チート過ぎて意味がわからなくなったワンピ   作:サボリ魔ー

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また来た、キャラ崩壊。
チョロインがしっかり恋愛をするっていう。


15,ボア・ハンコック

15,ボア・ハンコック

 

「シャーロット、いつか言っていた第二夫人が出来るかもしれねえ」

 

「ああ、いいぜ! ダーリンならそんくらいの器がある!」

 

俺は白ひげ襲撃から1年経って、台所でエプロンをつけてルンルンと料理をするシャーロットに声をかけて、食堂にいるジャックとカイドウの前の椅子に座る。

 

ああ、腐海林、死徒ですね。わかります。

ワンピースの世界って結構なんでもありだなって思った。

 

そこで俺らは腐海林を制圧、一応死徒だから人格はある。

話しかけて王って認めてもらった。

 

そんで、死都島を改造して、俺が転生した島船の中に突っ込んだ。

かなり大きくなったが、後悔していない。

まあ、船って言っても基本は動かないけども。

 

それでアダムで家をおっ建てて、今は料理を振る舞ってもらっている。

それと一年経ったと言ったが、正確には9ヶ月ちょっと。

まだ、子供は産まれない。

 

カイドウとジャックは決意したような顔をしている。

ジャックなんて目が血走っている。

 

「お前ら、見合い相手を見つけた」

 

「ああ、やっとか」

 

「ええ、長かった……!」

 

ジャックは待ちかねたという感じだが、カイドウは覚悟は決めていても渋々という感じがある。

まあ、それは仕方ない。

実は3年前から常々結婚しろと言ってきたのだが、今の今まで女を捕まえることができずに、今日に至った。

 

そんで、シャボンディ諸島滞在中のカイドウの傘下の海賊団からあった連絡で、遂にゴルゴン三姉妹が売り払われる時期が来たのだ。

つうか、売り払われた、と。

ああ、これ丁度良くね?

もう、吊り橋効果的にゴールインしちゃえよ、と。

 

しかし、俺も不貞を働くわけではないのだが、男である以上一人、シャーロットだけで満足できないというのもある。

そのために、結婚する条件として言い含めていたのだが、彼女は二つ返事でオッケーだった。

 

それで今回、おそらく二人目の妻が出来る。

それがマリーゴールドか、サンダーソニアか、ハンコックかは知らん。

ただ、こちらのお見合い相手が二人いて、向こうが三人。

一人あぶれるのは可哀想。

そういうわけで、誰か一人は俺が相手になってやるというわけだ。

 

確かに邪な感情だらけだが、愛すると決めたらとことん愛すぞ、俺は!

 

「はあい♡ ダーリン、ご・は・ん♡」

 

「それじゃあ飯食ったら、行きますか」

 

「おい、リン、俺たちの料理にはGを入れているのは何故だ」

 

ーーーーーーーーーー

〜 どこかの囚われの姫君side 〜

 

嫌じゃ! 嫌じゃ! 嫌じゃ!

あんな海のクズどもなぞに身請けなど絶対にしとうない!

 

妾達姉妹は、既に身請け後だった。

それでもその事実を認めたくなかった。

 

妾達はそれぞれ違う個室に閉じ込められ、一人一人に違った対応をされていた。

妾は食事に排泄物を出された。

もちろん、食べたりはしておらぬ!

その上で、目と耳を塞がれておる。

 

隣の部屋はサンダーソニアじゃ。

ソニアの部屋からは、毎日何かを打ち付けたような振動が伝わってくる。

恐らく、殴ったり蹴ったりの拷問をしておるのじゃろう。

 

不謹慎、ソニアには悪くも食べ物を出されるだけで食べさえしなければいい、妾は少しだけ安堵した。

じゃが、妾が部屋で感じるのは汚臭だけ。

それに時々、臭く妙に暖かい水をかけられる時がある。

小水じゃった。

 

この部屋には船で出た排泄物を全部投げ込んでおるようで、異常な匂いを発しておる。

もはや妾の鼻は使い物にならぬ……!

 

身請けをして3日間でここまで精神を消耗するとも思っていなかった。

妾の心はいつ終わるやもしれぬ、闇に囚われておる。

誰か、誰か!

 

「妾を救うてはくれないのか……?」

 

「今、解放してやる」

 

無理な願いと思いながら、願ったその願いは聞き届けられたかのように、耳につけられていた栓と目を覆っていた黒塗りのアイマスクがとられた。

いや、聞き届けてもらえたのじゃ。

妾は、いきなり聞こえた優しい声にびっくりしながらも目を開けて、その男の声のした方を見た。

 

驚いた。

優しく、妾をもってしてもカッコいいと唸らせる顔立ちに。

左手には妾につけられていたものを持っていて、右手で天竜人らしき気色悪い生物を羽交い締めしていることに。

こんな異臭のする部屋なのに、限りなく美しい香りがすることに。

妾以上の王の器に。

そして何よりも、

 

ーーーこの人にならどうされても構わないと考えた妾自身に。

 

 

 

そこからの流れは簡単じゃった。

彼は天竜人っぽい何かを、部屋中に溜まった汚物の中に放り込むと妾の汚い体に頓着せずに優しく抱き上げてくれ、彼は仲間と合流していた。

彼の仲間はどちらも妾以上の王じゃった。

ソニアが獅子を彷彿とさせる巨漢に、マリーはどこかに親しみを覚える像のような男にくっついておった。

他にも妾達と一緒にクズに買い取られた者たちが、解放されておった。

 

そして、彼らが乗ってきたのだろう、恐ろしい大砲をつけた正しく戦艦と言うに相応しい船に乗り込み、そのまま出航した。

その後は、マリーとソニアは人目も気にせずイチャイチャしておったが、妾はどうにも気恥ずかしく声もかけられなかった。

 

じゃが、彼は優しかった。

この船の風呂に入るときも一人で大丈夫か、と訊いてきた。

……今考えると、少しエッチなのじゃ。

夜眠れないと抱きしめてくれた。

料理もいっぱい振る舞ってくれた。

 

妾は温かさを知ったのじゃ。

分からない。

両親は戦士として海に出ておったから、妾はあまり感情の多くを教えてもらえなかった。

だからあの夜、寄り添ってくれて嬉しかった気持ちの名前を知らない。

料理の一口一口に感じる胸の温かさを知らない。

でも、マリーもソニアも知っておるようじゃった。

訊けば、『妾からもらった』という。

 

尊敬かと思ったが違うようじゃ。

同じ釜の飯を食った仲と言うのか、同じく奴隷にされかけておった人々、手長族、足長族、中には魚人もおった。

彼らとも仲良くなりその感情がなんのか、尋ねると皆して口をつぐみ、何も言おうとせぬ。

ただ一つ、私たちがあなたのような感情を彼の方に抱くのことはあり得ない、とだけ。

 

その言葉は妾を否定されておるようで気が立ったのじゃが、どこか安心している妾もおった。

妾の敵になるものはおらぬ、と。

 

「ああ、君たち、おはよう」

 

「「「おはようございます!」」」

 

彼がこの場に現れた。

彼は毎朝、何かの重要事項を言う。

毎回泣き崩れる人が出るほどだ。

一番最初は、天竜人の金庫から金をもらってきたから、これでこの後の生活は工面して、と一人頭3000万ベリーを渡しておった。

今日も重要なことなのじゃろう。

じゃが、妾にとっては彼の顔を見ていられることが最も重要じゃった。

 

「そろそろ、シャボンディ諸島に着くんだけどね。俺の能力と仲間の力によって、君たちが売られたという証拠を消し去ったから、君たちはこれからも変わらず、真っ当に幸せな生活をしていい」

 

「ほ、本当ですか……?」

 

「ああ、俺に不可能なことはないよ。

……この姿に誓って言うよ。

 

ーーー王に不可能はない」

 

やはり、いつものように泣き崩れる者がいた。今日はかなり多い。寒気に踊り狂う者もおるくらいじゃから、仕方はないのかもしれんが。

 

彼が誓ったのが姿と言うのは、何も言うまい。

彼を構成する全てが、絶対なのじゃから。

それに彼の言葉は胸に響いた。

そう、王には不可能なんてない。王はなんでも可能なんじゃ。

彼を見ておると心の底からそう思える。

 

 

 

「レイ、お久」

 

「ああ、シン、本当に久しぶりだなぁ。

……ところで、そちらのお嬢さん方は?」

 

「ああ、どっかの馬鹿が奴隷にしようとしていたところを略奪してきた」

 

「はは、お前も悪党だな」

 

「ロジャー程じゃねえさ」

 

彼、名前を聞いたらシンジ、らしい。

妾達はシンジに連れられて、如何にもな酒場に入った。

そこにはタバコを吸っている女性店主に白髪頭の若々しく見えるおじいさんと、お婆さんがいた。

おじいさんはレイとシンジに呼ばれ、とてもフランクに接している。友達のようだ。

そんな彼も良い。

 

彼を見て頬を緩めていると、女性店主の生暖かな視線が刺さる。

ああ! 見られたのじゃ!

恥ずかしい、穴があったら入りたい……。

妾は背中で冷や汗を流しながら、女性店主にニコニコと笑顔を向けるが、全て分かってるとでも言いたげな澄まし顔は崩れない。

少し、イラっとする。

 

「お前さんらは、九蛇の海賊団か?」

 

「そうですが、貴方は?」

 

妾が女性店主との謎の攻防をしておると、豆のようなばあさんが話しかけてきた。

ソニアが対応をしているが内心が手に取るようにわかる。

早く、カイドウのところへ行きたいのじゃな。

 

「わしの名前はグロリオーサ。……アマゾン・リリー先々々代皇帝じゃ」

 

「え、貴方が?」

 

妾も驚いたこんな豆粒が先々々代皇帝とは。

歳を食うとこんなにも醜くなるのか……。

彼はそんなことを気にはしなさそうだが、女としてはいつまでも美しく側にありたい。

……側にありたい?

自身の中にあるこの温かさは何なのだろうか。

悪い気はしない。だけど、もどかしい。

 

「ああ、そうじゃ。惜しむらくは、勝手に飛び出してしまったことじゃが、後悔はしておらにゅ。

……しかし、島に帰れにゅことは、少し後悔しておる」

 

「ああ、ばーさん。……グロリオーサだったよな?

あんたのことは既にアマゾン・リリーに連絡をとったが、そんな昔のこと気にしてねえから、ビビってねえで早く帰って来い、お婆様ってよ」

 

グロリオーサの言葉を聞いて声をかけたのは、いつの間にかレイとの話を終えていたシンジだった。

……いつもなのじゃが、シンジが妾以外の女の名前を呼ぶのはいい気にはなれない。

 

そこからもあっという間だった。

グロリオーサには妾達をアマゾン・リリーまで運ぶという約束をしたシンジは妾に何も言わずにそそくさと店を出て行った。

妾は別れという言葉が頭に浮かび、体が金縛りにあったように動かなくなった。

それからは、女性店主、シャクヤクーーシャッキーと呼んでくれと言っていたーーに慰められながら、ソニアとマリーが出発の日までデートに行っているのを眺めていた。

妾はそれに怒りも湧かず、喪失感だけが胸の中で膨らんでいた。

 

すぐにお別れの日は来た。

ソニアとマリーは二人とも射止めたらしく、5年後に結婚する約束をしたと言っていた。

妾は一人。

彼の仲間の二人からは、今日も彼は仕事で来れないと言っていた。

酔っ払ったレイリーーーシンジがレイと呼んでいたおじいさんーーが言うには、私達に危険がないように海路の側の危険生物の駆除などをしているらしい。

 

つまり、彼には会えない。

今生の別れというわけではない。

でも、今を逃せば自身の内から燃え上がる炎に身を包まれて妾は死んでしまう。そんな確証がある。

でも、この感情がなんなのかは未だにわからない。

 

「ーーさん! 姉さん!」

 

「え、ああ、ソニアか……。

どうしたのじゃ?」

 

「もう、姉さんったら今日もずうっとボーッとしてたんだよ?

……彼のこと?」

 

「ああ、そのようじゃ。

妾にはまだわからぬのじゃ、この気持ち。

そばに居たくて、彼を見ると胸が暖かくなって、彼がいないと自分がどうしようなくダメになってしまう。

……わからないのじゃ」

 

「姉さん。その想いの名前を私たちの口からは教えられない。

……でも、その想いが本物なら、姉さんはきっとわかる。

レイさんに聞いたわ。『迷うな。答えは見えてるじゃねえか』だって」

 

「……うん」

 

妾は迷っているのか?

妾の答えはなんなのじゃ?

妾は自問自答を繰り返す。

何度もなんども、自分の思いに目を背けずに、一生懸命に考えた。

でも、簡単出てくれることはなかった。

女ヶ島は近い。もう目前だ。

 

と、ここで遠方の海が弾けた。

そこでは超大型の海王類が空を舞い上がっていた。

 

「ちょ! 姉さん!」

 

妾の体は何かに突き動かされるように海に飛び込んだ。

水柱がたったあの場所まで私は我武者羅に泳ぎ続けた。

後ろでソニアの、マリーの、グロリオーサの声がした。

だけど、妾にもわからぬ想いが体を突き動かす。

 

「はあ、はあ……。

シンジーー!」

 

妾は叫んだ。

海の水は喉には冷たくて、声を絞り出すにも痛かった。

海王類が舞っただけだ。

だけど、動かずにいられなかった。

そこには私の大切なものがあると思って。

 

『迷うな。答えは見えてるじゃねえか』

 

そう言うことなのかもしれない。

私はシンジに会いたかった。

そばに居たかった。

……辛かった。

打ち明けられないこの気持ちには、名前がない。

私がつけなきゃいけない。

シンジを見て、想いを感情のままに打ち明けて初めてわかる。

その時にあげられる、この想いに名前を。

 

「グギャオオオオオオオ!」

 

「え? あ……」

 

妾は忘れていた。

アマゾン・リリーの周辺は凪の帯(カーム・ベルト)である事を。

妾に襲い来るのは海王類。

周りを泳いでいる巨大な影も海王類だろう。

囲まれている。

 

妾はシンジを見たかった。

妾はシンジに見て欲しかった。

妾はシンジと一緒に居たかった。

妾はシンジに一緒に居て欲しかった。

私はシンジにーー、

 

そこまで考えてやっと気がついた私の答え。

 

ーーーシンジに愛して欲しかったんだ。

 

なんと傲慢なことか。

愛したいではなく、愛されたい。

シンジが聞けば、私に幻滅するかもしれない。

でも、これが本心、これが想い。

 

迫る海王類を見ながらも、私の顔は晴れ晴れとしていたことだろう。

やっと自分の想いに名前をつけられたのだから。

これが別れとなって、地獄に落ちても頑張れる。

シンジを愛した今の私なら。

私は捧げられた贄のようだと自分でも思いながら、お慕いしたあの人の顔を忘れぬように胸に抱いて、目を閉じて海王類に身を委ねようとした。

 

「グギャオオオオーー、ギャン!」

 

「え? わっ、キャア!」

 

海王類の変な声が聞こえて、目を開けるとまたも先ほど見たのと同じように海王類が宙を舞っていた。

私は惚けながらそれを眺めていたが、水柱が立つということは海面は揺れる、流されるということで、私の体は流されるままに流れていた。

しかし、途中で私に丁度ぴったりの大きさの何かに私の体は収まって、流されることはなくなった。

 

「大丈夫か?

 

ーーーハンコック」

 

一生このままで居たいという程の温もりを感じる何かに身を預けていると聞こえたあの人の声。

私の意識は一瞬、余りの心地よさに浮遊し、戻ってきた時には海王類が落ちてきて、二度目の波が来る。

それから私を守るように背中まで手を回す何か。

いや、何かなんてもうわかってる。

 

波から私を守ってくれた彼。

いや、それどころか私の人生そのものに一番大切なものを教えてくれた彼にお返しがしたい。

そうだ、私が返せるお返しは一つだけ。

それはーーー、

 

私は自分の気持ちに名前をあげる。

愛情、それもいい。

だけどーーー、

 

波が去った後で、私を離さないように抱きしめてくれている彼を見る。

彼の表情は慈しみに満ちた誰もが見とれるような顔だった。

金の髪は太陽の光を反射して、神々しさを感じる。

紅い目は私を絶対に離さないと言っているようで、そこまでされるともはや惚れない女はいないと思う。

水の彼の鼻先から伝う水滴が私の唇に落ちてくる。

 

甘い。

 

彼は私を離そうと、背中に回した腕を解いてゆっくりと顔を上げていくが、

 

ーーー私が離してやらない。

 

「はんkーー、」

 

彼の言葉が紡がれることはなかった。

彼は首に手を回した私に疑問の声を上げようとするが、私のお礼を受け取ってもらう。

 

ーーー唇で、彼の唇を塞いだ。

 

拙い。

いや、初めてでよくわからなくも、精一杯彼に愛が伝わるようにキスをする。

 

1分か、2分か、いや、もっと長かったかもしれない。

私の幸せの時間にも終わりはやってくる。

彼と舌まで使った深いキスまですると、私のほとぼりも冷めてきて妙に口にしたくなった想いの名前。

そして示し合わせたように唇を離し、銀色のアーチが私に自信をくれる。

 

「ねえ、シンジ」

 

「ああ、わかってるよ。ハンコック」

 

ああやっぱり、彼は素敵な男性だ。

私の名前を呼んでくれる、彼が大好きだ。

うん。

この人となら、

 

「大好き!」

 

「ああ、俺も愛してる」

 

ーーー幸せになれる。

 

海は澄み渡っていた。

彼は私たちを見守る空。

私の心はキラキラと空を鏡のように写す海。

凪の帯に風が吹くことはない。

私の彼への思いは、どんな風が吹いたって折れることも、曲がることもない。

 

ーーー彼が大好きだからーーー




時間が空いた理由ですけど、ここまで読んだ方は分かってくださいますかね?

ーーー恥ずかしかった‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎

この話はやっちまいました。
もう恥ずかしすぎて、黒歴史にinしましたね。

とりま、もう待たせるのもアレだしと投稿した次第であります。

ほーんと、熊本が大変なことなってんのに、なーんでこんなもんを呑気に投稿してんでしょ、あたしゃぁ。

最後に、批判お待ちしています。

……多分、書き直したりはしませんけどね。
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