東方夢幻魂歌 Memories of blood 完結   作:ラギアz

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ラ「真君のターンは次の次です」
真「長い・・・」
ラ「次回は夢月と闇鬼の戦闘を軽く、真君が走ります」
真「俺ずっと走ってんなあ…」
ラ「夢月を殺さないで!って意見がたくさん来てるよね」
真「・・・ラギアが美少女殺すわけないな・・・。うん。では、どうぞ!」


第三章第十三話「月明かりの元で」

夕方。

準備を整えた夢月は家の外に出て、茜色に染まる空を見上げていた。

夢月の能力、”月の恩恵を受けれる程度の能力”は月に関係しているだけあり夜空に月が浮かんでいるほど能力の効果は強まる。

それが、満月であればある程に。

しかしだ。

妖怪も夜が一番力が強まる時間。

それを知っても尚、鬼の四天王の一角に挑み勝とうとしているのだから夢月の余裕は相当な物だ。

空を眺め、眺め、彼女は段々と空が藍色に染まって行くのを静かに見つめる。

青白い月光。淡く霞みがかった満月。

 

「・・・行きますかね」

 

数十分、最後の月明かりを望んでいた夢月は歩き始めた。

 

記録には残らない、記憶に残る戦い。

 

一人の少女の、ちっぽけな弔い合戦が今、幕を開けた。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「んあ・・・」

 

気の抜けた声が思わず口から漏れ、俺は目を覚ました。

辺りはもうすっかり暗い。冷たくなった風が服を透かし俺の肌に直接刺すような寒さを与えて来る。

 

『遅いよ』

「悪い」

 

陽炎の呟きに短く返し、俺は岩の上で体を起こす。

背骨がぽきぽきと軽く音を鳴らし、少しの痛みが背中に広がっている。

やはりこんな所で寝るべきでは無かったか。

 

『そろそろ、動き始めようか。』

 

「おっけ。・・・丁度、あっちから場所を教えてくれたしな」

 

徐に、俺は岩の上で立ち上がる。

 

目の前に広がる藍色の大空に一筋の黒い雷が堕ちていた。

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

群がる低級妖怪どもを、私は作業の様にただ殺していく。

 

闇鬼の能力、それは”感情を力に変える程度の能力”。

子鬼が突然強くなったのも、闇鬼の能力によるものだ。

自分だけでなく、者にもその影響を及ぼしてしまう強力な能力。

私に対する怒り、羨望、肉欲、性欲を彼らは全て力に変え、襲い掛かって来る。

 

・・・そして、私は多数の子鬼に瞬殺されるという筋書きだったのだろう。

 

しかし、それを嘲笑う様に増えて行くのは子鬼の無残な断末魔と灰のみ。

 

圧倒的重力下、彼らは動く事すらままならない。

 

青白く光る体を、足を動かしつつ、私はただただ踏みつぶし、霊力で心臓を撃ち抜き。

 

 

「・・・こんばんは、闇鬼。良い月夜ですね?」

「アア、ソウダナ・・・博麗ノデキソコナイ」

 

気づけば、私は闇鬼の目の前まで来ていた。

漆黒に呑まれた夜でも分かるほどに盛り上がっている筋肉、戦っても居ないのに鳥肌が立ちそうな程の絶大な妖力。

頭から生える三本の角は長く大きく、月明かりを反射していた。

 

洞窟の入り口部分に3m程の体を横たわらせたまま、闇鬼は口を開いた。

 

「イマカラ、長い黒髪ノ女ヲ喰おうとオモッテテな・・・。手前と遊んデイル暇ハネエンダヨ、帰れ」

「まだ攫ってきた女の子を食べているのですか?随分と良い趣味ですね。・・・ま、今夜でそれも終わりますからね。」

 

「・・・ドウイウコトダ?」

 

お祓い棒を右手に、式神用の紙を左手に携え、不敵な笑みを浮かべる。

 

 

 

 

 

貴方は今、ここで死ぬって事ですよ(、、、、、、、、、、、、、、、)

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