東方夢幻魂歌 Memories of blood 完結 作:ラギアz
~今日のラギアさん~
社会の問題で
先「じゃあ難しいの行くぞ!」
皆「おっしゃあああああああああ!!!」
先「(問題忘れたのでカット!)」
皆「×だ!」
ラ「○でしょ」
先「正解は―――――」
先「○ーー!!」
皆「ふあああああああああああああ!!!」
ラ「ふはは!笑いが止まらんのう!!」
皆「うっざ!」
・・・うん。詰まらないですね、はい。
では、息抜きがてらに書いた二十三話、どうぞ!
はあ・・・勉強だあ・・・
全力で隔を追いかけるも、俺以上に足の速い隔には追いつけない。
見失いそうな程の距離を開けられながら、俺は歯を食いしばる。
俺が以前幻想郷に来たのは、隔を助ける為だった。
それなのにこんな事になって、良い訳が無い。
握りこぶしを軽くし、背筋を伸ばす。
スニーカーの裏で地面を強く蹴り飛ばし、俺は隔との距離を縮めようと走り続けた。
あいつには体力、速さ、頭脳がある。
大して俺には体力のみ。
ならば、このまま永遠に追いかけ続ける。
そんでもって、絶対に追いつく!!
刹那。
俺の体が急に軽くなり、足の速さが自分でも分かるほどに速くなった。
視覚化された緑色の風が俺の体を、背中を後押しする。
自分では無い、何かの影響。
しかし考える暇も無く、隔はどんどん先へ行く。
頭の中でお礼を言った俺は、迷いを切り捨て風の力を使い再び全力を出した。
「・・・・ふう」
「いやー暁さん!上手くいきましたね!」
「早苗も、お疲れさま」
「いやはや、纏?ですっけ?万能ですね!まさか他人にも掛けられるとは!」
「うん。最近、知った」
真が走り去った、すぐ横の木の上。
枝に腰かける早苗と、細い細い枝の先に立つ暁が居た。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「隔・・・待って・・・!!」
「・・・!!」
もう声が届く程の距離。
俺は息を切らしつつ、溶け始めている風の恩恵を使いつつ、隔を追いかける。
荒い息を吐きつつも俺が近づくたびにスピードを上げる隔へ手を伸ばすも、その掌は虚しく空を裂く。
「妖夢、準備は良い?」
「いつでもいいですよ、霊夢さん」
「勘と視覚、どっちが良い?」
「ちゃんと見て合図を下さいね!?」
そして、再びそれを見つめる二つの陰。
月明かりにうっすらと照らされた二人の少女の一人は、長刀を上段に構えていた。
一本道の、横の森。
その中で、霊夢はゆっくりと息を吸い、
「今よ!」
「はい!」
小さく叫んだ。
それは視界の端に隔が映るのと同時に。
妖夢は次の瞬間、押し殺した呼吸で、
「未来永劫斬ッ!!」
ドッ!!と長く輝く薄紅色の刃で隔の前の道を切り裂いた!
深く大きい溝が出来、一歩手前、寸前で少女は何とか踏みとどまる。
・・・が。
「つか・・・まえたあ・・・!!」
「恐いって!・・・怖いから・・!」
その隙を逃さず、隔の腕をしっかりと掴んだ真。
それを確認して、二人は踵を返し。
「じゃあ、次の場所に―――――」
「あああああああ!!!!」
「よ、妖夢!?」
浮遊し始めた霊夢のすぐそばで、妖夢が射程距離拡張を交えた斬撃をニ、三発放った。
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「・・・何で追いかけて来たの?」
開口一番、腕を掴まれた状態で隔は俺を睨みつける。
赤くなった目元に、まだ荒く呼吸をしている隔。
「ペアが勝手に居なくなると、こ、困るし・・・」
逃げない様に俺は腕を強く掴み、気まずい雰囲気に耐える様に目を逸らす。
「だから、妖夢ちゃんとかとペア組めば良いじゃん」
「・・・俺は、」
鋭く、突き刺さる様な言葉。
それに対し俺は、もう正直に言う事にした。
「もう分かってるかもしれないけど、前に幻想郷に来た事がある」
隔の腕が、少し強張った。
「それは・・・隔が、病院で昏睡状態だった時だ」
息を飲む音。
俺は隔の腕を離し、視線を隔に向けた。
「お前の昏睡状態は、自然には治らない。幻想郷でのとある事件が関わっていて、俺はずっとそれを解決しようとしてたんだ」
目を見開く隔。
もう逃げない。
目を逸らさない。
「妖夢がとか、他人が言ったとかじゃなくて、俺の意思で、俺はお前を助けに行った。・・・んで、ここまでは唯の自己満足だけど」
「俺は、俺の意思で隔とペアを組みたい」
あたかも、告白の様なそれに。
目の前の隔は、静かに体を震わせ―――――――――――
「ふふ、カッコつけちゃって」
「う、うるせいやい!」
そして、笑ってくれた。
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知っているよ、真。
真が、私の事を助けようと頑張ってくれてたのは、ずっと前から知ってる。
あの時も。
・・・私以外の人を助けようと、頑張ってくれていたしね。
黄昏。
幻想郷を夜に包もうとした奴と真の戦いを思い出しながら、私は小さく微笑んだ。