それなのに空気になりがちなキャラが多いです
そして、最後にオリキャラがもう一人出てきます
視点は3人称です
「ただいまー」
新太は食材やらお菓子やらジュースを大量に買い込んで家に帰ってきた
バロンは新太が家に帰ってきたのを感知して玄関でお出迎えしていた
そして、おかえりと言うかのように「ミィ」と小さく鳴く
「ただいま、バロン。さみしかったよね。」
新太はバロンの顎を指で撫でながら言う
バロンはとても気持ちよさそうにしていた
「さてと、みんな来る前に準備しなくちゃ!」
そう言うと新太は台所に立ち、料理を作りはじめた
え、新太が料理作れるのかって…?
一応ひとり暮らしだからね
時は変わって午後6時頃
そろそろみんなが来る時間だ
新太は「まだ来ないかなー」とワクワクしていた
すると、ピンポーンとインターホンがなる
「来たぁ」と言いながら玄関に駆け寄る
そして、ドアを開けると…
「おーっす、新太!」
「こんばんは、新太君」
「ひのっち、おつかれ!」
「おじゃまします」
「おー、タラちゃんとモンちゃんにメグ姉、磯にい。いらっしゃーい!」
最初に来たのは前原、岡野、片岡、磯貝のいつもの4人組だ
新太はぴょんぴょんとびはねて嬉しさを表現していた
「こっちで待っててね!」
新太は4人を客間へと案内する
案内すると再びインターホンがなる
新太は再び玄関まで走っていく
「おじゃまするよー、新太君」
「うわー、意外と広いね…」
「こんばんは」
「やっほー、あらちゃん!」
「…おじゃまします」
「よお、新太」
「邪魔するぜ」
「…………こんばんは」
上から中村、不破、原、倉橋、速水、杉野、岡島、渚の8人がやってきた
「おー、多いね!みんな、ありがとー!ごめん、こっちで待っててね!」
新太は8人を部屋へと案内する
先に来ていた4人と挨拶を交わす
「これで全員かな?ちょっと少ないけど……」
「まあ、最初だしこんなもんだろ」
前原はスマホをいじりながら話す
それを見ていた岡野はひょこっと前原のスマホを覗く
「うわ………また他校の女の子と連絡してるよ…」
「おま、勝手に覗くんじゃねぇよ!!」
岡野の行動を皮切りに2人は口論へと発展した
他のみんなは浮気のバレた夫婦喧嘩ってこんなのだろうなと密かに思っていた
「さすがタラちゃんだね!モテモテ〜!」
「だから、その名前やめろって!!」
2人の口論を微笑ましく見ていた新太の言葉にキレのあるツッコミを繰り出す前原
そのキレはアルゼンチンのメ〇シのドリブル並だった
サッカー部だった前原にそれを期待したいところだがナンパが趣味の彼には無理であろう
「あ、天津英樹だ!今度は映画主演だって!」
ケータイを見ていた倉橋が突然驚いたように叫ぶ
女子の殆どはその話題に関心を持ち、男子と不破は頭に?マークが出ていた
「天津英樹ってなに?」
渚の問いに倉橋が答える
「天津英樹っていうのはね、アクションも何でもこなす最近有名なイケメン俳優だよ!」
倉橋の説明に不破以外の女子が全員でうんうんと頷く
その説明を聞いた岡島は……
「イケメン、コロス!!!」
「まずい、岡島が暴走したぞ!」
「と、止めろ!」
暴走した岡島を前原と杉野が止めに行く
磯貝も止めに入ろうとしたが前原に「逆効果だ!」と言われて不思議そうに首をかしげていた
その様子を見た新太はくすくすと笑う
「そんじゃま、料理持ってくるからそのまま談笑しててね!」
新太はトテテテと台所の方へと走っていく
「新太君、私たちも手伝うわ」
「みんな、ありがとー!」
手伝いに来た磯貝、片岡にお礼を言いながら新太は指示を出す
新太は取り皿と箸、片岡はサラダとパスタ、磯貝はキャットフードをそれぞれ持っていく
「新太は猫飼ってるのか?」
磯貝の素朴な疑問に「そだよ、あとで紹介するね」と新太は簡潔に答える
3人はみんなの待つリビングへと向かう
岡島はいつもの状態に戻っていた
前原と杉野はなんとか岡島を正気に戻せたようだ
「みんな、お待たせー!新太特製のシーザーサラダとミートソースパスタだよー!」
新太がテーブルに料理を置くと一同唖然とする
それは酷いからとは逆の理由だった
「え、何これ?普通にレストランで出てきそうなものじゃない」
「てか、料理作れたんだ…」
岡野と速水が料理をまじまじ見ながら言う
この2人を皮切りに「美味しそう」や「すごい」という言葉が場に飛び交う
その様子にご満悦したのか新太はエッヘンと胸をはっていた
「でも、これお金とか大丈夫なの?ひとり暮らしなのに…」
倉橋が心配そうに新太に話しかける
当の本人は満面の笑みのままで話した
「大丈夫だよ。昨日、株式投資で500万の利益が出たからさ♪」
「中学生で株式投資って……」
「しかも、儲け額が大きい……」
新太は自身のサイフの中にある札束を見せる
その中身を見て、片岡と中村は冷や汗をかいていた
この2人だけでなく、一同冷や汗を流していた
「待って、ひとり暮らしって親は……?」
新太のひとり暮らしに疑問を感じた渚は新太に話しかける
新太はサイフをしまうと神妙な顔つきで話し出した
その変化にみんなの視線は新太に向けていた
「……………死んだよ。2年前にね……」
その言葉に場の空気が静まり返った
そのまま、新太は話を続けた
「僕の父さんは武道の道場を開いていて、母さんはホテルのシェフだった。2人とも、とっても優しくて僕を愛してくれた」
「どうして、2人が死んだの?」
原が新太の両親の死因について聞いた
それに対して、新太は俯いて話し出した
「……僕が学校から帰ってきたら、寝室に身体をバラバラにされていて、部屋が血だらけで……」
この話を聞いて、みんなは察した
このテーブルに置かれている料理は新太が母親から教わったものだと…
新太の両親は殺されたのだと…
「犯人は見つかったの?」
不破は新太に質問するが新太は首を横に振る
「犯人は見つかってない……。証拠が全くないんだって…。それから、僕はA組からも疎まれてずっと1人だったんだ…」
新太は俯きながらそう話す
静まり返る場に誰も話そうとはしない
すると、突然新太はバッと顔を上げる
「食べよっか!ご飯!」
ニコニコと新太は自分の席に座るが他の人は誰1人動こうとしなかった
「いっただきまーす!」
新太は独りでにパスタを食べ始めた
「あれ、パスタしょっぱいね!ごめんね、作り直してくる」
その場を去ろうとする新太を杉野は肩を掴んで止める
その杉野の顔は俯いていて表情が読み取れなかった
「どうしたのスギちゃん?今から……」
「もういい。無理するなよ」
岡島は新太の行動を制止するかのように言う
岡島は顔に手を当てて彼も表情がわからない
「僕は、無理なんかしてな……」
「じゃあ、その涙はなに?」
片岡が見る新太の顔には涙が流れていた
新太にはどうして涙を流しているのか理解できなかった
しかし、一同からするとつらいものを心の中に押し留めて耐えきれなくなっていることに対するSOSのように見えた
普段は天真爛漫で子供っぽくクラスのムードメーカー的な役割を担っていた
それが新太である
しかし、今ここにいる彼はそんなクラスと同じ様子ではなく、普段流さないような淋しいという感情がつまった涙を流している
「な、なんで、泣いてるの……」
「もう大丈夫だ。今まで寂しかっただろう、つらかっただろうけど……今は俺たちがいる」
前原は新太の肩を組んで笑いながら話す
肩を掴んでいる杉野のも笑顔だ
そして、この場のみんなが笑顔だった
新太は今まで抑えていた涙がボロボロと溢れ出した
「…………うん」
新太は泣きながら声を絞り出した
その後、大泣きした新太をみんなで慰めるのだった
ところ変わって、どこかのホテルの1室
ここに、2人の男がいた
1人は中年くらいの丸坊主
この男はとある人物と世界を繋ぐ中継点の働きをしていた
とある人物とはこの男の隣にいる人物である
その人物は髪がボサボサで死んだ魚のような目をした中学生くらいである
椅子をギッタンバッタンとしている
「最近、やけに事件が少ないですね」
「そうですね。あなたが有名になってからというもの犯罪が少なくなっています」
「いや、おそらくですが何か起きますよ。この静けさはそれの前兆かもしれません」
「それがただの勘………であればいいんですけどね、“ACE"」
「そうですね」
その人物…ACEは机に置いてあったまんぷく亭の弁当を食べながらそう話す
机にはすでに食べ終わった弁当の残骸が積み重なっている
「勘で終わってほしいものです」
空になった弁当をまた積んで、次の弁当に手をつけた
さて、次回は4月時点での新太とオリキャラのプロフィールを大公開するよ!
ヒロイン希望まだまだ募集しています!