颯乃依でっす!
……………
お・ま・た・せ・いたしゃぁしたぁぁぁぁぁ!!((((ヽ(;^^)/
なんとか、なんとか更新となりますぅぅぅぅっ……汗w
ま、まぁ…前書き長くても仕方ないので…w
取り敢えず…どぞw
「妖精さん、目的地まであとどれくらいかな?」
『あと七時間程かかりますー』
『羅針盤が荒ぶってるのー』
『最短距離は難しいかも?かも?』
「そっか…まぁ仕方ないか。…春雨!そちらの駆体の調子はどうかな?」
〈こちらは問題ありません!ですが…〉
「どうしたの?」
〈いえ…頂いたマニュアルを読んでいたんですが…なんか凄いことになってまして、はい…〉
ふむ…?どういうことだろ?
あ、この資料かな?
「………」
読んでみたけど…
「どこかおかしいところあった?」
〈え?…っと。その…このスペック、通常の駆逐艦の、というか通常の艦娘のスペックを完全に越えてるんです〉
「そうなの?」
〈はい…〉
「妖精さん?」
『そうなの?なの?』
『普通だよ?』
『ねー?』
んー…?
「ねぇ、春雨?"普通"の艦娘のスペックってどの程度なの?なにか資料ある?」
〈あ、はい。あります。今送りますね!〉
「ん。これか。ふむ…んー?」
えっと…あれ?
「これ…間違ってないよね?」
〈はい。各艦種の平均データと代表艦種の主だった数値です。それと代表的な艤装のデータです〉
んー…そう云えば、そうか。
艦娘というのは第二次世界大戦で産まれた艦の魂を受胎した存在。
当然駆体やその装備は元になった艦を踏襲している。
妖精さんの不思議技術で編纂はされてるだろうけど、そこまでの高性能さはないのだろう。
極端なことを云うと、恐らくスペック的には
この世界の技術レベルは分からないけど、同じ事が云えるとするなら…
《
正直魔法の様な技術も存在していて、私自身にも搭載されているのだ。
錬律機関がそれなんだよね。
これは大気中に遍在している《錬気》を抽出して圧縮、そこから錬気変換炉にて《錬素》に置換。純エネルギーの状態にて運用する。
これら一連の行程を行う機関が《錬律機関》だ。
これは私たち《春雨型広域戦術駆逐艦》の為に開発された最先端技術の塊。
勿論他にも搭載していた艦も居るはずだけど、この錬律機関はただ高性能と云うわけではない。
その最大の特徴は"空間に作用する"という点。
もっと云うなら"時空間の壁に作用する"というもの。
簡単に云うと周囲の空間を断絶してあらゆる接触を遮ったり、別の空間と空間を繋いだり、所謂異空間に何かを収納したり…とかそういうことが出来るんだよね。
そうやって生じさせた空間の膜が《
…っと、話が逸れた。
それは兎も角として、《
それを基準に考えてたみたい…そりゃぁ春雨が驚くのも当然だよね。
だって春雨の駆体の修復は私たち基準で行っていたんだから。
全然思い至らなかったな…。
良い感じに染まってるみたいだねぇ…私も。
「あー…っと。なんかごめんね?ちょっと行き違いがあったみたい…私たち基準で修理しちゃったみたいなんだよねぇ…まずいかな?」
〈あ、えっと…私にはわからないです…すみません…〉
「いやいや、謝らないで良いよ。私たちもわかってなかったのが良くなかったんだし」
〈いえ!助けて頂いて凄く嬉しいんです!秋雨さんは悪くないです!〉
なんか凄い勢いなんだけど…!
〈だから秋雨さんは悪くなんてないんです!だから…!〉
「ちょ、ストップ!わかったから!落ち着いて。ね?」
〈あ…はい…すみません…〉
「いいって。まぁ…ありがとね?」
〈…はい!〉
さて…まぁそれは置いとくとして。
「ねぇ、春雨?」
〈はい、なんでしょう?〉
「貴女の所属している…美桜坂鎮守府ってどんなとこ?」
〈美桜坂鎮守府ですか?綺麗なところですよ。小さな島に在るんですけど、一帯が桜の森で春には満開の桜吹雪が舞うんです!〉
「へー、そうなんだ!それは見てみたいなぁ…」
〈今はもう散ってしまいましたが、毎年お花見してるんです!その時の写真があるので後でお見せしますね!〉
「…ん。そうだね。後で…見せてもらおうかな」
〈…秋雨さん?どうしたんですか?〉
「ん?どして?」
〈いえ…少し声が暗くなった様な気がしまして…はい…〉
「…。そんなことないよ。大丈夫!」
〈そう…ですか?〉
「うん、大丈夫!その写真、ちゃんと見せてね?楽しみにしてるから!」
〈あ、はい!凄く綺麗ですから楽しみにしていて下さい!〉
「ん!…っと、そうだ。ねぇ、春雨」
〈何ですか?〉
「あの、さ。良かったら『秋雨』って呼び捨てで呼んでくれないかな?敬語も無しで」
〈え?でも…〉
「お願い。駄目…かな?」
〈………。はい、わかりま…わかった。それじゃぁ普通に話すね、秋雨!〉
「…ん。ありがと、春雨」
この先どうなるかなんて分からないし、私がどうなるかも分からない。
この《
下手したら解体されるか、閉じ込められるか。少なくとも好きには生きれないと思う。そもそも…。
不自然な
その時に私がどうなるか、なんてそれこそ分からないけど。
そのときまでは、せめて…。
《
幸せな気持ちで居たい。楽しくしてたい。
《大好きな》この子と、一緒に
そう、強く思う。
……………
第十三艦隊出撃から暫く。
「こちら第十三艦隊、旗艦・熊野。鈴谷、聞こえますか?」
〈はいはーい、こちら提督執務室内臨時作戦室、指揮補佐艦・鈴谷。ちょっと電波悪いけどしっかり聞こえるよー〉
〈同じく指揮補佐艦・弥生。こちらも聞こえてます〉
〈こちら月瀬、しっかり聞こえている。電波感度はやはり乱れてるな。だがリトル・フォーク反応は問題なく感知している。陽乃瀬、そっちはどんな具合だ?〉
〈こちら特殊例外環境調査艦隊指令部、
このレーダーは各種妨害の影響を殆ど受けることは無く、信頼性は高い。
「春雨ちゃんは無事なんですか!?」
「それは本当ですか!?」
〈落ち着け照月、大鳳。陽乃瀬、リトル・フォーク反応は
〈えぇ、間違いないわ。…でも…いえ、なんでもない〉
〈どうした?報告は正確に頼みたいんだが〉
〈…。そうね、ごめん…。リトル・フォーク反応、二つって云ったけどちょっとおかしい。それにライブラリが該当無し〉
〈ライブラリに該当無し…?ヒノヒノ、どゆこと?〉
〈…だからその呼び方はやめてっての…まぁいいや。どういうことってもね。そのままの意味だよ。該当無し。いつもの特戦域なら今まで居なかった
「ですから…どういうことですの?リトル・フォーク反応はあるんですのよね?でしたら問題ないのではありませんの?」
〈もぅ…私も訳分かんないんだってば。確かに妖精の反応はあるの。でも今までのレスポンスとは何かが違うんだよ。普通こんな反応値は出ないのに…それにちょっとおかしいよ。なんであんなにあった
〈おい陽乃瀬。ちょっと自重しろ…。
〈てぇとくー?真面目にやらない?〉
〈司令官…弥生、怒るよ…?〉
「〈………ごほん…〉」
〈…えぇ、と。で?陽乃瀬。そのリトル・フォーク反応自体は間違いないんだな?〉
〈ん、それは間違いないよ。それとレスポンス・ブラックの一掃も間違いない〉
〈ふん…熊野。当該海域まで後どれくらいだ?〉
「そうですわね…後二時間程、ですわね」
〈金剛、照月、大鳳、翔鶴、瑞鶴。駆体他コンディションはどうだ?〉
「こちら金剛、問題ナッシングネー!」
「照月、ノン・プロブレムです!」
「大鳳、同じくノン・プロブレムです」
「翔鶴、ノン・プロブレム」
「瑞鶴、ノン・プロブレムよ!」
〈弥生、機材に問題なし。ノン・プロブレム…です〉
〈鈴谷、いかどーぶーん!〉
〈陽乃瀬、各探査艦及び各観測機の同期は継続中。ノン・プロブレム。それと当該海域の環境偏差、安定化へと推移しつつあるから状況に応じて接近してみる〉
〈了解。各自安全第一で。ミイラ取りがミイラになったら嗤えないからな?無理はしない、確実に無事帰還を念頭に出来るだけの事をしてくれ!〉
「「「「「「〈〈〈了解!〉〉」」」」」」
……………
「なるほどねぇ、優しいお姉さん達なんだね」
〈うん!優しくて、強くて…凄いんだよ!〉
「ふふっ。好きなんだね、お姉さん達のこと」
〈うん。だから、帰ったら安心させたいんだ。私は無事だよ…って!〉
「そうだね。…でも、良かった…助けられて…」
〈秋雨…うん。ありがとう、秋雨!ほんとに、ありがとう…。私、生きてるんだよね…!〉
「…ん!さぁ、しっかり送り届けないとね!」
〈うん!お願いするね、秋雨!〉
「任せてよ!」
…と、気合い入れたのは良いけど…どうも
動きが鈍いと云うか…まさかこんなに早く…ってことはないよね…!?
〔妖精さん、何か解る?〕
『んー…やっぱり錬律機関の調子が悪いの…』
『おかしいの…錬気が無いの。錬素に出来ないの…』
『錬律機関、止まっちゃう?止まっちゃう?』
『このままじゃ動けなくなるかもなの』
〔…え?それって…大丈夫なの!?〕
『一応通常機関もあるの。ただ直ぐには動かせないの…調律しないと駄目なの…』
調律…。ん…なるほどね。何処かに停泊しないといけないし、その間は動けなくなるのか…。
しかも初めて動かすんだね。今はちょっと無理…かな?
〔ん。なんとか誤魔化しで運用してくれる?春雨を送り届けられれば…〕
『とにかく頑張るのー。なんとかするのー』
『するのー』
『ものども掛かれー、なのー』
〔ごめんね?私もなんとか頑張るから!〕
『任せてなのー!』
ふぅ…なんとか乗り越えないとね…!
…って、この反応…?
『秋雨さん!サークル・レスポンサーに感あり!』
『パターン・サンドリオン!なのー!』
『艦娘なのー!』
「艦娘?妖精さん!距離は?」
『今の速度で約40分なのー!』
『六人編成なのー!駆体展開状態なのー!』
『真っ直ぐこっちに向かってるのー!』
〈秋雨?どうしたの?〉
「あ、春雨。ん、どうやらこちらに艦娘の艦隊が向かってきてるみたいなんだ。…妖精さん、艦特定出来る?」
『任せてー』
『サークル・レスポンサー、感度上げー。ライブラリ照合ー』
『照合完了なのー』
春雨に軽く答えて誰が来てるのかを妖精さんに確認してもらう。
それが判れば春雨の所属している鎮守府の人かが分かるかもしれないし。
『接近中の艦娘は、最上型航空巡洋艦・熊野。金剛型戦艦・金剛。秋月型駆逐艦・照月。大鳳型装甲空母・大鳳。翔鶴型装甲空母・翔鶴及び瑞鶴。なのー』
「春雨?貴女の所属している鎮守府に熊野さん、金剛さん、照月さん、大鳳さん、翔鶴さんに瑞鶴さんって居る?」
〈熊野さんと照月さん…大鳳さんですか!?その編成は…!来て…くれたんですね…〉
「…ん。そっか。なら通信入れるね?」
〈…はい!〉
…これで、大丈夫…かな…?
大変お待たせいたしましたぁ…汗w
活動報告内にも書きましたが…w
なかなかまとまった時間が取れず、かつ色々と忙しない日々だったので更新…どころかログインすら儘ならなかった…orz
なんとか更新出来てホッと一息ですw
SAOの方をお待ちの方!もう少々(?)お待ちをー…汗w
さて、今話の内容は幾つかの解説を織り混ぜておりますw
主眼は秋雨を春雨が呼び捨て敬語無し!にすることと、それに基づき壁を取っ払うと言うものになってますw
次いで、提督・第十三艦隊(+α)サイドの状況を描写。
そして邂逅間際迄と相成りましたw
陽乃瀬さんは結構重要なキーキャラ…ってか特殊な立ち位置のキャラとなりますw
この世界では月と太陽は特別なので…w
正直文字数が自分基準を大分越え、流石に切ることにしました…。
続きは早k…出来るだけ頑張ります…w
んでわお読み頂きありがとうございます!
もし面白かったら幸いですw
(正直詰め込み感が強いので、今まで以上に駄文かもシレナイ…汗w