どうやら俺の決闘学園生活に波乱は付きものらしい 作:ikesan
遊戯王のSSを読むのが好きだった私ですが、最近それに触発され自分でも執筆してみたくなり投稿を決意しました!
何分小説を書くのは初めてなので至らないことだらけだとは思いますが、よろしければお付き合いください。
―俺は決闘が好きだ-
昔から何の才能にも恵まれず、ただ飄々とした毎日を送っていた俺だったが、ある日唯一俺を熱くさせるモノに出会ってしまった。
それが決闘だった。
休日にふと点けたテレビにはプロリーグの決勝戦とおぼしき決闘が放映されており、当時の俺はルールさえ分からなかったものの、多種多様なモンスターの攻防、一枚のカードで大きく覆される戦局にあっという間に魅了されていった。
それからは早かった。
まずは決闘のルール、基本戦術を徹底的に頭に叩き込み、少ない小遣いでカードを集めなんとか自分なりのデッキを作成した。普段は物覚えの悪い俺だったが、好きなことに対しては別物らしく、2ヶ月足らずで周囲の決闘者(と言っても4,5人の決闘経験者の友達をだが)を圧倒する実力を身につけていた。
そんな昨今、俺は友達からデュエル・アカデミア(以下DA)について耳にした。
なんでも決闘者を育てる英才教育機関らしく、卒業生として数多のプロデュエリストを輩出しており、しかもそのオーナーは、あの伝説の決闘者である海馬瀬人なのだという。
それを聞いた俺はすぐさま入学志望書を提出しにかかった。
そして今まさに、そのDAの筆記試験の真っ最中な訳なのだが、、、
『なんんんんじゃこの問題はぁぁぁ!?』
俺、池上 孝雅は心の中で絶叫した。
問題冊子をめくり一問目の問題にとりかかろうとする、この時誰しもがこう思うはずである。
『流石に一問目は基礎知識を問う簡易な内容だろう!』
だが、その考えは大きく覆されることとなる。
【問一】・次の①~⑤の通常モンスターのフレーバーテキストを一字一句正確に記入せよ。
①.青眼の白龍 ②.ブラック・マジシャン ③.真紅眼の黒竜
④.ブラッド・ヴォルス ⑤.エルフの剣士
『知るかぁぁぁ‼ いちいち見てないわそんなとこ‼ しかも一字一句正確にとか慈悲なさすぎないか!?』
第一こんな問題解ける奴いるのかよ...とカンニングを疑われない程度に俺は周囲を見渡してみる。
すると、何やら不穏な音が聞こえてきた。
カリカリカリ…カリカリカリ…
『コイツら…解いてやがるッ…‼』
完全に予想GUYだった。ここまで踏み込んだ知識が要求されることも、入学志願者のレベルがこんなにも高いことも俺の想定の遥か上をいっていた。
だが、少なからず俺と同じ境遇の奴もいるらしい。
俺の3つ程前に座っている、茶髪の奴と、その隣に座っている水色の髪の奴は明らかに手が動いていない。
俺は少し安堵しつつ、残りの問題を解き始めた。
☆
「解答やめ! 受験生は速やかに筆記用具を置いてください。」
試験官の声が会場に響き、試験の終了を知らせた。
「おわったぁぁぁ」
思わず情けない溜息交じりの声を出してしまう、それほどこの筆記試験は長く難しいものであった。
残りの問題は一問目のようなひねくれた問題も所々に見られたものの、基礎的な問題やカードの効果処理等のルールに関する問題はやはり多く出題され、俺はそこを得点源にしなんとか乗り切った感じだった。
「試験結果は後日郵送にて発表になります。合格者は引き続き実技試験を行いますので所定の日時に海馬ランドに集合してください。それでは解散とします。お疲れ様でした。」
「さて、帰るか。」と、俺は荷物をまとめ会場を出る準備を完了させ、疲れ腰で帰路についた。_____
二週間後、玄関のチャイムが鳴り、試験結果が封入された封筒が俺のもとに届けられた。
期待と不安を胸に開封すると、そこには【合格】の二文字が刻まれていた。
「よっしゃぁぁ!!...ん?」
俺は大いに喜んだが、その二文字の少し下に書いてあった数字が目に入った。
「109...?なんだこれ...?点数か?」
確かテストは100点満点だったはず...
だが、文を読み進めると疑問は解決した。
「あぁ~、実技試験の受験番号か」
そこには数字の説明と、試験会場、試験日時が記載されていた。
「試験は一週間後か...割と早いな...」
疑問も解決し興奮もある程度落ち着いた俺は、とりあえず決闘者仲間の友達に合格を報告し、残りの時間は来るべき実技試験に向けてデッキの最終調整に入るのだった...
☆
実技試験当日、俺は焦っていた。
理由は単純、俺が乗っていた電車が人身事故で大幅に遅れ、試験開始時刻にギリギリ間に合うか否かの瀬戸際に立たされていたからだった。
「やばいやばい!受付終了まであと10分しかねぇ‼」
俺は猛スピードで改札を抜け、会場である海馬ランドに向けて全速力で疾走しようとした。
その刹那_________
❝ドカッ❞
鈍い音が響き渡った。
どうやら誰かと衝突してしまったらしい。
「すまない!怪我はないk...ん!?えっ...?」
衝突相手は...あの茶髪だった。
なんというドラマチックな展開。まあ、俺が一方的に面識してるだけだが。
「ああ、俺は平気さ!アンタこそ大丈夫か?」
茶髪が元気よく応答する。なんというか、見たまんまの奴だな。
「こっちも平気さ。それより急ごうぜ!お前もDAの実技試験に行くんだろ?」
「おっと!そうだったぜ!...ん?なんで俺がDAの試験受けに来たこと知ってんだ!?」
「ん、ああ、筆記試験で見かけたんだよ。お前色々と目立ってたからなあ。」
「そっかぁ、やっぱ未来の決闘王はどこいても目立っちまうんだなぁ///」
...ゴメン、何言ってるか全然分からん...
なんの屈託もない笑顔を俺に向ける茶髪。
そんな奴に呆れながら、俺たちは海馬ランドに急ぐのだった。
____海馬ランド_____
「えー、それでは只今を持ちまして、DA実技試験の受付を締め切らせていただきm...」
「「ちょっと待ったぁぁぁ!!!!!」」
丁度受付を締め切ろうとするカウンターに、俺と茶髪の集いし叫び(笑)がこだまする。
「...受験生の方ですか?」
若干の呆気にとられつつも、受付嬢は冷静な対応をする。
「そうです!!ちょっと乗っていた電車が事故のせいで遅れてしまって...
どうにか受験を許可頂けないでしょうか?お願いします!」
「頼むぜお姉さん!ギリギリセーフだろ?なぁ!?」
俺と茶髪は必死に懇願する。
ていうか茶髪オイ、敬語使えよ。
「そういうことでしたか。予期せぬ交通機関の乱れによる遅刻はやむなしとされているので大丈夫ですよ。安心してください。」
「「はぁ~、よかったぁ」」
俺たちは二人揃って安堵する。
どうやら試験は無事受けられそうだ。
「ふふ。では、お二人とも受験番号とお名前を教えていただけますか?」
「受験番号109番、池上 孝雅です。」
「受験番号110番!遊城 十代だ!」
そういやコイツの名前聞いてなかったな。十代っていうのか。
「おっ、お前の名前孝雅っていうのか!よろしくな!」
「おう、よろしくな!十代!」
俺たちは改めて挨拶を交わす。
なんか、コイツとは長い付き合いになりそうな気がするな...。
「あっ...受験番号109番の池上さんと...110番の遊城さんです...ね...
確認が出来ましたので...この番号札をもってあちらの通路に沿って会場にお進みください...その...ご検討をお祈りいたします...」
俺と十代とは対照的に、受付嬢の様子が急におかしくなる。
どうしたというのだろうか。
俺はそんな彼女に疑問を抱きつつも、番号札を受け取り十代とともに会場へと向かった。
「...あの子たち...大丈夫かしら...」
☆
「いきます!レッグルでダイレクトアタック!!」
「トラップ発動!炸裂装甲!」
会場入りすると、既に受験生によるデュエルが行われていた。
「えーっと、俺たちのブースはどこだ?」
俺たちはフィールド付近に立てられた案内板を見る。
これを見る限り、どうやらデュエルフィールドは受験番号によって区切られているらしい。
「えーと、109番109番...は!?ちょっと待て、見てみろ十代!」
そこには、俺たちの目を疑うような内容が書かれていた。
--------------DA実技試験フィールド表-----------
フィールドA 受験番号1~18
フィールドB 受験番号19~36
フィールドC 受験番号37~54
フィールドD 受験番号55~72
フィールドE 受験番号73~90
フィールドF 受験番号91~108
・
・
・
フィールドG 受験番号109,110
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「どういうことだ!?俺と孝雅だけフィールドG!?」
「ああ、明らかに区切り方がおかしい」
「それはこういうことデス~ノ!!!」
俺と十代が困惑していると、背後からなんというか、一度聴いたら二度と忘れないような個性的な口調をもつ声が聴こえてきた。
振り返ると、そこには、その個性的な口調にも納得がいくような、イタリア系の顔立ちをした教師とおぼしき男が立っていた。
「失礼ですが、あなたは?」
「ワタクシ~は、このDAの実技担当最高責任者、"クロノス・デ・メディチ"ナノ~ネ!
そしィて、今からアナタたちドロップアウトボーイズのォ、実技試験を担当いたしまス~ノ!!!」
え?は?ちょっと待て... なんで俺らだけ個別なんだ???
んでドロップアウトボーイズ!?なんで出会い頭に人を罵倒してんだこの人...
「そのマヌケな表情...状況が理解できていないのデス~カ?
よろしい。説明しまショウ。
アナタたちの受験番号は109番と110番、ツマ~リ、筆記試験での成績がビリとビリ2ということをを意味します~ノ!!!そして我がDAの実技試験で~ハ、その受験生の実技をワタクシ、クロノス・デ・メディチが行う規定になっていまス~ノ!ご理解しましたカ~?」
嘘...受験番号って筆記試験の順位だったのかよ...
って、問題はそこじゃねぇ!
つまり、俺たちはこれから学園で一番強い教師と決闘するってことか...!?
「では早速ゥ、デュエルフィールドに向かいます~ニョ!」
俺たちはクロノスに導かれ、デュエルフィールドGへと向かう。
「おい十代、大丈夫か?」
さっきから口数が少ない。流石のコイツも動揺しt...ん!?
「フフフフ!アハハハハ!」
「おい、どうした。気でも狂ったか?」
「いいや!だって入学試験でしょっぱなから学園で一番強い先生と戦えるんだぜ!?ワクワクしねぇか!?」
....はぁ!?
どこまでポジティブなの?この人。その素敵な考え方ができる脳味噌俺にもくれよ。。
「着きました~ノ!最初の相手はシニョール池上ナノ~ネ!壇上に上がりなサ~イ。」
そうこうしている間にフィールドに着いた。
そしてすぐさま俺の出番のようだ。はぁ。
「孝雅ァ~!頑張れよ~!」
十代の声援が響く。
おう、と振り向こうとすると同時に、かなり大勢のギャラリーが観客席を埋め尽くしていつのが目に入る。やはりDAの実技担当最高責任者の決闘は見物なのだろう。
「それではいきます~ニョ!」
「...はい。」
-----------決闘!!----------
俺の絶望的な実技試験が幕を開けた。
to be continued...
お読みいただきありがとうございます。
リアル多忙なので更新は不定期になりますが、引き続きお読みいただいてくだされば幸いです。
また、感想、ご意見等もよかったら是非お願いいたします。