機能に引き続き投稿です。
今回の話は、かなり短いです。シリアスに行こうかと思っていたんですが、どうにもシリアス書くの苦手で……こんな感じになってしまいました。
黒猫団好きな方ホントにすみません。たぶんこの辺りが私の限界だと思われます。
あっさりしすぎていますが……そのあたりをご了承していただければ幸いです。
ではどうぞ
デスゲーム開始からおよそ五か月程度たった頃、俺たちはいったんパーティを分けて経験値稼ぎをしていた。その理由としては、攻略のスピードが第一層を攻略するときに比べて格段に上がったことがあげられる。
第一層攻略におよそ1か月かかったにもかかわらず、その10日後には第二層攻略という具合に攻略スピードは格段に上がっている。その後も次々とクリアされ続け、現在の最前線は28。それにしても驚いたことに、葉山率いるあの上位カーストの連中が前線に参加してきたことは驚いた。一色、ここではイロハだがあいつも来ていたとは……。確かに教室で買ったとかなんとかだべってたのは知ってたけども。
それにいしても、一しk……イロハのやつ、ちゃっかりフレンド登録させやがって……。
まぁそれはさておき、βの俺とキリトはしっかりとした基礎とでもいいのかレベルを上げまくることで死ぬ可能性を少しでも減らすためにソロプレイで経験値をかき集めようと持ったのだが、一応念のためということで二人、あるいは三人組でプレイに興じるというおことになり、女性陣が実力の確かめがてら挑んでいったので俺とキリトもそれに負けてられないとばかりに勇んで出発した。
元来、ソロプレイというのは危険度に見合うだけの経験値とアイテムを手に入れることが可能だ、何せ人数が少なければ経験値も素材もアイテムも一度に大量に手に入るのだから。ただし、それはもちろんレベルと情報そして実力が伴ってこそではあるのだが、俺とキリトが指導した以上その点に関しての問題は俺たちには必要ない。そんなわけでしばらく前線で経験値集めに没頭していたのだが―――そんな中、俺とキリトは素材集めに下層に降りてきてその時、そこで一つのギルドと出会った……。
そのギルドの名前は――【月夜の黒猫団】
この日、俺はキリトと一緒に下層に降りてきており二人で素材なんかをそろえていたりした。その時、たまたま近くにいたパーティーがなんだかピンチっぽかったので助けに入り、手助けをしたところ……何故か歓迎会というかお礼がてらということで、食事をごちそうになってしなっていた。おかしい、どうしてこうなった?俺は施しは受けないというポリシーだったハズだが……。いや、養ってはもらいたいんだけどね?
「では、我らが恩人、キリトさんとハチヤさんに乾杯!」
かんぱーい!とそのパーティーのメンバたちが言うのでそれにつられてハチヤとキリトもつい、「か、乾杯」と言ってしまう。
そんな感じにギクシャクしたままに始まったのだが(主にハチとキリトの一方的な気まずさ)……しかし、とっつきにくかったのは最初だけで、キリトとハチヤは徐々にこの空間になじんでいき、会話も弾み始める。
そしてしばらく会話が続いた後の事、このギルドのリーダーらしいケイタが一人の少女を紹介する。先ほどからの話を聞く限りではこのギルドのメンバーは同じ高校のパソコン研究会のメンバーとのことなので、年はハチヤと大して変わらない、キリトより一つか二つ上かというところだが、小柄なせいか幼い印象が強い気もする。
「こいつサチっていうんだけど、うちのギルド前に出られるのが一人しかいなくてさ。こいつを片手剣使いに鍛えたいんだけど、よかったら二人にコーチをお願いしたいんだ。それで、どうかな……お願いできますか」
ハチヤは思った何というか正直この子が戦えるように鍛えるべきかどうかということを。人にはなんでも向き不向きというものがあるといつも思ってるハチヤだが、今日助太刀に入ったときもハチヤはこの子がMobにおおびえていたのを目撃している。
「……無理にスタイルを変えるよりも、地道にレベルを上げることを俺は進めたいと思うんだが」
ハチヤのセリフに「確かにそれができれば一番かもですね」とケイタはたはは頭をかく。
「それに今のうちに一つ忠告しておきたいんだが、俺βテスターだぞ?割と評判悪いし……そんな奴に――」
俺の突然の告白に皆戸惑う。しかし、ここでハチヤは別にののしられようが何されようが構わないと思った。仮に追い出されるとするならこの辺の階層でしっかりとレベル上げをしてからゆっくりと上がってくればいいことを説明して、ついでにこの辺のじょうほうをいくつか残しておけばさすがに馬鹿の一つ覚えの特攻や犠牲者の防止にもつながるだろう。と考えていたのだが――――――
――――どうにも連中の反応は、彼の思惑とは真反対だった。
「βで名前がハチヤ……ってことは……もしかして、あの《ビーター》のハチさん?」
「え?あ、あぁそうだけど……?」
その瞬間、ハチヤは周りの反応が自分の予想とはまるっきり異なるものだということを今更認識した。
「すげぇー!本物だ!!」
「この人があの第一層のボスで解放軍のリーダー救って、そのあとのボス戦でも大活躍してるっていうあの人か!!」
「言いがかりとか汚名に真っ向から立ち向かっていろいろなプレイヤー助けて、情報屋にも積極的に情報を提供して下層のプレイヤーにも配慮してるっていう例のヒーローかよ!!」
「おまけに早くて、強い。風か影のごとくやられそうになってる仲間の前に駆けつけるっていう!!」
あまりの熱狂ぶりにハチヤはタジタジになりながら、いまだ熱狂中の黒猫団の連中に口を挟む。
「……な、なんだよその尾ひれどころか背びれ・胸びれまでついてそうな根拠不明且つ過大評価されまくりな根も葉もない噂は…………!?」
「アレ?ハチ知らなかったのか?今お前の事みんな噂してるのにさ。なんだかんだ言いつつも優しく強い剣士がいるって、そしてハチがビーターなの隠さないであちこちでいろいろやってるから……今『アインクラッド』でハチの名前、もう相当に有名だぞ?」
陰の功労者とか影の支配者とかって呼ばれてるらしいけど………知らなかったのか?と真顔で首をかしげて聞いてくるキリトに、ハチヤはなにやら非常に恥ずかしくなってきた。なんていうか、未だに孤高気取って悪評?そんなもん流れまくっとけの調で動いていたので、こんなことになってるなんて……ぶっちゃけ知んかった……。
何ていうか取り敢えず恥ずかしすぎたハチは、とにかく話題を変更しようと咳ばらいをすると話を戻そうとするのだが……。
「と、とにかく!まずは基礎を固めること!レベルをもっと地道でもいいから上げてからにしろ。俺はβの時そうやって一番上まで行った、情報をいくつか残していくからわからないことあったら、メッセ飛ばしてくれれば多少は教えてやらんこともない―――」
そんな感じで恥ずかしさからの逃走を図ったのだったが――――
「では、よろしくお願いしますね先生!!」
――――なんでこうなったんだっけ?
結果だけ言えば、なぜか月夜の黒猫団のコーチを引き受けてしまい、現在狩場にてフォローしながらレベル上げを手伝っている。
「そうだ、俺たちに頼るんじゃなくより自分たちの力と敵のパターンを知っていけ!」
「「「ハイ!」」」
それにしても意外と根性のある連中だ。うちの部長殿が見たらうずうずしそうだな、あいつ意外とこういうの好きだし。
そんなわけで1か月ほどコーチをしていたが、ユイハ達からのメッセを受けとったのでそろそろパーティを再結成せねばなと思いそれを告げ、最後に彼らのギルドホームを買うという最終目的の資金稼ぎの手伝いとして彼らのレベルの許容範囲ギリギリの二十四層の迷宮区に足を運んだのだ。
それにしてもはしゃぎすぎな気がするのだが……。
連中をたしなめつつ、攻略を進めていく。
そうしてそうこうしている内に、だいぶ奥の方まで進んできた。
――そんな時だ、妙な部屋を発見したのは………トレジャーボックスがある隠し部屋。
「お!お宝発見!!」
「おい、あんまり不用意に入るな。万が一罠だったらどうすんだ?」
「でも確認くらいはしないと、ね!」
そういってダッカ―が宝箱を開けて中を見るが……。
「アレ?空っぽ?」
「ちくしょ~誰かが先に開けやがったんだな!」
あ~あ と落ち込む一同だがハチヤは全員に早く部屋を出るように促す。
「さて、中身確認したんだから早く出ろ。もしここの部屋にあるかもしれないトラップとかが発動したらどうすんだ?」
「へ~い」
すると、その時だ。部屋の入り口が閉ざされ……『始まりの街』での警告の時のような、赤い警告の表示が出てき宇と思うと……。トラップ発動を告げる、アラームトラップが彼らが罠にはまったことをけたたましく告げた。
「こいつはやばいな……。全員転移結晶を使え!早くしろ!」
「お、おう……。転移『タフト』!」
しかし、結晶が《発動しない》……ここは―――《結晶無効化空間》だったのだ。それを理解したわけではないが、結晶がつかえないこと焦った黒猫団のメンバーたちはパニックに陥る。だが、ハチヤはそんなメンバーたちを一括して剣を構える。
「パ二くってんじゃねえ!!今一番大事なのは冷静になることだ、死なないためには全力を尽くせ。少しでも生き残るために、全力で生の方向に意識を切り替えろ!!」
ハチヤはメンバーをキリトと自分でカバーするように陣形を組み、敵の出現に備えた。そしてやがて発生してきた敵にキリトと自分で確実にダメージを与え倒していく。ほかのメンバーもそれを見てだんだんと冷静になり、奮闘し始めた。
だが、決して無茶はしないようにしながら。こうして一時間もたったころ、モンスターのリポップは止まりメンバーは全員急いで部屋の外に出ると、転移結晶で園内に帰った。
そしてその日の夜プレイヤーホームにてハチヤは最後の教訓をメンバーに語った。
「今日の事でも分かっただろうが、油断やパニックになるっていうのは非常に命取りになる。だから常に冷静になろうとする志向を忘れるなよ、あとなるべくトラップを警戒して少人数での攻略の時は特に気をつけるように。短い間だったけど、これで俺たちのコーチは終わりだ。これからはお前たち自身の手で駆けあがってこい。じゃねえとホントに死にかねないからな……」
「「「「ありがとうございました!」」」」」
こうしてハチヤ達は本日のトラップの報酬の半分をギルドに寄付してギルドを去ることになった。
その帰り道のこと。キリトが少し不安そうな面持ちでハチヤにつぶやいた。
「あいつら、大丈夫かな……」
まぁキリトが心配するのは無理もない。今日の出来事、あっさり終わったように思えるが俺とキリトそしてギルドメンバーが束になって、ギリギリ抜けられたあんなトラップゾーンが今後も腐るほど出てくるのだとしたら……。と考えると、ギルドの連中を置いてけぼりにしてしまったような気分になる。キリトは、クラインのときことも未だに引きずっているようで今回の件もどこか引っかかっているようだ。
「……ま、一度痛い目見たんだ。そう簡単に危険は冒さないだろ………。まぁ――――そのうちまた……、様子でも見いってやろう」
「………そうだな!」
こうしてハチヤとキリトの二人のコンビは再び仲間たちと合流し、この城を抜け出すために最前線へと戻っていった。
そしてこの後……。この二人の指導を受けた、彼らが攻略組を目指し奮闘していくのはまた……別のお話し―――――
黒猫団好きな方々申し訳ございません。
相当にあっさりさせすぎてしまいました。
シリアスに行こうかとも思ったのですが……結局こんな感じにしてしまいました。
シリアス期待していた方、面白くなくてすみません。