紅美鈴には秘密がある   作:テッソルムリア

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「来たるべき日のために」

―――妖怪の山 守矢神社―――

 

 

side メアリー

 

 

「………」

「………」

「「「………………」」」

 

 

こんにちは。メアリーです。

 

 

突然ですが、今すごく修羅場ってます。

いや、主に緑の巫女さんが殺気立ってるんですけどね。

何故こうなったかと言うとですね。

 

 

 

 

ブン屋をお仲間に加えてから実に平和的に山を登ってきたんです。

途中、他の天狗も見かけましたが特に何も言われませんでした。

むしろ見かけたらスグにどこか行っちゃいましたね。

これも文のおかげ……いや、ゆかりんの威光でしょうか。

まぁ通れたんで何でもいいです。

 

 

問題はその後で……察しはつくと思いますけど。

えぇ、緑の巫女さんに出会ったわけです。

 

 

いや彼女がなかなかどうして、人の話を聞かない子だったもんで。

こっちの面子を見ただけで何やら奮起したようでした。

むしろこの面子に向かってくるのが凄いです。

 

 

それで適当に相手してたんですけど……

なんやかんやありまして―――文には人身御供………いや、肉壁…………えー尊い犠牲になって貰いました。

紅(に染まった)ブン屋さんありがとう(棒読み)

スキマで永琳の所に送っておきました。

 

 

そこからはゆかりんお得意の胡散臭い笑顔で有耶無耶にする技能と

幽々子のコンビネーションが光り、何とか緑の巫女さんを連行……もとい説得することが出来ました。

 

 

で。

 

 

境内で洩矢諏訪子に出会い、当然の如く警戒される。

が、例の二人の手腕によってなし崩し的に神社に突入しました。

もう全部あの二人だけで良いんじゃないですかね。

若干、東風谷早苗が人質っぽくなってしまいましたが多分大丈夫でしょう。

 

 

そして神社の中で八坂神奈子と遭遇し、ようやくお互いスリーマンセルで対面しているわけです。まる。

 

 

 

 

「―――用件を聞こうか」

 

 

あ、いま威厳ある声で沈黙を破ったのが山坂と湖の権化、八坂神奈子です。

あくまで洩矢諏訪子と東風谷早苗は側に控えることに留めるつもりでしょうか。

こっちも用があるのは八坂神奈子ですし、好都合ですけどね。

というより誰が答えれば良いんでしょう?

私ですかね?それともゆかりんが言ってくれるんでしょうか。

 

 

「まあまあ、そんなに急がなくてもいいじゃない」

「このお茶菓子美味しいわね~おかわりが欲しいわ~」

 

 

ゆかりんと幽々子が答えてくれましたね。いや、答えてないですけど。

 

 

「いいから早くしろ。こちらが穏便に話を聞いている内にな」

「あら?貴女に私たちをどうこう出来るほどの力があるのかしら?」

 

 

表情を崩さない八坂神奈子と胡散臭いニヤニヤ笑いのゆかりん。

何かどんどん険悪になっていっている気がしますよー……

 

 

 

 

「ね~そこの………えーと、おじやさんだったかしら?」

「東風谷です!東風谷早苗です!」

「あ~そんな名前だったわね~。ま、何でもいいわ~」

「よくありません!」

「お茶菓子のおかわり持ってきてくれない~?」

「何で私が………」

「え?おじやさんってここの家政婦さんじゃないの~?」

「東風谷です!………違いますよ。私は風祝。守矢神社の風祝です」

「へーそうなのね。あれ?巫女じゃないの?」

「厳密には巫女と風祝は違うのですが………」

「まぁどっちにしろ神の小間使いみたいなものよね」

「違います!!!」

 

 

………幽々子は何やってるんでしょう。

八坂神奈子そっちのけで東風谷早苗に絡んでますが。

おかわりが欲しいだけな気もしますけどね………

あ、結局幽々子の相手をするのに疲れたのか、東風谷早苗がお茶菓子を取りに出て行きました。

 

 

 

 

―――その瞬間、空気が一変しました。

あれほど言い合いを続けていた八坂神奈子は姿勢を正し

ゆかりんは口元で開いていた扇子を閉じました。

………おっと、これは

 

 

「全く……下らん茶番に付き合わせるな」

「あらごめんなさい。でも必要なことでしょう?」

「でなければ最初から乗らん」

「ま、あの子に聞かせるわけにはいかないものね」

 

 

 

――――も、もちろん分かってましたよ?

だから余計なこと言わなかったんですしねいやー空気の読める女は大変ですねー(超早口)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「話を始める前に一つだけ確認させて頂戴ね。貴女たち―――守矢神社としては、私たちの行動をどのように把握しているのかしら?」

「―――何やら幻想郷でも力を持つ者共を集めて廻っている、といった認識だ」

「なるほど。それなら私たちが来た理由も分かってるわよね」

「………私も仲間に勧誘しに来たか」

「その通り」

 

 

そこで一旦会話が途切れ、沈黙が場を支配する。

はたして、先に口を開いたのは八坂神奈子だった。

 

 

 

「―――何故?」

 

 

 

それは当然の疑問。

何ゆえそんなことを―――力を持つものを集める必要があるのか。

パワーバランスとは、力が上手く分散しているからこそ、その均衡を保っていられるのだ。

それを一箇所にまとめてしまえば、それだけで破滅を招きかねない。

 

 

 

 

 

だが―――それが解らないほど、冥界の管理者も月の頭脳も、妖怪の賢者も馬鹿ではない。

当然の疑問が湧いてくるそこには、当然の理由もあるのだ。

 

 

「………最初は信じられないかもしれないけど、最後までちゃんと話を聞いて頂戴」

 

 

先ほどとは打って変わって、真剣な面持ちで話す妖怪の賢者。

八坂神奈子の雰囲気もまるで別人のよう。

 

 

そうして場に、張りつめた糸のような緊張感が漂い始めた時、彼女は口を開いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「このままだと幻想郷は崩壊するわ。たった一人の妖怪によって」

 

 

 

 

 

 

 




「何故、この作品の射命丸文は毎回酷い目に遭うのか?」


今回はおそらく本編では話す機会が無いであろうこの題材を、後書きで解説?したいと思います。
まぁ理由が裏設定的なものなので、本編で機会がないのは当たり前ですかね。


あ、ちなみに文さんが嫌いだとかそういったものじゃないです。
文さんのキャラソートは4位ですし(誰得情報)


簡単に言ってしまうと、立ち位置的な問題ですね。
この作品のブン屋はそこそこ頭が良い、という裏設定があります。
原作でもそんな感じはありますけれども。
少なくとも、あの従者ーズよりは良いです。


しかしそこで問題が。
そこそこ頭の良い文さんが、ゆかりんとメアリーの勧誘の場に最初から最後までいると
「勘のいいガキは嫌いだよ」展開になりかねません。


よって早急にご退場してもらうためにゆかりんの力技が使用されています。
ですが、文さんもただで転ぶ妖怪ではないでしょう。
その描写はもしかしたら、今後あるかもしれません(ない可能性も高いですが)


といった感じの理由となっています。




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