MUGENと共に   作:アキ山

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 みなさん、お待たせしました。22話の完成です。

 前話で感想がエライ事になっていて戦々恐々としていますが、皆様から頂いたご意見やご指摘は大変うれしいです。

 これからも頑張りますので、よろしくお願いします。
 


22話

 えー、どうも。

 現在メンタル状態最悪な姫島慎です。

 原因は言うまでも無いと思うが、先ほどの会議で(おこな)った三勢力への追及と言葉攻めだ。

 覚悟はしていたが、身内にキツい事を言うのは滅茶苦茶辛い。

 正直、サーゼクス兄やセラフォルー姉さんに言うときは内心泣きそうだった。

 天使に関しても、ミカエル氏は神社の一件と祐斗兄の事で当たりが強くなってしまったし、女性天使の方には暴言まで吐いてしまった。

 これはもう裏切り者とか言われても言い訳できないだろう。

 けどさ、あの状況じゃあ仕方ないのよ。

 オーディン様も言ってたけど、ダグザ様の『俺が三勢力に付くのか』って質問が来た時点で、戦争はほぼ不可避だったんだ。

 YESなら多神連合結成されて戦力を整えたうえで攻め込まれるし、NOでも血気逸った陣営が戦端を開くのを切っ掛けに周りを巻き込んでの泥沼だ。

 それを回避しようと無い知恵を絞った結果があれなんだ。

 むこうにアナト様がいる時点で、武力をチラつかせて強引に和平を迫るなんて悪手以外の何物でもない。

 言い伝え通りならば、あの方が暴発した時点で会議場は血みどろの鉄火場に化ける。

 だから、みんなの前で三勢力をやり込める事で神様達の留飲を下げさせた。

 そして、多神勢力に有利な条件を飲ませた上で、俺の傭兵契約+『駒落とし』による転生悪魔の浄化も付けて、不干渉を提示したんだ。

 欲を言えば和平、もしくは不干渉に期限無しをつけたかったが、蹴られる可能性を考慮して『禍の団(カオス・ブリゲード)』の対処が終了するまでと期限を付けた。

 『腰が低い』とか『譲歩しすぎ』なんて思われるかもしれないが、こっちは戦争回避に必死だったのだ。

 ぶっちゃけ、ドンパチになったら負ける。

 地上最強(笑)なんて言われてるけど、俺はただケンカの強いガキでしかない。

 戦略や戦術の知識なんて無いし、オーフィスみたいに一都市吹っ飛ばすみたいな広域殲滅技も持っていない。

 倒す事は出来なくても封殺する事は、そう難しくないのだ。

 主要施設から離れた場所に多重結界を張って、各勢力の武神や闘神なんかを集めて襲えば、少なくとも足止めにはなる。

 その間にむこうの主力に冥界を責められたら、三勢力はOUTである。

 多分、神様達はその事に気づいてる。

 なのに何故強引に攻めないのかと言うと、三勢力を壊滅させた後の俺の報復を恐れているからだ。

 親父や朱乃姉達を失えば、間違いなく俺はなりふり構わず復讐に走るだろう。

 そうなれば世界最強クラスの戦闘力を持ったテロリストの誕生だ。

 そんな物騒極まりない奴に狙われるなんて、向こうからしてみれば悪夢以外の何物でもないだろう。

 けど、それじゃあ意味が無い。

 俺にとっては身内が殺られた時点で負けなのだ。

 だから不干渉条約を迫った時、瞬間移動という手札を切った。

『封殺、足止めは通用しない』事、そして『俺を敵に回せば、逃げ場所など無い』という事。

 この二つを強く印象付けさせれば、神々は俺に対する警戒度をもう一段階引き上げるだろう。

 そうなれば、抑止力としての価値はさらに上がる。

 後は、俺という重石が作用している間に、三勢力が改善してくれれば和平の希望も見えてくるだろう。

 

 

 

 …………そうなれば、いいなぁ。

 

 

 

……さて、空想に逃げるのはここまでだ。

 恒例の辛い辛い現実の時間である。

 先ずは目の前でドヤ顔を浮かべながら指を突き付けている、大馬鹿野郎をなんとかしようか。

「おい馬鹿」

「誰が馬鹿だ!?」

 公の場でこんな発言する奴が、馬鹿以外のなんだってんだ。

 隣を見ろ、アザゼルのおっちゃんが今にも死にそうな顔で胸を抑えてるじゃねえか。

「なんでいきなりこんな事を言いだすんだ?」

「それはお前がオーフィスを倒したからだ!」

「うん?」

 ヴァーリの言葉に思わず首を捻ってしまう。

 相変わらず意味が分からん。

 ……いや、待て待て。

 奴はアレだが一応は付き合いの長い友人だ、理解しようとする心を捨ててはいけない。

 確かに俺はオーフィスに勝った。

 それは『無限の闘争』で言うところの『狂』ランクレベルの力を持つことになる。

 さらにこの世界ではオーフィスは赤龍神帝(グレートレッド)に次ぐ強さを持つ。

 日頃から『白龍神皇』になると公言して(はばか)らない奴にとって、オーフィスは超えるべき壁だったのだろう。

 だからこそ、それより強い俺を倒す事で己が野望のジャンプ台にしたい……。

 ふむ、こんなところか?

「つまり、力試しと売名の為に俺を踏み台にしたいと?」

「そうじゃない!!」

 違ったらしい。

 手前味噌ながら中々の推理だと思ったのだが、やはり相互理解というのは難しい。

 奴との対話を成功させるには、『GN先行者』に勝ってイノベイターになる必要があるのかもしれん。

 しかし奴に勝つと漏れなく『中華キャノン』を修得してしまうような気がする。

 あの兵器は『メンズビーム』に匹敵する禁忌の技だ。

 ……却下だな、うん。

「じゃあ、なんでだよ」

「お前は俺のライバルだ! だからこそ、その風下に立ちつわけにはいかん! 俺と立ち合え、慎!!」

 ライ……バル……?

 そうっだったっけか?

 そんな事実はなかったような気がするのだが、言ったら多分泣くよなぁ。

 こいつってなんだかんだ言って涙もろいし。

「ヴァーくん。ちゃんと言葉にしないと、思いは伝わらないわよ。子供の頃から慎くんはあなたの(あこが)れだったんだって」

「ラヴィニア! 余計な事は言うな!!」

 俺達の様子を見かねたのか、堕天使側からラヴィニア姉さんが歩み寄ってくる。

 ガキの頃からヴァーリやハーフ組の姉代わりだった彼女ならあいつの真意を汲んでくれるだろう。 

 しかし、憧れってどういう事だ? お前にそんなもん持たれる事なんてした覚えはないのだが。

 とはいえ、こんなところでそれを聞く気はない。

 友人を公開処刑に掛けるほど、こっちは非情ではないのだ。

「……ラヴィニアの言う通りだ。俺はお前に憧れている」

 顔を真っ赤にして語り始めるヴァーリ。

 後ろではラヴィニア姉さんが小さな子を見守るような目で俺達を見ているし、なんとも締まらない絵面である。

 つーか、俺の気遣いェ……。

「俺がルシファー家で虐待を受けていた事は知っているな?」 

「ああ、お袋さんを守れなかったらしいな」

「そうだ。あの時の俺は、母を犠牲にして無様に逃げ出す事しかできなかった。路上で底辺の生活をしているところをアザゼルに拾われたが、新たな家と迎えられたグリゴリでも状況は変わらなかった」

 当時の事を思い出しているのか、ヴァーリは険しい顔で拳を握り締める。

 堕天使の方を見れば、アザゼルのおっちゃんや親父は苦渋の表情のまま顔を俯かせている。

「上層部やラヴィニア達は良くしてくれたが、中・下級の堕天使達は俺やハーフ組を(さげす)み、幹部たちの目を盗んでは虐待を行っていた。投げ付けられる言葉はあのクソ溜めにいた頃と変わらない。『薄汚い混ざり物』『下等な人間の血を持つ出来損ない』だ。弱い者いじめしかできないクズ共が、悪魔から身を挺して俺を護ってくれた母の血を『下等』と笑うんだ。……自身の無力を悔やんだのは、母を置いて逃げた時以来だった」

 ヴァーリの言葉に、会場にいる誰もが声を上げる事ができなかった。

 手を下していた堕天使、父親である悪魔、理不尽なこの世界、何より無力な自分への焼き付くような怒りが、奴の独白には込められていた。

 そしてそれは、俺の中にもある物だ。

 母を護れずに無様に斬り捨てられた己、血だまりに沈んだ母と泣き続ける妹、そして手を汚させてしまった姉。

 あの日、意識を取り戻した俺が抱いたのも、己を焼き尽くさんばかりの怒りと憎悪だった。

『弱い己に生きる価値は無い』

 自身の魂に刻み込まれた鋼のような信念。

 これがあるからこそ、俺も奴も底辺から這い上がることが出来たのだ。

「そんな中、お前に出会った。俺を庇おうとしていたアトラに暴力を振るっていたクズを、一撃で叩きのめしたお前の後ろ姿。俺と変わらない年なのに、驚くほど大きく見えたその背中に俺は憧れたんだ」

 そういえば、ヴァーリとの出会いはそんな感じだった。

 たしか、グレモリー家での生活も落ち着いて、美朱と共に初めて親父の元を訪れた時だったな。

 こっちとしてはいい大人がガキをイジメているのが見苦しかったからやったのだが、そんな風に見られていたのか。 

 因みに、アトラとは俺達より1歳年上の女の子だ。

ハーフ組の中でも年少者の世話をよく見ていた為に下の奴等からは『姉ちゃん、姉ちゃん』とよく慕われていた、

 この前久しぶりに会ったが、新規参入したチビ共の面倒を見る(かたわ)ら保母に成るべく勉強も頑張っていた。

 目下の悩みは美朱とトントンの身長と、童顔・幼児体系だそうな。

「お前と出会ってあの世界を知った事で、俺は力を手にした。だが、それはお前がいたからだ!」

 叫びとなった独白と共に真っ直ぐにこちらを見つめるヴァーリ。

 その青い瞳には確固たる意志と闘志が燃え上がっている。

「俺と同じ混血のお前が、己の血反吐や敗北の汚泥に塗れながらも諦めずに歩き続けたから! 俺とは違い神滅具を持たないお前が、常に俺の前を走り続けたから! 俺は強くなれた!!」

 話している内に(たかぶ)ってきたのだろう、漏れ出した龍の氣が周囲を渦巻き、それは奴の全身を覆う白い鎧となっていく。 

「だからこそ、俺はお前と対等の立場にいたいッ! 俺はお前にだけは舐められるワケにはいかないんだッ!!」

 白龍皇の鎧を纏い終えたヴァーリはその光翼を広げながら、思いのたけを吐き出した。

 その様に俺は思わずため息をついてしまう。

 ……まったく、恥ずかしい奴だ。

 こんなところでデカい声出して、なに言ってんだか。

 けど、これでは仕方ない。

 ツレからこれだけの事を言われたのだ。

 これで受けなければ、男じゃないだろう。

「ヴァーリ、ちょっとだけ時間をくれるか。お前と闘り合う前に、着けなきゃならんケジメがある」

「ならば、俺と闘うんだな!」

 心底嬉しそうな声を上げるヴァーリ。

 兜によって見えないが、その顔にはさぞかし獰猛な笑みが浮かんでいる事だろう。

「そこまで言われたら、無視するわけにはいかねえよ」

「それでそのケジメとやらは、どれだけ時間がかかるんだ」

「ガキか、お前は。十分もあれば済むから、大人しく待ってろ」

 そう言い残すと、三勢力の面々について来るように促して会議室の隣の部屋に入る。

 

 周りに監視の目がない事を確認すると遠見防止と音響遮断の結界を張った俺は、

「皆さん、失礼な態度に数々の暴言、本当に申し訳ありませんでした!」

 三勢力首脳陣に向けて深々と頭を下げた。

 気配からして全員呆気に取られているようだが、これは当然である。

 いくら必要があったからと言っても、恩人や知人にあんな態度を取っておいて『知らぬ存ぜぬ』など俺には出来ない。

 天使にしたって、ミカエル氏は兎も角として女性の方や護衛に関しては初対面なのだ。

 謝罪の一つも無ければ、失礼にも程があるってものだ。

「あー。顔を上げろ、慎」

 最初に我に返ったアザゼルのおっちゃんの声に顔を上げると、案の定みんなは戸惑いの表情を浮かべていた。

「お前が頭を下げる必要はねえ。あそこでお前が俺達を叩かなけりゃ、神々との戦争は避けられなかったろうからな。むしろあの程度の被害に抑えてくれた助かったぜ」

「堕天使側はそうでも、我々は大損害です。姫島慎、もう少し軽い措置に出来なかったのですか?」

「申し訳ない。あの流れはほぼ即興で作った物でして、神々の留飲を下げさせて尚且(なおか)つ納得させる実利を得るには、あの天界側への要求は避けられなかったのです」

「お止めなさい、ミカエル。ここで彼を責めても仕方がありません。むしろ戦争へと発展させなかった事に感謝の意を示すべきでしょう」

「ガブリエル。そうは言いますが、この損害を補うのは容易ではない。いつ多神勢力が牙をむいてくるか分からない現状で、この条件を飲むのはあまりにも危険すぎる」

「貴方の言う事も分かります。しかし、現状で戦端を開かれる方が危険でしょう。『禍の団』に続いて、あそこにいた全ての勢力の連合体を相手にするなど、自殺行為ですよ」

「……」

 ガブリエルと呼ばれた女性天使の言葉にミカエルの追及が止む。 

 俺はというと、ただの護衛だと思っていた女性天使が四大セラフの一人だった事に、内心驚いていた。

「申し訳ありません、ガブリエル殿。初対面の貴女にも、心無い言葉をぶつけてしまいました」

「よいのです。言われた時は怒りもしましたが、貴方の戦争回避への意志と此方に向いた神々の憎悪に考えを改めました。こちらもけっして軽く見ていたつもりは無いのですが、我々の人間に対する対応が他勢力の神々の怒りを買っていたのですね」

「はい、彼の方々は人を愛しています。いつか天照様は(おっしゃ)ってました。『私達は永遠に変わる事のない存在。それ故に文明や生活を進歩させていく人が、我々の出来ない変化を行い、前に進み続ける彼等が愛おしくて仕方が無い』と」

 俺の言葉にガブリエル殿は悲しげに顔を伏せる。

「我々は主の言葉を信じ、その尊厳を守る事のみを使命としてきました。信者に協力を命じ、その身体に手を加える事も使命の為に必要な事だと。ですが、その考えを変えねばならない時が来ているのかもしれません」

「そう言っていただけると助かります。正直、私を抑止力にしてもあの方々を抑えるのには限界がありますので」

「わたし達も気が重いなぁ。転生悪魔を解放するなんて命令、どれだけの貴族が聞いてくれるんだろ。それに、レーティングゲームも頓挫(とんざ)するよね。あれの経済効果って凄いんだよ」

「あの状況ではやむを得ない事だ。テロに備えながら多神勢力と戦争をできるほど、我々に地力は無い」

「ゴメン、二人とも。各神話勢力から出た不満の中で一番大きかったのは、転生悪魔作成による人間の減少とはぐれ悪魔の被害なんだよ。だから、転生悪魔作成の禁止は交渉の切り札として外せなかったんだ」

 サーゼクス兄とセラフォルー姉さんが頭を抱えている姿には心が痛む。

 けど、条件を軽くして交渉失敗しては元も子もない。

「別に慎君を責めてるわけじゃないんだよ。さっきの交渉だって、本来なら外交担当の私が持って行かなきゃならなかったんだから。纏めてもらって逆に感謝してる」

「ああ。あの状況では我々がどんな手を打ったところで、交渉の機会すら与えられたなかったろうからな。強要された時はムカッと来たが、この結果の為だというのなら恨むのは筋違いというものだ。」

 あ、ムカッ腹は立ったんだ。

「でもさ、これって絶対に反発が出るよね。どうやって公表したらいいんだろう?」

「……ありのままを伝えるしかないだろう。こうなると悪魔至上主義の強硬派の殆どが『禍の団』に行ったのが不幸中の幸いだな」

「大王派がどう動くかがカギだよね。ゼクラムのお爺ちゃんが公に姿を現さなくなって久しいから、判断が各貴族に任されてるのが痛いよ」

 ん、今引っかかることを聞いたな。

 ゼクラム・バアルの姿が見せていないか。

「なあ、サーゼクス兄。ゼクラム・バアルが姿を見せなくなって、どれくらい経つんだ」

「ここ十年の間は公の場に出ていないな。大戦直後は最も精力的に動いて、我々新政府とは別の大王派という派閥を作成していたのだが」

「うん。その派閥が完成してから領土に(こも)りがちになって、今ではって感じかな。でも、それがどうしたの?」

「……いや、何でもない」

 ゼクラム・バアル。

 バアル家初代当主にして悪魔という種が誕生した頃から生きている悪魔界の生き字引。

 そして、悪魔バアルはバエルとも称され、ベルゼブブと共にバアル神と結びつけられる事があるという。 

 彼が姿を見せなくなった事と活動を再開したアナト様。

 偶然って事はないだろうが……。

「とにかく、だ。俺達がこれからやるべき事は、こいつから出された条件を飲むための準備だ」

 いつの間にか煙草を(くゆ)らせていたアザゼルのおっちゃんが、紫煙と共に言葉を吐く。

 周りがめっちゃ嫌そうにしてるから、ヤニ吸うなら窓際に行こうな。

 世間は喫煙者に冷たいんだぞ。

「期限を切ってはいないが、極力急ぐようにしろよ。チンタラやってたら、こいつが俺達を潰さなきゃならんようになる。魔王だの総督のと大そうな肩書背負ってんだ、これ以上ガキに重荷を背負わせたら恰好がつかねえだろ」

 全員から向けられた批難の目に気付いたのか、さりげなく窓際に移るおっちゃん。

 せっかくいい事言ってくれてるのに、どうにも締まらない。

《ところで小僧。お前は本当に白いのと闘うつもりか?》

 あまり聞き覚えの無い声に目を向けると、イッセー先輩の赤龍帝の籠手の宝玉がピカピカと光っている。

 ドライグと話すのは久しぶりだな。

「ああ」

「大丈夫なのか? いくらヴァーリとはいえ、今のお前との実力は天と地があるだろ」

「それは心配いらん。絶対に死ぬ事が無いようにするから。あと、おっちゃんはあいつの事を軽く見過ぎだな」

「あん?」

「元々天才肌の上に、強くなる事に関してはアホみたいに努力を惜しまない奴だぞ? もしかしたら俺くらいに強くなってるかもよ」

「……あり得ないと言い切れないのが、あいつの怖い所だな」

「アホみたいとか、慎兄が言っていい台詞じゃないよね。どこぞの戦闘民族みたいな生活してるくせに」

「これが『お前が言うな』って奴なのね」

 ……ウチの姉妹の反応が冷たい。

 あ、いいことを思いついた。

「なあ、サーゼクス兄。俺とヴァーリが闘り合うのって映像に残したりできるか? できれば、使ってる魔力とか氣のデータ込みで」

「それは可能だが、急にどうしたんだ?」

「それを貴族たちに条約を飲ませるのに使えないかなって思ってさ。俺って冥界だと関わった奴以外は知られてないマイナーな存在だし、堕天使とのハーフだからオーフィスを倒したなんて喧伝しても効果は無いと思うんだ。そこで、今回の画像を見せながら条件を迫れば、相手だって飲むんじゃないか」

「なるほどな。ヴァーリが弱けりゃあ、白龍皇を物ともしないって事で(はく)が付く。よしんば、あいつがお前に食らいつくぐらい強くなっていても、映像と戦闘に使われたエネルギーでお前の強さが解るって寸法か」

「ああ。悪魔万歳な御貴族様なら、ねつ造だの何だのイチャモン付けてくるかもしれんけど。まあ、その辺はサーゼクス兄達で何とかしてくれ」

「うん、それって結構ナイスアイデアかも。それじゃあ映像はちゃんと撮っとくから、慎君はドカーンと派手に暴れてね」

 セラフォルー姉さんの言葉に頷いて、俺は部屋の出口に足を向ける。

「それじゃあ、そろそろ戻ろうか。あいつはこらえ性が無いから、しびれを切らしてるかもしれんし」  

「そうだな。癇癪(かんしゃく)起こされて暴れられたら、今度こそ三勢力は滅亡だ」

 ついてきてくれたみんなに礼を言って会議室に戻ると、明らかに人口が増えていた。

 つうか、ヴァーリの周りにいるの、全員が顔見知りなんだが。

「おい、なんでハーフ組がここにいんだよ?」

「決まっているだろう! 自分たちのリーダーと副リーダーが、どれだけ強いかを見せてやるためだ!!」

 ドヤァと胸を張るヴァーリ。

 ……殴りたい、この笑顔。

「まったく驚いたよ。空間に裂け目が入ったと思ったらヴァーリが出て来てさ。唖然としてたら『お前達、いいものを見せてやる!』なんて言ってみんなを連れて行ったんだから」

 困り顔でこちらに話しかけてくるのは、ビッツ。

 俺やヴァーリ、晴矢に次ぐハーフ組の四番手で、今の実質的責任者だ。

 恰幅(かっぷく)の言い体格と愛嬌のある顔、そしてグレーのキャップがトレードマークの頼れる男である。

「すまん、本当にすまん」

「それはいいんだ、ヴァーリが突拍子のない事をするのはいつもの事だし。でも、本当にヴァーリと闘うのかい?」

「ああ。衆人環視で恥ずかしいカミングアウトも受けちまったし、()らないわけにはいかんわな」

 苦笑いで返すと、心配そうに眉根を寄せるビッツ。

 たまにケンカはあっても基本的に結束の固いハーフ組では、今回みたいにガチで闘り合うなんてことは無かったからな。

「心配すんな。ちょっとした小道具を使うから、命のやり取りにはならねえさ」

「慎がそういうなら安心かな」

 ビッツが表情を緩めると、教室の奥側で子供の騒ぐ声が響いた。

「なんだ?」

「この声……ウチのチビ達だ!」

 慌てた様子で走り出すビッツを追っていくと、2歳から5歳くらいの幼児たちが主神の方々に群がっている光景が目に入った。

「このおにいちゃん、へんなふくー」

「きらきらー」

「ムツミしってるー。このひと、おかしゃさまっていうんだよー」

「それを言うならお釈迦(しゃか)様だ、幼子よ」

「まっくろのよろいだー」

「かっこいー」

「もやもやでてるー」

「ヴァーリにいちゃんがいってたぞ。こういうのは『やみのちから』なんだって」  

「ふむ。我を登るのは一人づつ順番にするがよい。落ちては怪我をするのでな」

「おじいちゃん、おひげまっしろー」

「おじいちゃん、おめめひとつないよー」

「うぅ……、いたくないの……?」

「ほほ……。古傷故な、もう痛くはないんじゃ。じゃから泣くでない」

 ぎゃああああああああっ!?

 なにをしてやがりますか、あのチビッ子マフィア共はぁぁぁっ!

 見れば、片手に赤ん坊を抱いたアトラやラヴィニア姉さん、美朱が必死に制止しようとしているが、20を超えるチビっ子ギャング相手では到底追い付いていない。

 鳶雄(とびお)兄も(じん)を子犬モードにして気を引いているけど、それでも神々の方が気にかかるのか、引っかかっているのは4、5人だ。

「ビィィィィッツ! チビ共を回収だ!! 先方への詫びは俺が入れるから、片っ端から()(さら)うぞ!」

「う、うん!」

 ビッツに声を掛けて半ば幼稚園とかした主神様の席に突撃する俺。

「あー! しんにいちゃんだー!」

「メイアちゃんだけずるーい! ミミもだっこー!」

「しんにいちゃん、おもちゃかってよー」

「抱っこも玩具(おもちゃ)も後であげるから、アトラ姉ちゃんのところでいい子にしてような」

 気を抜けば引き()りそうになる顔の笑みを張りつかせ、『ゆっくり優しく最速で』という訳の分からん動きでチビ共を回収する。

 つうか、ヴァーリのアホめ。

 なんで幼年組のチビ共まで連れて来てんだよ!

「身内が犯した数々の無礼、謹んでお詫び申し上げます。罰はすべて私が受けますので、どうかあの子達はご容赦いただけませんでしょうか」

 チビ共をアトラとラヴィニア姉さんに任せた後、主神の皆様方に頭を下げる。

 当然、謝罪の方法は『ザ・土下座』である。

「面を上げよ、小僧」

 ハーデス様と同じく、ジャングルジム代わりにされていたダグザ様の声にゆっくりと顔を上げる。

 一人を肩車、両肩にチビを一人づつ乗せている姿を見た時は、思わず魂が抜けかけた。

「先の件の謝罪は不要、罰も与えん」 

「左様。右も左も分からぬ幼子がやったこと、この程度では儂等は目くじらなど立てんよ」

「ありがとうございます!!」

 寛大な心を示してくれた神々に、もう一度頭を下げてから立ちあがる。

「『無限』殿、あの幼子たちはなんなのだ?」

「あの子達は堕天使の本拠地で保護している、三勢力の種族と人との混血児達です」

「ほう、堕天使の本拠地でな。何故そのような事を?」

「始めたのは父と副総督のシェムハザです。共に人との間に子の()していますから、そういった境遇の子供達を放っておけなかったのでしょう。特に父は私達が幼い頃に別居していますので」

「『無限』殿も随分と慕われているようではないか」

「あの子達とは赤ん坊からの付き合いでして。兄貴分として色々と無茶ぶりをされてますよ」

 アメン様の質問に苦笑いで応えていると、天照様が歩み寄ってくる。

「慎、本当に白龍皇と闘うのですか?」

「はい。悪友とはいえ、友人にあそこまで言われては断れません」

「そうですか」

「ふむ、新たな『無限』対『白龍皇』か。なかなか興味のそそられるカードじゃのう」

「確かにな。映像を各々の地域に送信して、視聴料でもとるかね?」

「いやいや、さすがに料金を取るのは拙いでしょう。間近で観戦できるだけで我慢しないと」

「……まったく、他人事だと思って気楽な物ですね。こっちは国土がどうなるか、気が気でないのに」

「それについてはご安心を。戦うのは日本ではありませんので」

「ではどこで戦うのかね?」

「それは始まってからのお楽しみという事で。ああ、皆様の土地を害する事はありませんから」

 それだけ言い残して神々から離れた俺は、子供組をなんとか落ち着かせたアトラたちの元に向かう。

「悪い、アトラ。鳶雄兄達も手間をかけた」

「ううん。私の方こそゴメンね。慎君にだけ謝らせちゃって」

「いいのよ、アトラ。あそこにいらっしゃるのは高位の神様だから、私達が行っても逆効果にしかならないわ」

「本当に焦ったよ。チビがむこうにいるの見た時は心臓止まるかと思ったし。刃もお疲れ、大変だったなー」

「わふ……」

 さっきまで揉みくちゃにされていたせいか、子犬モードでぐったりと床に寝そべる刃。

 その頭を撫でながら、鳶雄兄が(ねぎらい)いの言葉をかけている。

「けど、こいつ等よくこの時間まで起きてるな」

「本当は寝てたんだけどね、ヴァーリ君が来た時に起こされちゃったの。普段ならグズッたりする子もいるんだけど、ヴァーリ君が鎧姿だったからみんなテンション上がっちゃって」

 なにやってんだ、あのバカヤロウは。

「それでコッチに着くなり大暴れだったんだ」

「うん。みーちゃんも手伝ってくれてありがとう」

「いいって。私とアトちゃんの仲じゃん」

 キャッキャウフフと戯れるアトラと美朱。

 『わたしもー』『ぼくもー』とチビ共に(たか)られてるが、任せておけば大丈夫だろう。

「そんじゃあ、今からヴァーリと暴れるから、後は頼むな」

「うん、気をつけてね」

「慎兄、手加減しなよ」

「お互い、やり過ぎない範囲内で悔いを残さないようにな」

「ヴァーくんの思いに応えて、ガツンと行っちゃえ!」

 口々にかけられる声援を背にヴァーリのところに行くと、何故かまた見知った顔が増えていた。

 アーサーと美猴、玉藻とクーの兄貴はいいとしよう。

 だが、なんでサイラオーグの兄貴とミリキャス、フェイト嬢にネージュ嬢までいるんだ。

 ……まあいいや。

 その辺は後で聞くとして、今は為さねばならん事がある。

「ヴァーリィィィ! こんのボケェ!!」

「ぐはぁっ!?」

 助走をつけた理想的な喧嘩キックを顔面に受け、もんどり打って倒れるヴァーリ。

「ハーフ組のチビ達連れて来たんなら、しっかり面倒見んかい! 主神の方々のところ行って好き放題やってたんだぞ、あいつ等!!」

「す……すまない」

 鼻血を滴らせて床に伏せるヴァーリに一言入れて、立たせるついでに顔のダメージを回復させてやる。

 この程度のダメージなど問題にならないだろうが、勝負事はフェアであるべきだ。

「で、アーサー達はわかるとして、なんでサイラオーグの兄貴達が来てんだよ?」

「『無限の闘争』の簡易端末に、お前達が闘うと告知があったのだ。画面には立ち合いを行う場所と観戦の是非を問うボタンが表示されてな、これは見逃せんと思い足を運んだんだ」

「それで観戦希望にYESと答えたら『無限の闘争』の入り口が現れて、控室の入り口がここに繋がったんです」

「なるほどねぇ……」

 しかしまた、妙な機能があったもんだ。

 使用者同士が対戦したら、他の奴に告知が行くようになってるなんてな。

「なあなあ! 美朱やイッセーはどこにいるんだ?」

「姉さん。偉い人がいっぱいいるみたいだから、大人しくしないと」

「フェイト嬢にネージュ嬢か。あいつ等なら向こうにいるぞ」

「おおっ! 行くぞ、フェイト!!」

「姉さん、待ってってばぁ!」

「反対には偉い神様がいっぱいいるから、行っちゃダメだぞ!」

 こちらの忠告に腕を振って応えながら三勢力の方に駆けていく二人。

 ネージュ嬢はメンタル的に幼年組と変わらないから少々不安だが、フェイト嬢がいるから妙な事にはならないだろう。

「そんじゃあ、そろそろ始めるか。玉藻、クーの兄貴、行ってくるわ」

「はい。ご武運をお祈りしています」

「あんだけの事を言わせたんだ、しっかり受け止めてやりな」

 二人の声援を背に、俺は窓際に立つヴァーリの横に並ぶ。  

「それで、舞台はこの校庭でいいのか?」

「まあ見とけって」

 ヴァーリの疑問の声を脇にスマホを操作し、『無限の闘争』の個人ロッカーからアイテムを取り出す。

 青い光と共に手の中に現れたのは円錐型の小さなピン。

 スマホの画面で端末とアイテムがリンクしている事を確認してGOと書かれたボタンをタップすると、ピンは一人でに学園の敷地の四隅へと飛んでいく。

 続いて、起動準備完了の文字と共に現れるウインドウ。

 その中に並ぶ項目から目当てのモノを選択して、下にある起動のボタンを押すと虹色の光が窓の外を覆い、それが消えると辺りの風景が一変する。

 視界の果てまで続く青い空と黄土色の乾いた荒野、その地面からはてっぺんに(わず)かな緑を残した岩山がまばらに生えている。

 そして校舎のすぐ下、ちょうど校庭の真ん中に当たる位置には、四隅に円錐状の柱を称えた簡素な武舞台がその姿を見せている。

 そう、ここは『ドラゴンボール』に登場したセルゲームの会場だ。

「これは……『無限の闘争』の世界か」

「その通り。さっき撒いたアイテムはな、指定した区画を現実世界から切り離し『無限の闘争』のバトルフィールドを再現する物だ。いくら派手に暴れても、ここなら現実世界や校舎に影響は無いし死亡防止機能だってちゃんと完備してる」

「つまり、何の憂いも無く全力が出せるという事だな」

「ああ、俺達には打って付けの舞台だろ?」

 ニッとヴァーリに笑いかけた俺は、乱暴にネクタイを外しながら窓から身を躍らせた。

 そして武舞台に降り立ち校舎を振り返ると、身に着けていた背広とYシャツに手を掛けて一気に脱ぎ捨てる。

 龍が如くなんかでやってる一気脱ぎ、いっぺんやってみたかったんだよなぁ。

 まあ、背広とシャツが一発でお釈迦になるのが玉に瑕だが。

「やろうぜ、ヴァーリ! お望み通りド派手な喧嘩といこうじゃねえか!!」

 俺の声に返って来たのは返答でも雄叫びでもなく、呪文の詠唱だった。

 

 我、目覚めるは覇の理に全てを奪われし二天龍なり

 

 呪われた(うた)(つむ)がれる度に、校舎から感じる魔力と龍のオーラがドンドン膨れ上がっていく。

 

 無限を妬み、夢幻を想う

 

 二天龍に魅入られた者が到達するという極限の力『覇龍』

 神をも超える力を手にする代わりに理性を失い、生命力と寿命を燃料に命が尽きるまで暴れ続けるという禁忌の形態。

 

 我、白き龍の覇道を極め

 

 あいつは生まれ持った莫大な魔力を担保に、短期間ならリスク無しで使用できると言っていた。

 つまり、初っ端から全力全開の短期決戦狙いって事だ。

 ならば、こっちのやる事は一つ。

 小細工無しで正面からねじ伏せるのみ。

 

 汝を無垢の極限へと誘おう……!!

 

 『覇龍(ジャガーノート・ドライブ)

 

 詠唱の終わりと共に、俺が出て来た窓が壁ごと吹っ飛んだ。

 巻き上がる粉塵を切り裂いて現れるのは、通常の禁手よりもさらに鋭角なフォルムとなった鎧に巨大化した翼を羽ばたかせる白龍の化身。

 その身が叩き出す速度、そして纏う龍氣はいつもとは比べ物にならないほどに、攻撃的だ。

「おおおおおおおおっ!!」 

 雄叫びと共に拳を振り上げるその姿に、我知らず口元が吊り上がる。

「いくぞぉっ! 慎!!」

「来いやぁっ! ヴァーリ!!」

 ゴングの代わりとばかりにお互いの拳がぶつかり合う轟音が、武舞台の石畳を巻き上げる衝撃波と共に周囲に響き渡る。

 さあ、存分に暴れるとしよう!

 

 




 ここまで読んで下さって、ありがとうございます。

 前話に関して多くの感想を頂いて、正直嬉しさ半分戸惑い半分です。

 もちろん厳しいご指摘やご意見もありましたが、それもまた拙作を読んで下さった方の声だと思えば、真摯に受け止め参考にするべきだと考えています。

 自分の作ったモノで感想をもらうって、本当に嬉しいのです。

 だからこそ、これを執筆の糧にしてこれからも頑張りたいと思います。

 まだまだ、初心者の域は抜けない拙作ですが、これからもお付き合いいただければ幸いに思います。

 では今回の用語集です。

〉GN先行者(出典 MUGEN)
 『機動戦士ガンダム00』に登場した『人革連』が開発したGNドライブ搭載モビルスーツ。
 ……なわけがなく、MUGENのクリエイターが中国(いろんな意味で)驚異のメカニズムである人型ロボット『先行者』にGNドライブをフェード・インした狂気の産物。
 背中にGNドライブを搭載(どこにそんなスペースがあるのかなどとツッコんではいけない)し、あの骨格のような機体が空中分解するんじゃないかと思うくらい良く動く。
 『ガンダムエクシア』を参考にした接近戦主体のファイトスタイルだが、やっぱり股間のキャノンは撃つ。
 さらにトランザムも装備されており、真っ赤に染まって三倍の速さで『中華キャノン』を連射する様は、イオリア・シュヘンベルグが助走を付けて殴るレベル。
 因みに体力(GN粒子)がフルの状態で戦闘を開始し、尽きると自爆する。
 当然トランザムを使えば、その減りはマッハである。
 ボイスパッチを当てる事で刹那・F・セイエイを乗せる事も可能。

〉中華キャノン(出典 中国)
 中国製二足歩行ロボット「先行者」の唯一にして最強の兵装である。
 股間から砲身の様なモノが突き出ていることから「股間の砲身から中華キャノンというビーム砲を発射する先行者」のコラ画像が作られ、当時のネット界隈での先行者ブームの原因の一端となった。
 当然であるが、実物は何かを撃つことはない。

〉メンズビーム(出典 超兄貴)
 漢の最終兵器。
 溜めに溜め抜いて「どぴゅっ」っとぶっ放す高出力ビーム。
 これを思いついた『メサイヤ』の社員は狂っている(誉め言葉)
 『メサイヤ』の看板奇ゲーであるシューティングゲーム『超兄貴』に登場する兵器。
 主人公イダテンのオプションであるアドンとサムソン(双方ともにブーメランパンツ一丁の筋肉モリモリマッチョマン。輝く白い歯と笑顔が素敵)が頭のくぼみから放つ白いゴン太ビーム。

 今回はここまでにいたします。
 また次回、お会いしましょう。
 
 
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