東方夢幻魂歌 Memories of blood 完結   作:ラギアz

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ラ「最近、シリアスが無いですが・・・」
真「無いですが?」

ラ「安心してください、しっかり入りますよ」
真「古いんだよ」

ラ「古くないし!ラギアさんはタイムリーだし!」
真「お前の覚えてる一番最近のニュースは?

ラ「有名な聖徳太子さんの千円札が発行されたよね」
真「お前まだ生まれてないだろうがっ!!」


天久「では、どうぞ~ああ待ってこいしちゃん!お弁当をそんな揺らさないで!?」


第四章第十五話「ほんの一コマ」

川遊び当日。

俺と暁は少し早めに香霖堂を出て、紅魔館近くの小さい山へと向かっていた。

バーベキュー、川釣り、軽い水遊びなどの用意だ。

 

いや、その筈だったのだ。

 

「・・・暑いな。真夏並みだな・・・」

「暑い・・・」

 

そう、この日は相当暑かったのだ。

体感温度は30度を超え、薄い服を着ているのにも関わらず汗がどんどんと噴き出してくる。

重たい荷物をバーストを使いつつ背負い、飛べない俺と暁は目的地へと歩いていく。

 

やはり段々と元気が無くなってくるもので、最初の方は楽しみだなー、とか会話をしていたが今はもう無言である。全くの無表情で、俺達は歩いていく。

 

チルノとかが居てくれたら大分楽に成るだろう。

・・・ああ、何で俺は属性変換で火しか使えないんだろう。もっとこう、水とか氷とか使いたい。

 

だらだらと歩きつつも、一度も休もうとはお互いに切り出さない。

 

速く着いて、準備して、遊びたい。

 

こういうのは、準備からしたものが本当に楽しめるのだ。

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

「咲夜ー!お肉持ったー?」

「ええ、今美鈴が担いでおります。90kg程」

「今すぐ減らしなさい」

 

慌ただしい紅魔館の中、レミリアとフランはパチュリーの元へと集合していた。

元々吸血鬼は、流水と日光に弱い。

でも外で遊びたい、私だって川遊びしたいんだ!というレミリアとフランの願いを聞き入れた・・・もとい、魔法の研究に役立つと見たパチュリーが弱点を無くす魔法を今から二人に唱えるらしい。

 

「・・・行くわよ」

「ふっ、何時でもかかってきなさい!」

「かかってこーい!」

 

一応呟いたパチュリーに、興奮を隠せないレミリアがぐっとガッツポーズを取る。

無邪気にフランが笑い、次いでパチュリーは目を閉じた。

 

次の瞬間、オレンジ色の魔法陣がレミリアとフランを包み込み、パチュリーから溢れ出る魔力が紅魔館をビリビリと震わせる。

 

「・・・レミィ。これ、失敗するかもしれないけど気を付けてね」

「え?ちょっと待って聞いてないわよ――――――――」

 

 

「シギーン・カキズ・タミヲイ!!」

 

「きゃああああああああああっ!!!」

 

ぼそっと、もう逃げられない状況の中でパチュリーは呟く。

それを聞いたレミリアは全力で逃げようとしたが、もう間に合わず。

 

カッ!! という音と同時に純白の光がレミリアの体から噴き出した!

 

 

 

「・・・あ、あれ?特に何も無いわね・・・」

「お姉様、大丈夫?」

「ええ。・・・あ、魔力が消えてる・・・?」

 

レミリアは自分自身の体をまじまじと眺め、ぽつりと副作用を確認した。

それを聞いたパチュリーは小さく頷き、

 

「じゃあ次はフランね。魔力が無くなるだけなら大丈夫でしょう」

「はーい!」

「ねえちょっと待って!?もしかして私実験台!?妹よりも先に実験台にされたの!?」

 

騒ぐレミリア、笑うフラン、宥めるパチュリー。

折角苦労して担いだ肉を下ろせと言われて涙目の美鈴に、ナイフをちらつかせる咲夜。

そんなこんなで、時間は過ぎて行く。

 

 

☆★☆

 

「幽々子様、幽々子様、そろそろ行きませんか?」

「そうね、大きい荷物もあるしね。・・・ねえ妖夢、食べ物類は全部私が持っても」

「ダメです」

「こら妖夢!主がやるって言ってるのよ?ここは素直に渡した方が良いんじゃないかしら?」

「なりません。主に苦労させるなんて、それこそ従者失格ですからね」

「良いのよ妖夢。貴方はいつも頑張ってくれてる。だから今日くらいは」

「ああ、幽々子様」

「なあに?」

 

「作っておいた煮物、知りませんか?」

「・・・ごめんなさい」

 

☆★☆

 

「天久天久、そろそろ時間だよ!」

「ちょっと待って!?まだお握り作り途中なんだけど!?」

「はーやーくー!はーやーく!」

「まってこいしちゃん!この微妙なカーブが凄く気になるんだ!」

「えいっ」

「ああああああああああ!!潰れたああああああああああ!!!」

 

☆★☆

 

「では神奈子様諏訪子様、行ってきますね」

「ああ、楽しんでおいで」

「お土産話待ってるよー!」

「はい!東風谷早苗、逝きまーす!!」

「「待って早苗!何か可笑しい!!」」

 

☆★☆

 

「おい霊夢ー、早く行くんだぜー!」

「ええ・・・はあ、水着ねえ。」

「なんだよ霊夢、お前は何時もとそんなに変わらなふごあっ!」

「・・・はあ。何で紫はこういう時だけ準備良いのよ・・・」

 

 

幻想郷の各地で、様々な人との関わりを通しながら、時は流れて行く。

時刻は十時。

 

これから夜まで、楽しい一時が始まる―――――

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