ARMORED CORE 00   作:YukaLinks

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邂逅―Chance meeting―

独立計画都市グリフォンでの作戦行動から2日後、ガレージで会話していたレイヴンとフィオナ。

そこへやってきたのはエミールだった。

 

「お帰り、レイヴン。いや、リンクス。素晴らしい戦果だった。あれ以来、各社から依頼が殺到していてな」

「次の依頼ですか?彼も初の作戦で疲れているでしょうし・・・」

「いや、依頼ではない。正確には私からの依頼といったところか」

 

そろって首をかしげる二人。例えるならフィオナは犬、レイヴンは鴉ではなく山猫といったところか。

 

「7日後、AEUが公開軍事演習を行うとの情報が入った。二人にはこれの視察に行ってもらいたい」

「AEUが?ということはBFF、インテリオル・ユニオン系企業の機体が?」

「いや、AEUの独自開発機の様だ。モビルスーツ、イナクト・・・と言ったか」

「イナクト・・・」

「各企業から君たちを狙う輩もいるかもしれない。オーランティウムを近くに隠しておく」

「PAは使用できませんよ」

「君ならできるだろう?リンクス」

 

 

 

 

「まさかこんなことになるなんてね・・・」

 

AEUの演習場。フィオナとリンクスはまるでデート中のカップルの様な出で立ちで視察に来ていた。

 

「MSについてどう思う?」

「何とも言えないな。まあ企業が手を貸していないなら良くて俺が乗ったノーマルと・・・5分持てば上出来だ」

「5分・・・あ、演習がはじまるみたいよ」

 

飛んできたのは青くカラーリングされたほっそりした機体。

 

「あれがAEUイナクト・・・ユニオンのフラッグのパクリか」

 

固定砲台の弾をよけながら砲台を破壊していく。

 

「遅いな」

「そりゃあなたから見れば遅いかもしれないけど、一般の人から見れば十分速いわよ」

「目の付け所がいいな」

 

そこには金髪の所謂イケメンが立っていた。

 

「あなたは?」

「フン、あんた、ユニオンのフラッグ乗りだろ」

「え?」

「その通り、私はグラハム・エーカー。よろしく。君のことは聞かないでおくよ。となり、失礼する」

「どうだい?自分の機体のパクリが絶賛されている様は」

「あんなもの、比べるまでもないフラッグの方が上だ」

「ま、あんたより俺のほうが上だがね」

「ふむ・・・今度手合わせ願いたい」

「いいだろう。アドレス教えてくれ」

 

こうして、リンクスの連絡先に3人目の名前が記されたのだった。

 

 

と、二人が同時に空を睨む。そこにあるのは、軌道エレベータ。

 

「どうしたの?」

「AEU、もう一機新型を用意していたのか?」

「いや違う。あの背中から出ているのはコジマ粒子・・・?」

「まさか、企業のネクストが?なんてこと!」

「いや。ホワイトグリントより後のやつはまだいない。それにあの形状、ネクストじゃない」

 

見えてきたのは青、白、赤で塗装された機体。背中からコジマ粒子のような緑色の粒子を放出していて、右手には巨大な折り畳み式ブレードを装備している。

 

「おい、グラハム、双眼鏡を持ってないか」

「あるぞ、何を見るんだ?」

「額のところに、文字が・・・G,U,N,D,A,M・・・ガンダム?」

 

 

 

 

「240082、エクシア、目標地点を視認。GN粒子の散布を目標到達と同時に開始する。目標対象を確認。予定通りフェイズ1を開始する」

 

着地した”ガンダム”。

イナクトに向き合う。

 

即座に戦闘態勢に入ったイナクト。

 

「エクシア、目標を駆逐する」

 

近接武器を構え、突進してくるイナクトに対し、右腕を一閃。

 

「なんと!」

「あの機動性は・・・ねぇ、あなたは・・・あれ?どこに行ったの?」

 

手首から先を切り落とす。

左手の銃器を発射するも、それを回避。回転しながら光る剣で左腕を落とす。

一閃。右腕が飛ぶ。

一閃。頭部を切断。

イナクトは背面から転倒。

わずか一瞬だった。

飛び去ろうとするガンダム。

 

「おい、待てよ」

 

声をかける人物・・・いや、機体があった。

 

そこにあったのは、ネクスト。

肩にはアナトリアのエンブレム。

黒く塗られ、所々を赤く塗られたレイレナード系と思われる流線型の機体。右手のレーザーブレード、左手のマシンガン。後ろの火器はよく見えないが、風格・・・歴戦の猛者というオーラがにじみ出ていた。

 

No.39、ネクスト、オーランティウム。アナトリアの傭兵が居た。

 

ガンダムの登場より驚く人々。驚くはずだ。

 

「心配するな、コジマ粒子は出さん」

 

 

「作戦変更・・・ネクストを撃破する」

「待て!作戦に従え、撤退するんだ」

「拒否する。奴は・・・」

「奴は待てといったんだ。戦えとは言っていない」

「・・・了解、待機する」

 

「ネクスト!?」

「ああ、もう!せめて一言言ってよね!」

「じゃあ、あれに乗っているのは彼なのか!?」

「それは言えません」

 

「なぁ、”ガンダム”。ちょっと話があるんだがよ、通信回線を開いてくれ」

 

 

「どうする?」

「正直、ネクストと戦って勝てる気はしないな・・・回線を開け」

 

「応答に感謝する。こちらアナトリアの傭兵だ」

「悪いが名乗れない。手短にしてくれ」

「わかったわかった。交渉だ。俺は名乗った通り傭兵だ。企業傘下じゃない」

「・・・それで?」

「あんたらに、俺を雇ってほしいんだ」

「なんだって?」

「俺を雇ってくれ。あんたらの用心棒になってやる」

「ありがたいが、戦力は足りて―」

「本当に?それだけのものを作れるということは個人ではありえない。組織であるはずだ。しかし、それだけのものを作っておきながら今まで姿を表さなかったのはなぜだ?組織の規模が大きくないからだ。俺の呼びかけに応じたのはなぜだ?ネクストに勝てる自信がないからだ。新型の演習を襲撃し、完膚なきまでに叩き潰した理由は?ガンダムという絶対強者のイメージを人々、企業に植え付けるためだ」

「・・・」

「つまり、あんたらはネクストの同時強襲に弱いってことだ」

「そこで、俺が用心棒を引き受けてやるって訳だ」

「ちょっと!何勝手なこと交渉してるのよ!」

「ちょっと静かに!―連絡先は教えておく。いい返事を期待してるぜ」

 

同時に左手のマシンガンを構えるオーランティウム。

 

「!」

「動くなよ」

 

同時に掃射がはじまる。蜂の巣にされたのは、ガンダムの後ろから迫っていたAEUのMS、ヘリオンだった。そして、その場で180度反転、ブレードで後ろから迫っていた3機を切断。

 

「チェック・シックス・・・ってな。じゃあな」

 

飛び去るオーランティウム。ある地点で空気に溶け込むように消える。

 

「・・・」

 

「あれが、アナトリアの傭兵・・・」

「凄いでしょ?」

「安心しろ、お前とはノーマルで戦ってやる」

「あ、戻ってきた!」

 

リンクスに駆け寄るフィオナ。その光景はエミールが評した通り、飼い主に駆け寄る犬とじゃれあう山猫だった。

 

「じゃあな。戦うのを楽しみにしてるぜ」

 

同時に、ガンダムの背面にある円錐状の物体が回転し始める。

そして緑色の粒子を放出、飛び去って行った。




どうも。エクシアのお披露目です。
この作品では、軍隊<ノーマル=MS<ガンダム<ネクストとなっております。
リンクスは例えるなら・・・そうですね、メタルギア3のネイキッド・スネークみたいな髭面にシュワちゃんばりのムキムキボデー(筋肉モリモリマッチョマンですが変態ではございません)ですかね。皮肉屋で、実はフィオナと恋人だったり。
次回はある組織からの依頼でリンクスが動きます。
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