機動戦士ガンダム MS戦線0079 戯け者の弾痕 作:だ~くぱんぷきん
「んで?俺が鹵獲したあのゲルググもどきはどうするんだ?」
宇宙世紀0079 10月20日
シアトルでの作戦を終えたSRT-ユニット2には既に次の作戦が下っていた
「腕部が破壊されたジムキャノンの改修に使います。残った部位は機体のデータ解析に。」
先日、シアトルでの戦闘で逃した残存勢力の追撃
「あの残存勢力をそんなに殺したいかよ・・・」
「隊長。少し聞きたい事があるんですけど。」
「なんだ?オリーフェア」
「ニュータイプって知ってますか?」
「ジオン・ズム・ダイクンの唱えた"新たな人類"って奴か」
「はい。具体的な例を挙げればホワイトベース隊のアムロ•レイ等でしょうか?」
「MSを操縦した事もない子供が、ガンダムを駆りザクを2機撃墜した。そんな話があったな」
「はい。私はそういう超人的な操縦センスがある人間をニュータイプなのかと」
「なるほどねぇ・・・そりゃまた違う気がするけどなぁ」
「そうですかね?」
「ニュータイプってのは"人類の革新"なんだろ?ただただ操縦が上手いだけじゃ、人類の革新もクソもないんじゃないか?」
「なるほど・・・なら隊長は一体どういう人間がニュータイプだと思います?」
「・・・人の事を良く理解出来て、その人の為に何かが出来る人間?」
「何故そう思うんですか?」
「人の事をちゃんと理解できれば、戦争なんて起こらないだろう?その点で言えば、夫婦で啀み合う地球の人間はニュータイプになんかなれる訳がないんじゃないか?」
「確かにそうですね。それならわたしの思い違いでしたね」
「ん?何の話だ?」
「もしかして隊長はニュータイプ何じゃないかと。」
「ニュータイプ?俺が?ハハハハ!!冗談きついぞオリーフェア。熱にやられたか?冷たい飲み物買ってきてやるか?」
「な・・・隊長!階級は私の方が上なんですよ!?もうちょっと他の言い方が!」
「怒るなって!悪かったよ!」
「別にいいですけど・・・」
「第一、ニュータイプってのは宇宙に居る人間がなる奴なんだろ?俺は出身も育ちも地球だよ・・・」
〔貴様らの様に重力に縛られた人間の下に投降するくらいならここで命を散らす方がマシだ!!〕
「・・・ケビン・・・」
「誰ですか?ケビンって」
「あ、あぁ、あのゲルググもどきに乗ってたジオンの奴だよ」
「それがどうかしたんですか?」
「そいつが言ってたんだ。俺らみたいに地球の重力に縛られた人間に投降するくらいなら、ここで死んだ方がマシだって」
「・・・あちらにはあちらの信念があるんでしょう。ならばこちらも連邦軍の人間として、戦うだけです。」
「そうなのかもしれないな。それじゃそろそろクレイグとコレットと作戦の話をしてくるよ」
「了解しました。それじゃ私も自分の場所に戻ってます」
「そうだ。オリーフェア。少し調べて欲しいことがあるんだが」
「はい?なんでしょうか?」
「連邦の中にジオンの奴と関係のある奴がいないか徹底的に調べてくれ」
「分かりました。最善を尽くします。」
「うん。ありがとう」
以前のシアトルでの作戦で見たあのMS
いくら残存勢力を連れ帰りに来たって言っても、あの性能は些か過剰だ。
まるでこちらの動きを掴んでいるかの様な感じだった。
だとすれば連邦の中にジオンに通じてる"スパイ"がいることになる
俺の憶測が間違っている事を願うが。