思い返してみるとレンが学校に行っている描写って最初の最初しか無い様な・・・・・・・・・・・・それとは関係が無いのだがレンは今日普通に学校だった。レンは
「どうして白神ちゃん
「さぁ?」
現在レンは二者面談中、彼の目の前にいるのはピンクの服が似合う身長135cm(推定)の少女だ。勘違いしてもらっては困る、レンは小学生と面談しているのではない。その少女こそレンの担任月詠小萌だ。別に天才少女で担任のやっているのではなく、正真証明ばりばりの成人いやそれ以上だ。ちなみにレンはその謎を解き明かそうと日夜頑張っている。
「さぁ?じゃありませんよ!白神ちゃんのことなのですから真剣に考えてください!」
「真剣に、ね・・・・・・・・・・・・そうですね、俺的には
「なんでですか?」
「そりゃ、料理とかに便利ですし」
「そこなのですか!?判定そこなのですか!?」
怒鳴る月詠の声に耳を押えながら、駄目か、と呟いて次の案を考える。レンはボケている訳では無い・・・・・・・・・・・・たぶん。
「それなら
「移動が便利だから、ですよね?」
「はい。それが駄目なら・・・・・・・・・・・・えっと・・・・・・・・・・・・」
「それなら
「それだけは却下です。誰が好き好んであいつと同じ能力になるもんですか」
本気のレン。月詠はまた頭を抱えることになった。レンも一度時計を見てため息を吐く。完全下校時刻まではまだあるのだが、スーパーのタイムセールまであまり時間が無いのだ。タイムセールごときと思う人間もいるかもしれないが貧乏な無能力者にとってはかなりのライフラインだ。その時刻まで残り少ない、レンは野菜炒めだけの夕食は避けたいの早急にで結論を出すことにした。
「先生、俺は能力が要りません」
「駄目ですよ。白神ちゃんはまだ高校生なんですから、諦めたら」
「諦めとかじゃないんです。要らないんです。学園都市に来て一度も能力を欲しいと思ったこと無いです。だから目覚めないんですよ、能力」
「うぅ・・・・・・でも」
「それに約束もあるので」
レンは月詠に聞こえるか聞こえないか分からない位の声で呟いた後、帰ります~とおチャラけた感じで言ってそそくさと教室を出ていった。
*
二者面談を打ち切りにしたレンは駆け足でタイムセールに向かった。レンは上条と違い危機感知能力を少なからず持っているおかげでその道のりでは厄介事に巻き込まれることは無くスーパーに到着、セール品をゲットすることが出来た。
「ふぅ、これで今日と明日は大丈夫だな」
かごの中身を見ながら呟くレン。その後ろで見覚えあるツンツン頭の少年が慌てて走ってきた。そしてセール品が無くなっていることに気がついて膝をついて絶望感を漂わした。
「・・・・・・・・・・・・くそ、あそこでびりびりに会ってなければ今日は間に合う筈だったのに。不幸だ」
ぶつぶつと呟く上条。
レンは携帯を取り出して惨めな上条を写真におさめた後、一溜息して上条に近づいた。上条は誰かが近づいてきたことに気がついて顔をあげた。そのとき見えたレンの顔は凄く悪そうな笑顔だった。
「やぁ当麻いや負け犬」
「なんだと!」
レンに掴み掛ろうとする上条、だが、レンはそれを手で抑えた。
「まぁ、待て。今回俺は機嫌が良くてな。ほれ、崇めて受け取れ」
レンはそう言ってかごに入っていたセール品を出した。上条はセール品とレンの顔を交互に2、3度見て状況を理解した後、暗かった顔をパァと明るくさせた。
「ありがとうございます、レン様!」
まさかの公衆のど真ん中で土下座、レンは若干引きながらもその惨めな姿を写真におさめてから上条のかごの中にセール品を半分分けた。
「それはそうと当負け犬、お前はまたいたいけな中学生を追い掛け回してたのか?」
「なっ!?逆だよ、逆!ていうかあいつのどこがいたいけなんだよ!」
「いや、その子を俺は知らねえし。てか当負け犬にはつっこまないのな、当負け犬」
実を言うと大体予想はついているレンだが、答え合わせも面倒くさいので知らんぷりで済ましている。
「OK上等だ、今すぐその幻想ぶち殺してやるから表でろ・・・・・・・・・・・・」
「いいのか?また入院することになるけど」
一切戦っていないので忘れられているかも知れないが白神レンという人間は人間を超越した力を持っている。それは上条の
「いいや、人間怒りで限界突破が出来る筈だ!きっと俺の幻想殺しもこの怒りにより新しい力に芽生えてくれる筈だ!」
「いやいや、その幻想はぶち殺されてるよ。お前は万年無能力者だよ」
「いや、可能性は諦めちゃ駄目だ!願えば人間どうにでもなる!端っから無理だっていうなら、まずはその幻想をぶち殺す!」
「そうか、ならまずスーパーのお肉売り場で大声を荒げている友人がいるという幻想をぶち殺してくれないか?」
上条はそこでようやく気がつく。ここは公衆行き交うスーパーのど真ん中、セールが終わったと言ってもまだまだ人がいる。ほら、レンの後ろ側には携帯で動画を撮っている人間もいる。きっとこの後"スーパーで叫ぶ変人"とかでネットにアップされるに違いない。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ふ、不幸だぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああ!!!」
いやいや、自業自得だろう。レンは今更他人のふりをしながらレジへ向かうのだった。ちなみにここから数日レンは何度か有名動画サイトに確認したが上条の醜態はアップされていなかった。残念である。
*
7月18日、鬱陶しい暑さが本格的に活動し始め、もうすぐ来る夏休みに学生たちがワクワクしているそんな日にメガネをかけたひ弱そうな少年、介旅初矢はイヤホンを付けながら歩いていた。その前には明らか不良な少年たちが歩いてきた。少年たちは3人、縦列では無く横列で並んでいる。歩道はそこまで広くなく介旅は端っこの少年に激突、少年はそれに怒り介旅を殴った。
「こら!君たちそこで何をやってやる!」
「おい、
「何でもねえよ」
さすが風紀委員と言ったところか少年は来ただけでその場から離れていった。介旅は殴られた頬を抑えながら立ち上がり一度風紀委員を睨んで「もっと早く来いよ」と呟いてその場を去っていった。
そんなことがあった道なり、不良な少年たちはもう1人の人物と肩をぶつけた。
「てめぇ、ぶつかってんじゃねえぞ」
「ん?」
不良少年たちはその人物に殴りかかる。それを軽く避けて少年のお腹を見えない速度で殴った。音はしない、だが、少年はその場で倒れた。それに激怒した他の少年は一斉にその人物を殴ろうとする。その人物はそれも避けてまたしても音をたてず少年たちを倒した。
「まったく・・・・・・・・・・・・ちゃんと相手を見ようぜ」
そう言って死屍累々の中、背伸びと欠伸をしながら歩き出した。首あたりまでの黒髪を揺らしているその少年の名前はそう、白神レンだった。
*
場所は変わって風紀委員第一七七支部、そこで白井黒子と金田学は
「くそ、場所もバラバラ、襲われる人物もバラバラ、どうなってんだ」
「もう少し手がかりがあれがいいのですが・・・・・・・・・・・・」
ご覧の通り難航中
もう手詰まりだと頭を抱えた瞬間、学の携帯が鳴った。動画サイトで自身がいいなと思った女性の歌を鳴らしている携帯を取り出してディスプレイを見ると"白神レン"と書いていた。
「レン?はい、もしもし」
『学か?さっき馬鹿どもを退治したから保護して欲しいんさが・・・・・・・・・・・・すまん忙しかったか?』
「へ?なんでそんなこと聞くんだ?」
『だって声に少しの疲れと苛立ちがあったから・・・・・・・・・・・・そうか虚空爆破事件か』
全て一瞬で見抜くレン、学は常々彼が何故無能力者なのかと疑問に思っていた。学校では超能力関連の授業以外完璧な上に応用まで効く。それに自分を持っているのだ、
「そうなんだよ。動機が分からなくてな・・・・・・・・・・・・」
『ふぅ~ん・・・・・・・・・・・・学、俺は一応お前から愚痴程度に今回事件を聞いているんだ』
あれ、そうだったっけ?と学は思った。2人は別々部屋にいるものの結構な頻度というより夕食はほとんど一緒に食べる。どうやらそこで話してしまったらしい。
『今回の事件、一番被害が出ていること、どこだと思う?』
「へ・・・・・・・・・・・・あ!そうか、ありがとうレン!」
『どういたしまして』
そこで通話は終了。学は携帯を握りながら白井のもとまで行き、もう一度資料を見る。その資料の1つ、被害者の欄に9人の風紀委員の名前があった。
「どうしましたの?」
「・・・・・・白井、今回のターゲットは風紀委員だ」
*
少年たちを気絶させ学に電話したレンは第七学区にあるセブンスミストというお店に来ていた。セブンスミストは服屋なのだが、別にレンは来たくて来たわけではない。暇そうに欠伸をしながら歩いていたら小さい女の子を連れる上条と遭遇。
「誘拐は、駄目だろ・・・・・・・・・・・・」
「いやいや、違うからな!?洋服店探してるから連れていくだけだよ」
「駄目だよ?このお兄ちゃんについて行ったら気がついたら船の中だよ?」
「そうなの?」
「適当な嘘を教えるなぁぁああ!!!」
とこの後にも
ということで来てしまったのでレンは2人と別行動で服を見ていた。ただ、レンはファッションというものに疎く特に気にしていないので見るとしたら、「あれ〇〇〇に似合いそうだな~」とか思いながらプレゼントとして考えているのだ。まぁ、無能力者のレンには買えないので思うだけだが・・・・・・・・・・・・。
(う~ん・・・・・・これは鳴護に似合いそうだな・・・・・・高っ!え?布きれがこんな値段するの・・・・・・)
服を取っては値段を見て驚くの繰り返し。女物の服をずっと見ているレンはただプレゼントを選んでる彼氏に見えなくもないが見ようによっては女装趣味を嗜む変態さんにも見える。
「ん?なんか騒がしいな・・・・・・」
ふと気がつくと周りにいる筈の他のお客が全員逃げていることに気がついた。もう少し周りを観察すると頭に花を付けた風紀委員とその知り合いが必死に誘導していた。
「事件、あ、虚空爆破事件か」
レンは風紀委員がそれなり解決してくれるだろうと思いその列に入って外へ出た。周りは携帯で、きっとメールで友人に知らせてるか呟いているのだろう、何かを必死にを打っている少女や騒ぎを聞きつけて来た野次馬などで溢れ返っている。レンはその集まりから少し離れてその集まり全体を眺めた。
今回の犯人、風紀委員を狙ってやっているとレンは踏んでいる。何故そんなことするのかそれを考えた結果、レンは唯の遊びもしくは何かしらの復讐だと考えた。その場合どちらにしろ犯人は自身の爆弾の威力をその目で確かめるだろう。
だからセブンスミストのとある階から爆発音が聞こえた後に不敵な笑みを浮かべながら去っていくひ弱そうな少年を見つけたレンはすぐに後を追った。
それに気付いていない少年は路地裏へ来た時点で安心して叫びだした。
「この能力があれば、無能な風紀委員なんて吹き飛ばせる!」
「ふぅん、まさかここまで単純な人間とは」
「!」
ひ弱そうな少年、介旅初矢はそんなレンの声に振り向いた。だが、レンはミジンコ程度の警戒心しか持っていなかった。何故なら、体型がどう見ても弱い。まぁ、体型で判断するのは3流のすることなのだが、警戒心抱けない要因は他にある。まず、尾行に気がつかなかったこと、そしてレンが現れた時点で後ろの鞄に詰めたアルミニウム製のスプーンに手をかけなかったことだ。まぁ、かけたところで蟻くらいの警戒心しか持たなかったが・・・・・・・・・・・・。
「え、えっと・・・・・・・・・・・・」
「どうも爆弾魔さん。なんで強度が上がっているのかとか聞きたいんだけど・・・・・・・・・・・・ほら、無能な風紀委員さんたちが来るまでの間さ?」
「!・・・・・・な、なんでここに風紀委員が来るんですか?」
あくまでとぼけようとする介旅、その滑稽さに笑いそうになるレンはなんとか堪えながら話を続ける。
「はぁ・・・・・・・・・・・・たかが大能力者が、息巻いてんな」
「な、なんだと!お、お前まさか・・・・・・・・・・・・」
介旅は驚愕する。だって目の前の少年はたかが強能力者と言ったのだ。ということは少年は
「ん?ちなみに俺は無能力者ね」
レンが言った言葉が介旅に届く前に介旅は後ろに蹴り飛ばされた。威力は介旅がちょうど気絶する程度、長年の勘による隙のない見事な技である。
「当麻でももう少し粘るぞ?」
既にのびている介旅に言ってレンは学に電話をかけた。
*
場所は再び風紀委員一七七支部、先ほどと違うのは人数だ。学を始め、白井に初春の風紀委員メンバーとその友人の御坂と佐天、そして犯人を蹴り飛ばして軽い事情聴取中のレンがいた。ちなみに全員の自己紹介は終わっている。無能力者で推定大能力者を倒したことに驚かれたものの適当に誤魔化した。
「で、学。俺はいつになれば帰れるんだ?」
「まぁ、待て。今回に事件それなりにお前のおかげだと俺は思ってるんだから」
「で、何が聞きたいんだ、えっと・・・・・・オセロ?パンダだっけ?」
「白井黒子ですわ!わざとでしょうあなた!?」
「はいはい、白井黒子ね」と軽く流すレン。出されたコーヒーをブラックで飲む。一瞬顔をしかめたのはコーヒーが苦かった訳ではないだろう、きっと。
白井はそんなレンに苛立ちを覚えながらも話が進まないので冷静になって話を戻す。
「それでは、まずあなたはどうやってこの事件の情報を手に入れたのですか?」
「白井の横にいる馬鹿野郎が夕食のときにペラペラと喋ってきたんだ」
呆れながら学を指さすレン。それにつられて全員学を見て同じように呆れた。学その視線に気がついてえへへ~と照れながら頭をかいた。
「いや、褒めてませんよ」
「呆れた」
「金田さんってもしかして馬鹿なんですか?」
「あほね」
上から佐天、白井、初春、御坂。学は一言言われる度に「うぅ!」とうめき声をあげながら心臓を抑えて最後には腰かけてぐったりとした。
「はぁ。まぁ、それならば仕方がないでしょう。今回はご協力感謝いたします。ですが白神さんは一般人ですので事件にはなるべく関わらない様にしてください」
「俺自身元々関わる気あまり無いから大丈夫だよ」
レンは苦い顔をしながらまたコーヒーを飲んだ。決してコーヒーが苦い訳では無い。
「でも、今回の事件まだ終わってないんだよ」
「どういうことですの?」
「あの犯人、聞いたところによると異能力者らしいじゃないか。だが、あの威力は大能力者ぐらいだった」
異能力者、人によって差はあるもののスプーンを曲げたりなど他人に被害を出さないぐらいの威力しかない筈なのだ。少なくとも人間の手を吹き飛ばしてしまう威力などあり得ない。だが、介旅のセブンスミストでの爆弾は白井談によるとビル1階を真っ黒こげにしたらしい。
「あの男の強度が一気に上がった?そんなことはまず無いだろう。なら、あいつの裏に強度を上げる何かがあった筈だ。虚空爆破事件は終わったが、別の事件の輪郭が見えてきたな?」
「・・・・・・そうですわね。ですが、その何かとは?」
「
白井の問いにはレンではなく佐天が答えた。
「幻想御手?」
「なんでも使うだけで強度が上がる品物らしいんです」
「あぁ、この前言ってたやつか」
「佐天さん、その様な物は所詮都市伝説ですわ」
確かに白井の言うとおりだ。そんなものがあれが無能力者など存在しないしヘタすれば全員が超能力者になってしまう。そしてもしかしたら
「でも白井、火のないところに煙はたたないっていうし調べる価値はあるんじゃないか?」
回復した学は一応話を聞いていたらしい。
「・・・・・・・・・・・・確かにそうですが・・・・・・」
「なら白井は別の方向で。俺がそっちについて調べるよ」
「それなら任しましたわ」
風紀委員メンバーはいつの間にか仕事モードに、部外者の御坂、佐天、レンは完全に蚊帳の外になってしまった。そんな中レンは佐天を見ていた。別に可愛いとは思っていない(佐天は可愛いが)。先ほど発言したときの表情が気になったのだ。
(もし、無能力者である彼女は幻想御手なんていう甘い蜜を見つけたらどうするだろうか?)
この場にいる超能力者である御坂には決して分からない。白井にもたとえ低能力者の初春であろうと能力を持ってしまえば分からない。元無能力者の学なら分かるかもしれないが悩みの気質が違うので完全に理解出来ないだろう。
元から能力のある人間には分からない。それくらい無能力者と能力者には差があるのだ。
能力に無関心なレンにとっては全く理解出来ない悩みのだが、能力に憧れて入った無能力者にとっては能力の有無はこの学園都市で生きる間の最大に悩みなのだろう。それは佐天涙子であっても例外でない、むしろその悩みをダイレクトに受けている。
白井と学、初春は外のことを気にしすぎて佐天の方に全く気がついていない。灯台下暗しとは言ったものだ。御坂は気にしていない。この空間にいる誰もが気づかない。気づかないのだ。