東方夢幻魂歌 Memories of blood 完結   作:ラギアz

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ラ「・・・時間あるな、これなら二本目掛けるな!」

~一時間~

ラ「あ、あれ?コメディパートだけど、気づいたら一時間たってた・・・。こ、これが妖夢出て来る時の俺の集中力か・・・ッ!!」

珍しいコメディパート、やりたいことはあまり無い!

では、どうぞ!


第十一章「悪夢の終わり」
第十一章第一話「二泊三日、真君は・・・」


体が重い。

体が、熱い。苦しい。呼吸は荒く、俺をこんな風にした敵に一切太刀打ちできない状況。

 

「真さん、・・・真さん!」

 

遠くで妖夢が俺を呼んでいる。その声さえも、遠く・・・

 

「真さん!!」

 

ぼやける天井。すぱあんっ!と音が響く。

そんなこんなで、あっさりと俺の意識は闇へと落ちていった。

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

どうも。妖夢です。

誰に挨拶をしているのでしょうか。・・・気づいたらしていました。

いえ、今はそんな事どうでもいいんです。重要なのは、

 

「・・・雨の中戦ったから風邪引くって、カッコ悪すぎますよ・・・」

「ごめん、ありがとう妖夢・・・結構キツイ」

 

真さんが雷との戦いで見事に風邪を引いたと言う事です。

起こしに来たら、すごく苦しそうに顔を真っ赤にしてますしね。流石に私でも気づきます。

今は真さんの額に氷嚢を乗せ、おかゆを冷ましているところ。水と栄養分は必須です。真さんが風邪なんて、珍しいですからね。

別に、馬鹿は風邪引かないとかではありませんよ?

良く気づいたなって話です。他意は・・・無いですよ?

 

幸い、今日は何もありません。いつも通り幽々子様のご飯を作って、お庭の手入れをするだけです。

真さんの剣の稽古は中止ですね。久しぶりに真さんと稽古したかったのですが・・・。

そこ、意味深付けない。切りますよ?

 

「幽々子様ー!お薬ありましたっけー!?」

 

白玉楼全体に響く大きさで、私は叫びます。ですが、返事はありません。

病人が居るので、余り大声は出したくないですけど、今は仕方が無いですよね。

 

「すみません、真さん。少し幽々子様と、お薬を探してきます」

「ん・・・。おかゆ、冷めたら食べるよ・・・」

 

・・・大分風邪がきついようですね。

これは早々に戻らなければ。私は直ぐに立ち上がり、食堂へと向かいます。

幽々子様は大抵ここに居ます。何故ならおせんべいとかあるから。

我が主ながら、時折不安になるのはしょうがないでしょう。・・・また買いだめしておかなきゃですね。

 

「幽々子様ー?」

 

障子を開けると、そこにいつも座っている幽々子様の姿はありませんでした。

中に入って、周りを見渡すと、見慣れない紙切れが一枚机に置いてあります。

いったい何でしょうか。そこへ近寄り紙切れを手に取ると、それはメモでした。

 

そして、内容を読んで、

 

「・・・『紫と温泉旅行行ってくるわね。二泊三日、よろしくね』・・・・ふええええっ!?」

 

思わず叫びました。

 

急すぎます。いや、あの人の行動は常に読めないのですが、急すぎませんかね!?

ああ、行けない。早く薬を見つけきゃ。

メモを取りあえずポケットにしまい、私は棚の中を探し始め、そして思い出します。

 

今この白玉楼には、私と真さんしか居ない事に。

 

顔が真っ赤になるのが自分でも分かり、体温が一気に上昇。あわあわと思考がおぼつかなくなり、棚に足の小指をぶつけ暫し悶絶。

 

・・・その後、私は薬を見つけ、そして呟きました。

 

「・・・・・・・・は、花嫁修業なのでしょうか」

 

色々思考がぶっ飛んでいますね。

いやでもしかし。この時の私は有頂天だったのです。

最近いいところは無く、隔さんや霊夢さんに全部持ってかれている状況。

 

ここでアドバンテージを(何の)稼げれば・・・!と、何故か燃え上がる心に私自身が刺激されました。

結論は、混乱している人は怖いと言う事です。ソースは私。

 

粉薬を片手に、私は赤い顔を秋風で冷ますためにわざと遠回りをすることにしました。

木造の廊下から見える景色は紅葉し始め、色鮮やかにお庭を飾っています。

青空は綺麗に澄み渡り、からっとした天気はとてもいい気分です。

 

・・・これで、真さんも元気だったら。

 

そう思い、自爆。暫くそこで悶えると、私は深呼吸を繰り返し真さんの部屋へと再び向かいます。

きっとあの人は頼めば一緒に買い物くらい行ってくれる。そう思うと、気分は軽くなりますね。

 

「真さん、お待たせしましたー」

「お、おお・・・妖夢。薬、ありがとな・・・」

「いえいえ、それではおかゆを食べましょうか。もう、良い感じに冷めていると思いますよ」

 

かくして。

 

私と真さんの、二泊三日の物語は始まったのです。(二人っきりとは言ってない)

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