機動戦士ガンダム MS戦線0079 戯け者の弾痕 作:だ~くぱんぷきん
「ジオンの犬共が!かかって来いよ!!」
宇宙世紀0079 10月22日
パプアニューギニアにて敵軍と思われる部隊と接触
クレイグ・べックフォルド特務曹長、並びにコレット・シアーズ伍長がこれと交戦せり・・・
『クレイグさん、敵機の反応は・・・?』
『今んところは無いな、さっきの攻撃が嘘みたいだ・・・』
その時、突然海から巨大な影が飛び出て来る
『・・・クジラ・・・?』
『んなわけあるか!?敵機だよ!』
『ズゴック・・・の同型機でしょうか・・・?』
『MSM-07N ラムズゴックです!頭部のヒート・ラムと拡散式か、連射式かは分かりませんが、腕部のメガ粒子砲には細心の注意を!』
『仕事が早くて助かるぜオリーフィア!』
クレイグはそう言うとジムキャノンの肩部のキャノン砲を放つがそれは弾道があさっての方向に逸れてしまう
『ヤバい!コイツ動きが早い!』
そのズゴックのクロー・シールドがクレイグのジムキャノンのコックピットを貫こうとした時、コレットの陸戦型ジムの強烈なタックルがズゴックを吹き飛ばす
『大丈夫ですか!?クレイグさん!』
『生きた心地がしねぇや・・・ま、コレット様々ってとこだな。ありがとよ。』
『決して生かしては帰さん!』
その声が聞こえるのとほぼ同時にヒートラムを起動したズゴックがコレットの陸戦型ジムを目掛けて突撃してくる
『ンな・・・!?コレット!』
『もう無理です!クレイグさん!逃げ・・・』
『コレット!陸戦型のビームサーベルをだせェ!!』
『クレイグさん!?ジムキャノンにサーベル用のコネクタは!』
『コイツはテスト機だ!サーベル用のコネクタも付いてた!早くしろ!』
『りょ、了解です!』
クレイグの機体が陸戦型ジムの脚部に収納されていたビームサーベルを取るとズゴックは腕部のメガ粒子砲をジムキャノンに向ける
『貰ったァ!』
『させるかよ!』
ズゴックのメガ粒子砲が発射されるのとジムキャノンがズゴックのコックピットを突き刺したのはほぼ同時だった
その勢いでズゴックは陸戦型ジムの横を通り過ぎ、海へと消えて行った。
『そ・・・そんな・・・』
「クレイグゥゥゥゥゥゥゥ!!!」
マディアから戦闘の様子を見ることしか出来なかった俺はいつの間にかそう叫んでいた
『な ですか た ちょ 』
ノイズ混じりのその声は俺を驚かせるには十分すぎるものだった
「クレイグ!?生きてるのか!?おい!」
『い ぁ これが戦 って奴 んで ね』
「なに・・・今なんて言ったんだよ!?」
『おれ も ダメっぽいで 』
「ダメっぽい・・・?・・・違うだろ!生きるんだよ!俺達全員で!」
『俺・・・格好・・・良かったですかね・・・?』
その言葉を言い終えると同時にクレイグのジムキャノンが大きな音と共に光となって、消えていった
その後に残ったのは深い沈黙と黒く焼け焦げたMSだけだった