機動戦士ガンダム MS戦線0079 戯け者の弾痕 作:だ~くぱんぷきん
「こちらアンセル・フレイン!オリーフィア!敵機の情報を頼む!」
『指揮官機と思われる機体はMS-04ブグです!最初期に作られた機体ではありますが、流体パルスシステムのエネルギー伝達用パイプを外部に配置していることで高い運動性を獲得していますが、そこが弱点でもあります!』
「それだけ分かりゃ十分だ!」
『因みにですが、今回はアドバンスド・ザニーにビームアサルトライフルを持たせています!エネルギーパックは腰部に装着させています!それではご武運を!』
「了解。・・・敵機はブグとやらとザクIIが2機、マゼラアタックが2両。キツイな」
『余り物は引っ込んでな!全部俺達で片付けてやっからよ!』
そう言って陸戦型ガンダムと陸戦型ジムが前に出る
「勝手にやってろよ・・・」
『喰らいやがれ!』
陸戦型ガンダムのマシンガンはマゼラアタック1両のマゼラトップを難なく撃破し、陸戦型ジムのミサイルランチャーももう一両を撃破する
『ハハッ!こりゃ俺達だけで十分だったな!』
『邪魔クセェぞぉ余り物!』
2人がそう言ってるとザク2機とブグが陸戦型ガンダムを狙い動き出す
ザク1機はヒートホークで陸戦型ガンダムを動きを抑制し、もう1機もザクマシンガンで脚部を狙っている
そしてブグは陸戦型ジムのミサイルランチャーをマシンガンで破壊していた
「マズイッ!!ジムのパイロット!早くソイツから離れろ!!」
『ダメだ!コイツ・・・速すぎるゥッ!!』
次の瞬間、悲鳴と共に陸戦型ジムのコックピットがヒートホークで潰されているのが確認できた
『クソッタレェ!』
陸戦型ガンダムはビームサーベルで接近していたザクのコックピットを貫く
「援護する!」
『うるせぇ!!余り物の援護なんざァ!!』
そう言いながら奴はビームサーベルを振りかざしながら最高速でザクへと接近する
そうしている横でブグがザクマシンガンで陸戦型ガンダムの脚部を狙っているのが見えた
「間に合えッ・・・!」
ビームアサルトライフルでブグの頭部を狙い撃つ
そのビーム弾は見事にブグの頭部を破壊し、そのお陰で陸戦型ガンダムはザクIIを撃破・・・
いや、していなかった。ザクはピンピンしていた。陸戦型ガンダムは腕部を切り落とされ窮地に陥っていた
ブグも頭部が破壊されたものの健在
「奴も出来る・・・!」
『隊長!遅くなってすいません!』
「コレットか・・・悪いが万事休すだ。お前の力、フルに出してもらうぞ」
『了解!』
ザニーの背後にコレットの陸戦型ジムが付く
「先ずはあのザクだ!コレットはブグを牽制して陸戦型ガンダムを守れ!」
『了解!』
「当たれよ!」
ザクにビームアサルトライフルを放った瞬間に弾切れのアラートがなる
「もう弾切れ!?クソッタレ!」
アラートに焦ってしまいその数弾は脚部に逸れてしまう
弾を込めている暇はない。バルカンをザクに掃射しながらビームサーベルを引き抜き、ザクの懐へ潜り込み、背後へ回る
ザニーの関節が悲鳴を上げているが多少の無理は承知の上、コイツを落とすためだ
バルカンでザクのメインカメラは潰れ、こちらを確認出来ていない
その間にコックピットをビームサーベルで貫く
「先ずは1機!」
『隊長!このMS速いです!』
ビームサーベルを収納して、ビームアサルトライフルにエネルギーパックを込めながら、ふとコレットの方を見ると、ブグが陸戦型ジムの100mmマシンガンを避けながら、ヒートホークを持ち、急速接近しているところだった
「コレット!後ろに下がれ!コックピットを潰されるぞ!」
『了解!下がります!』
「足を潰す!」
ブグの機動を予測して、ビームアサルトライフルを発射するが、相手もこれを予測していたか、急に止まり、進路をこちらに向ける
「・・・エース・・・!」
とっさにビームサーベルを引き抜き、ブグのヒートホークを受け止める
「コイツ・・・!」
『RRF-05・・・貴様がケビンをやったパイロットか!』
「お前も奴の仲間か!」
ブグを蹴り飛ばして1度距離を置く
『アイツは昔からの腐れ縁だった・・・それを貴様は!』
「俺の仲間だってお前らジオンにやられたんだよ!!」
再びビームサーベルで切り込むがそれを難なく躱され、ヒートホークの斬撃を右腕にうける
「お前らのお陰でクレイグは!!」
『避けろよ余り物!』
背後から来ていたビーム弾をとっさに避けるとそれはブグの左腕に直撃し、そのお陰でヒートホークを落とす
「終わりだ!」
『生憎だが!』
その時、ブグのバックパックから何発かの発煙弾が発射され視界が白く染まる
「逃げれると思うな!」
左腕でビームサーベルを取り、切りかかるも、突如上空から来ていたS.F.Sに乗ったザクに連れられてブグも上空へと逃げていった
「・・・クソッ」
『隊長、敵は撤退しました。こちらも戻りましょう』
「・・・了解・・・」
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「もう1歩後ろに・・・よし、OKです。旦那」
ザニーを格納庫の定位置に膝立ちの姿勢で置いて、コックピットから降りる
「ふう・・・」
「旦那、今回の敵。強かったでしょう。」
「当たりだよ。アイツはエースだ」
「でしょうね。動きを見れば分かる。そして旦那、アンタも紛れないうちのエースだって事も分かりました」
「エース?俺がか?人1人守れない奴がエースねぇ・・・アイツはクソ野郎に違いは無かったが、それでも人間だ。」
「陸戦型ジムのパイロットの事ですか。仕方ありません。これは戦争です。いつ死ぬかも分からないんです」
「・・・やっぱりそうなのかな・・・仕方無かったんだよな・・・」
そうは思ってもあの時、あのパイロットが死ぬ時の悲鳴を思い出してしまう
いや、そんな事を気にしていては今度はこっちがやられてしまう。
戦場では一瞬の迷いが死に繋がるのだ
あれは仕方が無かったのだ
きっと・・・その筈なのだ