魔法世界興国物語~白き髪のアリア~   作:竜華零

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最終的なアリアの設定資料集です。
ウ○キ的な形式に則って書いてみました。

基礎情報・能力・略歴・結婚生活・子女・アリアを取り巻く人々、の順番で書いております。
略歴を書くと膨大で・・・まさに人生を書ききった感があります。


ネタバレ注意です。
そして、最下部の「取り巻く人々」では一部のキャラクターの「その後の人生」にも触れておりますので、それもご注意ください。
なお、一番最後には作中でひた隠しにされた最重要国家機密が記載されております。
興味のある方は、どうぞご覧ください。
では、どうぞ。


キャラクター設定:「アリア」

名前:アリア・アナスタシア・エンテオフュシア(Aria Anastasia Enthophysia)

旧名:アリア・スプリングフィールド(Aria Springfieldes)

性別:女性 出身国:英国(魔法世界ではウェスペルタティア王国)

社会的地位:

メルディアナ魔法学校卒業生 → 麻帆良女子中学校教師 → アリアドネー臨時講師

→ ウェスペルタティア王国王女 → ウェスペルタティア王国女王

(イヴィオン共同元首・連邦元首会議議長など他多数)

 

 

能力:

複写眼(アルファ・スティグマ)』:アリアの右眼

全ての魔法、気、精霊を解析し、解除することができる。

ただし、解析対象があまりにも巨大である場合、強大である場合は、一定時間、魔眼としての機能を失うと同時に視力を失う(オリジナル設定)。

また『殲滅眼(イーノ・ドゥーエ)』と違い、意識的にオンオフを切り替えることが出来る。

第1王子ファリアに遺伝、以降その子孫に受け継がれる。

 

殲滅眼(イーノ・ドゥーエ)』:アリアの左眼

全ての魔法、気、精霊を吸収し、強力な身体、回復能力を得る。

ただし吸収できる魔力量には上限があり、許容量以上の魔力を吸収すると、一定時間魔眼としての機能を失うと同時に視力を失う(オリジナル設定)。

第1王女シンシアに遺伝、以降その子孫に受け継がれる。

 

『魔法具作成能力』

アリアがシンシア・アマテルから譲られた、思い描いた魔法具を創造することができる能力。

魔法具は、アリアからの魔力供給が尽きない限り消えることはない。

(この魔力はアリアの意識の外で自動供給される。よって作中で魔力切れという場合、現在外に出ている魔法具を維持するための魔力を除いて魔力が切れた状態、ということになる)

またこれらの魔法具は、魔力、気などを注ぐことで使用できる(必要魔力量は魔法具、使用者によって異なる)。魔法具自体は、純粋にアリアの魔力で構成される(ただし、譲渡された魔法具は相手の魔力・気で維持される事になる)。原則として、同じ物を同時に2つ創造することはできない(譲渡した物も含む)。複数人への譲渡が確認されており、能力が失われた後も残っているアイテムが存在する。

 

*魔法具が壊された場合

魔法具が意図せずに破棄、破壊された場合、その魔法具は最短で1000時間再作成できない。

所有権が作成者以外にある場合は、その所有権を失う。この場合、アリアが再びその魔法具を作れるまでに1000時間かかる、ということになる。

ただし、消耗品に類する物はこの限りではない。

(消耗品であっても、24時間以内に12回以上連続で創造することはできない)

 

*魔法具が所有者以外に使用された場合。

魔法具は原則、所有権を有する本人が貸与・譲渡しない限り、他者には使用できない。

ただし、他者であっても移動させたり、持ち出したりすることはできる。

また他者が無理に(魔力にものを言わせるなど)使用した場合、使用できないことは無いが、身の保証はできない。

 

*魔法具・多重創造

複数(10種類以上)の魔法具を同時に創り出すことが可能。

通常より多くの魔力を消費し、持ち切れない魔法具はその場に放置されることになる。なので、一人の時などには原則使用しない。

訓練次第だが、一度におよそ20の魔法具を創造することができる。

 

『千の魔法(MILLE VENEFICIUM)』

アリアがエヴァンジェリンとの仮契約で得たアーティファクト。

魔法世界から詠唱魔法が消えた段階で、魔法世界では使用が不可能に。

 

(効力)

あらかじめ登録した魔法を使用することができるアーティファクト。

登録できる魔法は全部で千種類。

このアーティファクトで使用される魔法は、原則として、精霊を介する通常の手順を踏まない。そのため、対抗魔法、防御魔法、結界魔法その他によって阻害されたり、妨害されたりすることはない。

ただし、他のアーティファクトによる対抗、阻害、妨害などは防ぐことができない。

 

(条件)

1種類につき、一日に1度のみ使用することができる(24時間後、自動で回復する)。

使用した魔法のページは、一旦白紙に戻る。

また、魔法を使用する場合は、使用する魔法のページを開いておかなくてはならない。

重複して同じ魔法を登録することはできない。加えて、一旦登録した魔法は削除することができない。

また、「魔法の射手」のように、複数の魔法を行使する場合、その数も登録しなければならない。

例えば、「魔法の射手・連弾光の18矢」の場合、光属性の矢を18矢放つだけの魔法となる。

属性・矢の数を変更する場合は、新たに別の魔法として登録する必要がある。

この場合、上記の条件、「重複不可」の原則の例外扱いとなる。

また、アリアの総魔力を超える魔力が必要な魔法は行使することはできない。

つまり、魔力切れの際などには、このアーティファクトは使用できない。

例えば、ドラ○エにマダンテという、全魔力を消費する魔法が存在するが、これを仮に使用すれば、アリアの魔力は0になる。よって残りの999種は、状態がどうあれ、魔力が回復するまで使用できない。

 

*『千の魔法』への「魔法」登録法

登録法は2種類存在する。

①正規手順法

細かい条件などを設定した上で、長い時間を使い登録する方法。

必要とされるのは使用者の血液と魔力を混ぜ合わせた特殊なインク。

あらかじめ設定した条件を口頭で述べつつ、このインクを書き込むページに垂らせば、後は自動で登録される。

登録する魔法が複雑か強力であるほど、時間がかかる。最大で1000秒。

 

②手順破棄法

上記の手順の全てを破棄して行う短縮法。非常時に使用される。

その時点の全魔力と引き換えに登録。その魔法を発動させる。

ただし、この方法が使えるのは1000日に一度。

 

 

容姿・容貌:

髪は腰まで伸びたストレート、色は白銀に見える白。

幼少時の一時期と魔法世界でザジ・レイニーデイにより「完全なる世界(コズモ・エンテレケイア)」のレプリカ術式に囚われた際には、艶やかな金髪であった。

作中においてフェイト・アーウェルンクスやエヴァンジェリン・A・K・マクダウェルなどのモノローグ内で、何度か「サラ・・・と流れるような」「手で梳くと、サラリとした感触が手に伝わる」などと描写されており、髪質の程が窺える。また絡繰茶々丸を含めた多くの人物から、リボンや髪飾りなどの贈り物を受けることも多い。

顔立ちは多くの人物から実母であるアリカ・アナルキア・エンテオフュシアに瓜二つであると表現されている。作中においては、その顔立ちを政治的に利用される、または利用する場面すらあった。

ただ瞳の色に関しては実母と差があり、右眼は赤く、左眼は青い。

肌は「処女雪を思わせる白さ」であり、フェイト・アーウェルンクス曰く「滑らかな肌質」である。本人の好みか周囲の好みかは判然としないが、身に着ける衣服はフリルやレースがあしらわれた少女趣味な物が多い(エヴァンジェリン・A・K・マクダウェルの影響とも言われる)。なお、女王になってからは上質なドレスを身に纏うことが多くなった。衣装の色としては作中を通じて、青、白、黒、桃色などが過半である。しかし麻帆良で教職に就いていた頃はスーツ姿で活動する等、タイトな衣装も必要とあらば着こなしていた。

装飾品(アクセサリー)はシンプルな物を好み、華美な物は敬遠する傾向にあるようだ。

 

 

略歴:

(0歳~9歳)

転生前については一切の描写が無いため不明、しかし原作32巻(291時間目)までの原作知識を保有していた。加えて魔法具の作成の際に見せたアイテム類の元ネタの多彩さは、アリアの前世における生活の一部を窺い知ることができるだろう。

とにもかくにも、実兄ネギ・スプリングフィールドの双子の妹と言う立場で、アリアはこの世界に生を受けることになった。父はナギ・スプリングフィールド、母はアリカ・アナルキア・エンテオフュシアである。6歳までは、スタン老の隠れ里に預けられて兄と共に育つことになる。

幼少時の段階で幼い兄と2人暮らしと言う点を除けば、ネカネ・スプリングフィールド、アンナ・ココロウァ(アーニャ)との関係を含めて概ね良好な環境で平和に過ごしていた。また4歳の時点では、実兄ネギ・スプリングフィールドとの関係も良好であり、兄妹としての関係性も確立しかけていた。

しかしこの当時、アリアは運命の出会いを果たすことになる。左眼の魔眼「殲滅眼(イーノ・ドゥーエ)」の呪いに苦しんでいたアリアを救い、かつこの世界で生きる一つの方向性を持たせた存在、シンシア・アマテルとの出会いである。自らを「世界最古の転生者」にして「神様に対する反逆者」と称したシンシア・アマテルは、その後のアリアの人生において決定的な影響を与えることになる。

その決め手となったのは、スタン老の村に対するメガロメセンブリア元老院一部過激派による、「アリカの子抹殺」を目的とした国家的テロである。この事件によって、村人は永久石化の呪いを受け、また、シンシア・アマテルも死を迎えることになる。この時、アリアは右眼の魔眼「複写眼(アルファ・スティグマ)」を覚醒させ、またシンシア・アマテルの能力の一部を受け継ぎ、特殊な魔法具の精製能力を行使することができるようになった。しかしそれは、当時のアリアにとっては何の慰めにもなっていなかった。それを悟っていたのかどうなのか、シンシア・アマテルは消え去る直前、「自殺しないよう」にアリアの心に魔法をかけている。

その後、メルディアナの祖父によって保護されたアリアはネギ・スプリングフィールドと共にメルディアナ魔法学校に入学することになる。これは半ば強制的な入学であったが、両親が英雄あるいは女王、または一部から国際的犯罪者として見られていた2人をスタン老に代わって保護するために選び得る方策としては、この時点ではもっとも健全な部類に入っていたと考えられる。少なくともアリアはそう思っていたし、この時点でネギ・スプリングフィールドは魔法の勉強以外の事には興味を抱いていなかった。またアリア自身、石化した村人の解呪のための知識と情報を欲していたので、魔法学校での勉学は望む所ではあった。

魔眼の影響で魔法が使えず、魔法具・魔法薬に傾倒して行ったアリアを蔑視する風潮も存在したが、ここでの数年間は同時にアリアにいくつかの教訓を与え、同時に生涯の宝を得ることにもなった。ロバート・キルマノックを含む学友達との出会いと交友である。村人の石化解除研究と個性的な学友達との学生生活、この頃には冷え切っていた実兄ネギ・スプリングフィールドとの関係や実兄の「取り巻き(ネギ本人に自覚は無いが)」達との確執など、この時期のアリアはその後の人生と同じように「多忙」であった。

 

 

(10歳~19歳)

そして10歳(数え)の時、2年の飛び級を経て実兄ネギ・スプリングフィールドを含む7人と共にメルディアナ魔法学校を卒業することになる。総合的な席次は下から数えた方が早かったが、一部の成績においては総合一位である実兄ネギ・スプリングフィールドをも上回っていた。ここで与えられた卒業課題によって、アリアは実兄と共に日本・麻帆良学園で魔法使いとしての修行を受けることになる。

 

<麻帆良時代>

明らかに他のクラスとは様子の異なる3-Aの生徒達に手間取りつつも、アリアは麻帆良学園女子中等部の教員の一人として過ごすことになる。この時点では実兄が担任、アリアは副担任・女子寮管理人と言う立場であった。

麻帆良学園に赴任したアリアは、当初から「多忙」を極めていた。生来の性格も災いしてか10歳の少女(少なくとも、肉体的には)がこなすにはあまりある仕事量を抱え続け、それは実兄ネギ・スプリングフィールドとの間に「違いと言うにはあまりある異質さ」として周囲から見られることに繋がった。特に一般教諭側は強くそう感じていたようで、中でも新田教諭との関係はアリアにとって特別な意味を持つことになる。そしてこの時期に、アリアは人生において2度目の決定的な出会いを果たすことになる。

その出会いとは、真祖の吸血鬼にして父ナギ・スプリングフィールドの「犠牲者の一人(アリア談)」であるエヴァンジェリン・A・K・マクダウェルとの出会いである。アリアは自分の身を削って魔眼を使用し、麻帆良大停電の夜にエヴァンジェリンの封印を完全解除することに成功。これによりエヴァンジェリンはアリアを自分の「所有物(ほごたいしょう)」とみなすようになり、最終的には「所有物(かぞく)」へと変化することになる。エヴァンジェリンとの交友は、アリアにとって研究の大幅な促進と魔法使いの戦い方の修行、および絡繰茶々丸やチャチャゼロとの交流を意味するようになる。

また3-A関連では幽霊学生・相坂さよに肉体(エヴァンジェリン作)を与え、京都修学旅行において近衛木乃香・桜咲刹那と関係を深めることになった。しかしアリア自身は一般生徒を魔法関係に関わらせることを「自分の仕事の範疇」と断じ、またその点で実兄ネギ・スプリングフィールドや神楽坂明日菜、学園長を含む魔法関係者と関係を悪化させていくことになる。ただし瀬流彦と言う若い教諭は、魔法先生としても一般教諭としてもアリアに好意的な態度を取り続けている。なおこの時点での3-A生徒の一般見解は、ネギ・スプリングフィールドは「年下の友達」であり、アリアは「年下の先生」と言う物であった。

そして京都修学旅行において、第3の出会いが訪れる。フェイト・アーウェルンクスとの出会いである。アリアはフェイト・アーウェルンクスに対して「飢餓にも似た感情」を抱いた。そしてそれはフェイト・アーウェルンクスにとっても同様であり、2人は動揺を覚えつつも激しく互いを意識するようになる。京都修学旅行における一連の事件の後、東西の魔法関係組織の会談の結果として、アリアは初めて公的に重要な立場を周囲に認知される事になった。<闇の福音の従者>と、<西の姫の庇護者>と言うのがそれである。この時は未だ無意識である物の、アリアは公的立場が自分を守る効能も持っていることを学ぶことになる。アリアは京都修学旅行以降も、エヴァンジェリンの下で学ぶと共に、絡繰茶々丸や相坂さよ、そして京都で封印から解放された鬼神リョウメンスクナと家族としての絆を育むと共に、過去を打ち明けた。その中には転生者と言う特殊な事情も含まれていたが、エヴァンジェリン達はそれすら受け入れて見せ、アリアはエヴァンジェリン達への感情の傾斜を強めることになる。しかし同時に無視できない問題も進行していた、実兄ネギ・スプリングフィールドとその従者の少女達との関係である。

6年前の悪魔襲撃事件に関わりのある伯爵級悪魔、ヘルマン卿の襲撃の際、兄妹の関係は修復不能なまでに冷却化することになる。幾度かの確執を経て、アリアは実兄から「兄としての記憶」を奪い、血縁の家族としての縁を事実上切り捨てる判断を下した。この時、アリアは「ネギ兄様」と言う過去の呼称を二度と用いないことを言外に宣言した。しかしこの時点では、未だスプリングフィールド姓を名乗っていた。

そして変則的ではあるが、第4の出会いに関係する事件が、麻帆良学園祭の際に発生することになる。超鈴音と言う名のその出会い(出会いと言っても、すでにそれなりの付き合いであったが)が、ある意味でアリアの後の人生においてある程度の影響を与えたのは確かである。兄としての記憶を失った実兄ネギ・スプリングフィールドを利用した上で学園祭における一連の事件を起こした超鈴音は、アリアに対して個人的に接触を重ねることになる。

その明確な意図は不明な点が多かったが、彼女はアリアに警告と助言を与えた。そしてその警告と助言により、アリアは故郷の村人の石化解除の目処をつけることに成功。同時に、エヴァンジェリンの反対を押し切って自身の魔法具作成能力を事実上封印する。

そして変則的ではあるが、アリアは学園祭の間に「母」に会うことができた。同時にその「母」に心酔する新オスティア総督、クルト・ゲーデルから魔法世界への招聘を受けることになる。

ウェールズの村人やメルディアナの祖父がメガロメセンブリア元老院により魔法世界に攫われたこともあり、アリアは家族と共に魔法世界へ渡ることを決意する。この時、妹は「客」として、そして「兄」は犯罪者として魔法世界に渡ることになった。そしてフェイト・アーウェルンクスの手により、新旧両世界のゲートが破壊されることになる・・・。

 

<アリアドネー時代>

厳正中立の魔法学術都市アリアドネーの臨時講師となったアリアは、やはり「多忙」であった。騎士団候補生学校の生徒、コレット・ファランドールを始めとする生徒達ともここで交流した。旧世界出身で「スプリングフィールド」の姓を持つアリアは、そこでもある程度は知られた存在であった。しかしここでの生活は、アリアにとっては悪い物では無かった。本人の学者的資質ともあいまって、アリアドネーの空気には良く馴染んでいたようである。そしてだからこそ、アリアは魔法世界救済と言う事業に興味を抱き、故にエヴァンジェリンなどは心配を強めることになる。だがその生活も、長くは続かなかった。

オスティア難民にして元王国騎士、ジョリィによりアリアはアリアドネーから誘拐されることになるからである。それは、己の領地の難民の行く末を案じるオストラ伯爵の依頼による物だった。アリアはここで改めて、「ウェスペルタティア王国王女」としての自身の境遇と向き合うことになる。当初は反発したアリアだが、難民の子供との交流、連合の軍の虐殺などを目の当たりにしたアリアは、半ば引き摺られる形で王女と言う公的立場を表明することになる。

ここから、全てが始まった。

 

<ウェスペルタティア女王時代>

短い王女としての時期を経験したアリアは、クルト・ゲーデルによって新たな「女王」として祀り上げられる。クルト・ゲーデルはこの日のために20年間の雌伏の時を過ごしてきたのである。彼はかねてからの計画に従い、「新女王アリア」を求心力として旧王国勢力を結集する。後の「王国の四元帥」や閣僚集団などは、この時期に集められた。しかし、王国の再興には障害があった、メガロメセンブリアを中心とする連合軍と、実兄ネギ・スプリングフィールドの率いる「ウェスペルタティア公国」である。「闇」の少女エルザが事実上の独裁権を握るこの国において、神楽坂明日菜と宮崎のどかもまた囚われていた。

アリアは実兄の軍を辛くも破ることに成功するが、次なる試練が訪れる。

魔法世界の崩壊と言う危機に、である。アリアは帝国・アリアドネーと協力しつつ、またフェイト・アーウェルンクスの協力を受け、これに対応する。ポヨ・レイニーデイ、そして墓所の主アマテルから世界の真実を伝えられ、そして「紅き翼」の目的をも知る。アリアは世界を救う決意をし、多くの協力者を得ながら「紅き翼」の術式を実行する。

この過程で、アリアは運命の相手、シンシア・アマテルと再会を果たすことになる。シンシア・アマテルは実母の身体を利用する形で、アリアに辛辣な別れを告げる。しかしそれは、アリアを自分から引き離すための優しい嘘であった・・・。

<造物主>に身体を奪われたエヴァンジェリンを共に破り、そして想いを伝え合ったフェイト・アーウェルンクスと共に、アリアは新オスティアへと凱旋した・・・。実兄ネギ・スプリングフィールドと宮崎のどかの幽閉、両親との再会、王国の国際社会への復帰、これら全ての仕事に対応しながら、アリアは女王としての道を歩んで行くことになる。

その後、国内の粛清や国家連合「イヴィオン」の結成、「Ⅰ」を名乗るエンテオフュシアのクローンにより誘発されたエリジウム解放戦、王国元帥リュケスティスの叛逆を利用した王権打倒の陰謀、実兄ネギ・スプリングフィールドの魔界への亡命・・・様々なことを経験しながら、女王としてのアリアは国を育てていく。そしていつしか、魔法世界(ムンドゥス・マギクス)連邦構想を主導し、魔法世界を1つに束ねると言う大事業に挑むことになる。それは、完全な実現まで23年と言う長い時間を擁する事業であった・・・。

 

 

結婚生活:

上記では除いているが、アリアは16歳の最後の月にフェイト・アーウェルンクスと結婚している。

それはウェスペルタティア女王に相応しい格式のある、また盛大な結婚式(ロイヤル・ウェディング)であったと言う。その様子は数多くの映像や絵画に残され、後の歴史においてはクルト・ゲーデル著「王国宰相回顧録」や絡繰茶々丸著「女王アリアの私生活」などで細かく知ることができる。

女王アリアと夫君フェイトの円満な家庭生活は国民の模範かつ羨望の的となり、アリアはフェイトとの間に5人の子供(2男3女)を儲けている。新婚旅行先での仲睦まじさは侍女である「フェイトガールズ」や近衛騎士の何人もが証言しており、女王の品位の低下を懸念した宰相クルト・ゲーデルが手を回した程であるという。当時の王室の婚姻には珍しい恋愛結婚(駆け落ち同然であった実母アリカは例外として)であったことも、女王アリアが浮かれた原因であると言えるかもしれない。

とにかく、その夫婦仲の良さは「魔法世界一(ヘラス皇帝テオドラ談)」であり、アリアは夫君フェイトと結婚生活のある一時期を除いてベッドを別にすることは無かったされる。

それは結婚生活の間中、変化することは無く・・・。

2人は毎夜、新婚夫婦のように何度も愛し合っていたと言う。

そしてその結果、5人の子供に恵まれてエンテオフュシア家には多くの後継者が生まれ、王室を安泰たらしめることになった。

 

 

子女:

ファリア・アナスタシオス・エンテオフュシア

長兄、父親の因子を最も強く受け継いだ第1王子。

白い髪と赤い瞳、父に似た顔立ちから国民の人気は実は他の弟妹に劣る。しかし王家の血を最も色濃く受け継いだのは彼であり、一般には知られていないが彼は「黄昏の姫御子」としての才能を持っている。また、アーウェルンクスの持つ全ての情報と経験を魂に刻まれており、母から「複写眼(アルファ・スティグマ)」と言う特殊な魔眼をも受け継いだ。そのため、個人的な才能では他の弟妹を圧倒する。

母親への愛情は深く、誕生日の贈り物を大事に取っている。一方で父親には苦手意識を持っているようだが、愛情が無いわけでは無い。弟妹からは「優しいお兄ちゃん」と言う認識を受けている。

 

(未来のお話)

成人して後は経験を積むためオレステス総督、龍山連合総督、テンペ総督などを歴任、魔法世界中を訪問し王国の平和外交の象徴となる。

王国の歴史上最も長く王太子であり続けた人物でもあり、母から王位を受け継いだのは81歳の時。

わずか1年の在位の後に崩御、子供は国内の大貴族出身の正妃との間に王子が1人と王女が1人。

 

 

シンシア・アストゥリアス・エンテオフュシア

長姉、5人の子供達の内で最も奔放かつ明るい性格。金色の髪に青い瞳の美しい少女で、母と祖母の面影を残す容姿をしており、エンテオフュシアの外見的特徴を最も良く受け継いだ。人当たりの良い性格と細かいことに頓着しない性格により、国民の人気は最も高い。ただ元気が過ぎて父親や母親から叱責を受けることもあるが、生来の性格のためか人から恨まれることは何故か少ない。

そして兄が母から魔眼を受け継いでいたように、彼女もまた魔眼を受け継いでいた。「殲滅眼(イーノ・ドゥーエ)」である。本人も勉学よりも運動を好んだため、王室顧問エヴァンジェリンによる戦技訓練を5人の中で唯一、受けることになる。

最大の特徴は、兄を愛していること。

 

(未来のお話)

後に「学び舎の母」と呼ばれることになるシンシアは、ウェスペルタティアの貧しい地域に私財で学校・病院・孤児院などを建てて行く。本人は医療や教育に関する知識を全く持っていなかったが、その重要性は理解していたとされる。そのため彼女は貧困層からの支持を受けることになるが、これは貧民街(スラム)にパイプを持つ叔父の存在が大きかったとも言われている。

 

 

ベアトリクス・アタナシア・エンテオフュシア

次女、金色の髪に赤い瞳を持つ物静かな少女。人見知りが激しく、あまり社交的とは言えない性格。

外で運動するよりは部屋で読書をすることを好み、父親も母親もそこは娘の個性として受け入れているようである。数いるナニーの中でもフェイトガールズの調に懐いており、逆に暦や焔などの活発な女性達には苦手意識を持っている様子。そのため調がパルティアに戻った後も、毎日のように文通を続けた。

母親から魔法薬・魔導理論に関する才能を受け継いだのか、机の上で物を考える力に優れている。それに関連して王室顧問エヴァンジェリンが理論面での師となり、共に机を並べることが多かったユエ・マクダウェルとは5人の中で最も気心の知れた仲となる。

 

(未来のお話)

成長して後はアリアドネーに留学、そこで魔法薬に関する博士号を取得、研究員の資格も得ることになる。王国に戻って後は、慈善事業を精力的に行う姉シンシアの補佐として活躍、姉の思い付きの事業が軌道に乗れたのは、多くは彼女の功績である。後に外国人と結婚し、王子を1人出産してこれを「フェイト」と名付ける。実は隠れファザコンだった模様。

 

 

アリア・アンジェリク・エンテオフュシア

母の名を受け継いだ第3王女、金色の髪に青と緑の色違いの瞳と言う容姿を持つ少女。

身体が弱く、産まれた時から病気がちであった。そのためベッドで過ごすことが多く、兄や姉が持ち込む外の話を聞くのを喜んだ。姉であるシンシアが後に病院の建設事業に力を入れるようになったのは、彼女の存在が大きいとも言われる。室内での読書を好む姉ベアトリクスからは良く本を貰い、その影響で彼女も学問への関心が高くなることになった。病弱と言うこともあって、父親と母親からは特に心配されていた。誕生日を同じくするココロウァ家のルチアとは、生涯の親友となる。

 

(未来のお話)

姉ベアトリクスの影響で学問への関心が高かったが、姉のように外国への長期留学が可能な体力はついにつかなかった。むしろ彼女の功績は王室の家庭像を赤裸々に綴った「王室日記」と言う本の執筆にあり、王国臣民の王室への親近感を高めることに貢献した。「出産は命と引き換え」と侍医から言われた彼女は恋仲にあった国内貴族の青年と結婚後、まさに「命と引き換え」に王女を出産。2年後に夫も後を追うように死去、娘は姉シンシアの養女となる。

 

 

アルフレッド・アリスティデス・エンテオフュシア

末っ子の第2王子、法的には第2王位継承者となる。

母親以上に、3人の姉に非常に可愛がられている。その分、父親や兄との関係が希薄になっているとも言われるが、誕生日の際には2人からも心のこもった贈り物を受け取っている。父親からは人間性を、母親からは愛情を、シンシアからは外への好奇心を、ベアトリクスからは学問への関心を、アリア(アン)からは他者への慈しみの心を受け、学び、健やかに成長することになる。そのためか多少甘えん坊だが、献身的なナニー達により厳しく躾けられて育つ。

 

(未来のお話)

成長した後は、士官学校に入学。軍人王子として軍事面から母、そして兄を支えることになる。

母と兄の死後は元帥の地位にあった彼が兄の子供達を守護、王位継承の正統を守ることになる。自らは妻との間に3人の子を儲けるが、全て女子。しかし彼の孫娘が兄ファリアの孫と結ばれることが後の王室にとって重要な転機となるのだが、それはまた別の話である・・・。

 

 

女王アリアを取り巻く人々(その後):

アリカ・アナルキア・エンテオフュシア・・・

夫ナギと共に、娘アリアを見守る役目に徹することになる。自身の時代は終わったと悟り、アリアが必要としてくれる限りにおいては公務や私生活の面で娘を支える道を選ぶ。ウェールズで幼少時のアリアを育て守っていたスタン老やメルディアナ校長との交流と、孫達の健やかな成長を何よりも喜んだと言う。夫ナギが孫達と遊ぶ(侍女がハラハラするような運動とか)姿を、スタン老とお茶をしながら見つめるのが日課であったとか。

 

クルト・ゲーデル・・・

完全無欠にして鬼謀百出、ウェスペルタティア王国史上に冠絶する大政治家・・・としてよりも、アリカ、アリアの2人の女王に仕え切った「騎士(ナイト)」としての面が強調されることが多い。なお、その忠誠心は3人の王女にも向けられていたとか。最後まで人々から嫌われ続けていたが、「清廉潔白な陰謀家」と言う意味不明な偉業を成し遂げることになる。王室の女性達の素晴らしさがひたすら書かれた回顧録を出版、印税は全て育英事業に寄付されたとか。

 

エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル・・・

ウェスペルタティアの生ける伝説、<闇の福音(ダーク・エヴァンジェル)>。彼女がいる限り、王位継承者を暗殺することは不可能であると言う。王室の子供達の守役であり、教育係。王室の子供達に過去を語り、未来へと背中を押してやるのが自身の役目であると認識している。彼女の従者チャチャゼロを頭に乗せる者が、次の王であると言われている。なお、自身の養い子の一族である超家のことも気にかけ続けることになる。

 

絡繰茶々丸・・・

主人であるエヴァンジェリン・A・K・マクダウェルと共に、ウェスペルタティアの永遠の女官長であり王室の子供たちのナニーであり続ける。良き母であり、良き姉として子供達に慕われ、時として男性王族の初恋の君となる。彼女が自身のフォルダに残している映像はまさに王室の歴史であり、その意味で彼女は生き証人であり続ける。王室の子供達に苺のデザートを作るのが日課とか。

 

近衛木乃香・桜咲刹那(及び旧3-A生徒)・・・

表向き普通の人間としての生活を送るが、裏ではいろいろと面倒ごとに直面する人生だった模様。刹那は裏の世界では魔法世界の天ヶ崎月詠と並ぶ旧世界の剣豪と呼ばれることになるが、その正体を知る者はいなかった。それは刹那の傍に高度な術師がいて、彼女を隠していたからだとされる。2人は共に結婚しなかったが、1人の子供を拾って育てたと言う。

*旧3-Aメンバー:

旧3-Aメンバーの多くは、様々な方面で才能を活かす人生を歩んだ。

メジャーデビューした和泉亜子など「でこぴんロケット」の4人や、大河内アキラや明石裕奈などのプロスポーツ組だけでなく、漫画家になった早乙女ハルナやイギリス文学の学者になった綾瀬夕映、保母になった那波千鶴や麻帆良スポーツの記者になった朝倉和美など、多岐に渡る。

魔法関係者で言えば、シスターシャークティーの跡を継いだ春日美空とココネ・ファティマ・ローザ。中国でその名を知らぬ者のいない格闘家兼ガイドになった古菲(クー・フェイ)(結婚後は超菲(チャオ・フェイ))。オスティアで灰銀色の狼と共に王家の行く末を見守る神楽坂明日菜などがいる。

なお最も特異なのは長谷川千雨であり、彼女は死後も人格データを電脳空間内に残し、8人の電脳精霊と共に生き続けているとか・・・。その人生は、世界の危機や国家テロと常に隣り合う生活だったとか。

 

相坂さよ・リョウメンスクナ・・・

アリアと家族としての関係を続けた相坂さよは、ホムンクルスの肉体に与えられた寿命が尽きると共に完全に霊格化し、京都に移住。この女性、成仏する気ゼロである。現在は、晴明神社(安倍晴明の家)で家族と共に厄介になっているとかいないとか。なお双子達は健やかに育ち、現在も母の霊体の媒介となっている社(晴明神社内に密かに建設)を父と共に守護している。

 

天ヶ崎千草(及びその家族)・・・

100年以上続くことになる旧世界連合天ヶ崎家の礎を築いた女性であり、3人の子供の母となる。夫に先立たれた後、晩年は娘の月詠と共に京都に戻り、たまに息子の小太郎と村上夏美が2人の間に生まれた孫を連れてくるのを楽しみに生きると言う安穏とした生活を送る。もう1人の息子である月影は旧世界連合大使の地位を事実上世襲し、母の跡を立派に継いだと言う。

 

アーニャ・ユーリエウナ・ココロウァ(及びメルディアナの友人)・・・

アーニャは4(クゥァルトゥム)との結婚後もメルディアナ教師を続け、定年まで勤め上げる。夫には娘が成人する前に先立たれるが、娘ルチアを立派に育て上げる。また、女王の夫君フェイトの死の際には誰よりも早くアリアの下に駆けつけ、悲しみを分かち合ったと言う。ルチアが第4王女アリアの親友であり続けたように、アーニャもアリアの親友であり続けた。

*メルディアナの友人:

ロバート・シオン夫妻は、夫が主夫になると言う形で結婚生活を送った。妻は運輸局局長にまで上り詰めるが、それは夫と子供が彼女の心の支えになった点が大きいとされる。彼らの妹ヘレンはウェスペルタティア宰相となり、ドロシーは結婚せず、生涯を魔獣医療に捧げた。最後の1人、ミッチェル・アルトゥーナはメガロメセンブリアで政治活動をして過ごす。なお、母アリアだけでなく娘ベアトリクスに求婚して断られると言う面白記録もあるが、これは信憑性の無いただの噂だとされている。

 

フェイトガールズ・・・

夫君フェイトの人生の大部分に関わった彼女達「フェイトガールズ」も、様々な形の人生を歩むことになった。夫君フェイトの死後も、後にパルティア連邦の首相となって部族を再興する調を除いて王室に残ることになる。暦は茶々丸と共に王室のナニーとして働き、それは晩年まで変わることが無かった。環は夫君フェイトの墓を守る「守護竜」となる道を選び、稀に親友キカネと共に角をぶつけ合っていたとか。焔も夫君フェイトの墓を守る役目をアリアから任せられ、後に墓荒らし達から「赤い閃光」と恐れられるようになる。栞はナニーとして働き、そして暦と違って晩年は故郷に戻り、姉と共に過ごしたとされる。

 

フェイト・アーウェルンクス・・・

女王アリアの最愛の夫であり、おそらくは最も尊い存在であったろう女王の夫君。ウェスペルタティア女王の夫として、議会から唯一公式に「夫君殿下(プリンス・コンソート)」(His Royal Highness the Prince consort)の称号を認められた人物。秘密結社「完全なる世界(コズモ・エンテレケイア)」に所属しながら、女王アリアとの愛のためにアリアに味方したと言う逸話は無数の本・映画などになって国民に親しまれている。ウェスペルタティアの女性は少女時代、一度は必ず「あんな恋がしたい」と言うとまで言われている。誰よりも強い力を持ちながら優しく、かつ美しく、またその眼を愛する妻にしか向けない所が女性の憧れの的になったのだとか。家庭生活においては、妻との長く変わらぬ愛の営みによって5人の子を儲け、厳しい父として子供達から畏れられた。政治的な地位は持たなかったが、晩年(と言っても30代)に自身が責任者となったオスティア万国博覧会を大成功させ、ここでも歴史に名を残すことになる。

彼が42歳の時に若くして「病死」した際、アリアは嘆き悲しんだ挙句に宮殿に数年間引き篭ってしまった。その後、子供達の支えもあって公務に復帰、魔法世界(ムンドゥス・マギクス)連邦の完成に力を注ぎ世界平和を成し遂げることになる。それは「夫の願い」でもあった・・・。

アリアは晩年、フェイトを懐かしんで様々な名誉称号を彼に与えた。自身に授与権限のある様々な勲章を贈り、王室の名誉職を授けるなどの行動を取った。その他、アリア&フェイト記念博物館やロイヤル・フェイト・ホールなどの夫君フェイトを記念した事業を精力的に推進した。それだけ、アリアの中でフェイトは大きな存在だったのである・・・。

 

 

 

 

 

*注意!!

この下にはウェスペルタティア王国のトリプルSランクの超国家機密が記載されております。

女王親衛隊及び王国宰相府公安調査局の執拗な追跡をかわす自信のある方のみ、ご覧ください。

(なお以下の情報は絡繰茶々丸の情報ネットワークでの攻○機動隊ばりの電脳戦の結果、ある旧世界出身のスーパーハッカーの電子精霊達が奪い取った情報である)

 

 

 

 

 

ミク『・・・本当にいいんですねー?』

 

 

 

  ◆  ◆  ◆

 

 

 

ミク『・・・では、責任は取りませんよ~』

 

 

 

 

 

女王アリアの身体のサイズ(10歳 → 18歳の間の変化):

 

身長(cm):135 → 156

体重(kg):35 → 41

スリーサイズ:

(10歳時点)B61/W46/H61

(18歳時点)B72/W53/H77

 

 

 

 

 

ミク『それじゃ~・・・皆、にっげろ~♪』

 

 

 

 




アリア:
アリアです。
こうして見ると、本当に長い人生だったような、そうでも無いような気分になりますね・・・。

そしてこの人生の大半は、読者の皆様のおかげで生き抜くことができたと思っています。
皆様のアイデア、魔法具、魔法に小道具、それに私の周りを固めてくださったキャラクターの皆さん。
その全ては、読者の皆様のおかげであり、私は読者の皆様と共に歩んできたのだと思います。

皆様と一緒に、人生を歩んで参りました。
これからは、私は皆様の心と想像の中でのみ、生きて行くことになります。


これまで、本当にありがとうございました。


私が最後に掴めた、噛み締めることのできた幸せは、読者の皆様がいなければ手に入らない物ばかりでした。
このご恩は、まさに「生涯」、忘れることはありません。
ありがとう・・・。


アリア:
では、今度こそ最後です。
さよなら、皆様。
そして・・・あえて、申し上げますね。


また、お会いしましょう。
それでは・・・お元気で。


・・・アリアより、愛を込めて。


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