ラブライブ!〜夜空の魔法〜   作:KIKUさん

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今回は頑張って見ました。
6300文字なので結構内容を濃く書いたつもりですが、なにかこうした方がいいなどの意見があればコメント下さい

それでは本編をどうぞ

Twitter:@Mizunoaoki


第17話~私の思い~

 

お姉ちゃんとのデートから一日がたった今日、お姉ちゃんに行くように言われた公園で待ち合わせをしていたある人を待っていた。

そして僕が到着してから数分、その人は待ち合わせ場所に着くと、僕を見るなりスマートフォンをポケットから取り出し、耳に当てた。

まぁ、きっとお姉ちゃんに電話しているのであろうその人は、なにか問い詰めるように画面に向かって話していた。

 

「なんで希が来ないのよ!」

 

彼女の名前は絢瀬絵里。僕の通う学校の生徒会長だ。

いつもは冷静沈着でカッコイイ感じの絢瀬会長だが、私服であるからかとても可愛らしい女のイメージの絢瀬会長だ。

 

「はぁまったく、希に聞いても拉致があかないわ。

ねぇあなた。希の弟でしょう、なにか聞いてないの?」

「お姉ちゃんなら、絵里ちと公人くんが仲良くなったらいいなぁとかひとりで言ってましたよ」

 

確か昨日の夜そんなことをお姉ちゃんは言っていた気がする

僕がそう言った瞬間、絢瀬会長のスマートフォンからなにか慌てたような声が聞こえたのはきっと気のせいだろう。

僕がそんなことを考えていると、しばらくして、まるで絢瀬会長がすべて分かったかのような顔で再度スマートフォンを耳に当て、話し始めた

 

「だいたい希の考えてることは想像出来たわ。でもきっと何も変わらないわよ。

まぁ、せっかくだし楽しませてもらうけど

それじゃあね」

 

そう言うと絢瀬会長はお姉ちゃんとの通話を切った

 

最後の方は完全に僕に向けていってましたよね

あはは、自信ないなぁ

 

「ふぅ、そういうことだから、あなたもボケっとしてないで今日の予定を考えてちょうだい。

あなたはどこか行きたいところとかある?」

「僕ですか?うーん

特にありませかね。絢瀬会長はどこかありますか?」

「…それよりも、まずお互いの呼び方を決めましょ。さすがに、あなたとか、絢瀬会長とかじゃ話しにくいし。

分かったかしら、公人くん?」

「早速名前で呼ぶんですね」

「え、だって苗字で呼んだら希と区別がつかなくなるじゃない

それとも嫌なの?」

「いや、理由を聞いて納得しました。それじゃあ僕は絢瀬さんで」

「よし!これで呼び方は決まったわね。

それじゃあ今日行く場所を決めていきましょう」

 

お姉ちゃんとの電話ではいろいろ言っていたけど、なんだかんだ言って楽しそうな絢瀬さんを見て、僕は少しほっとした。

 

 

 

 

 

 

 

 

あの後、僕達2人で話し合った結果、午前中にアクセサリーショップへ行き、昼食を食べて、アイドルショップに行くことになった。

アクセサリーショップは絢瀬さんの意見、アイドルショップは僕の意見だ。

僕はμ's以外のアイドルのことをほとんど知らないので、勉強も兼ねて行こうとしたのだが、そのことを話していなかったため、絢瀬さんには冷ややかな目を向けられた。

その記憶はきっと僕の心に長く残るだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「久しぶりに来たわ。やっぱりこういうところってワクワクするわね」

「へぇ、女の子ってそうなんですか?男はこういうところにはよく来ないので分からないんですが」

 

僕らが来たのはこの周辺で最も大きいデパートの中にあるアクセサリーショップだ。店内には女性の店員さん、小学生くらいの女の子から、おばあちゃんまで様々な年齢層の人がいた。

 

「よぉし!行くわよ公人くん!」

「あの、さすがに女の子ばかりのところに僕が入るのはちょっと…」

「まったく何言ってるのよ、公人くんに似合う物を選んであげるからついてきなさい」

 

あぁ、いつもの冷静沈着でカッコイイ生徒会長さんはどこに行ったのだろうか、今の絢瀬さんはまるでいつもの凛ちゃんのように、少し…いや、凄く強引だった

 

「さぁ選ぶわよ。って言っても私も男の子のアクセを選んだことなんてないからなぁ

ねぇ公人くんはどんな感じのやつがいい?」

「いきなりそんなこと聞かれても困りますよ。

うーん、かっこいいやつ、とか?」

「カッコイイやつね。分かったわ。

ちょっと待っててちょうだい」

「え?ちょっ…」

 

僕は絢瀬さんを止めようと手を伸ばしたが、その手が届く前に店の角を曲がっていってしまった。

そして今この時、絢瀬さんがいなくなったため、この場所には男がひとりでアクセサリーショップにいる状況が作り出された。

そうなると自然と周りの目がこちらを向いてくる。

しかもその人達はガッツリ見るのではなく、ちらっと横目で見られたあと、早足で離れていくのでなおのこと恥ずかしかった。

そんな恥ずかしさと5分ほど戦った後、ようやく絢瀬さんが手に収まるほどのサイズの紙袋を持って戻ってきた。

 

「ただいまって、なんでそんな顔してるのよ。顔が真っ赤よ」

「もう疲れました」

「?何があったのか知らないけど、はい。」

 

絢瀬さんはそう言うと今まで持ってた小さな紙袋を僕の方へ差し出してきた。

 

「え?いいんですか?」

「良くなかったら渡したりなんかしないわ。受け取ってちょうだい」

「じゃ、じゃあ代金を…」

「もう!そういうのはいいから!早く受け取る!」

 

僕はポケットに入れておいた財布から小銭を取り出そうとしていたところに無理矢理、紙袋を握らせられた。

 

「先輩の奢りよ。ま、昼食代は公人くんの奢りね♪

はー私お腹空いたわ、お昼にしましょ」

「あ、ちょっと置いていかないでくださいよ絢瀬さ〜ん!」

 

先に店から出ていってしまった絢瀬さんを追いかけるように店から出た

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次についたのは意外にもファストフード店だった。絢瀬さんならもっと大人な感じの店に入ると思ったからとってもほっとした。お財布的な意味でも…

 

「絢瀬さんもこういうところに来るんですね。なんだか意外です」

「いや、その逆よ。来たことがないから今日来てみようかなって」

「あ、そうなんですか。

それじゃあ、さっそく行きましょう絢瀬さん」

「うーん、公人くん、私、このチキンバーガーってやつが食べたいわ」

 

僕が絢瀬絵さんに話しかけようとした時、さっきまでそこにいた絢瀬さんはもうおらず、すでに店内に入っていた。

店内に入っていた絢瀬さんは店員の並んでいるカウンターの上にある約30種ほどのハンバーガーの名前の書かれたメニューを珍しそうに見ていた。

 

あのぉ、話くらいちゃんとしたいんですが、

 

「分かりましたよ。それじゃあ早く買って食べましょう。僕もお腹すきました」

「分かったわ、じゃあ会計はよろしくね男の子♪」

「もう、からかわないでくださいよ」

「ふふ、それじゃあ早く食べましょ」

「そうですね。食べましょう」

 

今はとても楽しそうに話してくれている絢瀬さん

 

でも、このお出かけが始まる時はそこまで乗り気っていうわけではなかった。

それはやっぱり、μ'sの存在を目の敵にしているからなのかもしれない。

 

でも今の絢瀬さんはいつもと違って、まるで別人のようだった。

いつもの絢瀬さんは、学校の為に…廃校を阻止するために…という義務感で動いて、いや、動かされている気がする。

でも今の絢瀬さんの表情はとても無邪気でとてもそんなふうには見えない。

その表情はまるで心の底から笑えてるような…

そこまで考えた時、僕は昨日のお姉ちゃんの言葉を思い出した

 

『今の絵里ちはなぁ、絵里ち本人の気持ちを自分で殺しちゃってる。

だから本当にしたいことを素直に言えてないんや。』

 

……そういうことか

やっと分かったよお姉ちゃん

お姉ちゃんの言いたいことが…

絢瀬さんが自分で自分の気持ちを殺しているって言うのは、廃校を阻止するための必要なことは絢瀬さんが生徒会長として責務を全うすること。

だから、自分のしたいことは極力我慢して、生徒達の見本とならなければいけない。

そうでなければ廃校を阻止することは出来ない。

きっと絢瀬さんはそう思っているんだろう。

 

でも、心のどこかでは絢瀬さんも気づいているんだ。

本当はみんなと普通にお話をして、笑い合いたいっていう自分の気持ちに。

でもまだだ。

あと少し何かきっかけがあればなにかが変わるかもしれないのに。

でもそのきっかけを作れるのは…

 

僕がそこまで考えたところで、僕の手がポテトのなくなった入れ物に手を入れてポテトを探していることに気づいた

そんな僕を絢瀬さんは可笑しそうに見て笑った

 

「ふふ、何してるの?子供みたいね」

「…絢瀬さんってそんなふうに笑うんですね。いつもよりなんだか生き生きして見えますよ」

「いいのよ、今日くらいは。正直、あなたが待ち合わせ場所にいた時は帰ろうかとも思ったけど、なんだかんだ楽しかったしね。」

「そうですか、それは良かったです。

それじゃあ、次のところに行きましょう。」

 

僕がそう言うと絢瀬さんは顔をしかめた

 

「たしかアイドルショップだったわね…」

「さすがに強制はしませんよ。嫌なら行きませんけど…」

「いや、行くわ。

あの子達のこと、その周りのこと、少しでも知っておいた方がいいだろうし」

「…そうですか、それじゃあ行きましょう。さぁ、絢瀬さん」

 

僕はそう言うと絢瀬さんに手を差し出した

 

「あ、ありがとう」

 

手に触れた絢瀬さんの手は柔らかく、身長に対して小さすぎるのではないかと思うくらい小さかった

 

「少し歩くのでついてきてくださいね」

「ええ、分かったわ」

 

僕達はゴミを捨ててファストフード店を出た。

そして、秋葉原へゆっくりと歩き始めた。

 

もちろん手は離しているよ!

さすがに絢瀬さんが迷子になるなんてことはないだろうからね

 

「ん?何してるの?公人くん

行くわよ」

「あ、はい!今行きます」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここが秋葉原。人が多いわね」

「そりゃあ秋葉原ですからね」

 

僕らが秋葉原のアイドルショップに到着した時に発した第一声はそんなものだった

ここは秋葉原のとあるアイドルショップ前。

目の前にあるとおりには人が通るような隙間はほとんどなく、常に人が進行方向へ進んでいる。

 

「それで、来たのはいいけど、公人くんはここで何をするの?」

「あ、えーっと。特に何するかは決めてないんですよね。

どんな感じのアイドルがいるのか見てみたいなぁって思っただけで…」

「はぁ、何よそれ。まぁいいわ、中に入りましょ。入ったらなにか決まるかもしれないわ」

「そうですね、ひとまず中に入りましょうか」

 

そう言って僕達は特になにか決めることもなく、中に入っていった

中に入ってみると一面がアイドルだった、たくさんのアイドルのグッズなどが沢山あった。

そんな中、僕は真っ先に目に飛び込んできた見たことのある人達のグッズが置いてあるコーナーの一角に向かっていた

 

「…μ's」

「どうしたの公人く…ん」

 

そこにはスペースはとても小さいが確かにμ'sの7人のグッズが置かれていた

 

「これは、あの子達のグッズ。

…はぁ、これはもう認めなくちゃいけないみたいね」

「なにがですか?」

「私にはあの子達のやってることはお遊びにしか見えないわ。

でも、これを見てわかった。そんなあの子達にも確かに応援してくれている人がいる。それは認めなくちゃいけないわ。

でも…公人くん」

 

絢瀬さんは僕の方を向くといつもの表情で話しかけた

 

「私はあなた達のやってることが本当に意味のあることなのかはわからない。

でも、失敗して学校のイメージダウンにつながるなら辞めてちょうだい。

私は何としてでも廃校を阻止しないといけないの」

「…分かりました。生徒会長の言う通りです。

僕達の目標は学校の廃校阻止です。この活動がその妨げになるなら僕達は活動を辞めます。

ですが絢瀬さん…」

 

僕はそこで一呼吸おいて話し始めた。

その言葉が絢瀬さんの心に聴こえるように。

 

「何もしないと、何にも変わりませんよ。

いろいろな策を考えて、成功率が高いと思っていても、行動に移すことが出来なければ意味がありませんよ。今の生徒会のように。」

 

僕がそう言うと絢瀬さんの表情は一気に険しくなった。だが僕はここで話をやめるわけにはいけない。何故かはわからないがそう思った。

 

「今の生徒会は作は考えているようですが、何一つ行動に起こせていません。それでは、ただ廃校を待っているだけの一般生徒と同じです。」

「ならどうしろって言うのよ!」

 

ついに絢瀬さんは若干涙目になりながら叫んだ。

 

「どうにかしないといけないんだから仕方ないじゃない!

今は少しでも失敗したら廃校が決定してしまうような状況なの。

私だってあの子達みたいにやりたいことやって学校が阻止できるならそうしたいわよ!

でも、私は生徒会長なの!やりたいことやるだけじゃダメなのよ。

ちゃんと考えて、最善の作を打たないといけないのよ!」

「…絢瀬さんは…絢瀬さんはどうしたいんですか、生徒会長としての絢瀬さんじゃなくて、絢瀬絵里としての絢瀬さんは何がしたいんですか…」

 

僕がそう言うと絢瀬さんは下を向いて黙ってしまった。まるで心の中で何かと戦っているかのように胸に手を当てて俯いていた。

 

そしてしばらくして、絢瀬さんは落ち着いたのか顔を上げて口を開いた。

 

「私には…分からないわ…

…ごめんなさい。今日はもう帰るわね」

「え、あ、絢瀬さん。

…まだだったのかな」

 

絢瀬さんは僕が話しかける前にもう見えなくなってしまった。

 

「心配するところは他にあるんやない?」

「うわぁ!」

 

僕がアイドルショップから出て、仕方ないので帰ろうとした時、店の陰から女の人が出てきた

 

「うわぁ!はひどいんやない?うち、お姉ちゃんよ?」

 

その人は東條希。僕のお姉ちゃんだ

 

「そりゃあいきなり現れたらびっくりするよ」

「いやぁ、作戦成功やね。その顔が見れただけで十分かな。

…それでどうだった、絵里ちは?」

「…なんだか迷ってる感じだったよ。何にかは知らないけどね」

「ふーんそっか。

よし!あとはうちに任しとき。こういうのは親友がどうにかしてやるもんなんよ。

っと、それとさっきの他に心配するところってのはね…」

「う、うん」

「もうすぐで期末考査があるんよ」

 

はい?なんでそんなことを心配するのだろうか、期末考査は前々から言われていたし、勉強も一通り終わらせたから、大丈夫だと思うだけど…

 

「公人くん、夏休み楽しみたいよね」

「そりゃあもちろんだよ。当たり前じゃないか」

「期末考査で赤点をとると夏休みに補習があるんよ」

「うん知ってるよ。だから、そうならないように勉強してきたんだから」

「さてここで問題です。

ジャじゃん!この数字が表しているのは何でしょうか」

「は?」

 

お姉ちゃんはそう言うとスカートのポケットから一枚の紙を取り出した。

その紙には上の列に左から1、2、3と書かれてある。

そして下の列には左から36、23、20と書かれている。

果たして一体この数字が何を表しているのだろうか。

期末考査…心配…赤点…36、23、20…1、2、3

 

あ!

 

「お、わかったみたいやね。

そうや、これは左から凛ちゃん、穂乃果ちゃん、にこっちの中間テストの最低得点よ。

これでうちの言いたいことは分かったやろ」

 

夏休みに3人もいなくなればダンスや歌の練習なんてできるはずがない。

これはもうヤバイな

 

「さぁ、明日から学校やしもう帰り。

あ、うちはちょっと寄ってから帰るから」

「うん、あまり遅くならないようにね」

「りょーかーい」

 

これは本格的にまずいことになったぞ。

僕はそんなことを考えながら、ポケットに入れていたスマートフォンを取り出しRINEのグループ電話を開始した。

みんな意外とすぐに電話に出た。そして僕は単刀直入に内容を伝えた。

 

「明日よりμ'sは練習を停止し、期末考査へ向けてみんなで勉強します。異論反論は花陽ちゃん、真姫ちゃん、海未ちゃん、小鳥ちゃんのみ受け付けます。なにかありますか?」

「私は特には…」

「私も賛成」

「反論はありません。良い案だと思います」

「私もいいと思うな♪」

「それではまた明日。部室で」

 

僕はそう言うと通話を終了した。

なにやら断末魔のような声が聞こえたのは気のせいだろう。




K「あとがきのコーナー!ぱふぱふ。今回のゲストは初登場絢瀬絵里さんです!」

絵「こんにちは」

K「どうでしたか今回の回は?」

絵「いやぁ、なんだか恥ずかしいですね。この頃の私はなにかに囚われていたような気がするので」

K「そうですか。黒歴史ってやつですかね?」

絵「さぁ?知りませんけど。って、KIKUさん。」

K「ハイなんでしょうか絵里さん」

絵「なんでこんなに投稿が遅れたんですか?」

K「い、いやぁ、リアルが忙しくてですねぇ。ちょっと時間が取れなかったんですよぉ」

絵「へぇ、昨日何もせずにぐっすり寝ていた人がよく言えますね」

K「はは、あはははは、って絵里さーん目が怖いですよぉ」

絵「あなたは後でお仕置きですね」

K「はい。以後気をつけまする」

絵「じゃあ今週末にもう1話投稿してくださいね」

K「え、ちょ、それは」

絵「してくださいね」

K「…がんばります」

絵「よろしい。それじゃあこの後はお仕置きですので今回はこの編で、それでは次回も」

K「よろしくお願いしますってイタいたい!痛いです絵里さぁーん!」
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