東方夢幻魂歌 Memories of blood 完結   作:ラギアz

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第二章「幻想に東風は吹くか?」
第二章第一話「波乱の日常」


「この・・・バカーーー!!!」

 

目の前で隔が叫び、余りの迫力に俺は身をすくめた。

ここは永遠亭。

俺の腹部に悪夢が大きい穴を開けたため、その処置として幻想郷一の病院へ来たのだ。

白い病室、白いベッド。

大きな窓からは柔らかな春の日差しが差し込み一人用の大きい病室を照らしていた。

 

さて、この全身包帯だらけである俺が何故朝の八時から起こられているかというと。

 

「あのね!人が少しだけ目を離した隙に大怪我するとかどんな体質してんの?バカなの?心配したんだからね!?てか何回ここに来てるのよ!もうここの医師と顔なじみってどうゆうこと!?」

 

「体質は知らん。えっと・・・五回くらいじゃない?永琳先生は良い人だよ。」

 

「そういうのを聞いてるんじゃない!!」

 

頬を掻きながら答えると、隔はバン!とベッドを叩いた。

しかし、直ぐに顔を上げ長い黒髪を手で払う。

 

「・・・もう。そんな真には護衛を付けちゃいます」

「え!?・・・いやいやいや、あれだよ?俺そんじょそこらの人よりは確実に強いよ?」

「うん。だから真より強い人だよ?」

 

霊力を抜きにしたら話は別だが、俺は流石に常人よりは強い。

剣もある程度使えるし、何しろ経験と修羅場の数が違う・・・と思う。

 

「ま、見てから文句言え。入って来て!!」

 

隔は軽く俺にデコピンし、病室のドアへと声を掛けた。

するとゆっくりドアが開き、一人の少女が病室に足を踏み入れ、

 

「おはようございます、真さん。・・・お久しぶりですね、魂魄妖夢です」

 

「妖夢ですか分かりました!!!!」

 

挨拶した瞬間、俺は思いっきり叫んでしまった。

ビクッと肩を震わした妖夢、俺の頭に拳骨を打ちこんだ隔、悶えベッドの上で跳ねている俺。

 

一瞬で混乱の渦に陥った病室の騒ぎは、そのご数分間続いた。

 

 

 

 

「・・・成程、妖夢は少し足首を挫いて病院に来てて、そこで隔と会った訳か。」

「はい、最初見たときはビックリしました。まさかこんなに私に似ている人がいるとは。」

「そうだね、私もビックリしたよ。でも、妖夢ちゃんの方が可愛いよ!」

「いやいや!可愛くないですって!」

「妖夢は可愛いと思うよ?」

 

「「真(さん)は黙ってて(下さい)!!」」

 

「ええ・・・」

 

妖夢の事情を聴き、一先ず俺は納得する。

そして、もう一つの重大な疑問を口にした。

 

「・・・で、何で俺の護衛というか見張り役を引き受けたの?」

「久しぶりに真さんに会えて嬉しいですし、真さんと一緒に居ると何か落ち着くので。後色々恩返してないので。」

 

「お、おう。そっか・・・いや、見張り何て要らないよ。」

 

「ダメです。真さんの大怪我の頻度は師匠として見逃せませんから」

「えー・・・」

 

俺はため息を付き、もう逃げられない事を悟る。

 

・・・しかし、本当の爆弾発言はここからだった。

 

 

 

 

「あ、真さんの住む場所はレミリアさんに命令されて、白玉楼になりましたから♪」

 

「・・・・ふえ?」

 

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