東方夢幻魂歌 Memories of blood 完結 作:ラギアz
真「無いですが?」
ラ「安心してください、しっかり入りますよ」
真「古いんだよ」
ラ「古くないし!ラギアさんはタイムリーだし!」
真「お前の覚えてる一番最近のニュースは?
ラ「有名な聖徳太子さんの千円札が発行されたよね」
真「お前まだ生まれてないだろうがっ!!」
天久「では、どうぞ~ああ待ってこいしちゃん!お弁当をそんな揺らさないで!?」
川遊び当日。
俺と暁は少し早めに香霖堂を出て、紅魔館近くの小さい山へと向かっていた。
バーベキュー、川釣り、軽い水遊びなどの用意だ。
いや、その筈だったのだ。
「・・・暑いな。真夏並みだな・・・」
「暑い・・・」
そう、この日は相当暑かったのだ。
体感温度は30度を超え、薄い服を着ているのにも関わらず汗がどんどんと噴き出してくる。
重たい荷物をバーストを使いつつ背負い、飛べない俺と暁は目的地へと歩いていく。
やはり段々と元気が無くなってくるもので、最初の方は楽しみだなー、とか会話をしていたが今はもう無言である。全くの無表情で、俺達は歩いていく。
チルノとかが居てくれたら大分楽に成るだろう。
・・・ああ、何で俺は属性変換で火しか使えないんだろう。もっとこう、水とか氷とか使いたい。
だらだらと歩きつつも、一度も休もうとはお互いに切り出さない。
速く着いて、準備して、遊びたい。
こういうのは、準備からしたものが本当に楽しめるのだ。
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「咲夜ー!お肉持ったー?」
「ええ、今美鈴が担いでおります。90kg程」
「今すぐ減らしなさい」
慌ただしい紅魔館の中、レミリアとフランはパチュリーの元へと集合していた。
元々吸血鬼は、流水と日光に弱い。
でも外で遊びたい、私だって川遊びしたいんだ!というレミリアとフランの願いを聞き入れた・・・もとい、魔法の研究に役立つと見たパチュリーが弱点を無くす魔法を今から二人に唱えるらしい。
「・・・行くわよ」
「ふっ、何時でもかかってきなさい!」
「かかってこーい!」
一応呟いたパチュリーに、興奮を隠せないレミリアがぐっとガッツポーズを取る。
無邪気にフランが笑い、次いでパチュリーは目を閉じた。
次の瞬間、オレンジ色の魔法陣がレミリアとフランを包み込み、パチュリーから溢れ出る魔力が紅魔館をビリビリと震わせる。
「・・・レミィ。これ、失敗するかもしれないけど気を付けてね」
「え?ちょっと待って聞いてないわよ――――――――」
「シギーン・カキズ・タミヲイ!!」
「きゃああああああああああっ!!!」
ぼそっと、もう逃げられない状況の中でパチュリーは呟く。
それを聞いたレミリアは全力で逃げようとしたが、もう間に合わず。
カッ!! という音と同時に純白の光がレミリアの体から噴き出した!
「・・・あ、あれ?特に何も無いわね・・・」
「お姉様、大丈夫?」
「ええ。・・・あ、魔力が消えてる・・・?」
レミリアは自分自身の体をまじまじと眺め、ぽつりと副作用を確認した。
それを聞いたパチュリーは小さく頷き、
「じゃあ次はフランね。魔力が無くなるだけなら大丈夫でしょう」
「はーい!」
「ねえちょっと待って!?もしかして私実験台!?妹よりも先に実験台にされたの!?」
騒ぐレミリア、笑うフラン、宥めるパチュリー。
折角苦労して担いだ肉を下ろせと言われて涙目の美鈴に、ナイフをちらつかせる咲夜。
そんなこんなで、時間は過ぎて行く。
☆★☆
「幽々子様、幽々子様、そろそろ行きませんか?」
「そうね、大きい荷物もあるしね。・・・ねえ妖夢、食べ物類は全部私が持っても」
「ダメです」
「こら妖夢!主がやるって言ってるのよ?ここは素直に渡した方が良いんじゃないかしら?」
「なりません。主に苦労させるなんて、それこそ従者失格ですからね」
「良いのよ妖夢。貴方はいつも頑張ってくれてる。だから今日くらいは」
「ああ、幽々子様」
「なあに?」
「作っておいた煮物、知りませんか?」
「・・・ごめんなさい」
☆★☆
「天久天久、そろそろ時間だよ!」
「ちょっと待って!?まだお握り作り途中なんだけど!?」
「はーやーくー!はーやーく!」
「まってこいしちゃん!この微妙なカーブが凄く気になるんだ!」
「えいっ」
「ああああああああああ!!潰れたああああああああああ!!!」
☆★☆
「では神奈子様諏訪子様、行ってきますね」
「ああ、楽しんでおいで」
「お土産話待ってるよー!」
「はい!東風谷早苗、逝きまーす!!」
「「待って早苗!何か可笑しい!!」」
☆★☆
「おい霊夢ー、早く行くんだぜー!」
「ええ・・・はあ、水着ねえ。」
「なんだよ霊夢、お前は何時もとそんなに変わらなふごあっ!」
「・・・はあ。何で紫はこういう時だけ準備良いのよ・・・」
幻想郷の各地で、様々な人との関わりを通しながら、時は流れて行く。
時刻は十時。
これから夜まで、楽しい一時が始まる―――――