どうやら俺の決闘学園生活に波乱は付きものらしい 作:ikesan
クロノスVS十代戦を書くにあたり原作の1,2話を観直してみたのですが、
クロノスの手札にエメス・ザ・インフィニティという超マイナーカードがあったり、
十代が融合素材となるフェザーマンをわざわざ召喚したり、
フレイム・ウィングマンのレベルが8だったり、
万丈目戦では融合召喚でしか特殊召喚できないフレイム・ウィングマンを死者蘇生で呼び出そうとするなど色々とツッコミ所満載でした(笑)
❝あのクロノス先生が...負けた...!?❞
❝何かの冗談じゃないのか...?❞
ざわめきが増す場内。
「...勝った!俺が...!」
観衆はおろか、対戦相手であるクロノスでさえも完全には状況を飲み込めていない中、俺はただ一人勝利に浸っていた。
「孝雅ァ~~~!!!お前すげえよ!!マジすげえ!!!あのクロノス先生に勝つなんてよォ!!!」
訂正。俺だけじゃなかったみたいだな。
「ああ!次はお前の番だ!十代!」
俺は精一杯の冷静を取り繕い返事をする。
ホラ、なんか今まで折角クールっぽいキャラだったんだし、それ崩したくないじゃん?
「よっしゃァァ!!俺も孝雅に続くぜ!!」
「クロノス先生!次は俺の相手、お願いするぜ!」
「ありえないノーネ...このワタクシが...こんなドロップアウトボーイにィ...」
アカン。完全に放心状態に入ってる...
てか俺、結局勝っても侮辱されるんだな...
「お~い!クロノス先生!聞いてるか~?」
「うるさいノーネ!!!ワタクシは強いノーネ!!!さっさと壇上に上がりなサーイ!!!」
微妙に会話が成り立っていないクロノス。
十代も少しは人の心情を察してあげようぜ...
「おう!受験番号110番!遊城十代!よろしくな先生!」
「フン!ドロップアウトボーイの名前なン―テ!覚える気にもならないノーネ!!」
------決闘!!------
十代 LP4000 クロノス LP4000
「先攻は俺でいいんだよな?先生!」
「...さっさとカードを引くノーネ!」
「そんな怒んなって先生!すぐ俺の自慢のモンスターで魅了してやるからさ!
行くぜ!俺のターン!ドロー!」
さて。十代はどんなデッキを使うのか見物だな。
「俺は【E・HERO スパークマン】を攻撃表示で召喚だ!来てくれ!スパークマン!」
E・HERO スパークマン
光 ☆4 戦士族
ATK 1600 DEF 1400
成る程、HEROデッキか!
なんていうか...ピッタリ過ぎて笑えてくるな。。。
「どうだ先生!これが俺のHEROだ!」
「たかが低級モンスターを出しただけで調子に乗るんじゃないノーネ!
そんなペラペラコミックスのォ、HEROナン―テ、ワタクシの暗黒の中世デッキの敵ではナイーノ!!」
「だったら見せてくれよ!先生の本気!俺はカードを1枚伏せてターンエンドだ!」
「言われるまでもありまセーン!!ワタクシのターン!ドロー!」
「ワタクシは【古代の機械兵士】を召喚!さらに手札から【古代の機械戦車】を発動し装備させるノーネ!これによりィ!攻撃力600ポイントアップ!」
古代の機械兵士
地 ☆4 機械族
ATK 1300→1900 DEF 1300
「バトル!スパークマンを攻撃しまスーノ!」
戦車に乗った機械兵が、スパークマンを蹴散らす。
十代 LP4000→3700
「くっ...だがスパークマンの犠牲はシグナルとなり、他の仲間を呼び覚ますぜ!
罠発動!【ヒーローシグナル】!」
「このカードは自分のモンスターが戦闘により破壊された時、手札かデッキから☆4以下のE・HEROを特殊召喚できる!
来い!【E・HERO クレイマン】!」
E・HERO クレイマン
地 ☆4 戦士族
ATK 800 DEF 2000
「守備力2000...古代の機械兵士では倒せませンカ。
デスがそんな壁モンスターで時間稼ぎしテーモ!ワタクシのLPは削れナイーノ!」
「ワタクシはカードを1枚伏せ、ターンを終了しまスーノ!!」
違う。十代は壁モンスターとしてクレイマンを出した訳じゃない。
「行くぜ!俺のターン!ドロー!俺は【戦士の生還】を発動し、墓地よりスパークマンを手札に加える!そして手札から!」
E・HEROデッキの最大の特徴...
それは...!
「【融合】を発動!手札のスパークマンと場のクレイマンを融合するぜ!」
そう。融合こそHEROデッキの真髄だ。
一体一体のステータスは低くても、仲間の力を集約させることによって強くなる。
...って、俺が解説することじゃないか。
「現れろ!【E・HERO サンダー・ジャイアント】!!」
スパークマンとクレイマンが融合し、体中に雷を纏った巨人戦士が姿を現す。
E・HERO サンダー・ジャイアント
光 ☆6 戦士族
ATK 2400 DEF 1500
「フン。少しはやるようデスネー。」
「サンダー・ジャイアントの効果発動!手札を1枚捨てることで、このカードより元々の攻撃力が低いモンスターを一体破壊できる!」
「ナニィ~~!?」
「古代の機械兵士を破壊!ヴェイパー・スパーク!!」
サンダー・ジャイアントが放つ雷撃により、機械兵が戦車もろとも破壊される。
だがーーーーーーーーーー
「ぐあっ...」
散り際に戦車から放たれた一砲が、十代を貫いた。
「古代の機械戦車の効果!このカードが破壊された時ィ、相手に600Pのダメージを与えまスーノ!!」
十代 LP 3700→3100
「くっ...でもこれで先生の場はがら空き!サンダー・ジャイアントでダイレクトアタックだ!!」
「ヴォルテック・サンダー!!」
「甘い!ハニートーストよりも甘いノーネ!
罠発動!【攻撃の無力化】!」
十代の渾身の一撃は、時空の渦によって無力化されてしまう。
「くっそ...やっぱ強えな先生は!俺はこれでターンエンドだ!」
「実技担当最高責任者が強いのは当たり前デスーノ!!
ワタクシのターン!ドロー!」
「...フフン。ワタクシは手札より魔法カード、【デビルズ・サンクチュアリ】発動!
メタルデビルトークンを特殊召喚するーノ!!」
メタルデビルトークン
闇 ☆1 悪魔族
ATK 0 DEF 0
「さらに手札から装備魔法!【早すぎた埋葬】を発動!
800LPを払いィ、古代の機械兵士を墓地から特殊召喚ナノーネ!」
クロノス LP 4000→3200
2体の生贄が揃った...
来るのか...
「この2体を生贄にィ!【古代の機械巨人】を召喚!!」
古代の機械巨人
地 ☆8 機械族
ATK 3000 DEF 3000
再び現れる伝説の巨人。
何度見てもその姿は崇高だ。
「バトルするーノ!古代の機械巨人でサンダー・ジャイアントを攻撃!
アルティメット!パウンド!」
十代の主力HEROも伝説の一撃になすすべなく倒されてしまう。
「くっ...サンダー・ジャイアント...!」
十代 LP 3100→2500
「アナタのご自慢のペラペラヒーローも所詮はその程度デスーノ!
ワタクシはこれでターンエンド!」
「いいや、必ずそのカード、俺のHEROたちで倒してやるぜ!俺のターン!ドロー!」
クロノスはそんなこと出来るものか、と言わんばかりにフン、と鼻を鳴らす。
「...よし!俺は魔法カード、【強欲な壺】を発動しデッキから2枚ドロー!」
「続いて魔法カード、【融合回収】を発動し墓地のクレイマンと融合を手札に戻すぜ!」
「さらに魔法カード、【E-エマージェンシーコール】を発動しデッキからHEROを手札に加える!俺が加えるのは【E・HERO フェザーマン】!」
十代の手札増強ラッシュ。
これはまた新たなHEROが拝めそうだ。
「そして手札から融合発動!
手札のフェザーマンと【E・HERO バーストレディ】を融合!」
「来い!マイフェイバリットカード!【E・HERO フレイム・ウィングマン】!!」
サンダー・ジャイアントは対照的な、風と炎を纏った戦士が姿を現す。
こうしたバラエティ豊かなモンスターが飛び交うのもHEROデッキの面白みだよな。
E・HERO フレイム・ウィングマン
風 ☆6 戦士族
ATK 2100 DEF 1200
「...フン。
融合召喚したところで攻撃力2100-ノ。
ワタクシが先程なぎ倒したモンスターより低いモンスターを出しても何の意味もないノーネ!」
「慌てるなよ先生!HEROが強敵を倒すにはここは殺風景過ぎる!ちゃんと戦う舞台ってモンを用意してやらなきゃな!」
「手札よりフィールド魔法発動!【摩天楼ースカイスクレーパー】!」
周囲から高層ビルが十代とクロノスを囲むように出現し、フィールドは夜の街と化す。
そしてフレイム・ウィングマンが一際高いビルの頂点に君臨した。
...足痛そう。
「スカイスクレーパーの効果!E・HEROが攻撃する時、攻撃モンスターの攻撃力が攻撃対象モンスターよりも低い場合、ダメージ計算時のみ攻撃力を1000Pアップする!」
「マンマミーヤ!!2100+1000はァ!?!?」
「そう!3100だ!HEROは必ず勝つ!!
行くぜ!フレイム・ウィングマンで古代の機械巨人を攻撃だァ!!」
E・HERO フレイム・ウィングマン
ATK 2100→3100
「スカイスクレーパー・シュート!!」
戦士の龍腕から放たれた炎撃が伝説を焼き尽くす。
摩天楼と相まってか相当の臨場感だ。
クロノス LP 3200→3100
「あじゃじゃじゃァァ!!ワタクシの古代の機械巨人が一度ならず二度までもォォ!!」
「まだだ!フレイム・ウィングマンは戦闘で破壊したモンスターの攻撃力分のダメージを相手に与える!」
「な、ナニィ~~~!!!あらワワワワワ~!!」
クロノス LP 3100→100
伝説の亡骸となる瓦礫の山にクロノスは押し潰されてしまう。
「よっしゃ!俺はこれでターンエンドだ!」
❝おいおい、クロノスの奴また受験生に負けちまうのかよ...❞
❝それもあんな低成績な奴になんてな。❞
❝俺、先生に憧れてたのに...なんかガッカリだよ。❞
クロノスの敗北を悟ったのか、周囲から失望の野次が響く。
「嫌なノーネ...嫌なノーネ...」
「どうした?クロノス先生?」
「ワタクシがこんな低級決闘者に負けるなんてもうあってはならないノーネ!!
ワタクシは強いノーネ!!ワタクシのターン!」
「...魔法カード、【天よりの宝札】発動!
互いのプレイヤーは手札が6枚になるようにドローするーノ!」
「続いて【死者転生】発動!手札を1枚捨て、墓地の古代の機械巨人を手札に戻すノーネ!」
「そして手札より【古代の歯車】を召喚!」
古代の歯車
地 ☆2 機械族
ATK 100 DEF 800
...なんだ?クロノスは何をしようとしている...?
「さらに手札から魔法カード!【機械複製術】を古代の歯車を対象に発動するーノ!
これによりデッキよりさらに古代の歯車を特殊召喚!」
...また古代の機械巨人を召喚するつもりか...?
奴はもう召喚権を使ったが【二重召喚】を使えば可能なはず...
だが、奴のしようとしていることは俺ばかりか、会場にいる全員の想像を遥かに超えていた。
「ドロップアウトボーイ...悪く思うなナノーネ!!ワタクシはDA実技担当最高責任者として!アナタには絶対負けられないーノ!!
手札から...融合を発動!!」
...融合...だと!?
「手札の古代の機械巨人と場の2体の古代の歯車を融合!!」
「顕現しそしてワタクシの屈辱を一掃するノーネ!!
出でよ!!【古代の機械究極巨人】!!」
...現れたのは、伝説をさらに凌駕する伝説だった。
to be continued...
お読み頂き有り難うございます。
唐突ですが今話まで書いていて思ったのが
...展開遅くね?ということです。
読者様にもそのような感想をお持ちの方がいらっしゃると思いますが、
執筆初心者ということでご勘弁して頂けたら幸いです。
沢山のご意見・感想お待ちしております。