あまりに酷いからって、尾田先生に文句つけるのはやめてくださいね。
ただ、少年誌的にある程度しか描写できなかったというところでしょうが、今回の話の私の想像の天竜人はここまでクズです。
救う余地はないとは思っていますが、ドフラミンゴの両親とコラソンのようなことがあるので、全員が全員悪いと思ってるわけじゃない、ということも前書きとして記します。
シリアス注意
8,天竜人
着きましたよ、マリージョアに。
みなさん知ってますか? マリージョアって国宝があるんですって。
俺は真理の向こうにあったのでじっくりと見ましたけどね。
しかしまあ、未だに全然関係がないので説明をする気は無いな。
というか、ゴミの国宝の価値がわからないので、説明はやめさせていただきますね。
どうやってここまで来たかは実に簡単。
エクスカリバーによる恐ろしい速さで2日の内に、レッドラインのそばまで来た。
側面まで来たら、あとは船と島船を王の財宝に回収して月歩。
跳んで跳んで跳んで、ここにいるわけだ。
景色は綺麗。だけど、見聞色でわかる現地人の心の汚さときたら奈落の底だ。
悪魔の実を食べるよりも嫌悪感を誘うな。
ここに来た理由は簡単だ。
天竜人にお金を拝借させてもらおうと思ったのさ。
きっと心に穴だらけの天竜人なら、お金を奪われても何も言わないだろう。
……近隣の島の住民の天上金が増額されそうなのだけが気がかりだが。
その時は、俺も海賊として天上金を払わなくてもいいようにしてやる。
シマを作るっていう話よ。
それに、俺の知った真理をネタに脅してやるのも良いだろう。
ふふふ、天竜人をインペルダウンにつっこんでやりたい。
「下々民のくせにどうしてここにいるんだえ?」
声を聞いて振り返ると、気色悪いブサイク。
側に控えるのは仮面をつけた強そうな海兵。
中将くらいかな?
「ああ、ゴミ掃除いや、ゴミに埋もれた金を回収しに来たんだ」
「下々民が、口の聞き方の知らないのかえ!」
おお、いきなしの発砲。
腐ってんなあ。
「おい、そこの海兵さん。このゴミ、止めてくれよ。さもなきゃ、
ーーー死ぬよ?」
「‼︎⁉︎」
俺は少しの覇王色を発して、天竜人と海兵にぶつける。
天竜人は地べたに這いつくばってゼエゼエと息しているのが聞こえる。
海兵は震えながら、腰に挿してあった剣を抜き正眼に構えてくる。
しかし、俺の力が未知数であり、自身にも通用する覇王色の持ち主として警戒しているのか。足は動いていない。
「おいおい、誰がお前が死ぬって言ったんだ?
……こんなクズのために剣を抜けるお前は立派だ。
だがな、このクズがそれを評価することはない。
いくら頑張っても、こいつらにとっては当たり前のことだからな。
だからこそのゴミ掃除だ。
ーーー何がここで死ぬか、分かるよな?」
息を飲む声がする。
下からかもしれないし、はたまた海兵がそれもそうだと思って飲み込んだのかもしれない。
しかし、確かに燃え出した海兵の目の憎しみ。
うん、この海兵は普通の人だな。
「……そうだぜ。よく考えろ。
お前はこいつのそばに居て、何をもらった?
給料か? 信頼か?
……どれも違うなぁ、それは世界政府というお前んとこの上司がくれたものだ。
こいつが奪った物はなんだ?
お前の信用が住民から低いのも、昇進が遅いのも、給料が増えないのも、出会いに恵まれなかったのも、家族が早くに亡くなったのも、全てこいつが奪ったんだ。
そうだ、お前の上手くいかなかったこと、できなかったこと、
ーーー全て、こいつの所為だぜ」
これを聞いた海兵は完全に堕ちた。
剣の切っ先を下げ、今にも天竜人を刺しそうな勢いで強く剣を握りしめている。
震えはない。俺は覇王色を緩めてはいないのにだ。よほど鬱憤が溜まっていたと見える。
しかし、全部当てはまるとは思ってなかった。
だいたい、全部こいつのせいっておかしいでしょ。
気づかないかなぁ……。
そんくらい切羽詰ってるってことかな。
まあ、だけど殺してもらっては困る。
なので、俺は覇王色を強めて、天竜人が気絶したのを確認して、生まれたての小鹿のように震える海兵に近付いて、仮面をとって、海兵の頬に手を当て、こちらに顔を向けさせる。
……
…………驚いたよ。この人、女だったよ。
しかも美人さん。やっべえよ、
ワンピの女って大抵綺麗だし。
この人も例に漏れず、かなりハイレベルだ。
美人って良いね。
俺は顔を鼻先がくっつくくらいにまで近づける。その憎しみを堪えるように忠告するために。
……他意はないぞ。
「だがな、ここで手を出しては、お前の命が脅かされる。
だから、こいつには忘れてもらう。
お前は今後も耐えろ。
……いつか、俺の代わりの男がここに来るまでな」
そう言って離れ、呆然と顔を赤らめる美人さんを尻目に天竜人の服をひん剥いて、髪を突掴んで上に放り投げる。
落ちてきたところで、無敵超人108の奥義の一つを執行する。
「忘心波衝撃」
鼻水をジャアジャアと出す天竜人をこの状態で、更に5秒でできる暗示をかけて、金の匂いのするところへ去る。
暗示の内容は、馬鹿には見えない服を着て街を歩いていた、途中でアスファルトの素晴らしさに気づき、横たわって青空を眺めていたという暗示だ。
記憶の改竄のようだが、良いではないか。
ゴミの代わりに美人が一人救われたのだから。
ーーーーーーーーーー
〜 ???side 〜
「痛いよお! お母さん、助けて!」
「五月蝿いえ」
ゴスッ! ゴスッ! バキッ!
「あああああああああ!」
「黙るんだえ」
バン!
胸糞悪い。
私の胸中を支配する気持ちはそれだけでした。
シャボンディ諸島に降りる天竜人の護衛に、中将になったばかりの私は選ばれた。
大将が天竜人の増援に出ることは有名です。
しかし、今回のように海賊が滞在していない、また危険度の少ない海賊が滞在中であると判断された場合では、大将予備軍である中将の私達は練習として護衛の任を受けるのです。
天竜人は目の前を横切ったという理由で発砲。
子供の声が五月蝿いからと子供を踏みつけ、骨折の大怪我でさらに泣き叫ぶと、発砲しました
このような人種が世界で一番気高い一族なんてとても信じられません。
しかし、それがルール。
私がここで天竜人の行為に待ったをかけ、機嫌を損ねて仕舞えば、私も海賊のようにインペルダウンに送られるか、奴隷として生きていくこととなるでしょう。
私には養わなければならない家族がいます。
24も年の離れた妹に、腰を悪くして働けなくなったお母さん。
お父さんは、妹が生まれてから更に仕事に力を入れだしたら、偶々通り掛かった天竜人の機嫌を損ねて射殺されたらしいのです。
私は海軍に入ったのが12の時で、その時はバッタバッタと海賊を検挙して10年という時間で大佐にまで登りつめていました。
そんな私は海に出ていて、お父さんの死を耳にすることはありませんでした。
私が大佐になってからも実力を示し、7年。
順調に昇進して少将にまで登りつめた時、天竜人の行動の始末記録というのに目を通す機会がありました。
……酷かった。
一番最初の資料は女性でした。
元は綺麗だったのだろう顔立ちは、鼻を潰され、歯を全部折られ、目は飛び出してブランブランと垂れ下がり、膨れ上がって二度と引かないほどに腫れた頬。耳は半分切り落とされ、胸は片方が抉れて、手足は手首、足首を中心に壊死しており、お腹は……。
……妊娠していました。その後の資料で産まれた子は、牛と人間のDNAを持っていたそうです。
二番目の資料は男の子でした。
資料には何処かの国の貴族と書いてあり、調べてみるとその家では息子が神隠しにあったと思っており、息子の心配に心労がたたって両親は病死、それを見たその家のお手伝いさんや執事さんたちは自分たちの不甲斐なさに絶望し、職場の全員で一斉に自殺したらしいのです。
その家は近隣でもとても信頼されていて、平民の中でも『貴族の中でも、あの家は一緒にしてはいけない』と言われるほど、素晴らしい家だったらしいのです。
そんな家の子が何故、天竜人に?
簡単な理由ですよ。
誘拐です。
誘拐の理由は、『ゲーム』と書いていました。
私は上司のつてで調べますと、その家の子供を誘拐したら、その家はどんな行動に出るのかということで賭けをしていたらしいのです。
結果、誘拐した家は負け。
ですが、子供は両親が心労で無くなるよりも先に、拷問による苦しさで死亡していたようです。
遺体は、シャボンディ諸島の一角、人目につかないところに捨て、カラスの餌にしたようです。
残ったのは結果だけ。その結果も海軍、世界政府が動いて、周囲にばれないように隠蔽しています。
その仕事は私たちがするのです。
天竜人に憤慨しながら資料整理をすること、4時間37分。
ついに知ってしまった、お父さんの死。
しかも、死因は拷問によって死亡。
死体は、その場で爆発させて何も残らなかったそうです。
お父さんは、妹とお母さんへのお土産と私の活躍が乗った新聞を持って帰宅している途中で、天竜人に遭遇し、気に食わないからと拷問されたようです。
ふざけてる。
この時の私はヤケに冷めていたと思う。
この時から私は、天竜人の前では仮面をつけた方が良いと言ってくれた上司に心配されながらも、日々の日常を機械的に過ごしていった。
今ならわかる。怒りを認識しないことで、仕事に余計な感情を持ち込まないためだ。
いや、本当にもしかすると、……心の何処かで、お父さんが私の記事を持っていたことが嬉しくて、届かなくても教えてあげたかったのかもしれない。
私は、頑張ってるよって。
お父さんの死を認めたくなかったというのもあるかもしれない。
でも、お父さんの死を認識した上で冷めていた、私の心は色の抜け落ちたモノクロの世界を右往左往していたのかもしれない。
家族のために。死んだ父に私の名前が届くように。
感情をひた隠して、自暴自棄に陥らないように。
モノクロの世界は……、悪くはなかった。
……天竜人がいないから。
そんな日々にも終幕が来る。
最初はわからなかった。神経を削る暗闇と孤独を伝える白が私を食っていて、意識がはっきりしていなかった。
ああ、今日はいい日だ。
最初こそなんとも思えないゴミの護衛をして、ゴミが民間人に突っかかって、何かを仕掛けてきたから構えた。
構えた私の暗闇に入り込んでくる、金ピカに光る道の上に書かれた赤の道標。
それは言葉。私を籠絡するための手段。
だけど、それの全てが心に染み付いて離れなかった。
焦点があっていく世界には男の人がいた。
そこからは、世界が変わった。
モノクロの世界よりもよっぽど綺麗な世界が見えた。
一人の男の人が示してくれのだ。
その男の人の前では天竜人も頭を垂れていた。
そして、私の心を読んだように全てピタリと言い当て、その上で最大の罰を与える時は、じきにくるとでも言うように私に囁いて行った。
甘美な響きでした。
それに、美しく凛々しいお顔。
彼の帝王のオーラはまさしく英雄のそれ。
誰が代わりにくるんでしょう?
死神か、閻魔か、悪魔か、堕天使か、邪神か。
あるいはその全てかもしれない。
……いえ、彼の方ならば出来ますね。絶対。
ああ、もう一度お会いしたい。
次会う時には、連れて行って欲しい。
家族も連れて天竜人のいない世界へ。
ああ、これが恋というやつなのでしょうか?
何時までも家族のために働いてきた私の知らない感情です。
私にも春が来たのですかね? フフフ。
如何だったでしょうか。
天竜人ファンの方はごめんなさい。
作者は天竜人が大っ嫌いなのでこうしましたが、物語の都合上、これほどの小物感漂う外道用意せねばならないのであります。
踏み台といえば聞こえはいいですが、実際には何万人も苦しめ、何百万人も殺してきた大悪党ですから。
……ということにしとけば、あとはどんな理由をつけてでもぶっ殺せます。
この話を読んだ後で、他の小説の天竜人もぶっ殺す理由が出来ます。
それはさすがに嘘ですけど。
ですが、忘れないでください。
いくらルフィ達に惨めな目の合わされたと言われても、描写されていないだけで、どんな、遊びという拷問をしているのかわからないんです。
故に、転生者で掲げる二つ目の行動。
ーーー天竜人の徹底排除。
になるわけです。
私としては、どんなチートの能力を持ってもいい代わりに、バルサンの効果を持ってくれればいいかな? という感じです。
え? 虫?
原初に空を飛んだのは虫でした。
つまり、世界一崇高で高い位にいるのは、
ーーー虫なのだ! ムシキ◯ーーーーーグ!
タグで、【後書き長い】を加えましたが、本当に長い。
長文でごめんなさい。