東方夢幻魂歌 Memories of blood 完結   作:ラギアz

26 / 224
ラ「精神ズタボロだ☆」
真「その狂うのやめろ!」
ラ「ゴールデンウィーク、略して妖夢だやったああ!!!」
真「可笑しいだろうがっ!!」
ラ「小説書きまくるぞ・・・(フラグ」
真「そうだな、頑張ろうぜ(フラグ」
ラ「じゃあまず準備として」
真「?」
ラ「妖夢の画像見て来る」
真「一発殴らせろ」

悪夢「何故私!?」
ラギ「前書きは皆が仲良くする場所だ!」
悪夢「・・・まさか敵を入れるとは・・・で、ではどうぞ!」

ラ「悪夢の突っ込みは世界一イイイイ!」
悪「うっさい!」


第三章第八話「陽炎」

暗い。

冷たい。

息が苦しい。

もう声すらも出ない。涙すらも出ない。

何も、感じない。

一体何日間経ったのだろうか。

一体私は何処にいるのだろうか。

時々目の前に放り出される鉄臭い何か(、、)

何も考えずにそれを貪る以外、私に出来る事は無かった。

 

まだ、彼は来ない。

幾ら待っても。

 

彼は、来ない。

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「ま、またのご来店をお持ちしております」

 

シャララン、と言うドアベルの音が店内に響き、お客さんが帰っていく。

夕暮れ時、私こと暁はまだカウンターに立って居た。

そう、私は働く事になったのだ。

 

この、『香霖堂』で。

 

ガラクタ、と言われている宝の山、鉄くず。

店主の霖之助さんはこれらを集め売っているらしい。決して売り上げが良いとは言えないらしいが。

 

しかし、それも二か月くらい前までの話だ。

 

霖之助さんが言うに、

 

『いやあ、暁ちゃんが来てからお客さんが凄く来てくれるようになってぼかぁ嬉しいよ!最高だねえ!やっぱり看板娘が居るのは大きいぜひゃっほう!!これからも宜しくお願いねへごあっ箪笥の角に小指があああああ!!!』

 

・・・との事。

 

そう、私はずっとここで働いていた訳では無い。

二か月前、天音真という少年が大きい異変を解決した数日後から私はここに引き取ってもらったのだ。

 

魂を集め、幻想郷を過去に戻すと言う計画。

色々な思惑や禁断の秘術が絡み合い、無茶苦茶な時期。

私は、異変を起こした側だった。

それでも真は私を助けてくれて、挙句の果てには霊力も何も使って居ない拳で異変の元凶を倒してしまう程。

 

暁、太陽が昇り始める頃。

 

私はその名に恥じぬように、頑張ろうと心に決めた。

 

『はあ、頑張るねえ。疲れないの?』

「楽しいからね。こんなに沢山の人と話すのは初めてだし。」

『ふうん。ま、暁が楽しいならそれでいいけど。』

 

時折、私の中から少女が話しかけて来る。

この少女の名は陽炎。

身長は156cmくらいなのに、何と18歳!

とてつもなく大きな霊力を持っていて、能力がこれまた驚きの

 

[世界の理と分岐点を破壊する程度の能力]

 

物は重力に引き寄せられる。

 

・・・という現象を一時的に壊せ、その理を破壊すると言う能力。

強い。はっきり言って、生半可な攻撃は一切通らない。

この子は元々真の中に居た子で、別け合って今は私の中に居る。

 

陽炎と話すのは楽しいから、私としては本当に嬉しくてたまらない。

 

もう夜になり客足が途絶えた処で、私はカウンターに立てかけてあった箒と塵取りを手に持ち掃除を始める。

まあそんなにゴミは落ちていないのだけれども。

 

・・・そうして、かれこれ20分くらい経った頃か。

 

もう日は暮れたと言うのにドアベルが店内に鳴り響き、すっかり油断していた私は急いで顔を上げて、

 

 

「いらっしゃいま――――え?」

「た、助けて!?」

 

犬の妖怪に噛まれかけている少年、天音真を視界に納めることとなった。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

香霖堂、俺の友達の少女が働いている店に俺は逃げ込んだ。

霊力が使えない今、俺に自衛の術は無い。

暁が刀も持たず犬の妖怪を瞬殺した所で、俺は本題へと持ち込んだ。

 

「陽炎を渡してほしい?・・・ちょっと待ってね、陽炎ー?」

 

俺が単刀直入に『陽炎を渡してほしい』と言った所、暁は直ぐに陽炎へと話しかけてくれた。

薄桃色のエプロンに緑色の三角巾、霖之助が即興で創った香霖堂の制服は暁にとても良く似合って居る。

長い黒髪を金色の簪でポニーテール風に留め、黒く澄んだ大きい瞳と整った顔立ちはとても可愛い。

 

「・・・良いって!」

「おお、そっか・・・陽炎には断られるかもしれないと思ってたんだけどね・・・」

「二つ返事でおっけーだったよ?じゃあ、早速渡すね?」

「おう、宜しく頼む」

 

笑顔で承諾してくれた暁は直後に自身の前髪を掻き上げ、俺の前髪も左手で上げ額を出した。

 

「どうしたの?」

「えいっ」

 

俺が尋ねた瞬間、暁はコツンと俺の額に自身の額をぶつけ目を閉じる。

突然の事に思考が停止し、近くにある暁の顔や、肌に触れる息遣いがやけに敏感に神経を逆なでて行く。

 

『・・・はいはい、お熱いのは結構。』

「あっ暁もう大丈夫だから!」

「う。うん。行ったみたいだね・・・」

 

顔を赤らめ視線を地面に落とす暁は勢いよく額を引き離し、前髪をささっと整える。

少々照れくさい雰囲気の中、呆れた様に陽炎が口を開いた。

 

 

『・・・で?何があったのか説明して貰おうか』

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。