東京ザナドゥ 誰かの為の戦い   作:円谷高人

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どうもお久しぶりです、早くあげると言ったのに、遅くなりました。すいません。


戦士の証

歪みに呑み込まれた次の瞬間、さっきまでいた場所とは、まるで別の景色をした場所にいた。薄暗く、湿っぽくて、肌寒い。地面は、アスファルトでも、土でもない、大理石?だろうか。薄気味悪いのは、周りを、檻で囲まれていること。檻と言うよりは柵か。まるで何かの庭園のようで、空には月があるが、笑ってる顔のような模様をしている。世界中どこだって、そんな風に月が見える場所はなかったはずだ。

 

「どうなってんだ。まるで別の世界みたいじゃないか!」

 

どうしてこうなったのかわからず、思わず叫んでしまう。叫んでから、自分の隣で七海が気絶しているのに気づいた。

 

「大丈夫?!七海さん!」

 

「ぅ、、。ぅん。」

 

小さく呻きながら、七海が体を起こす。無事ではあるようだ。

 

「ここはどこ?住宅街にいたはずじゃ、、、。」

 

「俺もよくわからないけど、夢じゃなさそうだよ。」

 

「じゃあ、幻覚?高崎君が幻覚で見えるなんて、どれだけストレスが溜まっていたのかしら?」

 

「いや、、、ひどくない!?幻覚じゃないよ。後、俺絡みのストレスは本当はないんだよね?!場を和ませるためのジョークだよね?」

 

「え、、、、幻覚じゃなかったのね。困ったわ。」

 

「俺の質問への答えは?!」

 

「さっきから五月蝿いわよ、高崎君。そんなことより、ここがどこなのかの方が重要でしょ?」

 

「それはそうなんだけど、、、。釈然としないな〜。」

 

しかし、本当にこれはふざけている場合ではない。ここがどこか、わからなければ、帰ることも難しいだろう。といっても、現状、判断材料が少なく、しかも突然景色が変わるなんて、アニメや、漫画でない限り聞いたこともない。早々手詰まりになろうとしていた時、いや、もうなっていたけれど、何か動くものを視界の端に捉えた。すぐに角を曲がってしまったが、二足歩行で、人っぽかった。

 

「ねえ、誰かいたわよね。人じゃないかしら?」

 

「うん。俺も見た。追いかけてみよう。」

 

と、今見かけたモノを追いかける。角を曲がったが、すでに姿はなかったが、道が続いていたので、進む。そこで、少し開けたところに出た。さっきのモノは、そこの真ん中にいたが、話し掛けようとしたが、絶句してしまう。なぜって、ソレが人ではなかったからだ。人っぽかったが、まず、肌が緑。次に触覚のようなものがあり、顔も人のそれではない。ゲームとか、漫画で見るような、ゴブリンのイメージに近かった。人を見かけで判断するなとはいうが、これは、明らかに仲良くする類ではない。直感的に敵だと分かる。

 

(まずい、まずい、まずい!)

 

咄嗟に七海さんの手を掴み逃げようと駆け出すが、気付かれた。ソレがこちらを見ていた。

 

「ガア!」

 

獣のような鳴き声を上げ、襲いかかってくる。

 

(けど、距離がある。逃げ切れる。)

 

どこに逃げればいいかわからないが、とにかく、走る。が、、、七海が途中で転んでしまう。

 

「きゃあ!」

 

咄嗟のことで、身体が追いつかなかったらしい。

 

(まずった!)

 

そうしている間にもう距離を詰められてしまった。これでは逃げ切れない。

 

(仕方ないか、、、。)

 

覚悟を決めて、空手の中段の構えをとる。そして相手が間合いに入ったところで、正拳突きを放つ。

 

「破!」

 

思いっきり腹に入り、相手は、吹っ飛ぶ。確実に入っている感触だった。

 

(とりあえず、気絶か、痛みで起き上がれないはず。)

 

そう安堵した時だった。むくりと、まるで何事もなかったかのようにソレが起き上がった。

 

「な!」

 

言葉を失った。人ではないっぽいので急所の位置も違うとは思うが、何の、ダメージも与えられていないようだ。

 

「そんな、、、。くそ!」

 

と、一瞬で頭を切り替えて次はテコンドーの構えから、前回し蹴りを放つ、今度もあたってソレを吹っ飛ばすが、また起き上がる。

 

「くそ!」

 

半ばヤケになってボクシング、cqc、システマ、少林拳、カポエラ、の技をとにかく当てまくる。しかし、どれも効果はない。

 

どれも、極めたわけではないが、持ち前のセンスで、どれも喧嘩で使えるくらいには仕上げていたはずだった。ネットで調べただけのもあるので、やり方が違い、威力も劣るかもしれないが、それでも何をやっても効果がないのはおかしい。

 

(表皮が硬いのか?でもそれなら、殴った手ももっと痛いはず、、。)

 

攻撃の手を休めては、まずいと思い、次は柔道の大外刈りを試す。しかし、もう飽きたと言わんばかりに、ソレが攻撃してきた。体当たりて、押し倒され噛みつかれる。ズプリと音がして、歯が左肩に食い込む。

 

「があああああああ!」

 

激痛に思わず悲鳴をあげる。

 

「高崎君!」

 

七海が駆け寄ろうとしてくる。

 

「駄目だ!きちゃ駄目だ!」

 

必死にそう叫び、七海だけでも逃せないか、考える。が、悲鳴を聞きつけたのか、血の匂いを嗅ぎつけたのか、それと同じ形をしたのが、2匹角から現れた。こちらを見て向かってくる。

 

(くそ!)

 

あまりの絶望的状況に、思考が停止仕掛ける。なんとか、思考を巡らせようとするが、怒りがうわまわる。思考が支配される。

 

(くそ!さっきまで楽しい時間だったじゃないか!普通の世界だったじゃないか!何だよこれ!)

 

もうだめだと、諦めかけるが、自分が死ねば次は七海が犠牲になる。

 

(それは駄目だ。そんな理不尽認めない!)

 

「俺の前でもう理不尽は認めない!この俺が許さない!!」

 

そう、叫んだ瞬間、自分の体が光を放つ。七海の驚く声が聞こえる。

俺も驚いたが、すぐに勝手に口が動く。

 

「薙ぎ払え!サンライト・ブレイド!!」

 

刹那、右手に両刃の直剣が、顕れる。さすがに剣なんか使ったことはないが、使い方が分かった。まず、噛み付いていたソレを一刺しで、黙らせ、残りの2匹は、一体は首を刎ね、もう一体は袈裟斬りにする。すると、3体とも、光を放って消えた。後には、紅い機械的な見た目の直剣を持った俺と、惚けた顔の七海さんが残るだけだった。




こんな感じでどうでしょうか?楽しんで頂けたら、嬉しいです。大体、こんな感じのペースであげます。次回も宜しくお願いします。
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