東方夢幻魂歌 Memories of blood 完結   作:ラギアz

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第八章第五話「休憩時間」

隔に吹き飛ばされた後、俺はズキズキと痛む腹部を押さえレミリア様の部屋まで向かった。

今日泊まって良いかの許可を取る為だ。廊下の窓から外を見ると、さっきよりも雷雨は強くなって居る様に感じられる。

 

三回ほどノックすると、いつも通りの『入って良いわよ』と言う声。失礼します、と言い俺はドアをそっと開けた。

中には霊夢や暁がまだソファに座っており、向かい合って座るレミリア様とどうやらトランプをしている様だ。

魔理沙が難しい顔をしているのを見ると、どうやら劣勢らしい。

ちょいちょいと手招きするレミリア様に従い俺は彼女の隣へと座り、桜ノ妖をソファに立てかけた。

 

「真も泊まっていくの?」

「・・・そうですね、泊まっていこうと思います」

「幽々子とかに連絡はしておく?」

「あ、お願いします」

 

言うが速いか、レミリア様は直ぐに漆黒の蝙蝠を生成し、それはぱたぱたと飛び立っていく。

ババ抜きなのか、最後に魔理沙がジョーカーを投げ捨てて勝負は終わった。

 

「だー!ババ抜きなんてつまらん、他のやろうぜ!」

「あんたがやりたいって言ったんでしょうが・・・」

 

霊夢がカードをまとめシャッフルする。

鮮やかな手つきで、俺の前にもカードが配られた。

 

「え?俺も?」

「勿論。ババ抜きよ」

「へっ、今度は勝ってやるんだぜ!」

 

配り終えた霊夢は早速手札を取り、巻き込まれた俺も手札をテーブルから取った。

 

・・・微妙だな。

 

捨てられる組は二個だけ。俺はテーブルの真ん中に皆と同じくカードを送る。

 

 

~数分後~

 

「悪いが真。ここらで上がらせて貰うぜ!」

「やらせるか!」

 

俺と魔理沙の一騎打ち。

因みに俺が二枚でジョーカー持ち、魔理沙が一枚でリーチを掛けている。

残っているのは7。謎の緊張感が場を包む中、魔理沙は勢いよく俺からカードを引き抜く。

 

「残念、外れだ」

「くっそー!」

 

魔理沙が後ろ手にシャッフルし、二枚重ねて俺へ見せる。

 

「上か下か。さあ、当ててみろ何だぜ?」

「・・・下っ!」

 

俺が宣言すると、魔理沙は器用に下のカードを俺へと放った。

机の上に裏向きで伏せられたカード。ゆっくりとそれに指を乗せ、すっと引き抜いた。

書かれているのは、ジョーカー。

 

 

・・・では無く、7だった。

 

「あっがりー!!」

「あー!」

 

カードを二枚、組を机の中心に放ると魔理沙が大きく声を上げる。

ずるいずるい、と言っていると突然部屋のドアが開き、咲夜さんが入って来た。

 

「ご飯の準備が出来ました。食堂にお集まりください」

「分かったわ。ありがとう、咲夜。さ、皆行きましょうか」

 

レミリア様が立ち上がり、俺達もぞろぞろとソファから腰を上げる。

 

暗い夜空は、まるでこれから何かが起こるかのように一層雨の強さを増していく。




ほんわか挟んで、後は・・・
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