お久しぶりですね。すんごいお久しぶりです。
どうしても現実が忙しくて、パソコンの電源を付けることさえ厳しい状態でして。
ここで長話もあれなので、早速本編をば。
「・・・二人とも、準備は出来たか?」
背後へ目をやり、霊夢達に同意を求めるヴァルキリー。
一行は[雪]の異変を止めるため、異変の首謀者が棲む[冥界]へ行く事を決断していた。
「いつでもどうぞ?」
「右に同じ、だぜ!」
二人の自信に溢れた表情に、ヴァルキリーも頷く。
「ふむ。ではレミリア、咲夜。世話になったな」
「こちらこそ、手を焼かしてしまったわね。また何かあれば、必ず手助けさせてもらうわ」
吸血鬼としては見合わない程の気品とカリスマ性には、ヴァルキリーも頭が下がる。
「それは助かるな。いざとなればよろしく頼む」
「勿論。お安い御用よ」
笑みを交えつつ、遠回しに再会を約束する。
つい先程まで、激しい戦闘を繰り広げていた二人とは到底思えない。
「健闘を祈るわ」
「あぁ」
ヴァルキリーは雪と夜空の混じった空へ、翼を広げて飛び上がった。
続いて彼女の背中を追い、霊夢と魔理沙も飛び立つ。
「・・・咲夜、私達も作業に取り掛かりましょう」
「作業、とは・・・?」
「これに決まってるでしょ?」
ため息交じりの表情をしたレミリアの指が示す先には、魔理沙の光線によって中心部分に風穴を開けられ、今にも崩れそうな時計塔があった。
「今なら、結界とやらが緩んでいるのか?」
「えぇ」
「前にもこんな事があったが、異変真っ最中の今は潜り込みやすいんだよな」
ひたすら上空を目指し、飛び続ける三人。それから、
「ひえぇ・・・こんな所で落ちたら洒落にならないにゃぁ・・・」
と、一匹のネコ。
ちなみに救出されたもう一方のネコは、先程神様を通じて城へ帰された。
無論、神様の無駄口叩きはヴァルキリーに阻止され、用が済み次第彼女の方から連絡を絶った。
「うぅ・・・それにしても寒いな・・・」
「そんな薄着じゃなぁ・・・」
高度が上がるにつれ、気温は下がる。雪も降っているのだから尚更である。
ヴァルキリーの露出が多い鎧は、この環境には不適だ。
「せめて少しでも、雪が止めば・・・」
しかしそんなヴァルキリーの願いを裏切るかのように、穏やかな雪は吹雪に変化した。
「・・・!皆、右に避けて!」
「何ッ!?」
突如とした天候の変化に何かを気付いた霊夢は、とっさに指示を出した。
それに反応し、残りの二人も右へ移動。
すると自分達の真横を、巨大な氷塊が落下していった。
「うーん、避けられてしまいましたか・・・」
一同が氷塊の降ってきた方向へ目をやると、またしても獣の耳が付いた一人の少女が。
「クソッ!こんな時に限って・・・!」
「[レティ]か・・・とっとと処理しねぇと、ヴァルキリーが危険だ!行くぞ霊夢!」
「分かってるって!」
魔理沙がレティへ特攻する。その背後から、霊夢が札による援護射撃を行う。
「一発で決めてやるぜ!」
懐から八卦路を取り出し、超至近距離からマスタースパークを繰り出す。
レティに光線が直撃し、爆煙が巻き起こる。
「よっしゃぁ!」
勝利を確信し、ガッツポーズをとる魔理沙。だが、
「魔理沙!よく見て!」
「へ?」
完全に油断していた魔理沙へ、氷塊が飛ぶ。
「おうわッ!?」
避けようとは試みたものの、またがっていた箒に氷が激突し、箒は真っ二つ。
重力に逆らえる訳も無く、そのまま落下する。
それを間一髪、霊夢が受け止める。
「た、助かったぜ・・・」
「あんた、油断怠慢って言葉知ってる!?」
魔理沙に反省文を書かせたい所だが、今はそんな暇など無い。
「避けるだけじゃどうにもなりませんよ?」
煽るような発言をしながら、次々と氷塊を降らせてくるレティ。
彼女は全身を球体の氷で包み、マスタースパークを打ち消したようだ。その証拠に、現在も球体の氷の内部にいる。
「チッ・・・これじゃ攻撃出来ないな・・・」
その魔理沙の弱々しい発言に、霊夢は澄ました口調で、
「あと一人、いるでしょ?」
霊夢の一言を合図に、レティの背後にヴァルキリーが回りこむ。
「・・・!?」
「ハアァァァッ!!」
持ち前の槍で、氷を叩き割ろうとする。
だが、とても分厚い氷のようで、亀裂すら入らない。
「やはりダメか!ならば・・・」
「無駄です!」
次の攻撃手段に移ろうとするヴァルキリーに、氷塊が向けられる。
ヴァルキリーは翼を上手くコントロールし、氷塊をするすると避けていく。
そして、氷塊をレティが精製し直している隙に、
「よし、今だ!」
「にゃ?」
頭にしがみついているネコを鷲掴みにすると、腕に力を込め、レティへ投げつける。
「ニャアァァァァッ!?」
砲丸のように飛んでいったネコはレティへ一直線。球体の氷に衝突。
ピシッと音を立て、あれだけ頑丈だった氷にヒビが入った。
「嘘っ!?」
「喰らえぇぇぇッ!!」
片手でネコを回収しつつ、槍を氷のヒビへ勢い良く刺す。
すると、亀裂が一気に広がり、氷は粉々に砕け散った。
唖然とするレティの頭上にあるカチューシャを、ヴァルキリーはすかさず奪い取る。
力なく、レティはそのまま落下していく。
その下へ回り込み、ヴァルキリーは気絶した彼女を受け止めた。
「ふぅ・・・とりあえず終わった、か」
「不意打ちには慣れないわね」
「まったくだな」
急襲を何とか凌ぎ、一息。
だが、問題はこの後だ。
「でもどうするの?魔理沙は箒が無くて飛べないし、ヴァルキリーはレティを抱えてるし・・・」
「このままじゃ冥界なんて行けたもんじゃないな・・・」
今の状態だと、魔理沙とレティはほぼ荷物同然である。一度地上へ戻り、二人を下ろすには骨が折れる。
「・・・ここは仕方が無い。一旦地上へ戻ろう」
「そう・・・ね」
「私の油断のせいだな・・・ごめん・・・」
俯く魔理沙に、二人は労いの視線を向けた。
止むを得ず引き返そうとするヴァルキリー達。
「おーい!みんなー!」
そんな彼女らの元へ、聞き覚えのある声が響いた。
「あれは・・・」
声のした方向へ目を向ける。
雪が入り混じり非常に見えにくいが、そのシルエットは近づくごとに形と色を見せる。
それが何者であるかは、魔理沙が逸早く察知した。
「・・・[アリス]!?」
彼女は「ご名答」と口に出す代わりに、にこりと微笑んだ。そして、ヴァルキリー達の前で停止。
「レミリアに聞いてきたけど、やっと見つけた!」
「あんた、家の修理をしてるんじゃなかったの?」
アリスに対し、霊夢がすっときょんな声で問う。
「一通り終わったの。それでこの前のお礼代わりに、何か手伝えないかなーって思ったのよ」
現在の状況下で、彼女の登場は幸運に等しかった。
早速、ヴァルキリーはアリスに事情を説明する。
「―という訳だ。この娘をどうするかと、魔理沙を同行させるかに困っている」
「なるほど・・・」
アリスは顎に手を添え、少し考える。すると、
「・・・ここは、私が魔理沙とレティを地上に連れて行くわ」
「しかし、一人でどうするんだ?」
「人形達と協力して運べば、二人くらいなんてこと無いわよ」
「うむ・・・だが、こちらの戦力が少しばかり欠如するのではないか?」
「霊夢とヴァルキリーさんの力があれば大丈夫だと思うけど・・・じゃあ一応、私の自立人形を貸し出すわ。きっと力になるはずよ」
「それはありがたい。ぜひとも頼む」
かくして、レティと魔理沙はアリスに引き渡された。
それと引き換えに、槍や銃を携えた二十体ほどの人形が手渡された。
残された霊夢と魔理沙は、アリスが二人を運んでいくのを見届け、
「・・・よし、じゃあ早速行くとしましょう?」
「あぁ。だが・・・」
「?まだ何かあったの?」
「いや、コイツも運んでもらえば良かったかと・・・」
ヴァルキリーの片手は、頭が腫れあがり気絶したままのネコを掴みっぱなしとなっていた。
結局、レッドバスターズガチャでステップがガチャ引いちゃいました。
するとですね!最後の確定枠で念願の[猫飯拳パイパイ]が当たりました!
いやー強い強い。地獄門特攻!カルピンチョ特攻!さらに揺れる!素晴らしい!
あ、あとネコマシンとホワイトラビットも当たりました。でも、マシンは微妙。白兎は被りだったので、ちょっと残念どす。
サンディア欲しかった・・・。