東方夢幻魂歌 Memories of blood 完結   作:ラギアz

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真「サブタイトル長いんだよ!」
ラ「早苗さんだぞしょうがねえだろ!」
真「その考えをまず直せ!!」
ラ「明日四時限授業だからもしかしたら夢幻魂歌二本出せるかもです!」
真「期待しないでくれ」
ラ「さて・・・ああ、いつになったら戦闘シーンかけるのかしら・・・」
真「というかお前、旧夢幻魂歌で番外編だせよ」
ラ「時間あったらね。そろそろテスト期間で泣きそう」
真「まあ頑張れ。では、どうぞ!」


第四章第二十話「早苗さんの早苗さんによる早苗さんの為の常識の通じない怖い話」

「昔昔、この場所には大きい屋敷が立って居たそうです。霊夢さんと魔理沙さん、私と隔さん、暁さんと咲夜さんと妖夢さんで昼間見に行った小屋。じつはあれが、その屋敷の名残なのです・・・」

 

もうすっかり辺りは暗くなり、皆は川から上がり焚火の周りに輪となって集まって居た。

その中で、早苗がぽつり、ぽつりと話し始める。

固唾を飲んで見守る俺達をゆっくりと見回しつつ、早苗は口を開いた・・・。

 

 

「その屋敷には、一人の大金持ちが住んでいました。その男は沢山の召使を雇い、自分の身の回りの事は全てその人たちにやらせます・・・。

 

 

ある日、一人の女の人が戸棚から十枚、お皿を取り出しました。

 

『いちまーい、にまーい、さんまーい、よんまーい、ごまーい…』

 

それはその屋敷に住んでいる人なら誰でも知っている、主人の大事にしている皿。

合計十枚のそれは、とても美しい彫刻の施された、その街の中でもかなり貴重な物だったのです。

売れば一枚百万は下らないそれを毎日数えるのは女の人の大事な仕事。

何があっても数えるのを行い、全ての仕事をこなす前と後に数えます。

日課となり始めたそれは、数年立つ頃にはもうその屋敷の名物となっていたのです。

 

しかし、転機は突然起こります。

 

『いちまーい、にまーい、さんまーい…』

 

早朝、何時ものように女の人はお皿を一枚づつ数えて行きます。

八、九。

そして最後の一枚を、女の人は掴み、

 

『じゅーうまい』

 

そう呟き、にっこりと微笑みました。

 

 

 

 

 

 

 

とまあ、そんな話がありまして」

 

 

「「「「ちょっと待って!!??」」」」

 

完璧に怖い話だった雰囲気が、早苗がにっこりと微笑むと同時に崩れ去った。

思わず突っ込んだ人たちは呆れ、その他の人たちはホッとした様に胸をなでおろし―――――

 

 

 

『――――――――いちまあーーーーい………』

 

 

「「「「「ふああああああああああああっっっ!!!!!???」」」」

 

 

遠くで響いた声に、妖夢や隔、暁が体をびっくう!!と跳ね上げた。

 

 

「何何!?ねえ何!?」

「落ち着きなさいレミィ。幽霊って奴よ」

「落ち着けないわよおおおお!!」

 

 

遠くで響いた謎の声。

綺麗で澄み切ったその声には、どこか悲しそうな、それでいて希望が籠められたような声音で。

 

天久はこいしを宥め、霊夢は涙目になっている魔理沙の頭を優しく撫でている。

 

「し、真・・・」

「おお、どうした隔ちゃん。テレビでホラー特集してたらすぐ寝ちゃう隔ちゃん。間違えてみちゃったら中学生なのにも関わらず俺と一緒に寝た隔ちゃん」

「う、うっさい!!今は関係ないでs」

 

 

 

 

『にいまあーーーーい…………』

 

 

「「ひゃあああああああああああああああああああ!!!」」

 

遠くで、狙ったようなタイミングで響いた声。

悲痛な叫びは夜の森に木霊し、隔は俺の腕へと飛びついてくる。

なにこれ可愛い。本当に隔ですか?

 

 

今の声で大多数がビビり始める中、タネを知っている俺と天久と早苗と咲夜さんと霊夢、パチュリーと美鈴は苦笑いを浮かべる。

 

そう、この声の正体は陽炎である。

 

頼んでみたら、

 

『いいよ、面白そうだし。最近暇だったし!』

 

と言う風に、直ぐ引き受けてくれた。

番町皿屋敷。有名な怖い話を陽炎には再現して貰って居る為、あと七枚数えなければいけないのだが――――

 

「ねえねえ真。無理そうなんだけど」

「うん。思ったより陽炎さん演技上手かった」

 

そっと耳打ちしてきた霊夢の言う通り、タネを知らない人の殆どが顔を真っ青にして震えている。

こいしとフラン、何故かこの二人だけが元気だが。

 

「そろそろ頃合いだな」

「そうね、真、頼むわ」

 

隔に聞こえない様に、小声で俺は霊夢に囁いた。

そして腕にしがみついている隔を宥め、俺は立ち上がり手を打ち鳴らす。

皆の視線が俺に集まる中、俺は片目だけを開き、大きな声で皆へと呼びかけた。

 

 

「はーい、じゃあ今から肝試しを始めm」

 

「「「「「「「絶対ヤダ!!!!!」」」」」」

 

 

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