東方猫戦争 ~ネコと女神と幻想と~   作:築地マグロ

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マグロなんだなこれが。
前回からお気付きの方もいらっしゃると思いますが、ちゃっかり超激レアが登場していきます。
ゲーム同様、超激レアキャラクターは戦闘の鍵を握ります。
ちなみに、終盤で明らかにしますが、この物語に登場予定の超激レアキャラ達には、ある[共通点]があります。ゲームをやっている方がいれば、すぐにお気付きになると思います。
乞うご期待!

それでは本編なのだ。


Ep3「絶対絶命」

事の重大さに気付いたヴァルキリー、霊夢、魔理沙、ネコの4人(?)は、日が沈み始めた魔法の森を飛んでいた。

ちなみにネコは飛べないため、ヴァルキリーの足にぶら下がっていた。

「急げ!手遅れになってなければいいが・・・!」

「分かってるわよ!」

「無事でいてくれよ、[アリス]!」

「掴まるので精一杯にゃぁ・・・」

 

「アリス!いるか!?」

魔理沙が率先してアリスの家へ飛び込んだ。

しかし、中には誰も見当たらなかった。

「遅かったか・・・!」

「慌てるな魔理沙。非難しただけかも知れん。」

「そうよ。人形も無いってことは、きっと人形も連れて非難したはずよ。」

「なら、アイツはどこ行ったんだよ。」

「それは分からん。しかし、そもそも狂犬カチューシャを付けられることが理解できん。ここの連中はそんなヘマをしないんだろう?」

「まぁ、確かに・・・。」

「私も気付いたら付けられていたようだしなぁ・・・。」

「・・・何はともあれ、彼女が無事なら大丈夫だろう。別の場所を探そう。」

ヴァルキリーが扉を開け、外へ足を踏み入れた瞬間、

「・・・?」

足に糸が触れた。

その直後、糸はヴァルキリーの足に絡み、そのまま上へ引っ張られる。

「なッ!?」

ヴァルキリーは逆さのまま、宙吊りになった。

「ヴァルキリー!?」

「どうしたヴァル!?」

「何事にゃ!?」

外の異変に気付いた3人が飛び出してくる。

「クソッ!何者だ!姿を現せ!」

ヴァルキリーがそう叫ぶと、家の上から一人の少女が姿を現した。

「!・・・アリス!」

「コイツがアリスだと・・・!?」

その影は紛れも無く、アリスだった。

「・・・魔理沙。あなたも侵略者側に着く訳ね?」

アリスの頭には例のカチューシャが付いていた。

「アリス!目を覚ませ!そいつは悪い奴じゃない!」

「嘘も大概にしなさい!」

アリスは魔理沙の言葉に耳を貸さなかった。

「裏切り者には消えてもらうわよ!」

そして、彼女が指を鳴らすと、それが合図だったかのように、3人の周囲に大量の人形が押し寄せた。

「チッ!アリスの奴、本気で私達を消すつもりだ!」

「こうなった以上、なんとか抑え込むしか無さそうね!」

「やってやるにゃ!」

3人は、展開して人形の群れに突っ込んだ。

 

「ほら!こっち来い!」

魔理沙が箒で飛び立つと、数体の人形が後を追って飛んでくる。

彼女は人形をおびき寄せ一気に焼き払う作戦にでた。

「おわっと!?」

先回りをしたように、目の前から針を持った人形が襲い掛かる。

「ウッ!?」

その内の一体が、腕の部分をすれ違い様に針で引っ掻いた。

一瞬、痛みによってバランスを崩したが、すぐに立て直す。

「ったく!こんなおっかねぇ人形なんか作りやがって!」

背後を確認すると、既に複数の人形が固まっていた。

「今だ!」

絶妙なコントロールで箒の向きを変えると、追ってきた人形達に八卦炉を向ける。

「喰らえェェェェェッ!!」

八卦路から放たれた光線は、見事人形の塊に的中した。

焦げた人形がボロボロと下へ落ちる。

「可愛そうだが、仕方ねぇな・・・。」

 

「テイッ!ヤァッ!」

その頃霊夢は、お払い棒と鋭い物理技で、人形達を次々と薙ぎ払った。

背後から回ってきた人形に対しても、

「遅いわ!」

素早く札で迎撃する。

そして、なんとか30体程の人形を撃破した霊夢に、周囲の人形も恐れを抱いたのか、少し後退した。

「なになに?さっきまでの殺意はどこにいったのかしら?」

霊夢は人形達に挑発をし始めた。しかし、

「ッ!?」

突然、銃声が辺りに響き、一発の弾丸が霊夢の頬をかすり、地面に穴を開けた。

慌てて振り返り、少し上を見上げると、

「え・・・!?」

そこには小さな銃を構えた人形が、ずらりと並んでいた。

先程発砲した人形がリーダーらしく、その人形が片手を掲げると、他の人形も一斉に銃を構えた。

「!」

次の瞬間、無数の弾丸が霊夢に降り注いだ。

「嘘でしょ!?」

すれすれで弾幕を回避しつつ、再び人形の群れに滑り込んだ。

「これで他の人形も巻き添えに!」

霊夢の策略通り、弾丸は近接兵人形をも容赦なく貫いた。

「後は誘導する体力の問題ね・・・!」

 

「ニャーッ!ニャッ!」

ネコは単体しか攻撃が出来ないため、人形を1体ずつ噛んで攻撃していた。

しかし、歯が立つ訳もなく、

「痛ててッ!?痛いニャッ!」

人形に寄ってたかって平手打ちを喰らわされていた。

 

魔理沙、霊夢、ネコの奮闘を、ヴァルキリーは傍観することしか出来なかった。

「クソォ・・・!私も戦えれば・・・!」

宙吊りにされている状態でもがいたが、とても逃げられるものではなかった。

「はぁ・・・あなたが魔理沙達を騙したせいで、私は親友を殺すはめになっのよ?」

「貴様・・・!」

いくらわんこ達に操られているとはいえ、両手で人形の糸を引くような仕草をしながら、こちらを睨むアリスに腹を立てた。

「あなたは後でわんこ達に引き渡すわ。」

「やはりか・・・。貴様は今、わんこ共に操られている。今に霊夢達がお前を正気に戻してくれるぞ。」

「デタラメを言うのもいい加減にしなさいよ?」

当然、アリスは話を聞かない。

「・・・そろそろ、魔理沙達も限界のようね。」

「何だと・・・!?」

体をやっとの事で後ろを向ける体勢にすると、

「!?」

3人は背を向け合い、息を切らしていた。

 

「ハァ・・・ハァ・・・、霊夢、まさかもうバテてねぇよな?」

「そんな訳ない・・・って言ったら嘘になるかも・・・。」

「僕はもうキツいにゃ・・・。」

3人の周囲には、まだまだたくさんの人形が取り囲んでいた。

「霊夢、魔理沙。悪いけど、そろそろ終わりにしましょう。」

「何!?」

「待ってアリス!」

「にゃぬッ!?僕は眼中に無いのにゃ!?」

アリスは両手の指を一斉に交差させた。

「貴様!霊夢達に何を!?」

「それじゃ、これで終わりね。」

彼女が交差させた指をパッと広げると、人形の軍勢が3人目掛けて飛びかかった。

「ウ、ウワアァァァァァッ!?」

霊夢達が避ける隙も無く、針を持った人形達が彼女達を覆いつくした。

それ以上、人形の塊からは声一つ漏れなかった。

「ふぅ・・・、これで3人、仕留めたかしら?可愛そうに・・・きっと串刺しになっちゃったんじゃないかしら。」

「・・・き、貴様アァァァァァッ!!」

ヴァルキリーは怒りに震え、必死に足掻いたが、糸からは逃れられなかった。

「あなたふざけてるの?自分が魔理沙達にほらを吹き込んで、悪者にしたのよ?殺されて当然でしょ?」

「許さない・・・貴様だけはアァァァァァッ!!!」

怒りに紛れ、涙までもがこみ上げた。しかしいくら足掻いても、やはり糸は解けない。

その時、ヴァルキリーの懐から一枚のカードが、涙と共に落ちた。

「じゃ、今からわんこ達を連れて―」

その直後、魔法の森一帯が、眩い光に包まれた。

「ウグッ!?」

「な、何!?」

思わず目を瞑ったヴァルキリーとアリスが目を開けると、

「!?」「!?」

そこには、先程まで無かったはずの巨大な白い柱があった。さらに、

”ドゴォォォォォォッ!”

「なっ!?」

辺りに、大きな音と共に何かの衝撃波のようなものが発生した。

しかもそれは、アリスと人形だけを吹き飛ばした。同時に、ヴァルキリーの足の糸を千切った。

「うおッ!?」

突然の事態に驚きながらもしっかり着地した。

「これは・・・!?」

ヴァルキリーが上を見上げると、そこには非常に巨大な、謎の生物が佇んでいた。

どうやら白い柱のようなものは、生物の足だったようだ。

そしてこの時、ヴァルキリーはこの生物を一度見ていた事を思い出した。

「コイツがカードに描かれていた・・・[ケサランパサラン]なのか!?」




そういえば超ネコ祭、引いた人いますかね?
マグロはにゃんまとベビーが当たりました。やったぜ。
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