チート過ぎて意味がわからなくなったワンピ   作:サボリ魔ー

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意味のわからない開始ですねー。


1,始まり

1,始まり

 

「ああ、後悔したい」

 

俺は無能(むのう) 真司(しんじ)。大学2年の20歳だ。

今はハンバーガーショップで注文した飯をもしゃもしゃと食べている。

いきなりだが冒頭の言葉は、本心からの言葉だ。

 

無能という名字なのに、やる事なす事完璧だった。

スポーツも、勉強も、芸術も、家事や資格、全てを完璧にこなして見せた。

はっきり言おう、人生ヌルゲーだ。

 

ところで、皆さんは高校や中学の頃に友達とテストの点数を見せ合ったり、間違いが馬鹿っぽくて笑ったりしたことがあるだろうか。

俺もある。ただし、その悉くは『嘲笑われてるみたい』で撃墜された。

 

友達同士で、逆上がりができない奴を笑っていた。それに混じりたくて、俺も笑ってその輪に入った。そして、笑いながらもコツを教えてやった。

すると、逆上がりができなかった奴は、笑われたのは俺のせいとか言って、キレた。

そうだ、こんな時ばかり逆上した。

そして俺はそれを先生にしっかり説明すると、クラスメートは俺に近づかなくなった。また一つあえなく撃墜した。

 

そう、ここで精神の中で何かに躓いて頓挫したら、俺も普通の人だったんだろう。

しかし、俺の完璧さは精神にまで及んでいた。

俺が悪くない理由を哲学的に発見し、書物として書き殴った。

保健体育の教養で言う所の、適応機制の昇華という奴だ。

そいつの出来に満足して投稿してみりゃ、どっかのお偉いさんが発見して、ブログや講演で紹介してくれて瞬く間に世間に広がった。しかも、その作品。文学的にもなかなかの出来だったようで、色んなタイトルを総なめした。

俺は一躍脚光を浴び、有名人になった。

 

それからは、俺を非難する奴なんていなかった。

イエスマンに囲まれて過ごす日々にストレスが溜まったとしても、また違う分野でやけくそに功績を残した。

 

後悔出来るんじゃないのか。

今、後悔してるんじゃないのか。

いや、それも産んでくれた父さんや母さんの顔を見ると、後悔なんてできなかった。

でも、両親もやっぱり親で、もっと頼って欲しかったと言っていた。

 

ジレンマ、か。

そうもいいはするが、俺としては後悔しなくても幸せに生きていけるから、必要性はない。

だが、願わくば後悔したい。

 

俺はホットドックを食べ終わり、店内に設置されたゴミ箱に捨てた。

ハンバーガーショップでホットドックを食べるというのも後悔出来るかの試みであるが、これはこれでいい気もする。

 

ファストフード店は道路に面している。

当たり前だ。

俺は店を出ると、何か声が聞こえたので前を向いた。

 

「助けろ! 我を助けろ、下民共め! 我は貴様のような選民と違う神に選ばれしーーー、」

 

そこには、亀甲縛りされた裸のおっさんが道路のど真ん中で寝っ転がっていた。

 

そして、運転手が鼻をほじりながら時速100キロ以上を出しているトラックがそれに突っ込んでくる。

 

俺の背中には電撃が走った気がした。

 

これだ! こいつを助けたらきっと後悔する!

 

そう思った後の俺の行動は速かった。

尻を出して、ヒップアタック。

尻を出す理由?

ーーーより後悔するためだ!

 

「ああああああああ♡」

 

亀甲縛りの縄がより縛り上げ、嬌声をおっさんはあげる。

すでに俺の中では後悔が完璧にできていた。

それ故に、それを見て吐いてしまった。

 

時間は待ってくれず、俺はトラックにぶつかった。

 

ああ、俺は後悔している。

見る限りクズそうな変態のおっさんを助けて、出てきた鼻くその大きさに驚いている運転手のトラックに、尻丸出しで轢かれたのだから。

 

最後に一つ。

 

鼻くそ、大き過ぎ。

 

ーーーーーーーーーー

 

「あ、あれ? ここは?」

 

「ここは神界じゃああああああああ!」

 

目を開けると、視界は真っ白。

だから、全ての書物を網羅したこの頭でこのシチュエーションに一番適した言葉を発した。

すると、右耳の真横から馬鹿でかいジジイの声が聞こえた。

 

「深海だってええええええええええ!」

 

「違う! 神界じゃあああああああああ!」

 

「うるせえ」

 

「グボヘエエエエエ!」

 

何となくだが、このシチュエーションは若者層に人気のアレな気がしてきた。

なので、うるさい声のテンションよろしく俺も大声で叫び返してやった。

すると、また叫んでくるからうるさくて手で殴った。

遠ざかっていく変な声。同時に視界の白は右側に飛んで行った。

真っ白さの失せた視界には木の小屋のような場所が映っていた。

 

俺は先程の消えていった白の物質を探す。多分、ジジイだ。それもホ◯ワーツのダン◯ルドアみたいにヒゲの長いやつ。

 

「痛いのう……。いきなり殴るとは、最近の若僧はなっとらんのう」

 

俺は声のした方に顔を向ける。

やはりと言うべきか、無駄に長いヒゲ。

あえて言おう、ヒゲであると。

いや、ごめん。人の形もしてない。もはやヒゲだけ。

 

「そうだぞ。最近の若者は老人を見かけては手を貸し、老人を見つけては手助けをし、またある時には老人の命を死守する。そんなアホどもだ」

 

「おまえ、さっき儂を殴ったよな」

 

俺はそんなヒゲに手を貸しながら、そんな会話をする。

するとヒゲは説明を始めだした。急に。

 

「ここは、神界。

お前は、絶命。

儂は、偉い。

ーーーここまでで質問はあるか?」

 

「ああ、お前が偉いのが納得がいかない。絶対俺の方が偉い」

 

俺はヒゲの雑な説明を自分の脳内で補完しながら説明を聞いた。

要するに、

『お前と儂がいるここは神界やねん。

お前は変態を助けて、鼻くそよりも価値なく、尻丸出しで死んだんじゃ。マジワロス。

そんでここまで尻を引っ張ってきたのが儂。だから、儂、偉い』

ということだ。

……ブチコロス。

 

「儂、偉い。お前は、半端者。半ケツのプリンス」

 

「よし、死ね」

 

俺はハリ◯ポッタ◯の六編目みたいな名前が気に入らないので、ヒゲに物申す。

 

「そのヒゲは、クトゥルフ神話に出てきそうじゃないか。旧私敗者」

 

「なんじゃと! 儂がせっかく用意してやったものを満喫したくせに、その言い草とは!」

 

「え、やっぱりお前があの状況を作り出したのか?」

 

俺は幾ら何でも不自然すぎるあの状況を目の前のヒゲが作り出したと聞いて妙に腑に落ちた。

ヒゲに訊き返しながらも、俺は納得する。

 

「そうじゃ! あんな大きい鼻くそは神の力を持ってしかできんじゃろ!」

 

違った。

変えても変えなくてもどうでもいいところを変えていた。

鼻くそ大きくするのが神の力なら、鼻くそを生成する人間は一体何なんだよ。

 

「おい待て、それじゃあ、あの亀甲縛りされた傲慢親父はなんだよ」

 

「知らんわ! 儂に人間の考えることなんかわかるか!」

 

「いや、あんな異常者の考えることなんて俺もわからねえよ」

 

「尻出して突貫した奴がいうことかの?」

 

「当たり前だ。5歳児にも許された行動だ。春日部なんて今日も尻日和だ」

 

俺が真顔でそう言うとヒゲは納得して引き下がる。

思うのだが、この部屋一応机と椅子あるんだよ?

なんで使わないで、つっ立って変な会話をしてんの、俺ら?

そんな考えが伝わったのか、ヒゲは話を切り出す。

 

「よし、お前には転生してもらう」

 

いや、座ろうぜ。

なんで、椅子用意してんだよ。

机に置いてある用紙はなんだよ。あれに書き込むんじゃねえのか?

そんな俺の疑問に気づかないヒゲは勝手に話を続行する。

 

「お前に、行ってもらう世界は『おねぴえせ』じゃ!」

 

「いや、それ多分『ONEPIECE』」

 

「そうとも言う」

 

おい、春日部知ってんじゃねえのか、このヒゲ。

しかし、ヒゲは話を続ける。

 

「お前が望んだ世界がそこに広がってるはずじゃ!

どうじゃ! さすが、儂は偉いじゃろ!」

 

『ONEPIECE』ねえ……。

もちろん知っている。無能ズ脳みその中にはポップなカルチャーもたっぷり入っている。

確か、ゴムがビヨーンして、クジラどーんでグランドライン、クジラザバーンで白ひげやべえの話だったはず。

そうだよ、美味しくない果実に、赤っ鼻。手配書に、赤っ鼻。赤髪に、赤っ鼻。バラバラな赤っ鼻。

あれ? でも俺の望みって……。

 

「おい、ヒゲ。俺の望みは『航海』じゃないぞ」

 

「え?」

 

「……。」

 

「……そうか」

 

「そうだ」

 

二人の間に広がる気まずい空気。

これの最悪の形で崩したのはヒゲの方だった。

 

「まあ……、お前以外に転生させるつもりもないから、頑張ってこい」

 

その言葉が聞こえ終わると自分の目線が下がっていく感じと謎の浮遊感が襲ってくる。

ああ、これは俺が落ちてんじゃん。

……。

 

「おいちょお待てこらあああああああああ!」

 

こうして、俺は『ONEPIECE』の世界に転生することとなった。

 




きったねえ上に訳がわからん始まり。
ごめん、こんなテンションは書きだめの中だったらもう一話あんです。
ああ、表現が時々原作をバカにしているようなものがあります。
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