東方猫戦争 ~ネコと女神と幻想と~   作:築地マグロ

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マグロどんどこどーん。
お久しぶりですね。すんごいお久しぶりです。
どうしても現実が忙しくて、パソコンの電源を付けることさえ厳しい状態でして。

ここで長話もあれなので、早速本編をば。


Ep10「降りしきる雪」

「・・・二人とも、準備は出来たか?」

背後へ目をやり、霊夢達に同意を求めるヴァルキリー。

一行は[雪]の異変を止めるため、異変の首謀者が棲む[冥界]へ行く事を決断していた。

「いつでもどうぞ?」

「右に同じ、だぜ!」

二人の自信に溢れた表情に、ヴァルキリーも頷く。

「ふむ。ではレミリア、咲夜。世話になったな」

「こちらこそ、手を焼かしてしまったわね。また何かあれば、必ず手助けさせてもらうわ」

吸血鬼としては見合わない程の気品とカリスマ性には、ヴァルキリーも頭が下がる。

「それは助かるな。いざとなればよろしく頼む」

「勿論。お安い御用よ」

笑みを交えつつ、遠回しに再会を約束する。

つい先程まで、激しい戦闘を繰り広げていた二人とは到底思えない。

「健闘を祈るわ」

「あぁ」

ヴァルキリーは雪と夜空の混じった空へ、翼を広げて飛び上がった。

続いて彼女の背中を追い、霊夢と魔理沙も飛び立つ。

「・・・咲夜、私達も作業に取り掛かりましょう」

「作業、とは・・・?」

「これに決まってるでしょ?」

ため息交じりの表情をしたレミリアの指が示す先には、魔理沙の光線によって中心部分に風穴を開けられ、今にも崩れそうな時計塔があった。

 

「今なら、結界とやらが緩んでいるのか?」

「えぇ」

「前にもこんな事があったが、異変真っ最中の今は潜り込みやすいんだよな」

ひたすら上空を目指し、飛び続ける三人。それから、

「ひえぇ・・・こんな所で落ちたら洒落にならないにゃぁ・・・」

と、一匹のネコ。

ちなみに救出されたもう一方のネコは、先程神様を通じて城へ帰された。

無論、神様の無駄口叩きはヴァルキリーに阻止され、用が済み次第彼女の方から連絡を絶った。

「うぅ・・・それにしても寒いな・・・」

「そんな薄着じゃなぁ・・・」

高度が上がるにつれ、気温は下がる。雪も降っているのだから尚更である。

ヴァルキリーの露出が多い鎧は、この環境には不適だ。

「せめて少しでも、雪が止めば・・・」

しかしそんなヴァルキリーの願いを裏切るかのように、穏やかな雪は吹雪に変化した。

「・・・!皆、右に避けて!」

「何ッ!?」

突如とした天候の変化に何かを気付いた霊夢は、とっさに指示を出した。

それに反応し、残りの二人も右へ移動。

すると自分達の真横を、巨大な氷塊が落下していった。

「うーん、避けられてしまいましたか・・・」

一同が氷塊の降ってきた方向へ目をやると、またしても獣の耳が付いた一人の少女が。

「クソッ!こんな時に限って・・・!」

「[レティ]か・・・とっとと処理しねぇと、ヴァルキリーが危険だ!行くぞ霊夢!」

「分かってるって!」

魔理沙がレティへ特攻する。その背後から、霊夢が札による援護射撃を行う。

「一発で決めてやるぜ!」

懐から八卦路を取り出し、超至近距離からマスタースパークを繰り出す。

レティに光線が直撃し、爆煙が巻き起こる。

「よっしゃぁ!」

勝利を確信し、ガッツポーズをとる魔理沙。だが、

「魔理沙!よく見て!」

「へ?」

完全に油断していた魔理沙へ、氷塊が飛ぶ。

「おうわッ!?」

避けようとは試みたものの、またがっていた箒に氷が激突し、箒は真っ二つ。

重力に逆らえる訳も無く、そのまま落下する。

それを間一髪、霊夢が受け止める。

「た、助かったぜ・・・」

「あんた、油断怠慢って言葉知ってる!?」

魔理沙に反省文を書かせたい所だが、今はそんな暇など無い。

「避けるだけじゃどうにもなりませんよ?」

煽るような発言をしながら、次々と氷塊を降らせてくるレティ。

彼女は全身を球体の氷で包み、マスタースパークを打ち消したようだ。その証拠に、現在も球体の氷の内部にいる。

「チッ・・・これじゃ攻撃出来ないな・・・」

その魔理沙の弱々しい発言に、霊夢は澄ました口調で、

「あと一人、いるでしょ?」

霊夢の一言を合図に、レティの背後にヴァルキリーが回りこむ。

「・・・!?」

「ハアァァァッ!!」

持ち前の槍で、氷を叩き割ろうとする。

だが、とても分厚い氷のようで、亀裂すら入らない。

「やはりダメか!ならば・・・」

「無駄です!」

次の攻撃手段に移ろうとするヴァルキリーに、氷塊が向けられる。

ヴァルキリーは翼を上手くコントロールし、氷塊をするすると避けていく。

そして、氷塊をレティが精製し直している隙に、

「よし、今だ!」

「にゃ?」

頭にしがみついているネコを鷲掴みにすると、腕に力を込め、レティへ投げつける。

「ニャアァァァァッ!?」

砲丸のように飛んでいったネコはレティへ一直線。球体の氷に衝突。

ピシッと音を立て、あれだけ頑丈だった氷にヒビが入った。

「嘘っ!?」

「喰らえぇぇぇッ!!」

片手でネコを回収しつつ、槍を氷のヒビへ勢い良く刺す。

すると、亀裂が一気に広がり、氷は粉々に砕け散った。

唖然とするレティの頭上にあるカチューシャを、ヴァルキリーはすかさず奪い取る。

力なく、レティはそのまま落下していく。

その下へ回り込み、ヴァルキリーは気絶した彼女を受け止めた。

「ふぅ・・・とりあえず終わった、か」

「不意打ちには慣れないわね」

「まったくだな」

急襲を何とか凌ぎ、一息。

だが、問題はこの後だ。

「でもどうするの?魔理沙は箒が無くて飛べないし、ヴァルキリーはレティを抱えてるし・・・」

「このままじゃ冥界なんて行けたもんじゃないな・・・」

今の状態だと、魔理沙とレティはほぼ荷物同然である。一度地上へ戻り、二人を下ろすには骨が折れる。

「・・・ここは仕方が無い。一旦地上へ戻ろう」

「そう・・・ね」

「私の油断のせいだな・・・ごめん・・・」

俯く魔理沙に、二人は労いの視線を向けた。

止むを得ず引き返そうとするヴァルキリー達。

「おーい!みんなー!」

そんな彼女らの元へ、聞き覚えのある声が響いた。

「あれは・・・」

声のした方向へ目を向ける。

雪が入り混じり非常に見えにくいが、そのシルエットは近づくごとに形と色を見せる。

それが何者であるかは、魔理沙が逸早く察知した。

「・・・[アリス]!?」

彼女は「ご名答」と口に出す代わりに、にこりと微笑んだ。そして、ヴァルキリー達の前で停止。

「レミリアに聞いてきたけど、やっと見つけた!」

「あんた、家の修理をしてるんじゃなかったの?」

アリスに対し、霊夢がすっときょんな声で問う。

「一通り終わったの。それでこの前のお礼代わりに、何か手伝えないかなーって思ったのよ」

現在の状況下で、彼女の登場は幸運に等しかった。

早速、ヴァルキリーはアリスに事情を説明する。

「―という訳だ。この娘をどうするかと、魔理沙を同行させるかに困っている」

「なるほど・・・」

アリスは顎に手を添え、少し考える。すると、

「・・・ここは、私が魔理沙とレティを地上に連れて行くわ」

「しかし、一人でどうするんだ?」

「人形達と協力して運べば、二人くらいなんてこと無いわよ」

「うむ・・・だが、こちらの戦力が少しばかり欠如するのではないか?」

「霊夢とヴァルキリーさんの力があれば大丈夫だと思うけど・・・じゃあ一応、私の自立人形を貸し出すわ。きっと力になるはずよ」

「それはありがたい。ぜひとも頼む」

かくして、レティと魔理沙はアリスに引き渡された。

それと引き換えに、槍や銃を携えた二十体ほどの人形が手渡された。

残された霊夢と魔理沙は、アリスが二人を運んでいくのを見届け、

「・・・よし、じゃあ早速行くとしましょう?」

「あぁ。だが・・・」

「?まだ何かあったの?」

「いや、コイツも運んでもらえば良かったかと・・・」

ヴァルキリーの片手は、頭が腫れあがり気絶したままのネコを掴みっぱなしとなっていた。




結局、レッドバスターズガチャでステップがガチャ引いちゃいました。
するとですね!最後の確定枠で念願の[猫飯拳パイパイ]が当たりました!
いやー強い強い。地獄門特攻!カルピンチョ特攻!さらに揺れる!素晴らしい!
あ、あとネコマシンとホワイトラビットも当たりました。でも、マシンは微妙。白兎は被りだったので、ちょっと残念どす。
サンディア欲しかった・・・。
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