みんなの笑顔~日ノ丸新太の非日常~   作:人生美味礼讚

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今回は速水と倉橋の絡み回にしてみました
視点は第三者と新太視点です
個人視点に挑戦してみました
どっちがいいか感想もらえたら嬉しいです


ネコが好きな人に悪い人はいない! by倉橋陽菜乃

今日は土曜日

中学生の新太たちにとって休日である

春を迎える3月で少し肌寒さが残るこの時期

新太はある場所を目指して歩いていた

 

「バロン、今日はペットショップに行こうね」

 

そう言ってカバンの中にいる猫…バロンの頭をなでなでする

この猫は以前、捨てられていたところを新太が拾った猫である

まだ 子猫で垂れ耳が特徴的な人懐っこい猫である

新太の今日の目的はバロンを買う上で必要なものの購入とワクチン接種である

そのため、隣町の動物病院まで来ていた

 

「ここだね」

 

新太はようやく動物病院に着くことが出来た

電車には猫を乗せることが出来ないため、歩いてくる必要があった

持ち運びのケージがあればなんとかなったかもしれないが新太は初めて猫を買うので持っているはずもない

というわけで30分歩いて動物病院まで来たのだ

中は清潔感を保ちつつ、明るい感じの院内だった

新太はバロンのワクチン接種の手続きをすぐに済ませる

しかし、今日は予約が混んでいて、夕方までかかるという

そこで、新太はバロンを1度動物病院に預けて病院を出る

次に新太が向かったところはペットショップである

ここでバロンを飼う際に必要なものを購入するつもりだ

中は開放感あふれていて、ペットにとってもお客さんにとっても快適な空間となっていた

新太は購入前に売られている犬や猫、ハムスターなどを見に行く

これが彼の日課である

ペットショップの動物を眺めることが癒しの1つとなっていた

 

 

 

 

 

 

 

Side新太

 

僕が見つめる先にはどこかで見たことのある人がいた

茶髪のセミロング………

あ、速水さんだ!

「速水さんもペット買ってるのかな?」と思いつつ駆け寄ろうとする

でも、そこで見たものは猫に対してめっちゃいい笑顔でなでなでしている速水さん…

最初見たとき、目つきが鋭く怖いけど顔が整っているから美人系の人かなと思ってた

クラスで見ていてもおとなしいというかクールだからクールビューティっていうのかな…

どことなくそう考えてたからそんな人が猫相手にデレデレなのは意外だなぁ

 

「速水さーん!」

 

「ひゃい!?」

 

速水さんに駆け寄って名前を呼ぶと変な声が出てた

ひゃいってなに?

おもしろーい!

 

「あんた………日ノ丸?」

 

「そー!にゃははは!!」

 

速水さんは顔を真っ赤にして僕の方を向く

なんでこんな顔が赤いのかな?

聞いてみようかな…

 

「ねーねー、なんでそんなに顔赤いのー?」

 

「……………バカ」

 

さらに顔を赤くさせてなぜかバカ呼ばわりされた

いきなりバカってなんだよ!?

バカって言ったヤツがバカなんだよ

 

「ダメだよー、凛香ちゃんはツンデレなんだからー」

 

そう聞こえ後ろを振り向くと倉橋さんの姿があった

 

「やっほー、日ノ丸くん、凛香ちゃん」

 

「やっほー、倉橋さん」

 

倉橋さんの挨拶に合わせて僕も挨拶をする

倉橋さんはなんとなく僕と雰囲気が似ている気がする

 

「倉橋さんは何しに来たの?」

 

「うーんとね、今日は猫とか犬とふれあいに来たの。よく来るんだここ。日ノ丸くんは?」

 

「僕は最近拾った猫を飼うために必要なものを買いにきたよ。その猫は今はワクチン接種のために動物病院預けてあるけど」

 

お互いに目的を確認し、僕の目的を話すと倉橋さんは目を輝かせて聞いてきた

 

「へぇー、どんな猫?」

 

「白とオレンジ色の垂れ耳が特徴的な子猫なんだけど人懐っこくてすっごくかわいいんだよ!名前はバロンっていうんだ」

 

「えー、見てみたいなー!」

 

「待ってもらえば見せてあげるよー」

 

「本当!?」

 

倉橋さんの表情からワクワクしているのが見てとれる

倉橋さんも生き物が好きなのかな?

速水さんも猫好きみたいだし、聞いてみるかな

 

「速水さんもどう?」

 

「私は別に…」

 

「あーあ、もったいないなぁ。バロンは人懐っこいからすぐにじゃれついてくるのに…。頬ずりしても嫌がらないしなでなでしたら頬すりすりしてくるのがすっごくかわいいのに…」

 

「し、仕方ないね。そこまで言うなら行ってあげる」

 

速水さんって意外とチョロいんだね……

なんか………意外…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Side第三者

 

それから新太、倉橋、速水の3人はペットショップでペットと戯れたりバロンのための必要なものを飼うのを手伝ったり3人でランチを食べたりと楽しい時間を過ごした

3人とも猫が好きなこともあって会話が尽きることはなかった

そして、3人は動物病院へと向かっていた

その3人の姿は弟(新太)、妹(倉橋)を連れているお姉ちゃん(速水)という構図であった

 

「2人とも、今日はありがとう!猫飼うの初めてだから色々分からないことがあったから良かったよ!」

 

「ううん、気にしないでいいよ。バロンにはちゃんとした環境で育ってほしいしさ」

 

「私はほとんど何もしてないけど」

 

速水の発言に新太は「そんなことないよ」とやんわりと言う

 

「でも、意外だなー。元A組って聞いたから傲慢な人かと思ってたけど…」

 

「話しやすいね。意外と」

 

「まあ、僕はA組の中でも異端者扱いだったけどね。デキが良いとか悪いとかそんなことで人を決めたくないし。だから、A組の人たちが言ってることが分からなかったなー」

 

新太の話を聞いて2人は「ふーん…」と小さく言う

 

「じゃあ、あらちゃんがE組来たのってそういうのが嫌だったから?」

 

「ううん、そんなんじゃないよ。そんなんじゃ……」

 

そう話す新太の顔は笑顔ではなく何時もより少し暗くなっていた

さっきまで明るかった場の空気が少し気まずくなった

 

「そ、それより、あらちゃんってなに?」

 

新太は自分が作ってしまった気まずい空気を変えるために話題を変える

その話題に倉橋は笑顔で答える

 

「新太だからあらちゃん。ダメかな?」

 

倉橋は手元をもじもじさせながら上目遣いで聞いてくる

容姿が容姿だけあってその動作はすごくあざとく、普通の男子ならおとせるだろう

しかし、相手はあの新太

そんな素振りや感じることが一切なく……

 

「全然いいよ。じゃあ、僕も倉ちゃんって呼ぶね」

 

「いいよー」

 

新太と倉橋はお互い笑顔で答える

やはり、この2人は雰囲気がどことなく似ている

新太はしばらく置き去りにされていた速水にも話をふる

 

「じゃあ、速水さんは………凛ちゃんでいい?」

 

「却下」

 

「えーなんでー?かわいいよー!」

 

新太の提案を間髪入れずに否定する速水

それに抗議をとなえる倉橋

しかし、新太は昼間のやりとりで速水の扱い方を理解していた

 

「じゃあ、バロン見せないよー?」

 

「…………凛ちゃんでいい」

 

「で?」

 

「凛ちゃんがいい」

 

速水が顔を赤くして言う

新太は速水がどうして顔を赤くしたのか理解していなかった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所は新太の家

動物病院でバロンを回収して戻ってきたのである

 

「そういえば、日ノ丸の親は?」

 

速水が新太の家に誰もいないことが気になって聞いてみる

新太の答えは速水が想像だにしてなかったものだった

 

「僕、ひとり暮らしだから…」

 

そう言う新太の顔は少し寂しそうだった

速水はすぐに「ごめん」と言う

それに対して新太は「別にいいよ」といつもの笑顔で答える

 

「バロン、おうち帰ってきたよー」

 

新太は持ち運びのケージを開く

すると、その中からオレンジ色と白色の垂れ耳の猫が元気良くぴょんと出てくる

バロンは辺りを見回して新太を見るとすぐに新太のところへ来ると足にスリスリしてくる

 

「ホントだー!かわいいー!」

 

倉橋は目を輝かせてバロンを見る

新太はそれを見てバロンを両手で持ち上げる

 

「倉ちゃん、バロン持ってみる?」

 

「え、いいの?ありがとう!」

 

新太は倉橋にバロンを渡す

倉橋は自分の腕の中にバロンを収めると頭を撫でる

バロンは気持ちよさそうに「ミィ」となく

 

「あはは、かわいいー!」

 

倉橋はバロンとひたすらじゃれあっていた

それを速水は羨ましそうに眺めていた

 

「凛香ちゃんもどう?」

 

「………ありがとう」

 

速水は倉橋からバロンを受けとると喉の方を撫ではじめた

すると、バロンは「ミィ」と小さく鳴き穏やかな表情をしていた

 

「……………かわいい」

 

速水は小さく言う

その顔は昼間の時みたいな笑顔ではないものの微笑んでいた

ここでふと新太は疑問に思ったことがある

 

「凛ちゃん、昼間の話でペット買ってないって言ってたけど何しにペットショップにいたの?」

 

その問いに速水は呟くようにして答える

 

「……………よく親と喧嘩するから、癒されによく行く」

 

速水は辛そうにそう話す

倉橋は速水が親との仲が悪いことを知っていたようで「なるほど」と納得していた

新太はそのことを聞いて笑顔で速水に言う

 

「辛くなったら、いつでもここに来ていいよ」

 

「え…?」

 

「僕は数年前に親を亡くしてるし、親と喧嘩したことないから凛ちゃんの気持ちを分かってあげることはできないかもしれない。でも、気持ちを楽にすることならできるよ。ただ愚痴るだけでもいいし、相談してくれてもいい。自分の気持ちを外に出すだけでも随分楽になると思うよ。我慢してても辛いだけ。………それだけは僕が1番理解しているつもりだよ。だからさ、辛いときはいつでも来てよ。バロンも喜ぶし、僕も嬉しいからさ!そうしたら、癒されて気も楽になる……一石二鳥だよ!」

 

新太は満面の笑みで速水に話す

速水は急な展開であたふたしている

しばらくして、考えがまとまったのか落ち着きを取り戻した

 

「………そうしても、いい?」

 

「いいよ!やったー!」

 

速水の返事に新太は目を輝かせて飛び跳ねる

誰からみても嬉しそうだった

 

「私も来ていい?」

 

「もちろん、倉ちゃんもいいよ!」

 

新太の返事に倉橋は先程の新太と同じように飛び跳ねた

バロンが架け橋となって3人は友達になっていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーー新太はお人好し。

困っている人、辛そうな人は放っておけないーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《裏話 1》

 

これはランチの時間の話である

 

倉橋「んー、おいしかった!」

 

速水「そうだね」

 

新太「ふー、ふー、ふー…」

 

倉橋「新太くん、食べるの遅くない?」

 

新太「僕、かなりの猫舌なんだよ。鉄板焼きが熱すぎて食べれない」

 

速水「………なんで、鉄板焼き頼んだのよ。さっきから全く進んでないじゃない」

 

 

新太の生態① 極度な猫舌

 

 

それから鉄板焼き食べ終わるまで1時間はかかったという

これから友達と来た時は熱いものは食べないと誓った新太であった

 




次回は不破、中村、原、岡島との絡みを書きましょうかな?
変更になる場合がありますが多分この4人になると思います
岡島は新太にとってのいじられキャラ(オモチャ)決定です
あ、渚も出したいなぁ

追記
今回はNG集ではなく、裏話を入れてみました
どちらが良いですか?
またご意見下さい
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