東方夢幻魂歌 Memories of blood 完結   作:ラギアz

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すみません、ラギア氏、テスト期間に入ります・・・。
12月3日まで、不定期投稿となります。ラギアさんも、勉強するんです。

・・・・・頑張ります(震え


第十二章第二話「開戦」

深夜、というよりは早朝に俺は幻想郷最東端の村に着いた。

そこはまあまあな大きさで、家も沢山あった。流石にこの早朝には店などは開いては居ないけれど。

その村の直ぐ近く。少し森に入った場所にある大木の上に、俺は飛び乗る。

ここでなら、直ぐに駆けつける事が出来るだろう。俺はそう思い、目を閉じた。

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

数時間後。

悪夢と交戦するメンバーは、空の上で集っていた。

彼女たちの顔には、緊張が浮かんでいる。あの魔理沙でさえも、箒に乗ったまま口を開かない。

 

「準備は良い?皆。――――行くわよ」

 

霊夢は無駄なこと言わずに、GOサインを出す。その瞬間、溢れ出す魔力、霊力、妖力。

ドオン!! と破裂音が響く。それは開戦の合図。目の前にあった山の上半分が、[マスタースパーク]によって跡形も無く吹き飛ばされた。

立ち上る煙。視界が覆い尽くされる中で、それが一気に吹き飛んだ。

 

霊夢や魔理沙、妖夢の下。その半壊した山の上に、博麗悪夢は立っている。

 

その服や肌には、微塵も傷はついていない。技を出したかどうかさえも分からない。

妖夢と霊夢が、一気に悪夢へと突っ込む。魔理沙も再度魔力を溜め始め、レミリアは最初っからその右手に神槍を携え、フランはレーヴァテインを持っていた。

炎の魔剣と、紅の神槍が登り始めた朝日の光を受けて輝く。吹き荒れた魔力は冷たく鋭い早朝の空気を裂き、瞬く間に悪夢へとその刃を伸ばし。

 

突如、悪夢の背中から生えた黒い腕の、掌に当たった瞬間に霧散した。

 

引っ込むその腕。右手を空に掲げた悪夢は、小さく呟く。

 

「滅壊ノ星撃」

 

その言葉を聞いた、レミリアや霊夢、魔理沙は一気に防御の姿勢を取る。

幸いと言うべきか。とある少年のお陰で、その滅壊ノ星撃がどれ程強力な切り札かを彼女たちは知っていた。少年でさえもあの威力ならば、悪夢の物は更に威力が強く成るだろうと、当たり前の思考故の防御。

 

……しかし、一人は違った。その少女は戦いながらも相手の隙を見つけ、そこを一瞬の合間に叩くことを得意とする。故に培われた観察眼。その蒼い瞳は、滅壊ノ星撃が少年の様に一瞬で放たれるものではないと瞬時に見抜く。

 

刹那。桜色に輝く剣閃が空気をも切り裂き、少女の右手に纏わりついていた風船の様な黒い霊力を破裂させる。この場の誰よりも遠距離からの攻撃が可能な彼女は、左手で放ったその一撃を繋げるように、右手で大きく切り上げた。

 

再び、今度は薄紅色の軌跡が宙に描かれる。悪夢はそれを片手で弾き飛ばすと、その少女へと狙いを定めた。

 

魂魄妖夢。博麗悪夢。その視線が交差し、次の瞬間。

 

「滅壊ノ星撃」

「人鬼[未来永劫斬]」

 

どぽんっ、と溜まった黒い霊力と、極限まで圧縮され、極限まで射程を伸ばされた刃が、激突した。

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