東方夢幻魂歌 Memories of blood 完結 作:ラギアz
真「あのさ」
ラ「ん?」
真「夢月って生き返らないの?」
ラ「生き返ると思う?」
真「・・・」
ラ「まああれだ、今日の話と最初の方にこれからどうなるかの伏線はある」
真「・・・というか、稼働?チートじゃない?」
ラ「トリガーもそれが何なのかも分かって無いからね、レベル一で使えない最強呪文を覚えてる様なもんだよ」
真「闇鬼って強いの?」
ラ「幻夢さんなら一瞬で闇鬼を倒せるし、ここだけの話夢月も倒せてました」
真「・・・夢幻魂歌にありがちなチートを超えたチート」
ラ「では無いね。結構弱い位置に配置してある奴。だけど」
真「だけど?」
ラ「結構後々まで響きます」
真「うそだっ!!」
短めです!
えっと・・・シリアス回ばっかですみませんでした。
では、どうぞ!
青緑の光が俺の全身から吹き出し、荒れ狂う竜巻の様に渦を巻く。
まるで、|世界全ての力を秘めているかの様な、絶大な力。《、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、》
その力が地面に掠れる度に大地は削られ、その光が照らすたびに全ては息吹を吹き返していく。
枯れた木や葉が瑞々しく甦り、枯はて閉じた桜の花弁が再び開き始める。
「・・・ダカラ、雑魚が何をシヨウガ俺には勝テナイッテ言ってんダろ!」
闇鬼との距離は変わらず、確実に俺は即死する。
夢月を抱えたまま、俺はゆっくりと立ち上がった。
「サッサと、死ね!!」
反撃の隙を与えないためか、闇鬼は再び砲弾と見間違う程の拳を俺に向けて放つ。
夢月を抱えているため、俺は両手を離せない。
だから、夢月を庇う様に闇鬼に背を向けその拳を喰らった。
ドガアアン!!
轟音は鳴り響き、粉塵は舞う。
しかし、俺はまるでコンクリートで出来た壁の様に、身じろぎ一つしなかった。
何事も無かったかの様に俺はそのまま歩を進め、闇鬼から数十m離れた処に夢月をそっと横たわらせる。
そして、俺はくるりとそこで振り返った。
無表情のまま、闇鬼を見据え。
―――――血管が浮き出るほどに強く、己の右拳を握りしめる。
「・・・何よりも許せないのは、まず俺自身だ。俺自身の弱さだ」
ミシミシと大気が震え、吹き荒れる青緑の竜巻は更に勢いを増す。
一歩ずつ地面を踏みしめる度に、網状にひびが入っていく。
「でも、その次に許せないのは」
そこで言葉を切り、俺は足を止めた。
手から力を抜き、一度目線を落とす。
「お前だ、闇鬼」
一度鋭く息を吸いこんだ俺は、澄んだ視界の中心に佇む闇鬼に向け、走り始めた。
いや、他の人にはまるで瞬間移動したかのように見えていたのかもしれない。
何せ、ソニックブームが俺を後押ししたのだから。
闇鬼の寸前、俺は姿勢を低くしたまま急ブレーキを掛けた。
蒼い眼で闇鬼の心臓部分に狙いを定め、一度呼吸を途切り。
体中に溢れる力を、右拳にかき集める。
一点集中、流星の様に尾を引き始めた拳を、俺は体の回転をフルに使いながら撃ち放った。
刹那。
世界から、音と光が消えた。
一瞬の静寂。
鼓膜が破けそうな程の轟音は感知できない程に、網膜が潰されそうな程に眩い極光は視覚を麻痺させた。
拳を下ろし、俺は目を手で覆う。
大きく、深く呼吸をする度にキーーン…という高い音が脳内に直接響き、無意識の内に呼吸が速まる。
そして、ようやく目の痛みと甲高い音が消え去り、俺はゆっくりと目を開けた。
最初に目に入ったのは、変わらず俺の体から放出され続ける青緑の純粋な力。
そして、積りに積もった白い灰だった。