どうやら俺の決闘学園生活に波乱は付きものらしい   作:ikesan

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8話になります。
最近忙しく更新が遅れてしまいました、誠に申し訳ありません。
やるべきことが一段落したので更新できましたが、これから更に忙しくなる為ペースが一気に落ちてしまうかもしれませんがご了承頂ければ幸いです。

また今回のタイトルが無駄に重要回チックになっていますが変わらずまだ日常回です、紛らわしいですが悪しからず笑


DUEL8 降誕せし覇龍

万丈目との決闘から一夜が明け、少しばかりの睡眠を挟み俺は憂鬱な気分で目を覚ました。

 

...居づらい。ブルーに...。

まだ2日目だってのに...!

 

朝食の時間になれば食堂で嫌でも万丈目率いるプライドの塊みたいな奴等と顔を合わせる破目になる...

んでほぼ確実に絡まれる...

 

ハッキリ言おう。メチャクチャ面倒くさい。

 

...いや待てよ!

確か寮の規定には...!

 

 

「ふぅ。ここか...」

 

そう言って俺がやってきたのはそう、

アカデミアにおける最底辺の寮、

オシリス・レッドだ。

噂に聞いていた通り少しばかりの古めのアパートだが学生が暮らすには丁度いいと言った感じである。

 

俺が何故わざわざここに来たかと言うと、

実はアカデミアの寮制度は階級が上がるほど行動制限も緩くなり、ブルーの生徒はイエローとレッドでも、イエローの生徒はレッドでも食事を摂ったり、泊まることは出来ないがそこで一定時間過ごすことが一応可能になっている。

...まぁそんな物好きがいた事例は無いみたいだが。

 

俺はイエローで食事するか若干迷ったが知り合いはいないし、

どうせなら十代のいるレッドの方が食事の質は劣るが賑やかで楽しめそうだとここに決めたのだが...

 

...アカン。

まだ十代の部屋番号知らねぇ...!!

 

昨日は色々バタバタしててあの後十代に連絡する暇もなかったしな...

どうする...手当たり次第に部屋を訪ねるのもアレだし...

 

「あの...なんでブルーの生徒がここにいるんスか...?」

 

「ん?あっ...!お前...」

 

俺がレッド寮の真ん前で棒立ちになっている背後から声がしたので振り返ると、

そこには筆記試験の時に十代と共に俺を安堵させてくれた気弱そうな水色の髪の少年が立っていた。

 

「ってアナタは!

実技試験でクロノス先生に勝った、池上 孝雅さんスよね!?」

 

「ん、ああ。

まぁそうだが。」

 

「やっぱり!あ、僕は丸藤 翔っス!

翔って呼んでくださいっス!」

 

なるほど、丸藤 翔ってのがコイツの名前か。

 

「敬語はやめてくれよ、翔。

同じ同級生なんだからさ。

俺も孝雅って呼んでくれよ、な?」

 

「でも僕...ちょっと人を呼び捨てにするのニガテなんだよね...。

せめて君付けしてもいいっスか?」

 

「あぁ、まぁそれくらいなら構わないぜ。」

 

「分かったっス!

ところで、なんで孝雅君はレッド寮にいるんスか?もうすぐ朝食の時間っスよ?」

 

おっと、事情説明事情説明っと。

 

「あぁ、実はそっちの寮に知り合いがいてよ。そいつに会いに来たんだ。

遊城 十代っていう奴の部屋知ってるか?」

 

「十代...?

...ってアニキのことスか!?

アニキなら僕と同室だよ!

すぐ呼んでくるっス!」

 

「お、おぅ。そうか。

それは丁度良かったよ...。

頼んだぜ翔...!」

 

...アニキ?

何?もう主従関係でも結んでるの?

 

 

「アニキ!こっちだよ!ホラ!」

 

待つこと数分、翔が明らかに起きたてホヤホヤの十代を連れてこっちにやってきた。

 

「なんだよ翔、来客って...

俺はまだ眠i...

って孝雅じゃねえか!?

どうしてここに!?」

 

「よぉ十代、実はかくかくしかじかでブルーに居づらくってな...

お前に会いにレッドまで来ちまったんだ、」

 

俺は十代に昨晩の経緯を大まかに説明した。

 

「えぇ!昨夜オベリスクブルー1年のトップと決闘したのか!?」

 

「おい...声が大きいぞ十代...!

他の奴等に聞こえたらどうする!?」

 

「あ、そうだった、すまねぇ!

んで、結果はどうだったんだ!?」

 

「途中で見回りが来て有耶無耶になっちまったよ...

あと少しで俺の2番目のデッキの切り札を召喚して華麗に勝利!ってとこだったんだけどな...」

 

「へぇ〜!

...って2番目のデッキって何だ!?

あの特殊勝利デッキじゃないのか!?」

 

「あぁ、あのデッキは回転すれば強いが結構運要素が高いからな、

安定要素も欲しくて別のデッキを最近作ったんだよ。」

 

「そうなのか!

じゃあこれから決闘しようぜ!

孝雅の2番目のデッキを早く見てみたいしな!」

 

「その前に...十代...」

 

そう、大切なことを1つ忘れている。

 

「朝メシ...食わせてくれ...!」

 

 

「おおぅ...こりゃまた随分質素な...」

 

そういって俺たちの食卓に出されたのは

ご飯に味噌汁、めざしのみと言った非常にその...健康に良さそうなメニューだった。

 

...確かブルーの今日の朝食は

〜に〜を添えてみたいな名前のいかにも高級そうなメニューだったな。

何なんだこの格差は...

 

「んめぇ!んめぇなぁコレ!

やっぱり朝食を食べなきゃこれからの決闘も力が出ないってもんだぜ!」

 

...にも関わらず十代はモクモクと食事を続ける。

相変わらず能天気な奴だよ...

 

 

まぁそれより...

 

「なんでブルーの奴がここにいるんだ?」

「冷やかしに来たのかアイツ...

悪趣味過ぎるぜ...!」

 

周りの視線が痛いのはどこも同じだな...

 

「気にすんなよ、孝雅!

それより早く食べて決闘しようぜ!」

 

「そうっスよ!

レッドの皆にはアニキとボクから後で事情は説明しておくっスから!」

 

「そうか、すまないな、十代、翔。」

 

俺は2人に感謝しつつ、この健康メニューを残す事なくたいらげた。

 

 

「よっしゃあ!今日は授業もまだ始まっていないし決闘し放題だぜ!」

 

十代のテンションが高いのも無理はない。

アカデミアの授業開講日は明日からと予定されており、今日は午後からそれぞれの寮で歓迎会が行われるからだ。

まぁ、俺はまたブルーに戻らなくちゃならないのが憂鬱で仕方ないのだが。

 

「早速決闘しようぜ、孝雅!

あ、いや...待てよ!」

 

「どうした、十代?」

 

「いや〜、そう言えば翔のデッキも見た事ないな〜って思ってさ!

ここは1つ、孝雅の新デッキと翔のデッキを2つ同時に拝みたいな〜とか思ったりしちゃって!

なぁ、どうだ?」

 

ほうほう、なるほどねぇ。

確かに俺も翔のデッキ見てみたいな。

 

「ボ、ボクのデッキっスか!?

...ダメだよ、ボクのデッキなんか弱くて孝雅君の相手になんて...」

 

「よし、翔!決闘しないか?」

 

「えぇっ!孝雅君まで!」

 

「お前、自分のデッキに自信がないみたいだが...俺と対戦すれば少しは常識が覆るかもしれないぜ?」

 

「え!?どういうことスか!?」

 

「決闘すれば自ずと答えは見えるさ。

さ、用意はいいか?」

 

「よく分からないけど...分かったっス!」

 

----------決闘!!----------

 

孝雅 LP 4000 翔 LP 4000

 

「先攻は貰う!

俺のターン!ドロー!

俺はモンスターを守備表示でセット!そして伏せカードを1枚出しターン終了だ!」

 

万丈目戦と同じく初手はとりあえず様子見だ。

さぁ、どう出てくる?

 

「ぼ、ボクのターン!ドロー!

ボクは【パトロイド】を召喚!」

 

パトロイド

地 ☆4 機械族

ATK 1200 DEF 1400

 

...機械族デッキか!

確かパトロイドには伏せカードを確認する効果があったな...

これは厄介だ...

 

「バトルだ!」

 

...ゑ?

 

「パトロイドで守備モンスターを攻撃!シグナル・アタック!」

 

...いやいや効果は!?ねえ!!

 

「おい!ちょ...待て!」

 

俺の叫びも虚しく続行される戦闘。

そして伏せモンスターは...

 

スノーマンイーター

水 ☆3 水族

ATK 0 DEF 1900

 

「...【スノーマンイーター】の守備力は1900だ。

パトロイドでは破壊できない。

...そしてこのカードがリバースした時、フィールドの表側表示のモンスター1体を破壊する。パトロイドを破壊だ。」

 

「えぇっ!うぁぁっ!!」

 

翔 LP 4000→3300

 

「うぅ...」

 

「翔。お前...

自分のモンスターの効果をちゃんと把握してるのか?」

 

「え?」

 

「パトロイドには相手の伏せカードを確認する効果がある。

それを発動していれば罠を警戒して戦闘を防げたかもしれないだろ。」

 

「...あっ。

...確かにそうっス...。」

 

「...お前、いつもボクはどうせ負ける...!とでも思って決闘してるだろ。

自分のモンスターの効果テキストも把握してないのにはその事が顕著に表れてないか?」

 

「...でも。

ボクは弱いっスから...!」

 

...ったく。

...じゃ、ちょっと早いけどここらでいっちょカミングアウトりますかね。

 

「翔。そんなこと言ったら俺のデッキはな...

攻撃力0のモンスターしか入っていないんだぜ!?」

 

「えぇっ!?!?」

 

「なにぃ〜!?!?」

 

...フフッ。決まったぜ、華麗に!

 

「何考えてるんだ孝雅!?

それじゃ相手にダメージを与えられないじゃないか!」

 

「...やっぱり、ボクがオシリスレッドの底辺決闘者だから舐めてるんスよね...」

 

...やっぱりこうなるよね、うん。

 

「...残念ながら2人とも不正解だな、

攻撃力0だけでもダメージは与えられる、そしてこれは俺の全力のデッキだ!」

 

「俺からしたらお前たちは俺のデッキを愚弄してるようにしか見えないぜ?」

 

「そりゃぁ...悪いとは思うけどさ、

でもやっぱり攻撃力0だけなんて...」

 

「まぁ、言葉で言うより実際に見た方が早いよな!

俺のターン!ドロー!」

 

「俺はスノーマンイーターを生贄に【千年の盾】を攻撃表示で召喚する!」

 

ウジャト眼が形取られた巨大な盾が出現する。

その防御力はあの青眼の白龍の一撃も通さない。

...守備表示だったらの話だけど。

 

千年の盾

地 ☆5 戦士族

ATK 0 DEF 3000

 

「攻撃力0のモンスター攻撃表示っスか!?」

 

「あぁそうだ!そしてこの千年の盾で翔、お前にダイレクトアタックを行う!」

 

「「えぇ〜!!」」

 

...ふふ、今の内に驚け驚け。

そういや千年の盾の攻撃シーンって何気に初めて見るな。

一体どんな攻撃手段を...

 

“コツン”

 

「いてっ!」

 

...頭突きかよ!

盾が剣に変化するみたいな演出とかちょっと期待してたのに!

 

「いてて...孝雅君!ふざけてるんスか!?」

 

「ふふふ...

ふざけてると思うなら見てみろよ、自分のLPを。」

 

「えっ?...えぇ〜っ!!!」

 

翔 LP 3300→300

 

「ボクのライフが3000も減ってる!?

一体何が起きたんスか!?」

 

「...答えは簡単、コイツを発動していたのさ。永続罠、【プライド・シャウト】をな!」

 

「プライド...シャウト?」

 

「あぁ、このカードは自分の攻撃力0のモンスターが相手にダイレクトアタックすることに成功した時、相手にそのモンスターの守備力分のダメージを与えることが出来る!

つまり翔、お前は千年の盾の守備力分、3000のダメージを食らったって訳さ。」

 

「そ、そんな戦法があるなんて...!」

 

「すっげえ!すっげえよ孝雅!

今まで見た事のない戦法だぜ!」

 

...ドヤァ。

実はこの手のひら返しが見たかったってのもこのデッキを組んだ理由の1つなんだよな。

 

「ふふ、どうだ翔、攻撃力0でも決闘は出来るんだぜ?

俺はカードを一枚伏せターン終了だ!」

 

「ぼ、ボクのターン!」

 

「落ち着け翔!今孝雅のモンスターは攻撃表示だ!付け入る隙はいくらでもあるぞ!」

 

...あ、バレた?

てか十代!雰囲気デストロイやめて!!

 

「そ、そっか!

よし!ボクは手札から【スチームロイド】を召喚!」

 

スチームロイド

地 ☆4 機械族

ATK 1800 DEF 1800

 

「行くよ孝雅君!

スチームロイドで千年の盾を攻撃!

スチームロイドは相手モンスターに攻撃する時ダメージステップの間攻撃力が500Pアップする!」

 

スチームロイド

ATK 1800→2300

 

くっ...だが策はある!

 

「やらせはしない!

伏せカード、【重力解除】を発動!

フィールドに表側表示で存在するモンスター全ての表示形式を変更する!」

 

「えぇっ!」

 

「...これでバトルフェイズは出来ないな!」

 

「くっ...ボクはカードを1枚伏せてターン終了っス...」

 

 

「俺のターン!

俺はドローした【強欲な壺】をそのまま発動!更に2枚のカードをドロー!」

 

...来たか!

 

「行くぜ翔!このターンで決める!

俺は手札から魔法カード【レベル・アワード】を発動!

このカードの効果により自分のモンスター1体のレベルを1から8のいずれかに変更できる!

俺は千年の盾のレベルを1にするぜ!」

 

「孝雅君...そんなことして一体何を!?」

 

「こうするのさ!装備魔法、【光学迷彩アーマー】をレベル1となった千年の盾に装備!

コイツはレベル1のモンスターでしか装備出来ない制限はあるが、装備モンスターは相手にダイレクトアタックが可能になる!」

 

「そうか、その為にレベルを...!」

 

「行くぜ翔!再び千年の盾でダイレクトアタック!」

 

“コツン”

 

「いたっ!」

 

...こんなシュールな勝ち方が過去にあっただろうか...

 

「...おっほん、

プライド・シャウトの効果で3000のダメージを受けてもらう!」

 

「させないよ!罠発動!【ホーリーライフバリアー】!」

 

「何!?」

 

「ホーリーライフバリアーの効果で手札を1枚捨てることで戦闘ダメージ及び効果ダメージを無効に出来る!

プライド・シャウトの効果ダメージを無効にする!」

 

「くっ...躱されたか...

俺はカードを1枚伏せてターン終了だ。」

 

「ボクのターン!ドロー!

ボクは手札から【流転の宝札】を発動!それによりカードの2枚ドローする!

 

...!!」

 

...カードを引いた途端翔の様子が変わった...!?

 

「...行くよ孝雅君!

手札から【融合】を発動!

場のスチームロイドと手札のジャイロイドを融合して、【スチームジャイロイド】を融合召喚!」

 

スチームジャイロイド

地 ☆6 機械族

ATK 2200 DEF 1600

 

「更に手札から【リミッター解除】を発動!スチームジャイロイドの攻撃力を倍に!」

 

スチームジャイロイド

ATK 2200→4400

 

...一気に仕掛けて来たか!

 

「バトルだ!スチームジャイロイドで千年の盾を攻撃!これで終わりだ!」

 

「甘いぞ翔!

罠発動!【ハーフ・アンブレイク】!

この効果で千年の盾を破壊から守り戦闘ダメージを半分にする!」

 

孝雅

LP 4000→1800

 

「くっ...ボクはカードを1枚伏せてターン終了っス...

エンドフェイズにリミッター解除の効果でスチームジャイロイドは破壊される...

そして流転の宝札の効果で手札を1枚墓地へ送るよ...」

 

「危なかった、

スチームジャイロイドの攻撃力がさらに倍にでもなっていたら負けてたぜ、やるな、翔!」

 

「...あのカードさえ使えてればな...」

 

「...どうした?翔?」

 

「えっ...いや何でもないっス!

ホラ、孝雅君のターンっスよ!」

 

「お、おう。

俺のターン!ドロー!」

 

流石に何も考えず場をガラ空きにする訳ないよな...

...よし、ここは守備に徹する!

 

「千年の盾を守備表示に変更!

カードを1枚伏せてターン終了だ!」

 

「ボクのターン!

...よし!ボクは【ドリルロイド】を召喚!」

 

ドリルロイド

地 ☆4 機械族

ATK 1600 DEF 1600

 

「このカードは守備表示モンスターを攻撃した時、ダメージ計算を行わずそのモンスターを破壊出来る!」

 

「何だと!?」

 

「バトルっス!

ドリルロイドで千年の盾を攻撃!」

 

...くっ!これは予想外だ!

 

「更に伏せカードオープン!【リビングデッドの呼び声】!

この効果で墓地のスチームジャイロイドを蘇生召喚!」

 

「...!!」

 

「行くよ孝雅君!

スチームジャイロイドでダイレクトアタック!

ハリケーン・スモーク!」

 

「くっ...まだだ!

罠発動!【メタル・リフレクト・スライム】!

発動後このカードはモンスターカードとなり俺のフィールドに守備表示で特殊召喚される!」

 

メタル・リフレクト・スライム

水 ☆10 水族

ATK 0 DEF 3000

 

「くっ...また削りきれなかった!

ターン終了っス!」

 

「俺のターン!

俺はドローした【天使の施し】を使用しカードを3枚引き2枚捨てる!」

 

...来たッ...!!

 

「翔、俺の切り札を見せてやるぜ...!」

 

「孝雅君の...切り札...!?」

 

「あぁ!まずは下準備だ!

手札より【ジェスター・コンフィ】を特殊召喚!

コイツは手札から攻撃表示で特殊召喚出来る!」

 

「そして...メタルリフレクトスライムとジェスター・コンフィを生贄に!」

 

漸く言えるぞ!この口上が!

 

「生きとし生けるもの全てを破壊に導く覇龍よ!

降誕しその逆鱗で全てを薙ぎ払え!」

 

 

 

「出でよ!【破壊竜ガンドラ】!!」

 

 

 

“グオオオオオッ!!”

 

無数の紅色に染まる閃光が輝き、

漆黒の覇龍がけたたましい咆哮と共に降臨した。

 

破壊竜ガンドラ

闇 ☆8 ドラゴン族

ATK 0 DEF 0

 

「これが...孝雅君の切り札...!

すごい...!」

 

「す...すっげえ!」

 

「で、でも攻撃力は0っス!

スチームジャイロイドには届かない!」

 

「この後に及んでまだ攻撃力で判断するのは先が思いやられるな翔!

 

破壊竜ガンドラの効果発動!

LPを半分払うことでこのカードの除くフィールド上の全てのカードを破壊しゲームから除外する!」

 

「そ、そんな!?!?」

 

孝雅 LP 1800→900

 

「行け!破壊竜ガンドラ!

全てを破壊せよ!

覇龍葬送!!」

 

漆黒の覇龍から放たれる紅の閃光がフィールド全てを消し炭と化した。

 

「...フィールドが!!」

 

「...そして破壊したカード1枚につきガンドラの攻撃力は300Pアップする!」

 

破壊竜ガンドラ

ATK 0→600

 

「これが孝雅君の...強さ!」

 

「終わりだ翔!

ガンドラでダイレクトアタック!

デストロイ・ギガ・レイズ!!」

 

「うああああっ!!」

 

翔 LP 300→0

 

 

「...どうだ、翔?

一見勝てる要素が無いように見えるデッキでも工夫次第で絶大な戦力になる、これが決闘の面白さであり無限の可能性だと思わないか?」

 

「そうっスね...!

ボクもオシリスレッドの落第生ってことから知らない内に自分のデッキを信じられてなかったっス...

でもこれからは違う!ボクも自分のデッキを信じて決闘していくっス!」

 

「その為には...あのカードも使いこなせるようにならなくっちゃっスね...!」

 

「あのカード...?」

 

「え、あ、いや!何でもないっス!」

 

「お、おう。

まぁ頑張ってくれ、お前はきっと強くなれるさ。」

 

「そ、そうっスか〜?えへへ〜」

 

...少し調子に乗りやすいのが欠点みたいだな。

ま、いいか。

 

「2人ともすっげえ決闘だったぜ!!

よっしゃあ!次は俺t...

「you got a mail」 」

 

「...ん、悪い十代。

メールが届いたみたいだ、ちとチェックさせてくれ。」

 

ったく誰だこんな昼間から...

 

-----------------------------------

FROM 藤原 雪乃

 

ちょっと孝雅?

もうすぐ歓迎会が行われるのに一体どこをほっつき歩いているのかしら?

 

とにかく早く会場に来なさい?

来ないと...オシオキするわよ?

-----------------------------------

 

げっ!?雪乃!?

そうかしまった!ブルーの歓迎会は他の寮より早く実施されることを忘れてた!!

 

「すまん十代、翔!

もうブルーの歓迎会が始まるみたいなんだ!俺はもう行かなくちゃならん!」

 

「え!?そんなのアリかよ!!

今度会ったら絶対決闘だからなぁ!?孝雅!!」

 

「またね!孝雅君!」

 

「おう!分かってるさ!!

じゃあな!!」

 

俺は2人と別れ、駆け足でブルー寮へと向かった。

 

 

「はぁ...はぁ...やっと着いた...!」

すまん雪乃、歓迎会の時間を誤認識してたみたいだ...」

 

「全く...決闘は強いのにこういうところは間が抜けているのね...」

 

「ハハ...面目無い。

ん、それより天上院さんは一緒じゃないのか?」

 

「明日香なら舞台裏にいるわよ?

ホラ、あの子ブルー女子で成績トップだし。」

 

ん?舞台裏にいることと成績がトップなことに何の関係があるんだ...?

それに万丈目の姿も見えないな...

 

「なぁ雪乃、なんd...

「それではこれよォリィ!今年度のオベリスクブルー寮、新入生歓迎会を開催致します〜ニョ!!」」

 

うわ、もう始まるのか...!

てか地味にクロノス先生の開催宣言に質問が掻き消されちまった...!

ま、いいか。どうせ成績最低ランクの俺には関係無い話だろうし。

 

「と、その前にィ!皆さんに紹介しておきたい生徒がいます〜ニョ!」

 

げっ...嫌な予感がする...!

 

「シニョール池上!壇上へ上がるノーネ!」

 

...やっぱりィィィ!!!

 

「孝雅、行ってらっしゃい。

ふふふ...」

 

「くっそ...」

 

俺は重い足取りで壇上へと向かった。

 

「皆さん!ここにいるシニョール池上はァ高等部からの編入生徒デスが、

入学試験にこのワタクシ、クロノス・デ・メディチに見事勝利するというこれまでのアカデミアの試験に類を見ない偉業を達成したノーネ!

 

その功績を評価しィ!ワタクシと校長、そしてオーナーとの協議の結果、このシニョール池上をオベリスクブルーに配属させることにしたノーネ!」

 

会場がざわめき立つ。

ほらほらそこのブルー男子、親の仇みたいな目で睨むんじゃないよ。

 

「中等部からの成績優秀者である皆さんにとってこの決定は納得がいかない部分もあると思うかもしれませェんが、仲良くしてやって欲しいノーネ!

 

ほら、シニョール池上からも挨拶するノーネ!」

 

まじか...

これ以上顰蹙を買うのもアレだし自己紹介は控えめ丁寧でいくか。

 

「ただいまご紹介に預かりました、池上 孝雅です。

これから3年間宜しくお願い致します。」

 

“パチパチパチパチパチパチ”

 

女性陣全員と男子数名から拍手が上がる。

よかった、とりあえず歓迎してくれる人も結構いるみたいだ。

 

「それでは気を取り直しィ!

早速デスが本日のメインイベント!!

ブルー寮成績最優秀者によるタッグデュエルを開催しまスーノ!!!」

 

“うおおおおおおおおおっ!!!”

 

...は?

え、何それ聞いてないよぼく。

何か会場からすんげえ歓声するけど何も知らないよ?

 

「それではルールを説明する前にィ!

この2人の生徒に登場して頂きまスーノ!

まずはブルー男子1年成績最優秀者!

シニョール万丈目!!」

 

“うおおおお!!!万丈目さん!!”

 

男子勢の熱い歓声と共に、万丈目がその姿を現した。

 

「続いてブルー女子1年成績最優秀者!

シニョーラ明日香!」

 

“きゃーーー!!明日香さーん!!!”

 

“L!O!V!E! LOVE YOU 明日香!”

 

今度は女子の黄色い声援、男子のきm...ゲフン野太い声援と共に天上院さんが登場する。

なるほど、成績優秀者が舞台裏にいたのにはこの為か。

 

「それでは改めてルールを説明するノーネ!

今からこの2人にそれぞれタッグパートナーを選んで頂きまスーノ!

そして完成したペアでタッグデュエルを行って頂くノーネ!」

 

...なるほど、面白そうな企画じゃないか。

まぁホントはこの場で万丈目と戦って昨夜のケリをつけたいとこだが...タッグデュエルならそれもお預けみたいだな。

 

「それでは早速パートナーを選んで頂きまスーノ!

まずはシニョール万丈目!」

 

「...フン。ホントなら天上院クンにペアを申し込むつもりだったが...対戦相手なら仕方あるまい!

おい!取巻!

特別に俺様とペアになる権利をやろう!」

 

「え!!ボクでいいんですか!万丈目さん!」

 

「クドいぞ2度言わせるな。

さっさと壇上に上がるがいい!」

 

「はい!ありがたき幸せです!!」

 

...ハハ、相変わらずの態度ですな万丈目サン。

てか万丈目の取り巻きってマジで取巻って名前なのかよ。

 

「それではシニョール万丈目のパートナーはシニョール取巻で決定したノーネ!

次はシニョーラ明日香!パートナーを選ぶノーネ!」

 

「そうですね私は...」

 

おそらく天上院さんのパートナーは雪乃あたりだろう。

この2人のデッキはまだ見たことないからな、観戦が楽しみだ。

 

 

 

「池上君、お願いできるかしら?」

 

...楽しみだ。

...しみだ。

みd...

 

「「「「「はええええええええええ!?!?」」」」」

 

少女の何気ない発言は、俺の絶叫とそれを除くブルー男子生徒全員の断末魔を会場内に集約させた。

 

to be continued...




お読み頂き有難うございます。
遂に登場!孝雅の切り札はガンドラ!
メタい話ですが最初は劇場版の公開に合わせてタイムリーなXの方にしようと思いましたがやはり効果がシンプルで強力な通常種の方にさせて頂きました。

そして次回は遂に明日香回です!
ご期待ください!

沢山の感想・ご意見お待ちしております。
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