チート過ぎて意味がわからなくなったワンピ   作:サボリ魔ー

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最強、と今回わかりますが、次の回でも酷いです。


2,転生

2,転生

 

「何処だ、ここは?」

 

二回目のこのセリフでございます。

とは言いますものの今度は返事もないようで、静かでやんす。

周囲は森のようで、俺の格好は何故か着流し。

 

胸のあたりがもぞもぞする。

なので手で弄り、取り出すと紙だった。

中を開いて読んでみる。

 

ーーーーーーーーーー

 

わろすわろす。

 

お前の大好き、お髭のわしじゃ。

 

転生特典!

 

とはいうものの、お前実は神が手を加えんでもチートなんじゃよ。バグといってもいいの。

 

だって、お前は生前から覇王色使っとったし。

 

悪魔の実食ってんじゃないのかって疑うような身体能力を見せたりとかしてくれちゃったし。

 

例えば、サイタマとかいうハゲと同じくらいに強かったり。

 

何処ぞの漫画の達人の技を全部マスターしとるし。

 

一子相伝のはずの暗殺拳使えるし。

 

お前は人間じゃないの。それは神のわしが保障しとくのじゃ!

 

ありゃ? じゃあどうして死んだの?

 

まあ、良いわい。ちょーどうでもいいことじゃし。

 

そういうことじゃから、わしがお前にやってやれることは環境を用意することとご褒美を用意するくらいじゃった。

 

(´・ω・`)

 

(´・ω・`)

 

そう言うことじゃから、ガンバッチくれ。

 

その島はラフテルよりも奥にある伝説の孤島じゃ。

 

なんか、どっかの箱庭ばりの修羅神仏が出てくるらしいんじゃ。

 

話の聞かない動物まみれじゃよ! テンション上がるじゃろ!

 

*\(^o^)/* フーフー!

 

頑張るのじゃ!

 

ーーーーーーーーーー

 

ふざけてるよな、あのヒゲは。

俺はそう思ってもう一度折りたたもうとして、小さく書かれた言葉を見る。

そこには、

 

ーーーーーーーーーー

 

原作開始の33年前です。はい。

 

ーーーーーーーーーー

 

「35年前って、微妙すぎるやろ」

 

「グゲアボラハルイネムアアアアアア!」

 

俺が手紙に対してツッコミを入れていると、横槍を入れるように不思議な叫び声を上げて来る乱入者。

 

こいつはあれだ。クトゥルフ。

マジでマジで。

気色悪い体液ばらまきながら、どこがどの部位だか全く分からない体を捩って突進してくる。

 

「やべえ、マジキモ」

 

ちょっと触りたくないです。

でも技をかけたりするには触らなきゃならない。

ということは必然的に触らなきゃ倒せない。

 

いや、待て。

あのヒゲは俺にバグと言った。

ならば、俺に漫画の境界とは存在しないんじゃ?

そうだよ、じゃああれが出来るかもしれない!

 

俺は死ぬときに見たトラック以上のスピードで突っ込んでくる化け物に対し、極めて冷静に、両掌の間に拳一個分の空間を作りながら、居合のように腰を落として、恒例の

 

「か〜め〜は〜め〜……波ああああ!」

 

裂帛の表情から発せられた声だけでも空気をビリビリと震えさせる。そんな俺の手から放たれる青い閃光は地球にとって脅威でしかない。

その青は暴虐の限りを尽くし、木々をなぎ倒し森を蹂躙しながら突き進むが、止まることを知らない破壊の彗星は着弾することなく、遥か宇宙の彼方に消えていった。

 

やった! やったぞ!

やはり、かめはめ波には何故か相手が襲ってこない副次効果がある。なんでか知んないけど。

如何してだろうか? あんなに長いこと『か〜』とか言ってんのに。

と言うか、どちらかというと相手がゆっくりになった気がしないでもないけど。

……まあ、いいか。

 

俺はかめはめ波の壮絶な破壊痕の上を歩きながら、今後の計画を立てる。

 

先ずは、修行だろう。

やはりこれがなくては、進めない。

 

次点で、変身。

え? やらなきゃ始まんないよ?

一生戦闘力53万は味気ない。

ーーーよろしい、ならば変身だ。

 

やる気ないのが、ご褒美探し。

はっきり言って、あのヒゲのだから要らない。

ご褒美とか言って、ヒゲとか鼻くそとか置いてそうだから。

 

ああ、そうだ、今のうちに一度、ONEPIECEの世界について説明しておこうか。

 

時は大海賊時代。

数多の海賊どもが空っぽのドクロに夢を詰めて船の舵を取り、己が信念の旗の下に仲間と手を取り合い、敵を見つけてしのぎを削るフリーダム。

 

主人公の少年は、猿・D・ルフィ。

悪魔の実を食べてゴム人間になっちゃった大飯食らい。

幼い頃に出会った某三倍の赤い彗星の声と同じ人との約束で、麦わら帽子を授かった成長しても頭の大きさの変わらない男。

 

某赤い人との約束を果たすために船を出し、仲間を要所要所で拾いながらもなんやかんやで後半の海だった気がするグランドラインへ。

 

次第に増える仲間、手ぬぐい剣士、くるりん眉毛、お金大好きっ子、長っ鼻、タヌキ、不思議ちゃん、海パン、骸骨と共に数々の難敵をやっつけてきたルフィ達にもやがて巨大な壁が表れる。

 

その名はラブーン。

嘘だ。ほぼ序盤の話だから、海パンもタヌキも不思議ちゃんもいない。

 

気を取り直して、その名はレッドライン。

その向こうには新世界と呼ばれる、世紀末な島々がある。

新世界への壁は厚く、レッドライン直前の島で一家は離散、ちゃうちゃう、一味はバラバラに飛ばされる。

飛ばされた先でルフィは自身の兄の危険を知り、頂上戦争に殴り込むも、惨敗。

 

己の弱さに打ちひしがれるも、仲間の存在を改めて再確認し、二度と同じ思いをしないように強くなることを決意する。

 

こんなところか。

これでいいが、この時代がどの変になるかがわからない。

……その気になれば、舞空術で飛んでいけば時代も分かるだろう。

だけど、ヒゲが用意した鼻くそを見て後悔してみたい気持ちもあるし、どうしようかなぁ。

 

海に出た後は決まっている。

原作ブレイクだ。

胸糞悪い天竜人は徹底除去。軽快に進む中に強く輝く涙と友情溢れるストーリーのどうしようもないうつ展開の破壊。

言っても原作が極力変わらない範囲でだけどね。

 

時代が原作の33年前というのに鑑みて、しようと思う原作ブレイクはこれらだ。

ゼファーの家族の救出。

ゴルゴン三姉妹の奴隷解放。

フィッシャータイガーの手助け。

トムさんの身柄奪取。

ベルメールさんの死の偽造。

シャンクスの右腕の健在。

エース死亡のお知らせの原因破壊。簡単に言うと、エース生存。

 

こんなものかな? 基本的にどうしようもないこととどっちにしろ話が進むのはこの程度だろうし。

 

まず、ゼファーの家族の救出。

テンプレのようだが、みんなが意思を一つにして排除したかったワンピースの黒歴史の一つだと思う。

俺に言わせてもらうと、重過ぎる。

 

ゴルゴン三姉妹の奴隷解放は、その通りに、奴隷になって奴隷の烙印を押される前に助け出す。

何がしたいのかってさ、寸前で掻っ攫うって行為がしたいわけ。

確かに、美人な三姉妹とイチャコラしたいのも否めないが、それ以上に天竜人はヘイトを集め過ぎる。

少しくらいバカにしても問題ないよね。

 

フィッシャータイガーの死亡も偽造する。

あまり原作を壊してもいいことはないんで。

この時に原作通りにアーロンが黄ザルに特攻かけてくれたら、それでOK。

あとは勝手に離散してくれるさ。

 

トムさんの身柄奪取は政府を利用する。

これは行方不明になるだけだ。だけど、恐らく世界政府は面子がどうとかで、死亡したと発表するんじゃないかと思う。

スパンダムだし。

 

ベルメールさんは可哀想な扱いになる。

作中の中でも限りなく良い人だから町中の人々皆が、ベルメールは死んだ、と認識して、この物語に関与するのはアーロンがココヤシ村でルフィに倒されてからだ。

つまり、それまでは自分の娘が魚人に虐められてるのを黙って見てなければならない。

そのあとは自由にして貰うが、それまで耐えられるかはわからない。愛情の深い人だから。

 

シャンクスの右腕は、とりあえず。

いや、なんで腕を噛みちぎられる理由があったかが全く分からない。

『新しい時代にかけてきた』、カッコいいけど手を噛みちぎられる理由にはなってない。

覇王色をルフィに当たらないようにコントロールして海王類を追っ払えば良かっただろうし、武装色硬化で普通にいけたと思う。

まあ、理由はなんでもいいが、このワンピース最大の謎といっても過言ではない。主に赤髪の向こう側が。

 

エース生存。

これはしないとこっちに来た意味がない。

後悔するために来たからといって、エース見殺しで後悔なんて自殺ものだ。

それに一番泣かせるところだけど、死んじゃ元も子もない。

俺としては、エースが生きたままで逃げ延びて、ルフィや仲間と喜び合う一幕があったとしても泣いてる。

絶対に泣かせてくれるよ、白ひげ海賊団は。

 

とまあ、こんなものかな。

 

「ツウィジャイオマジュスルトンゼエエエエエエ!」

 

「だからうるせえよ」

 

突貫してくるヤマタノオロチみたいに顔の多い獅子に向かって俺はそう口にする。

異形の中でも異形。剛柔な毛並みの奥にある硬質な肌に、鋭利過ぎる爪と牙は嵐脚のごとく斬撃が飛ぶようである。

獅子は縦横無尽に移動して俺の死角を突こうと撹乱させようとする。

俺がふらっと目が追えなくなったかのように見せた一瞬を狙って飛び出してくる獅子は、それを俺が作った隙だということは知らない。

爪や牙を振り回しながら接敵してくる獅子に、側面から『普通のパンチ』を入れる。

 

「あぶっ!」

 

獅子の体にはぽっかりと穴が開き、変な声を出して倒れていく。

……これ、俺が強くなる必要あんのか?




悪魔の実が出るときはもう最悪です。
いつ出せるかなぁ……。
死んだ理由は特にないです。
あえて言うなら、殺さないと始まらなかった。
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