東方夢幻魂歌 Memories of blood 完結   作:ラギアz

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ラ「すみませんすみません、昨日真面目に寝落ちしました」
真「ちょっと毎朝用事で早い&疲労とストレスの異常な溜まり具合で、ぶっちゃけかなり疲れてるんだ」
ラ「今後気を付けます。すみません。ではどうぞ」


第八章第十一話「騒動」

ぼっこぼこにされた俺は、稽古場で妖夢と話し合っていた。

 

「羅刹の進化・・・天開以上にですか」

「桜ノ妖が折れた時とか手元に無い時に使えると思ったんだけど・・・最近、強い人ばっかで」

 

腰に括りつけられている桜ノ妖。実体がある以上、いつかは折れてしまうだろう。

しかし羅刹は霊力の刀。どこからでも生成できるのだ。

そして、だからこそ強化は難しい。俺が強くなれば成程堅くも鋭くもなるが、それだけだ。

 

「フルバースト」

 

バシュンッ!!と俺の体に32%の霊力が宿る。

青白い光を右手に集め、全神経を集中させ刀をゆっくりとゆっくりと生成していく。輝きを増すそこに、妖夢はじっと視線を集める。

 

しかし――――

 

パキンッ…

 

軽い音と共に、それは砕け散った。

 

「霊力を込め過ぎても砕け、天開では足りない。・・・難しいですね・・・」

 

妖夢がぽつりと呟く。

何も無くなった掌。俺はそっと、虚空を掴む事しかできなかった。

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

頭が痛い。

ふらふらする。貧血気味だし、立ちくらみが酷い。

 

箒で紅魔館の清掃をしていた隔は、自身に起こっている異常を脳内に並べて行く。

真たちが帰った後の紅魔館は通常営業。よって隔も出されたわけだ。

 

おでこも何故か痛い。鏡で確認すると真っ赤だったし。

 

これは不味い、と脳内で警報が鳴り響く。

レミリア様の所に行こう。そう一歩踏み出すも、地面に上げていた足が付いた瞬間隔は膝から崩れ落ちた。

どさっと地面に倒れる。すると突然自身の心臓に走った痛みに、隔は顔を顰めた。

 

「あ・・・咲夜・・・さっ・・・」

 

掠れる声。喘ぐ様に絞り出された声はその大きい紅魔館に響かない。

 

心臓の痛みは更に増す。隔は救けを求め、震える手を前に突き出し――――

 

その手が真っ黒に染まっているのを視認するが最後。隔の意識は、ブラックアウトした。

 

 

 

 

・・・数分、経っただろうか。

倒れていた隔は起き上がり、メイド服に着いた埃をぱっぱっと払い落す。

その眼に光は無い。

その手に箒は無い。

 

目に宿るは無限の虚無。手に握られるは漆黒の刀。

 

カツン、と。

 

夏空の雰囲気の中、余りにも不穏すぎる空気を纏い、『隔』は歩き出す。

 

 

☆★☆

 

急に館内に現れた異質な霊力。

ぞっと背筋を逆撫でられる感覚がレミリアを襲い、即座にレミリアは自室から飛び出していた。

 

「お嬢様!」

 

急に横に現れる咲夜を一瞥するも、レミリアは止まらずに走り続ける。

 

「咲夜、館内の者を全員避難させなさい。パチェも貴方もよ・・・隔以外」

「隔?彼女が何か・・・・?」

 

レミリアの左手がぎゅっと握り込まれる。

その中心には、圧縮された紅の魔力。

 

「あの子が、この騒動の犯人って事よ」

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

「・・・ああああああああああああああああ!!!」

「ふえっ!?」

 

俺は全力で叫んだ。

隣で妖夢がびくんっと跳ね上がるのを尻目に、俺は全速力で玄関へと駆けだす。

 

「ちょ、ちょっと真さん!?どうしたんですか!?」

「紅魔館に忘れ物オオオオオオオオオオオ!!!」

 

靴を急いで履き、白玉楼から現世へと続く黒い大穴へと身を躍らす。

 

八咫烏の銀のナイフ。あれ無いと結構困るのだ。

 

青空に俺は落ちる。浮遊感が内臓を刺激する中、俺は地面へと真っ逆さまに落ちて行った。

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