前回からお気付きの方もいらっしゃると思いますが、ちゃっかり超激レアが登場していきます。
ゲーム同様、超激レアキャラクターは戦闘の鍵を握ります。
ちなみに、終盤で明らかにしますが、この物語に登場予定の超激レアキャラ達には、ある[共通点]があります。ゲームをやっている方がいれば、すぐにお気付きになると思います。
乞うご期待!
それでは本編なのだ。
事の重大さに気付いたヴァルキリー、霊夢、魔理沙、ネコの4人(?)は、日が沈み始めた魔法の森を飛んでいた。
ちなみにネコは飛べないため、ヴァルキリーの足にぶら下がっていた。
「急げ!手遅れになってなければいいが・・・!」
「分かってるわよ!」
「無事でいてくれよ、[アリス]!」
「掴まるので精一杯にゃぁ・・・」
「アリス!いるか!?」
魔理沙が率先してアリスの家へ飛び込んだ。
しかし、中には誰も見当たらなかった。
「遅かったか・・・!」
「慌てるな魔理沙。非難しただけかも知れん。」
「そうよ。人形も無いってことは、きっと人形も連れて非難したはずよ。」
「なら、アイツはどこ行ったんだよ。」
「それは分からん。しかし、そもそも狂犬カチューシャを付けられることが理解できん。ここの連中はそんなヘマをしないんだろう?」
「まぁ、確かに・・・。」
「私も気付いたら付けられていたようだしなぁ・・・。」
「・・・何はともあれ、彼女が無事なら大丈夫だろう。別の場所を探そう。」
ヴァルキリーが扉を開け、外へ足を踏み入れた瞬間、
「・・・?」
足に糸が触れた。
その直後、糸はヴァルキリーの足に絡み、そのまま上へ引っ張られる。
「なッ!?」
ヴァルキリーは逆さのまま、宙吊りになった。
「ヴァルキリー!?」
「どうしたヴァル!?」
「何事にゃ!?」
外の異変に気付いた3人が飛び出してくる。
「クソッ!何者だ!姿を現せ!」
ヴァルキリーがそう叫ぶと、家の上から一人の少女が姿を現した。
「!・・・アリス!」
「コイツがアリスだと・・・!?」
その影は紛れも無く、アリスだった。
「・・・魔理沙。あなたも侵略者側に着く訳ね?」
アリスの頭には例のカチューシャが付いていた。
「アリス!目を覚ませ!そいつは悪い奴じゃない!」
「嘘も大概にしなさい!」
アリスは魔理沙の言葉に耳を貸さなかった。
「裏切り者には消えてもらうわよ!」
そして、彼女が指を鳴らすと、それが合図だったかのように、3人の周囲に大量の人形が押し寄せた。
「チッ!アリスの奴、本気で私達を消すつもりだ!」
「こうなった以上、なんとか抑え込むしか無さそうね!」
「やってやるにゃ!」
3人は、展開して人形の群れに突っ込んだ。
「ほら!こっち来い!」
魔理沙が箒で飛び立つと、数体の人形が後を追って飛んでくる。
彼女は人形をおびき寄せ一気に焼き払う作戦にでた。
「おわっと!?」
先回りをしたように、目の前から針を持った人形が襲い掛かる。
「ウッ!?」
その内の一体が、腕の部分をすれ違い様に針で引っ掻いた。
一瞬、痛みによってバランスを崩したが、すぐに立て直す。
「ったく!こんなおっかねぇ人形なんか作りやがって!」
背後を確認すると、既に複数の人形が固まっていた。
「今だ!」
絶妙なコントロールで箒の向きを変えると、追ってきた人形達に八卦炉を向ける。
「喰らえェェェェェッ!!」
八卦路から放たれた光線は、見事人形の塊に的中した。
焦げた人形がボロボロと下へ落ちる。
「可愛そうだが、仕方ねぇな・・・。」
「テイッ!ヤァッ!」
その頃霊夢は、お払い棒と鋭い物理技で、人形達を次々と薙ぎ払った。
背後から回ってきた人形に対しても、
「遅いわ!」
素早く札で迎撃する。
そして、なんとか30体程の人形を撃破した霊夢に、周囲の人形も恐れを抱いたのか、少し後退した。
「なになに?さっきまでの殺意はどこにいったのかしら?」
霊夢は人形達に挑発をし始めた。しかし、
「ッ!?」
突然、銃声が辺りに響き、一発の弾丸が霊夢の頬をかすり、地面に穴を開けた。
慌てて振り返り、少し上を見上げると、
「え・・・!?」
そこには小さな銃を構えた人形が、ずらりと並んでいた。
先程発砲した人形がリーダーらしく、その人形が片手を掲げると、他の人形も一斉に銃を構えた。
「!」
次の瞬間、無数の弾丸が霊夢に降り注いだ。
「嘘でしょ!?」
すれすれで弾幕を回避しつつ、再び人形の群れに滑り込んだ。
「これで他の人形も巻き添えに!」
霊夢の策略通り、弾丸は近接兵人形をも容赦なく貫いた。
「後は誘導する体力の問題ね・・・!」
「ニャーッ!ニャッ!」
ネコは単体しか攻撃が出来ないため、人形を1体ずつ噛んで攻撃していた。
しかし、歯が立つ訳もなく、
「痛ててッ!?痛いニャッ!」
人形に寄ってたかって平手打ちを喰らわされていた。
魔理沙、霊夢、ネコの奮闘を、ヴァルキリーは傍観することしか出来なかった。
「クソォ・・・!私も戦えれば・・・!」
宙吊りにされている状態でもがいたが、とても逃げられるものではなかった。
「はぁ・・・あなたが魔理沙達を騙したせいで、私は親友を殺すはめになっのよ?」
「貴様・・・!」
いくらわんこ達に操られているとはいえ、両手で人形の糸を引くような仕草をしながら、こちらを睨むアリスに腹を立てた。
「あなたは後でわんこ達に引き渡すわ。」
「やはりか・・・。貴様は今、わんこ共に操られている。今に霊夢達がお前を正気に戻してくれるぞ。」
「デタラメを言うのもいい加減にしなさいよ?」
当然、アリスは話を聞かない。
「・・・そろそろ、魔理沙達も限界のようね。」
「何だと・・・!?」
体をやっとの事で後ろを向ける体勢にすると、
「!?」
3人は背を向け合い、息を切らしていた。
「ハァ・・・ハァ・・・、霊夢、まさかもうバテてねぇよな?」
「そんな訳ない・・・って言ったら嘘になるかも・・・。」
「僕はもうキツいにゃ・・・。」
3人の周囲には、まだまだたくさんの人形が取り囲んでいた。
「霊夢、魔理沙。悪いけど、そろそろ終わりにしましょう。」
「何!?」
「待ってアリス!」
「にゃぬッ!?僕は眼中に無いのにゃ!?」
アリスは両手の指を一斉に交差させた。
「貴様!霊夢達に何を!?」
「それじゃ、これで終わりね。」
彼女が交差させた指をパッと広げると、人形の軍勢が3人目掛けて飛びかかった。
「ウ、ウワアァァァァァッ!?」
霊夢達が避ける隙も無く、針を持った人形達が彼女達を覆いつくした。
それ以上、人形の塊からは声一つ漏れなかった。
「ふぅ・・・、これで3人、仕留めたかしら?可愛そうに・・・きっと串刺しになっちゃったんじゃないかしら。」
「・・・き、貴様アァァァァァッ!!」
ヴァルキリーは怒りに震え、必死に足掻いたが、糸からは逃れられなかった。
「あなたふざけてるの?自分が魔理沙達にほらを吹き込んで、悪者にしたのよ?殺されて当然でしょ?」
「許さない・・・貴様だけはアァァァァァッ!!!」
怒りに紛れ、涙までもがこみ上げた。しかしいくら足掻いても、やはり糸は解けない。
その時、ヴァルキリーの懐から一枚のカードが、涙と共に落ちた。
「じゃ、今からわんこ達を連れて―」
その直後、魔法の森一帯が、眩い光に包まれた。
「ウグッ!?」
「な、何!?」
思わず目を瞑ったヴァルキリーとアリスが目を開けると、
「!?」「!?」
そこには、先程まで無かったはずの巨大な白い柱があった。さらに、
”ドゴォォォォォォッ!”
「なっ!?」
辺りに、大きな音と共に何かの衝撃波のようなものが発生した。
しかもそれは、アリスと人形だけを吹き飛ばした。同時に、ヴァルキリーの足の糸を千切った。
「うおッ!?」
突然の事態に驚きながらもしっかり着地した。
「これは・・・!?」
ヴァルキリーが上を見上げると、そこには非常に巨大な、謎の生物が佇んでいた。
どうやら白い柱のようなものは、生物の足だったようだ。
そしてこの時、ヴァルキリーはこの生物を一度見ていた事を思い出した。
「コイツがカードに描かれていた・・・[ケサランパサラン]なのか!?」
そういえば超ネコ祭、引いた人いますかね?
マグロはにゃんまとベビーが当たりました。やったぜ。