とある原子の死者通信   作:アレイスター=クロウリー

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私は何をやったのだろうか。
なにがしたかったのだろうか。
なん、だったの、だろうか。


序章 ~超能力者の彼女は何を思い、何を感じるのだろうか。

 

「お姉さん、後悔していることはないかい?」

学園都市第4位にして原子崩しの能力者である麦野沈利は確かに声を聞き取った。

「誰よアンタ。」

「魔術師、いやこの中ではレベル4の大能力者とでも言っておこう。」

「大能力者風情が第4位の私に何の用があるのかしら。ふざけた内容ならぶち殺すけど。」

「おお怖い。だけどなお姉さん。僕がここにいるということは僕がお姉さんに用があるんじゃなくてお姉さんが僕に用があるってことなんだけどね。」

「本当にブチ殺すわよ。」

「やめてくれよ。カルシウム足りて無いんじゃない?」

直後、大能力者を騙る者男の後ろで大きな爆発音がした。

「今のは威嚇射撃だけど、次は当てるわよ。」

「やめてくれよ。一応大能力者、いや超能力者並には価値があるんだから。」

「一応聞いて上げるけど、アンタの能力って何よ。」

「存在しない生命隊とコンタクトをとることの出来る能力さ。」

麦野沈利に対面する男は嘘をついていた。実際には………………能力ではないのだから。

「もっとわかりやすく言ってくれない?じゃないと間違えて当ててしまいそうだから。」

麦野沈利の周りには光輝くなにかが注に浮いていた。

「簡単に言うとなぁ……死者と話すことの出来る能力……かな?」

「あんたさぁ、私をおちょくっているの?」

無数に輝く閃光が男に向かって飛んでいく。

男は全て紙一重で避けていた。

「クソッ、当たれよ!」

はぁはぁと肩で息をする。決して疲れた訳ではなく、興奮しているせいだろう。

「なんで暗部にすらいなかったお前が知っているんだ!!」

麦野沈利の口調は自然と荒かった。

「職業柄、こう言う情報は自然と入ってくるからね。

暗部の抗争中に、仲間割れでフレンダ=セイヴェルンを殺した事も。」

男は事実を淡々と述べる。

「あんたが誰か知らないけどさぁ」

ハァハァと息を切らしながらも、麦野沈利は男を睨みつけながら言う。

「ブ・チ・コ・ロ・シ・か・く・て・い・ね」

「ちょっ、ちょっと待ってくれ。」

「最後に遺言だけ聞いてあげるわ」

「わかった。」

男は息を吸う。

 

 

「フレンダ=セイヴェルンと最後に話そうとは思わないか?」

 

 

男の声では無かった。麦野沈利は男の少し後ろを覗く。

そこにいたのは

学園都市統括理事長のアレイスター=クロウリーだった。

「アレイスター、君は培養液の中に入ってなくていいのかい?」

「別にそれは問題ではない。」

アレイスターは男の顔を、瞳を覗き込む。

「しかし君もどうやったらここまで第4位を暴走させられるんだ。」

「少し、核心に触れすぎたかな。」

「ところでアリエス、後ろの崩壊を見る限り、たくさん狙われたと思うんだが、なぜ全部避けきれている。」

「全部避けたのさ。自分の身体能力の高さに驚いたよ」

「事実を言え。」

「低能力者レベルの能力を使っただけさ。」

「馬鹿め、一方通行と同じ種類とは言え、あれを使うとは。」

「まぁそれは置いといて、ほっときぱなしだった麦野沈利の話に戻そうじゃないか。」

アリエスと呼ばれた男は麦野沈利を横目にする。

「アンタいったい何なのよ。さっきから私をほっときやがって。」

「すまない。この男が話を早めに済まさないからな。」

「僕にこう言うのは向いていないようだ。」

「それでさぁ、アリエスだかなんだか知らないけどそこの変人。私に大能力者って言ったわよねぇ?で、話を聞いていたら低能力者レベルって?矛盾してるじゃないの。」

「まったく、君はあの力を能力と同じように説明したのかい?」

「まぁ、そっちのほうがはやく進むかなぁ?ってね。」

「やれやれ、第4位こいつの能力はレベル1の銃口外しと言う能力だ。」

「アンタ騙していたのね……」

「ち、違う!」

「だが、こいつの言っていた死者と話すことが出来る能力と言うのも一応当たっている。」

「どういうことよ。」

「第4位、君は魔術と言うものを信じるかね?」

アレイスターはニヤリと笑みを浮かべそう言った。




初出なので多めにみて下さい。
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