遊戯王GX~よくある転生~   作:reficule

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今回はデュエルシーンはありません。
タグにもあるよるにオリジナル展開がありますので、苦手な方には申し訳ありません。



入学式前日

【説明会会場】

 

あの試験から数日、家に合格通知が届いた。それのまた数日後に入学説明会を受けに行った。

 

説明会で明日香の姿を探したけど、何処にも見当たらなかった。まさか落ちたのかとも思ったけど、何かの用事で来れないだけだと自分を納得させた。

 

説明会も終わり帰ろうとすると俺だけ個別に関係者から呼ばれることになった。知らぬうちに何かしたのかと思ってその人についていくと、鮫島校長とオベリスクブルーの制服を着た明日香がいた。

 

明日香「こんにちは、隣斗。ごめんなさい驚かせたかしら?」

 

隣斗「いや、大丈夫だよ。姿がなかったから何かはあったと思ってはいたけどね。」

 

明日香「私は中等部からそのまま高等部に上がるから、試験を受ける必要はなかったんだけれど、無理を言ってあの場所で一緒に試験を受けてたの。」

 

隣斗「ああ、なるほどね。でも、それだけってわけじゃないよね?」

 

鮫島「それについては私が説明しよう。彼女には試験の中で受験生を観察してもらっていたんだ。これは彼女の要望を受ける条件としてね。」

 

鮫島「そして君は筆記試験の成績はトップで、実技試験に関しても群を抜いて優秀だ。本来は高等部から入る生徒はオベリスクブルーになることはないが、試験官や天上院君が是非とも言うのでね。君はオベリスクブルーの生徒として入学してもらいたい。」

 

明日香「騙すようなことをしてごめんなさい…」

 

隣斗「いいよ気にしないで、俺も騙されたなんておもってないからね。でも、周りからは反感を買いませんかね?」

 

鮫島「確かにそういったこともあるだろう。だが君ならそんな心配を何処かに飛ばしてくれると思っているよ。無責任で悪いが。」

 

隣斗「ふふ、確かに無責任ですね。でも、それはそれで楽しそうだ。その話お受けします。」

 

明日香「本当に!?良かったぁ…」

 

隣斗「別にどの色でも気にすることはなかったしね。俺は楽しく過ごせたらそれで充分だから。」

 

鮫島「ほう…なかなか面白い子だ。確かに天上院君や試験官達が一目置くはずだ。」

 

隣斗「買い被り過ぎですよ。俺はただ本当に楽しそうだと思っただけですから。」

 

鮫島「いや君のような生徒は色々と私も楽しみでね。是非とも頑張ってもらいたい。では、オベリスクブルーの制服を渡そう。入学の時はその制服で来てください。」

 

隣斗「分かりました。」

 

明日香から制服が手渡される。自分にはそんなに似合わないだろうなぁとか思いながらも、自分で決めたことだから頑張ってやろう。

 

鮫島「話しは以上だよ。時間を取らせて悪かったね。」

 

隣斗「いえいえ、こちらこそありがとうございます。」

 

明日香「じゃあね隣斗。また入学式で。」

 

隣斗「うん、明日香もね。」

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

【デュエルアカデミア】

 

船に揺られながら到着したデュエルアカデミアはやっぱり自分の知っているものと同じだった。明日香の件があったから変わってるところもあるかと思っていたけど、外見からはそんな様子は特にはなかった。

 

船の中でオベリスクブルーの制服を着ていたのは自分だけで、試験会場で見たことある顔しかなかったから高等部から入る人しかいなかったんだろう。

 

本当はラーイエローまでなのにオベリスクブルーの制服を着ているのはかなり浮いていたけど。

 

他の寮の人は引率の先生が船着き場で待っていたけど、俺だけは誰もいなかった。まぁ、オベリスクブルーの先生ってクロノス先生だった気もするし忙しいんだと思っておこう。

 

一応、先生に俺はどうしたらいいのか聞いてみると、引率の人が来てくれる手筈にはなっているので待っているように言われた。

 

明日香「ごめんなさい。待たせちゃったわね。」

 

一緒に来た皆が各々の寮に行った数分後、姿を見せたのは明日香だった。

 

隣斗「いいよ。引率の人って明日香のこと?」

 

明日香「ええそうよ。明日の入学式の準備してたから少し遅れてしまって…」

 

隣斗「そうなんだ。じゃあ、早く行こうか。」

 

俺は大量に持ってきたカード(社長のアタッシュケースみたいなのだと思って下さい)を持つと、明日香の後に続く。

 

明日香「それ重たくない?少し持ちましょうか?」

 

隣斗「大丈夫だよ。それに女の子に重いもの持たすわけにはいかないからね。」

 

明日香「そう…ありがと。でも、生活用品とかと一緒にどうして送らなかったの?」

 

隣斗「万が一なくなったら困るからね。自分で持ってる方がやっぱり安心するし。」

 

この時代にはないカードもあるから出来るだけ自分で管理しておきたいというのが本音ではあるけど。

 

明日香「水精鱗だったかしら?確かに見たことないカード持ってたものね。」

 

隣斗「そういうこと。だから多少のことは我慢しないとね。」

 

そんな雑談を交わしているうちにブルー寮に到着した。そんなにブルー寮の描写はなかったから記憶が曖昧だけど、こんなに大きかったかなぁ?

 

明日香に連れられてブルー寮に入ると、中もかなり豪華だった。正直ただの学生にこんなところに住まわしてもいいかと思った。

 

明日香「ここが隣斗の部屋よ。生活用品とかはもうすでに運びこまれてるから。」

 

隣斗「うん、ありがとう。手間かけてごめんね。」

 

明日香「気にしなくていいわ。」

 

隣斗「あっ、そうだ。明日香、今から時間ある?」

 

明日香「ええ、今日はもう用事はないけれど。」

 

隣斗「あの時の約束。二人とも入学したらカード見せるって。」

 

明日香「でも、私はあなたを騙すようなことしたのに…いいの?」

 

隣斗「うん、こうしているんだから一緒だよ。それに随分楽しみにしてくれてたみたいだしね。」

 

部屋に元からあったであろうソファーに座り、テーブルに持ってきたケースを開ける。ここに来る前にカードは種類毎に纏めてあるから分かりやすいはずだ。

 

隣斗「どうしたの?明日香も座りなよ。」

 

明日香「じゃ、じゃあ…お言葉に甘えさせてもらうわ。」

 

そう言って俺の隣に座ると、あの時と同じように目を輝かせている。

 

隣斗「聞きたいことあったら言ってね。俺はちょっとデッキ組んでるから。」

 

隣斗(この世界でも違和感なく使えるデッキ組まないとなぁ。シンクロやエクシーズも使いたいけど目立つし…まぁ、使うにしても何とかなるかな。)

 

隣斗(それと…あのデッキも。ここなら…)

 

デュエルアカデミアに来る前に何度かカードショップに寄ってみたけど、元の世界のカードの価値と、こちらの世界のカードの価値はかなり違っていた。

 

こちらの世界タッグフォース6のAIの思考みたいな価値観で、攻撃力が高ければレベル4以下の通常モンスターでもそれなりな値段をしていた。

 

あとは直接的にモンスターを破壊するカードや、ドローカード、攻撃力を上げるカードも価値が高かった。

 

それとは別に持っていたカードがこちらの世界の基準になったのか、何枚か効果が変わっていた。天よりの宝札は本当に驚いた。さすがに原作効果はダメだって…

 

明日香「ねぇ…隣斗。」

 

隣斗「ん?」

 

明日香「あなたの持ってるカード殆んど分からなくて…デッキ作ってるところで悪いんだけど、その…少し教えてくれないかしら?」

 

隣斗「うん、いいよ。それでどれかな?」

 

明日香「えっと…これなんだけど。」

 

明日香が出してきたのは白い枠のカードと、黒い枠のカードだった。そうシンクロとエクシーズのカードだ。

 

明日香「モンスターはモンスターなんだろうけど、よく分からないことが書いてあるし、雰囲気からしてメインデッキじゃない感じはするんだけど。」

 

隣斗「ああ…それはね…」

 

はい…早くもバレました。適当なところで出せればとか考えていたけど、そんなことはどうやら出来なくなるかもしれない。

 

隣斗(でも見つかってしまったものは仕方ないし、変に嘘つくよりもそのまま伝えたほうがいいかな。)

 

俺はシンクロとエクシーズについて明日香に説明をする。初めは目を丸くして驚いていたけれど、詳しく説明するとすぐに理解してくれた。

 

明日香「こんなカードがあったのね…全然知らなかったわ…」

 

隣斗「皆には内緒にしておいてね。いつかは使うつもりではいるけど。」

 

明日香「ええ、分かってるわ。そもそもこのカードのこと信じてもらえないと思うわ。」

 

隣斗「実物みないと確かにそうかもね。」

 

その後は明日香からシンクロやエクシーズ以外にもこの世界にはないカードについて色々質問された。ここまで情熱を傾けれるのは何だか羨ましく思った。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

【隣斗の部屋】

 

明日香「ごめんなさい…夢中になって色々質問ばかりして…」

 

隣斗「いいよ。俺も知らないカードとか見たら興奮するし、その気持ちはよく分かるから。」

 

明日香「そう言ってくれるとありがたいわ。じゃあ、そろそろ私は自分の部屋に戻るわね。明日の入学式遅れたらダメよ。」

 

隣斗「あっ、明日香。」

 

俺は自室に戻ろうとする明日香を呼び止める。

 

隣斗「今日はありがとう。おかげで助かったよ。だからこれはお礼だから何も言わずにもらってね。」

 

そういって俺は何枚かカードを明日香に渡す。渡したカードは元いた世界でもそれなりに使えるシンクロやエクシーズだ。

 

明日香「えっ!?さすがにこれはもらえないわ‼」

 

隣斗「大丈夫だよ。俺はまだ何枚か持ってるし、それにそれを使ったデュエルもしたいから。明日香には使ってほしいなって、俺の我が儘も入ってるから。ねっ?」

 

渋る明日香の手にカードを持たせる。

 

明日香「本当にいいの?」

 

隣斗「うん。だからもらってくれると嬉しいな。」

 

明日香「そこまで言うなら頂いておくわ。何から何まで本当にありがとう。」

 

隣斗「こちらこそまた迷惑かけるかもしれないけど、その時はお願いします。」

 

明日香「ええ、分かったわ。」

 

隣斗「じゃあ、明日香おやすみ。」

 

明日香「ふふ、おやすみなさい。」

 

明日香が部屋を出て行ったあとに、ベットに身体を預けて目を閉じる。

 

隣斗(明日からデュエルアカデミアでの生活かぁ)

 

不安がないわけじゃないし、そもそもこの世界には俺を本当に知っている人間はいない。

 

これから先のことはまだ分からないけど、でも結局やっていくしかない。そう思うと少しだけ気が楽になった。

 

微睡む意識の中で嬉しそうにはしゃぐ明日香の姿が浮かんで、俺は睡魔に身を委ねた。

 

 




読んでいただきありがとうございます。
原作では島についてすぐに入学式でしたが、さすがに島について準備もなしに入学式というのは、キツいかなと個人的思いましたのでこの展開にしました。
一話での受験番号は適当につけましたので気にしないで下さい。
話にもあるようにトップでの入学です。
なるべく週一ペースでは更新出来たらなとは思っています。
感想にヒロインについてのことがありましたので、今の予定では明日香がヒロインということで進めていきます。
話の展開で変わるかもしれませんが、多分このまま明日香のままだとは思います。
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