 

「そうか……のう神、お主は自分の両親の事をどう思っておる?」

 

「……答えにくい質問ですね…………以前の俺だったら『生きていようが死んでいようが余り思うところはない』って答えたんでしょうが、今はちょっと違いますね。死んでいたら恐らく祖父母に、生きていたら両親にきっと何かしらの理由があった、川神院の門前に置かれたのも何か意味がある、今は素直にそう思えます」

 

「……つまらん事を聞いたのう」

 

「気にしないで下さい。こんな風に思えるようになったのもモモや仲間、それに川神院のみんなのおかげですから。じゃあ、俺はモモに呼ばれているんでもう行きますね」

 

「うむ。手間をかけさせたのう――――神……お主が自身の出生と置き去りにされた理由を知った時、いったいどういう答えを出すのか……願わくばそのままのお主で答を出してほしいものじゃな」

 

 

(ちょっと本編の伏線っぽいものになりましたが気にしないで下さい)

 

 

 

・7月17日 『東京の日』

 

「今日は『東京の日』なんだってさ」

 

「東京の日?」

 

「うん。何でも1868年の今日、明治天皇が『江戸』を『東京』、当時は『とうけい』って読んでたみたいだけど、それに改称されたんだって」

 

「へぇ、そうなのか。あ! なあなあモロ! この辺りは江戸時代はなんて呼ばれていたんだ?」

 

「えっと……」

 

「神奈川辺りは『相模』。川神市辺りは恐らく荻野中山藩の領地だったはずだ。まあこの辺りで有名な諸藩はどっちかと言えば小田原藩の方だろうけど」

 

「よく知ってるな兄弟は……」

 

「それからヒロの出身、鹿児島は薩摩で薩摩藩。まゆっちの出身は加賀能登で加賀藩だろうな」

 

「誰も聞いてねぇよ」

 

「ちなみに、廃藩置県を行った当初は3府302県もあったらしいぞ」

 

「兄弟が知識をひけらかすのも珍しいな……」

 

 

 

・7月18日 『光化学スモッグの日』

 

「今日って『光化学スモッグの日』らしんだけど、光化学スモッグってよく聞くけどそもそも何なんだろうね」

 

「そういう時の人間広辞苑だ」

 

「その言い方はどうにかならんのか、はぁ……まずは『スモッグ』の説明からする。『smog』ってのは『煙』の『smoke』と『霧』の『fog』を合成した混成語で意味合いとしては『霧のような煙』の事だ。で、光化学スモッグってのは、工場や自動車の排気ガスなんかに含まれる窒素酸化物や炭化水素が日光に含まれる紫外線の影響で光化学反応を起こし、それによって生成される有害な光化学オキシダントやエアロゾルが空中に停留してスモッグ状になる事をいうんだ。夏場、特に日差しが強くて風の弱い日に発生しやすく、人の健康に悪影響を及ぼすから大気汚染の一種にもなっているんだとさ。で、なんで今日が『光化学スモッグの日』かというと、1970年の今日、日本初の光化学スモッグが発生したからだ」

 

「……ジン兄、日本語話してくれ」

 

「……俺様もキャップと同意見だ」

 

「……かなり分かり易い説明だと思ったんだけど僕の気のせい?」

 

 

 

・7月19日 『やまなし桃の日』

 

「なんだこの大量の桃は?」

 

「川神院からのお裾分け。兄弟が持ってきたんだ。鉄心さんの知り合いの農家さんが送ってくれたんだとさ」

 

「そういえば今日って『やまなし桃の日』だね」

 

「あ? なんだそりゃ?」

 

「ほら百も『もも』って読むじゃん。今日7月19日が1年で200日目。で、ちょうど桃の出荷時期の間で100の倍数って事で制定されたらしいよ」

 

「だからってこの量は……50個もあるよね?」

 

「いいじゃねーか! 美味しんだからよ!」

 

「とりあえず分けるか。寮住まいって事で俺とキャップが30個、ガクトが10個、ヒロとモロが5個ずつ、だな」

 

「妥当だね。ところでさっきから黙り込んでるけどどうしたの岳人君?」

 

「……桃はももでも、ジン兄にはいつもモモ先輩を頂いてんだろうなぁ、と思ってよ」

 

「うん、聞いた僕が馬鹿だったね」

 

「あ? なんでジン兄がモモ先輩を食うんだよ?」

 

「いい加減キャップは思春期に入ってくれ」

 

 

 

・7月20日 『月面着陸の日』

 

「そういえば今日はアポロ11号が月面に着陸し、人類が初めて月面に降り立った事を記念して『月面着陸の日』に制定されていたな」

 

「くぅ~! 俺はいつか絶対! 月に行ってやるぜ!」

 

「実にキャップらしいな」

 

「でも本当にいつか行けてしまいそうですよねキャップさんは」

 

「キャップが言うと時々冗談にならなくなるもんね」

 

「お前らの身近には生身で月面に行けそうなのが2人ばかりいるしな」

 

「ゲンさん、それこそ冗談に聞こえないから」

 

 

 

・7月21日 『神前結婚記念日』

 

「ねぇねぇ大和。大和は洋式がいい? それとも和式?」

 

「……何やら究極の選択肢な気がするのは俺の気のせいか京?」

 

「そんな事ないよ。ただ大和がどっちがいいかを知りたいだけ」

 

「いったい『何』の洋式なのか和式なのかも聞かされていないのに答えろと言うのか?」

 

「深く考えちゃダメ。直感だよ」

 

「そういえば今日は確か『神前結婚記念日』だぜ。1900年の今日、東京の神宮奉斎会本院、現在の東京大神宮が神前結婚式のPRを始めたんだ。それまで結婚式は家庭で行うのが普通だったんだけどよ、この年の5月10日に『皇室御婚令』が発布されて、当時の皇太子、後の大正天皇の御婚儀が初めて宮中賢所大前で行われたことで国民の間に神前での結婚式をしたいという気運が高まったんだとよ。それを受けて日比谷大神宮は神前結婚式を世に広める為に、新聞記者や大臣等を招いて模擬結婚式を行うなどPR活動行ったらしいぜ。あ、ちなみに現在の神前結婚式の原型は日比谷大神宮の宮司が、宮中婚礼を参考にして作ったものであると言われているんだぜ」

 

「助かったぜ通りすがりまゆっちに松風!」

 

「余計な事をぉぉ!」

 

 

 

・7月22日 『相撲の最古記録』

 

「相撲って最も古い武術って言われているけどさ、いつ頃から始まったんだろうな」

 

「もとは神事や祭りだからな。起源は古事記に記されている日本神話の一説だな。まあこの頃の記述は武術だけどな。日本書紀に記されている642年に百済の使者に兵士同士の相撲を見せたのが、今の相撲に限りなく近い形の相撲の最古の記録だろ。ああ、ちなみにその日付は今日7月22日。新暦だと8月22日だけどな」

 

「男と男の力のぶつかり合い。俺様意外に相撲は好きだぜ」

 

「お祖父ちゃんがよく見てるから僕も見るけど、僕はどっちでもないかな」

 

「単純に武道として見るなら結構ためになると思うよ」

 

「よっしゃあ! 俺と相撲とろうぜジン兄! もちろん本格的にまわしを絞めてだ!」

 

「是非!」

 

「どっから沸いて出たの京!?」

 

「ジン兄とキャップがほとんど裸の姿でくんずほぐれつ! 私はぜひ見てみたい!」

 

「ここまで相撲を邪な目で見る京もある意味で凄いな」

 

 

 

・7月23日 『文月ふみの日』

 

「7月23日は『文月ふみの日』。毎月23日は『23(ふみ)』の語呂合わせから『ふみの日』とされていますが、7月は旧称が『文月』である事から特別に『文月ふみの日』とされているんです。最近は携帯電話やパソコン・インターネットの普及でメールが多用される時代になってきましたが、やはり文、手紙はいいものです。手紙を書きましょうなどとおこがましい事は言いません。ですが近年、新年の挨拶も携帯電話のメールですませる方も多くなっているそうなので、1年の1回、新年のあいさつとなる年賀状は書いてみてもいいと私は思いますよ。あ、ちなみに私が今日このお話をさせてもらっているのは決して友達がおらず携帯電話すら持っていなくて、家族にしか手紙を書く機会がなかったからなどという自虐ネタではありませんのであしからずって言うか違いますらねただクジで引いただけですからねでもクジを引いた時に私も思いましたよやってしまいましたとこれは絶対に私が生まれてくる前から決まっていた運命なんだと思いましたよ本当にごめんなさい!!」

 

「うん、ちょっと落ち着こうかまゆ」

 

 

 

・7月24日 『芥川龍之介忌』

 

「『羅生門』だろ。名前からしてカッコイイじゃねぇか!」

 

「俺様は『蜘蛛の糸』って題名しかしらねぇよ」

 

「『地獄変』ってのもあったよね」

 

「昔話の『さるかに合戦』モチーフにした『猿蟹合戦』という短編小説もあるそうですよ」

 

「『藪の中』はなかなかに面白いよ。クリスにお勧め」

 

「いやな予感しかしないぞ。自分は『杜子春』がいいと思う」

 

「僕は『トロッコ』が好きかな。昔、凛奈さんに勧められて読んだ事があるし」

 

「『河童』っていう本もあったわよね?」

 

「私として『或阿呆の一生』という題名が好きだな。内容は知らんが」

 

「だそうだ。ところでヤマ、お前は芥川の作品で何が好きだ?」

 

「今日が芥川龍之介が亡くなった日だからってどう考えてもこれは俺に対するイジメだろ!? そうですよ昔は芥川や太宰にかぶれていた時期がありましたよ! だからって蒸し返すなよチクショウ!」

 

 

(そのほかにも『河童忌』『我鬼忌』とも呼ぶらしいです)

 

 

 

7月25日 『かき氷の日』

 

「よっしゃあ! かき氷の早食いをみんなでやるぞ!」

 

「意味分からんぞキャップ」

 

「何言ってんだよクリス! 今日は『かき氷の日』だからに決まってるだろ!」

 

「ますます意味が分らん」

 

「意味を求めるだけ無意味だよクリス。こうなった時のキャップはもはや感覚だけで行動する生き物になるからね」

 

「言葉はひどいが否定できんな……ところでまゆっちとゲンさんはどこ行った?」

 

「あの~……かき氷の用意が出来ましたけど……」

 

「律儀だなまゆっち。そして逃げたなゲンさん」

 

「早速始めるぜ!」

 

10分後

 

「そう言えばキャップ。今日は『かき氷の日』だが『知覚過敏の日』でもあるからな。歯にしみないように気をつけろ。あと勢いよくかき込むと頭に響くぞ」

 

「うおぉぉぉ!? 頭がぁ!? 歯がぁ!?」

 

「遅かったか……」

 

 

 

7月26日は 『幽霊の日』

 

「そう言えばモモ。今日が何の日か知ってるか?」

 

「知らないぞ。私は知らない。知らないからなジン。私は今日が何の日か絶対に知らないぞ」

 

「なにを怯えているんだお前は? 今日はだな――」

 

「私は知らないぞ! 今日が『幽霊の日』だなんて絶対に知らないからな!」

 

「は? 『幽霊の日』? ……ああ、そう言えば鉄心さんがそんなこと言ってたな。なんでも――」

 

「四谷怪談の初公演の日だなんて知らないからな!」

 

「自分で言っておいて怯えてどうするんだモモ……あのな、俺が言おうとしたのは『ポツダム宣言記念日』のことだったんだけどな」

 

「え?」

 

 

 

7月27日 『スイカの日』

 

「ジン、ワン子。スイカを食うぞ」

 

「わ~い! スイカ! スイカ!」

 

「夏の風物詩だな。そう言えば今日は確か『スイカの日』だったな」

 

「スイカの日?」

 

「なんで今日なんだ?」

 

「ほら、スイカって夏を代表する果物だろ? まあ正確に言えば野菜なんだが、まあさっき言ったように夏を代表するという意味で『横綱』扱いをされて、その語呂合わせからだよ」

 

「7月27日をどう考えればスイカに繋がるんだ?」

 

「727を『72』『27』に分けてそれぞれを『夏』『綱』の2つの意味でとらえる。そうすると『夏の綱』『夏の横綱』って意味でスイカになってるらしい」

 

「考えた奴アホだろ」

 

「スイカおいしわ~」

 

 

 

7月28日 『浪速の日』

 

「そう言えば今日って『浪速の日』なんだって」

 

「よし! それじゃあ今日1日関西弁で過ごそうぜ!」

 

「わけ分かんないからなキャップ。というか関西弁で過ごすことに何の意味がある?」

 

「面白いからに決まってるだろ!」

 

「そう言えばふと思ったんだけどよ、タカって鹿児島出身だろ? でもあんまり方言で喋らねーよな?」

 

「言われてみればそうだね」

 

「えっと……別に話せね事ねんだけど、育ちは殆ど川神やからね。普段は標準語やから意識して言葉にせんと鹿児島弁にならんだ」

 

「……ヒロ、絶対に人前でその喋り方をするな。お前のイメージをことごとく破壊するぞソレは」

 

「「「「絶対に喋るな!」」」」

 

「全員で力説するほど?」

 

 

 

7月29日 『福神漬の日』

 

「みんなはカレーには福神漬け? それともラッキョウ漬け? ちなみに僕は福神漬けかな」

 

「俺様断然福神漬け派だぜ」

 

「アタシはラッキョウ!」

 

「どっちも入れるぜ!」

 

「自分はやはりセオリー通り福神漬けだな」

 

「私はハバネロと唐辛子を――」

 

「お前のマニアックな嗜好なんぞ聞いてないから京。で、それがどうかしたのかモロ?」

 

「別に深い意味はないんだけどね。今日が『福神漬の日』らしいから何となく聞いただけ」

 

「なんで今日なんだ?」

 

「福神漬けの名前の由来が七福神だからだろ。7月29日で『(しち)29(ふく)』だろ?」

 

「なるほどって言いたいけど、もう少しまともな理由はなかったんだろうか」

 

 

 

7月30日 『プロレス記念日』

 

「神! モモを何とかせんか!」

 

「どうしたんですか鉄心さん。なんか騒がしいですけど?」

 

「どうもこうもないわ! お主のせいでモモがところ構わず門下生にドロップキックをかましとるんじゃ!」

 

「何で僕のせいなんですか?」

 

「モモがお主に今日は『プロレス記念日』だと教えてもらったと言っておったぞ!」

 

「いや確かに教えましたけど、その事とモモちゃんのドロップキックがどう繋がるんですか? 僕には関係ないじゃないですか!」

 

「つべこべ言わんでとっととモモを止めてこんかい! 連帯責任じゃ!」

 

「理不尽ですよ!?」

 

 

(小学3年生ぐらいと思ってください)

 

 

 

7月31日 『パラグライダーの日』

 

「なあジン。私は人は信じれば空を飛べると思うんだ」

 

「いつも思うが本当に唐突だなモモ。それで? なんでそう思ったんだ?」

 

「ああ、何でも今日は『パラグライダーの日』らしい」

 

「だから信じれば空も飛べると思ったのか? 脈絡がないぞ。それになモモ、はっきり言うが人間は身体の構造上、自力で空を飛ぶことは不可能だからな」

 

「だがテレビを見ろ! 奴らは気を身体に纏って空を飛んでいるんだぞ!? 同じように気を纏える私たちもきっと――」

 

「それ以上はヤバイから言葉にするのはやめようなモモ」

 

 

 

 




7月25日~31日は内容的にはあまり変わっていませんが少しだけ修正を加えています。
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