いきなり投稿速度がまた滞って申し訳ありません。ネタに困ってました。
それから前回ですが、うっかり2000文字で終えてました。これまた申し訳ありませぬ。完全な見落としです。
開始早々謝罪ばかりですが、どうぞ見ていってくださいな。
「よし、すぐに出発するぞ。」
ヴァルキリーは朝食をとると、すぐに出発を促した。
「分かってるわよ!今食べ終えるから!」
「せっかちだなぁ・・・。」
霊夢と魔理沙は催促されつつも、ゆっくり食べていた。
「こうもしている内に、奴らの侵略は着々と進んでいるのだぞ!のろのろと飯を食している暇など無い!」
いつも以上にヴァルキリーは饒舌だった。机を叩いては似た文句ばかりを立てる。
「・・・そういえば、あのアリスとやらはどうした?見当たらないが。」
「あぁ、アリスなら自宅の修繕で手一杯よ。」
「何だと!?」
アリスは、昨日の一件で半壊にまで追い込まれてしまった家を修理しているため、とても異変解決の協力をしている余裕が無かった。
「まぁそう焦んなって。標的が私達なのは決定的だけど、自分達からはわざわざ襲って来ないっぽいし。それに・・・」
魔理沙はヴァルキリーを説得しようとしたが、突然言葉が止まった。
「・・・?どうしたの、魔理沙。」
「・・・いや、あれ・・・」
彼女がヴァルキリーを指さした。
「?ヴァルキリーがどうし・・・」
霊夢もそちら側を見た途端、言動が止まった。
「なんだ?私の顔に何かついているのか?」
当人は気付いていなかったが、答えは簡単だった。
「・・・米粒。」
「・・・何?」
「米粒が・・・頬に・・・」
「・・・!?」
ヴァルキリーはとっさに、右の人差し指で頬をなぞった。
すると何かに指が触れ、頬から指を離す。
指についていたのは、米粒だった。
「ヴァルキリーwww気付かなかったのかよwww」
「っっwww」
「ッ!!」
二人が腹を抱えて笑い出すと同時に、ヴァルキリーの顔は一気に赤く染まった。
「い、今のは忘れろ!私は先に表に出ている!早く朝食を終えたらすぐに出て来い!」
ヴァルキリーはよっぽど恥じらいを感じたのか、二人から目線を目を逸らしたまま、出て行ってしまった。
「うぅ・・・///」
彼女は家を出て尚、木に頭を打ちつけていた。
「戦士として何たる不覚・・・!これ以上の失態は防がねば・・・。」
心の整理が終わり、木から離れようとした、その時だった。
“ネコヴァルキリー!応答せよ!ネコヴァルキリー!”
どこからか、聞き覚えのある声が聞こえた。
「この声は・・・[神様]!?」
少々取り乱したが、すぐに耳元の通信機に手を当てる。
“あ、良かった良かった、繋がった♪”
「神!緊急事態だ!私と複数のネコ達が幻想郷という場所へ・・・」
ヴァルキリーは、一通りの事情を説明した。
“なるほどなるほど。なんとなく分かったよ。”
分かっているのか、分かっていないのか、あやふやである。
“わんこ達の勢力が物凄い速さで拡大してるっぽいね。”
「神、お前は何かできないのか?」
“いつの間にか立場が逆転してるような・・・でもヴァルちゃんだから許すよ♪”
「はぁ・・・こんな状況でもまだ暢気とはな。」
ヴァルキリーに対する神の愛は、いかなる状態でも途切れる事は無いようだ。
“まぁ、この話は後でにして、”
神様が話の軌道を修正する。
“とりあえずヴァルちゃんには、[各地に散らばったネコ達の回収]、[わんこ軍団勢力の鎮圧]、[超激ユニットカードの回収]をしてもらうね。”
「具体的な内容は?」
“まず一つ目は、ネコ達を回収する事。どうやら六匹のネコ達が行方不明らしい。見つけ次第僕に報告してくれれば、そのネコは僕がなんとかこっちに戻す。”
「そうか。なら今ここに一匹いるが、どうすればいい。」
ネコは魔理沙の家の前で、すっかり熟睡している。一晩見張りをしていたのだろう。
“んー、でも、一匹くらいなら一緒に行動してもいいんじゃない?何かの助けになるかも知れないし。”
「承知した。次は?」
ここでもヴァルキリーの気の短さがよく分かる。
“わんこ軍団と、その占領下に置かれている地元民の勢力を抑える事。それだけ。”
神様は大雑把なのだ。
“それで三つ目だけど、基地にある、強い力を持つにゃんこ達を呼び出すカードを全部回収する事。何故かそのカード達もそっちに飛ばされちゃったらしいからね。”
「そのカードなら、ケサランパサランは持っている。」
“あ、本当?もしかして使ったかな?”
「使った・・・というよりは、突然現れた。運良く、私はそれで助かったのだが。」
“そのカードのにゃんこ達は一度戦うと、しばらく時間を置かなければもう一度戦えないんだ。強い分、その点が致命的かな。”
「なるほど。」
ようやく会話が片付いた。
“それじゃあ、後は頼んだよ、ヴァルちゃん♪”
「・・・。」
ヴァルキリーは無言で通信を切った。
「やれやれ、相変わらずツンツンしてるなぁ~。」
通信を終えた神様は、机にだらりと寝そべった。
「デレ期はいつなんだろうかね~・・・。」
そんな独り言を呟いていると、
「そんな事言ってる場合じゃないですにゃ・・・。」
神様の秘書[もねこ]は、堕落しきった神の一言に呆れた。
「今は一時的ににゃんこ軍団もわんこ軍団も休戦を結んでいますが、幻想郷の方では未だに戦闘が続いていますにゃ。どうにか止める方法を考えるのが、神様の仕事だと思うにゃ。」
表向き彼女はにゃんこ界のアイドルだが、裏では物凄く生真面目な一面を持つ。
「そう言われてもね~・・・何しろこことは時空が違うからね。僕は向こうの世界には直接入れないんだ。」
緩みきった口調で神は続ける。
「結界まで張られてちゃ、指一本入る事もできないんだよ。困ったなぁ・・・。」
「困ってるにしては、まるで緊張感が無いにゃ。」
もねこが冷たい眼差しで神を見た。
「まぁとりあえず、僕達はお手上げかな。無事にヴァルちゃん達が帰ってこれるのを待とっと。」
「はぁ・・・。」
一大事というのに、あたかも他人事のように扱う神様に、再び呆れるもねこだった。
「おっすお待たせー。」
「ごめんねヴァルキリー、つい遅れちゃった。」
二人が家から出てくると同時に、ヴァルキリーがギクリとした。
「お、遅かったな。霊夢・・・魔理沙・・・。」
彼女の表情は、かすかに引きつっていた。
「?どうしたんだヴァル?」
「具合悪いの?」
また米粒の事を指摘されるかと思っていたヴァルキリーだったが、二人は一向にその件に触れない。どうやらもう忘れたようだ。
「い、いや、何でもない。次の場所へ行くぞ。」
早々に移動を開始しようと浮き上がった。しかし、
「え?ちょっと待って!」
「何だ?」
霊夢に呼び止められる。
「あの子は置いて行くの?」
「あ・・・」
彼女の指差す先にいたのは、爆睡しているネコだった。
「それで、次に向かう場所は?」
「[紅魔館]、よ。」
「吸血鬼共が棲む、湖の中心にある大きい洋館さ。」
「湖にお魚は棲んでるのかにゃ?」
三人と一匹は、紅魔館を目指していた。
「でも、油断はならないわよ。一時、あそこの吸血鬼達も幻想郷の征服を企んだものね。」
「あの時は私達が抑え込んだが、相当な力を持つ連中だからな。さらに今は狂犬カチューシャの影響でますます強力になっているはずだな。」
「なるほど・・・気を引き締めないとな。」
紅魔館の情報を聞いていると、ネコが声を上げた。
「にゃにゃ!?前方に何やら妙なものを発見にゃ!」
「何!?」
前方に目を凝らすと、赤い霧に覆われているためぼんやりとだが、屋敷の影が確認できた。
「!あんな霧はしばらく見なかったのに!」
「あいつら、何かおっぱじめる気だな!」
二人の表情が険しくなる。
「急いだ方がいいようだな。行くぞ!」
スピードを上げたヴァルキリーを先頭に、一行は屋敷へ急いだ。
一応言っておきます。
「もねこあんなキャラじゃないです。」
無理に神様の秘書役作った結果がこれです。見逃してください。もねこファンの方々、誠に申し訳ありません。
・・・まぁ今後もこのキャラで通しますが。
(夏仕様ホワイトラビット欲しいわぁ・・・。)