もう一つのライジングの方もこれからどんどん更新していこうと思っています(>_<)
side:秋雨
「ぎゃあああぁぁぁ!!殺されるぅぅぅ!!」
「はっはっは、人間はそんな簡単には死なないよ。」
先日、美羽が連れてきた少年。白浜ケンイチ君と言ったかな?
才能こそないが、諦めない強い意思を持っている。
「頑張れ白浜ぁー、そんなんじゃあ、空手部のやつに負けるぞー」
そして、長老の知り合いの弟子らしいこっちの少年、かなりできる。相当鍛錬をしているようだ。それに、力の使い方もちゃんと心得ている。
フム、どのくらいできるか試してみようか。
「狂史狼君。うちの逆鬼君と軽い組手をしてくれるかな?」
「え?俺ですか?確かに同じ空手家として戦ってみたいですが、逆鬼さんの方が嫌なんじゃあないですか?」
「と、言ってるが?逆鬼君?」
そう言って逆鬼君をみる
「まあ、組手程度ならいいだろう。やるかぁ」
どうやら、やる気満々のようだねぇ・・・
said:狂史狼
喧嘩百段の逆鬼さんとの組手か、
楽しみだぜ。
そして、組手場に行く。
「よぉし!まずはお前から一発来い!」
「はい!お言葉に甘えて行きます。」
なんて、気迫だ。師匠くらい強いんじゃないか?
まあ、まずは最初の一撃が大事だと師匠にいつも言われてるからな
・・・いかせてもらうぜ!!
俺は左足を軸にして駒のように周り右足で逆鬼さんの足に向かって下段回し蹴りを放つ!
当然達人クラスの人に当たるとは思ってない。
逆鬼さんは飛び上がり、俺の一撃を躱す。
そこに俺はジャンピングアッパーを放つ。拳に手応えを感じる。
よし、当たった!これが、三島流喧嘩空手奥義[奈落払い雷神拳]だ!
「驚いたぜ、中々いい動きをするな。だが、まだまだ甘いな。」
なんと、逆鬼さんは俺の拳を当たる寸前に受け止めていた。
「クッ・・・ならば!これなら、どうだ!奥義!無双鉄槌!!」
上段突きからの振り下ろしの鉄槌
だが、それすらも逆鬼さんに受け止められる。
「なかなか・・・だが、まだ達人クラスとはいかないな。」
逆鬼さんはそう言うと、俺の急所
全てに軽く小突き。
試合は終了した。
「おい、狂史狼とか言ったな。あの技、三島のジジイのだな?」
「三島?もしや、あの鉄拳王と名高い三島平八かね?」
逆鬼さんと秋雨さんが言う。
「はい。俺の師匠は三島平八です。」
「なるほど、長老の知り合いと言うのも頷ける。」
そう、俺の師匠は三島平八だ。鉄拳王にして三島流喧嘩空手の二代目師範代・・・そして、修羅道から活人の道に戻った人だ。
親父の手によって・・・
俺の親父はその昔、極悪非道の悪魔のような人だったらしい。
格闘家でありながらショットガンを使い、女子供関係なく殺すような人だった・・・
だが、ある出来事がきっかけで活人の道、正義の道を進むようになり、その時に修羅道を突き進んでいて自分の子供を谷に突き落とす修行しようとした平八師匠を止めて改心させたらしい。
俺は親父を尊敬している。悪の道から正義の道に戻る。これは簡単に聞こえるだろうが、一度悪に身を染めてしまうと正義になるのはほとんど不可能に近い。
修羅道とはそれほどに依存性があり、ある意味麻薬のようなものだ。
親父は自分の人生を懸けて罪を償った。あの世ではきっと天国にいるだろうと俺は思う。
「霞くーーん!助けて!し、死んじゃうよー!」
俺が感傷に浸っていると、急に白浜が組手場に乱入してきやがった。
「おや?ケンイチ君、私の練習メニューをすっぽかしてきてしまったのかい?いけないなー、これはメニューを追加だね。」
「ひ、ひいぃぃぃぃぃぃ!」
岬越寺さんの目がカッと光る。
おー、昔の俺を思い出すなー。
「頑張れケンイチ、試合は明日だろ。」
「しょ、しょんなーー!」
ケンイチが岬越寺さんに連れていかれる・・・さて、俺も修行といこうか。