紅美鈴には秘密がある   作:テッソルムリア

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筆が乗るときは乗るもんですね





「制服姿のバニーガール(捕獲)」

―――迷いの竹林―――

 

 

side メアリー

 

 

ゆかりんの作ったスキマを通り抜けると、そこには竹林が広がっていました。

無事着いたみたいですね。

 

 

ゆかりんとパチュリーはちょっと離れたところでまだギャーギャー言ってますね。

(主にパチュリーが、ですけど)

 

 

さて、迷いの竹林に来たとすれば行くところは限られます。

やはり永遠亭でしょうね。

藤原妹紅の所、という線もないわけではありませんが、そこには彼女一人しかいませんしね。

 

 

永遠亭ならば有力者が何人もいます。

パワーバランスという意味で考えるなら、こっちの方が適切ですね。

 

 

 

 

 

 

 

そろそろ未だにわちゃわちゃしてる二人組に介入しましょうか。

早く帰りたいですし。

 

 

「二人共、そのあたりにしておきなさい」

私がそう言うと、ムスッとした顔をしながらもパチュリーは騒ぐのを止めました。

 

 

「あら?諦めたの?」

「……これ以上は不毛だし時間のムダよ。どうせ変えさせてくれないんでしょう?」

「よくわかってるじゃない♪」

「……だからサッサと終わらせるわよ」

 

 

相変わらず調子のいいゆかりんと、諦観混じりのパチュリー。

でもなんかパチュリーは『後で覚えてろ』的な視線送ってますけど(冷や汗)

 

 

まぁ先に進めるなら私は構いませんし。

パッチェさんの可愛い姿も見続けられて役得ですし。

 

 

そんなどうでもいいことを考えていると、ゆかりんが何かに気付いたようです。

 

 

「誰か居るわね」

そんな呟きにパッチェさんはいち早く反応。

表情を引き締めて身構えます。

でもやっぱり締まらない。魔法少女だもの。

 

 

「……あれは……妖怪兎?」

「鈴仙ちゃんね。ちょうど良かったわ。彼女に案内してもらいましょう」

そう言って近づいていくゆかりん。

私達もその後を追います。

 

 

 

 

 

 

 

「あら、兎さん。こんばんわ」

そう鈴仙に話しかけたゆかりんの後ろに付く私とパチュリー。

どうでもいいけどこの配置だとゆかりんが悪の女幹部で、私とパッチェさんが下っ端みたいじゃない?

あながち間違ってないかもしれませんけど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side 鈴仙

 

 

 

 

マズイ。

それに尽きる。

 

 

今、私の目の前には件のメアリー・スカーレット。

そして八雲紫とパチュリー・ノーレッジがいた。

 

 

先頭に立つのは八雲紫。

だが、その背後からじっとこちらを見つめてくる視線。

それに思わず後ずさりをしそうになった。

 

 

この三者と一人で対峙してどうにかなるとは思わない。

が、まともに話を聞いた所で碌なことにならないのは容易に想像できる。

 

 

八雲紫がいる時点であまり関わりあいになりたくない。

それに加え、あのメアリー・スカーレットまでいるのだ。

迂闊に接触したくなかった。

 

 

 

ならばすることは一つ。

三十六計逃げるに如かず。

能力を使って永遠亭まで撤退する。

 

 

……この三人じゃ長くは保たないでしょうけど……

時間が稼げればそれで十分……!

 

 

話しかけてきた後の一瞬の隙。

そこを突いて私は狂気の瞳を発動する。

 

 

……よしっ、掛かった!

これでしばらく私のことは認識出来ない筈。

今のうちに逃げ―――

 

 

!?

 

 

どうして!?

何でメアリー・スカーレットだけ狂気を操れないの!?

 

 

他の二人とは対照的に、彼女だけは冷静に私を見つめ続けていた。

そのことに衝撃を受けた私は、思わず硬直してしまった。

 

 

私が身動きを取れずにいるうちに、八雲紫とパチュリー・ノーレッジも復活する。

 

 

パチュリー・ノーレッジは鋭い目線を。

八雲紫はとても()()笑顔を向けてきた。

 

 

 

 

 

そして……

彼女は。

メアリー・スカーレットは

変わらず冷静な視線を私に向け続けていた―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side メアリー

 

 

 

何か鈴仙がとっても恐い顔で睨みつけてきたので、こっちも真面目な顔をしていたらアタフタし始めたでござるの巻。

あれかな?にらめっこ的な。

私の真面目顔が勝ったんでしょうねおそらく。

 

 

そんな下らないことを考えているとゆかりんが更に前に出ました。

 

 

「……兎さん。ちょっと聞きたいことがあるのだけれども、いいかしら?」

あーあー駄目だよゆかりん。

笑顔だけどそれ怖すぎですよ。

ほら、鈴仙も顔面蒼白になっちゃってるじゃないですか。

仕方ないので私が取りなしましょう。

 

 

 

 

 

「待って。紫」

そう言うとこちらに向く視線が三つ。

 

 

それを尻目にゆかりんより前にでて、優しく鈴仙に語りかける。

 

 

「驚かせてしまってごめんなさいね。私たちは永遠亭に用事があったの。それでここまで来たらちょうど貴女の姿が見えたものだから声を掛けさせてもらったの。こんな夜分に申し訳ないのだけれど、案内してもらうことは出来るかしら?」

 

 

あくまで優しく、しかし一息にそこまで言い切る。

最後にニコッと笑顔を浮かべることも忘れない。

 

 

鈴仙は私の言葉にコクコクと頷くばかりだ。

 

 

ほらーゆかりんが怖がらせるから、すっかり警戒しちゃってるじゃないですか。

 

 

そんな思いを込めて、後ろに視線をやると、

ゆかりんは満足気に、パッチェさんは若干呆れたようにこちらを見つめていました。

 

 

ゆかりん反省してないね?まったく……

まぁ案内はしてくれるようなので良いですかね。

早く永遠亭に行きましょうか。

 

 

 

そうして私たちは、一人増えた仲間とともに永遠亭を目指して歩き始めた

 

 

 

 

 

 




はい、というわけで次の犠牲者は鈴仙さんです。


何か最近は結構変わってきたらしい鈴仙さんですが、作者がそこまで把握しきれてないので………こういう感じにしました。
紺珠伝?知らない子ですね……


もうちょっと真面目に話すと、月の方々出しちゃうと永遠亭編が崩壊するので。
なので純狐さんやサグメさんはまだ出てないってことで。


そもそもキャラ崩壊激しい、って言われると何も言えないんですけれども。
まぁ取れそうなところは原作設定を。
取れなさそうなところは独自設定で。


といったようなフワッとした感じでやって行きたいと思います。





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