東方夢幻魂歌 Memories of blood 完結   作:ラギアz

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ラ「隔!おい隔!」
隔「な、なに!?」

ラ「ロー○ンでごちうさのポップコーン売ってた!」
隔「知るか!」

ラ「今日は少し鬱だね」
隔「シリアスだね」
ラ「まあ、実際はs」
隔「おっとそこまで!」(隔の右ストレート!ラギアに効果は抜群だ!)

(ラギアは倒れた!)

(次の作者を使いますか?

 はい
 いいえ        )

隔「いいえ、っと・・・じゃあ、どうぞ!」


第五章第三話「強すぎた力」

桜ノ蕾をしっかりと腰に括り付け、俺は紅魔館の玄関で暁を待っていた。

朝ご飯を食べている途中、言われたのは『暁の実家に行く』と言う事。

 

暁の実家は呪力の家系。自分自身は落ちこぼれだが、その里ではもしかしたらこの呪力を解呪できるかもしれないと言っていた。

しかし、余りにも遠すぎる。

幻想郷の、結界。その一部に呪力を流し込むことでしか空かない扉の向こうに、その里はあるらしい。

八雲紫などが入っている七賢者の家臣だったらしいそこは、幻想郷から遠くも無く、逆に近くも無い。

条件をそろえた物しか入れない世界。俺と暁はこれから、そこまで行くのだ。

 

しかし、退魔の鎖が壊れた今俺は戦えない。

暁の纏を少し貸してもらい、後はちまちまと削るしか無いのだ。

 

ちゃきん、と桜ノ蕾が甲高く音を立てる。

霊力以外の力を使えれば、こんな事にはならなかったんじゃ無いか。

 

ため息をつきつつ、俺は暁が来るまでの間、曇り空を見上げて待っていた。

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

「う、うう・・・」

「霖之助さんから貰った服、だっけ。・・・相変わらず露出凄いのう」

「五月蝿い・・・!レミリアさんからマント貸して貰ったから、少しは露出控えめになったもん」

「何でマント持ってんだ・・・?」

 

黒いマントで体を包み込む様に隠す暁。

耳まで真っ赤になった暁は恥ずかし気に俯きつつ、俺から視線を逸らす。

 

今にも雨が降り出しそうな空。

危なっかしいが、上手くいけば幻想郷の結界までは三日で着く。

紫のスキマで行けばいいのだが、生憎場所が分からないらしい。

 

「そういえば、さ」

 

道中、旅人が歩くのか踏み固められた道を歩きつつ俺は話しかける。

 

「暁は呪力の落ちこぼれって・・・やっぱりさ、呪力使えないの?」

 

かなり無遠慮な質問。

しかし俺は、暁程の戦闘センスを持つ少女が本当に呪力を使えないのかと、思ったのだ。

 

 

「んとね・・・使えない、訳じゃないの」

 

空を見上げ、暁は人差し指をくるりと回した。

 

「制御できない、の方が正しい」

 

歩く速度を緩めないまま、暁は話し始める。

 

「私は、生まれつき呪力と妖力を物凄い量持っていたの。でも、何と言うのかな・・・そう、強すぎた。呪力って言うのは簡単に人を殺せる。死体を、自由に動かせたりもする。そんな危険な能力。私はそれが、里の誰よりも強かった」

 

くるくると回していた人差し指を止め、暁は何かを唱える。

すると突如紫色の、ピンポン玉くらいの球体が生成された。

 

「例えば、里の私くらいの子は、『破壊』の文字を刻んだ呪力球を、これくらいの大きさまでしか作れない。破壊って言うのは結構難しい部類に入るのだけど」

 

そこに、黒い刻印が刻まれ浮かび上がる。

太陽系の様に、その刻まれた文字は紫の球体の周りをリングの様に回り始めた。

 

「私は、これくらいまで作れる」

 

 

小さく、彼女は呟いた。

次の瞬間。

 

 

ゴオッ!!! とその球体から突風が撒き散らかされ、道にあった砂利が縦横無尽に空を翔け始めた。

歩みを止めた暁の人差し指の先で、紫色の球体は今やバランスボールほどの大きさまで膨れ上がっている。

ひしひしと身を刺す強大な力の余波。

それも物ともせず、暁は再び口を開いた。

 

「ここまで、かな。もう少し力を籠めたら爆発するし、動いたら爆発する。制御を失った瞬間、これは大きな力を暴走させるから・・・。幼かった私は、呪力の達人の父から呪力の使用を禁じられた。今私の中にあるのはほんの一欠けらの呪力の才能。封じられた力は、父しか解放できないの」

 

そこまで言って、暁は紫の球体を小さくし、そして消した。

まだ、これ以上の才能・・・力が、彼女にはある。

頼もしさと、恐ろしさ。

もし暁が呪力を扱いきれなくなったら、どうなるのか。

 

「・・・まあ、私の封印は絶対に解放できないんだけどね」

 

再び歩き出した暁は、振り返り自嘲気味に笑った。

理由を尋ねるよりも速く、暁は舌に乗せて言葉を放つ。

 

 

 

「私の父さん、死んじゃったから」

 

 

 

寂し気に、暁の眼が伏せられた。

何も言えない。

湿度の高い曇り、むしむしとした風が俺達の頬を撫でた。

 

 

「ごめんね、変な雰囲気にしちゃって。・・・行こっか」

「あ、うん・・・」

 

 

再び、静かに笑った暁。

その顔を、俺は真っすぐに見る事が出来なかった。




勿論買うつもりです。

それにシリアスにしたからには、救いも・・・ね・・・?
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