MUGENと共に   作:アキ山

35 / 59
 今回は本編で煮詰まっている間に思いついた小ネタをお送りします。

 本編はもう少しお待ちくださいね。


小ネタ『無限の闘争連絡ノート』

『無限の闘争連絡ノート』

 

 これは無限の闘争ユーザーの親睦を深めるための連絡ノートです。

 各ユーザーへの連絡、運営権利者である姫島慎への要望、新機能発見、ツッコミ等々を記入してください。

 対戦記録、観戦コメント等も大歓迎です。

 全てのページが埋まった後『こんな事があったな』なんて、みんなでワイワイ盛り上がれるような一冊にしましょう。

 

 (注)みんなが使うものですので、誹謗中傷などの他人が見て不快に思うような書き込みは控えましょう。

 

 ●月×日

 

 記入者 白龍皇

 

 この頃、ドクターペッパーという飲料にハマっているのだが、控室の自販機には無い。

 入荷を希望する。

 

 管理者

 何でお前はそんなニッチなモンにハマってんだよ……。

 入荷してもいいけど、費用はお前持ちな。

 

 妹ニンジャ

 ドクペにハマるとはなかなか見所がある。

 ようこそこちら側の世界へ。

 

 ★月■日

 

 記入者 ビリビリ巫女

 

 本日、ブルーマリーという女性格闘家と手合わせしました。

 打撃は何とか捌くことが出来たのですが、投げから寝技に持ち込まれ、足を折られて敗北(涙)。

 何方か、寝技の訓練に付き合ってくれる方を募集します。

 

 イケメン猿神

 OK、OK。

 俺ッチが手取り足取り、腰取り教えてやるぜぃ。

 

 妹ニンジャ

 脳味噌喰うぞ、サル。

 巫女さん、ウチの道場で一緒に練習しよう。

 管理者も手伝ってくれると思うし。

 

 管理者

 妹ニンジャ>了承。先ずは軽く技を覚えるところから始めよう。

 サル>   金的という技を知っているかね?

 

 @月◇日

 

 記入者 極限流冥界支部

 

 本日、ルガール・バーンシュタインという男と対戦。

 結果は敗北。

 地面を這う衝撃波とカイザーウエイブという覇王翔吼拳によく似た飛び道具を連射された為に、近づけなかったのが敗因と思われる。 

 もしよければアドバイス等をいただきたい。    

 

 白龍皇

 奴は接近戦でもジェノサイドカッターという蹴りを初めとして、強力な技が揃っている。

 接近すれば勝てるという過信は禁物だ。

 相手の懐に飛び込むフリをして技の空振りを誘い、その隙を突いてみるのはどうだろうか?

 

 管理者

 カイザーウエイブは兎も角、烈風拳(衝撃波の事)は覇王翔吼拳で貫通可能なはず。

 ただ速射性能では大幅に相手が上なので、相手の動きを先読みすることが肝要。

 対戦開始までに氣を練っておき、開幕と同時にぶっ放すのも一つの手だと思う。

 飛燕疾風脚等の突進技で間合いを詰めようとすると、白龍皇が挙げたジェノサイドカッター等で迎撃されて、大ダメージを食うので止めておいた方がいい。

 

 ☆彡月●日

 

 記入者 聖剣使い

 

 今日は佐々木小次郎を名乗るサムラーイと対戦し、力及ばず敗北。

 身の丈ほどの刀を巧みに使った連撃も然る事ながら、『燕返し』という秘剣が厄介極まりない。 

 一振りで同時に三種類の斬撃を放つなんて、どんな絡繰りなんでしょうか?

 敗北後には御先祖様(女)を引き合いに出されて、未熟者扱いされてしまう始末。

 このままでは悔しくて夜しか眠れないので、攻略法を募集します。    

 

 管理者

 三方向からの同時斬撃か……。

 俺なら硬氣功で防いだところで懐に飛び込むんだが、聖剣使いには難しいよなぁ。

 秘剣が来ると思ったら、聖剣の鞘に使ってる風の魔法をジェット噴射みたいにして、間合いを離すのはどうか?

 

 白龍皇

 なかなか面白い奴と手合わせしているな、俺も闘ってみてもいいかもしれん。

 相手の得物が長い刀ならば、耐久性はそう高くないと思っていいだろう。

 ならば剣の質を前に出して、武器破壊を狙ってみるのも手ではないか?

 

 猛犬

 夜しか眠れないって、それ普通だろ。

 その侍の技量はお前の先祖の騎士王より上だし、至近距離で秘剣を出されたら躱すのはまず不可能。

 勝とうと思ったら相手が撃ってくる前に、こっちが宝具で先手を取るしかない。

 お前さんの聖剣が飾りじゃないのなら、開幕ブッパを狙ってみろ。

 

 ■月☆日

 

 記入者 魔剣マイスター

 

 蒼いコートの刀使いって、誰か知らないかな?

 今日対戦して『You shall die』ってナマス切りにされたんだけど。

 見えない踏み込みで居合を仕掛けてきたり、空間斬ったり、剣の形をした魔力を飛ばしたきたり……

 あれって本当にDランクなの?

 あれが低級ランクだったら、正直心が折れそうなんだけど。    

 

 妹ニンジャ

 それって鬼ぃちゃんじゃん!

 絶対にDじゃないって!!

 魔剣マイスターさん、設定間違ってない?

 

 管理者

 調べた。

 特徴が一致したのはバージルという半人半魔のデビルハンターで、ランクは狂。

 魔剣マイスターさんが対戦したのはバグか何かだと思うので、対戦前には一度相手のチェックをお願いします。

 

 ▼月$日

 

 記入者 紅い当主(予定)

 

 見よう見まねで憶えたせいか、技の精度が上がりません(´;ω;`)。

 イーグルという棍棒使いと闘ったときも、滅びの魔力を込めたはずの虎煌拳が、普通の棒に止められてしまいました。 

 触れた物は何でも消滅させるって触れ込みだったのに……。

 これって、僕が未熟な所為ですよね?

 PS.イチかバチかで放った龍神脚が当たったので、勝負には勝ちました。

 でも、あのオジさんが言っていた『僕のケツをもらう』というセリフはどういう意味なんでしょうか?    

 

 管理者

 勝利、おめでとう。

 さて、滅びの魔力の件についてですが、この『無限の闘争』にいる闘士が防御を行うときは、氣や魔力等といった特殊能力で肉体や武器を保護しています。

 これは攻撃を食らった際の肉体も同様で、滅びの魔力等の必殺性の高い能力が効果を表すには、かなりの力量差が必要になります。

 なので、私が教えた錬氣法で滅びの魔力の収束率を上げれば、いつかは本来の効果を発揮する日が来るでしょう。

 地味だと思うでしょうが、強さとは基本を積み重ねて得るものであることを肝に銘じて、基礎鍛錬を頑張って下さい。

 なお、その棒使いはこの世から抹殺しておくので、ケツ云々については忘れるように。

 

 妹ニンジャ

 あのキャラってそっち系なんだ。

 当主君はおっさんの戯言は気にしないようにね。

 

 魔剣マイスター

 十歳の子供にR指定は拙いので、管理者による規制をお願いします。

 親御さんに知れたら、シャレになりません。

 

 @月☀日

 

 記入者 管理者

 

 本日、念願である放浪の格闘家リュウと対戦した。

 結果はこちらの勝利だったが、落ち着きのある構えからの重厚な攻めや堅実な守り、なによりどんな状況でも勝利を諦めない不屈の精神がとても参考になった。

 考えてみれば、破門になったとは言っても彼は俺の兄弟子だったんだよなぁ。 

 そういう意味も含めて、胸を借りられた事はとてもいい経験になったと思う。

 

 妹ニンジャ

 ついにMr.格ゲーと闘ったか。

 というか、管理者ってあの暗殺拳も習ってたの?

 

 極限流冥界支部

 リュウか。

 師範から話を聞いていたが、すばらしい格闘家のようだな。

 機会があれば、俺も手合わせ願いたいものだ。

 

 

 @月☀日

 

 記入者 猛犬

 

 今日は暁武蔵って二刀流の剣士と闘り合った。

 二刀を使った精密な連撃と双剣から繰り出される強烈な一撃。

 噂に違わぬ猛者だったから、久々に全力で戦えたぜ。

 聞けば、奴は日本最強の剣豪である宮本武蔵らしいじゃねえか。

 俺の記録にある武蔵は綺麗な姉ちゃんだったんだけどなぁ。

 

 聖剣使い

 女性のムサシですか。

 私の御先祖様(女)といい、平行世界というのは面白いモノですね。

 

 イケメン猿神

 俺もムサシと闘り合った事はあるけどよぉ。

 素肌に毛皮着たスッゲエムサいおっさんだったよなぁ。

 あれを女にしたら美人になるとか、想像できねえ。

 

 #月*日

 

 記入者 妹ニンジャ

 

 マシュちゃんという盾使いの女の子と闘ったよ。

 アクロバティックに盾で殴ってくるという全く新しい格闘スタイルに翻弄されたけど、何とか勝利。

 だけど、適性の関係か盾も技も覚えられなかった。

 その代わりに七色に光る金平糖みたいな石を貰ったけどね。

 英霊を召喚するのに使うって言ってたけど、どういう事だろ?

 

 猛犬

 多分そいつは英霊の霊格の欠片かなんかだ。

 そいつを触媒にしてちゃんとした手順を踏めば、俺みたいな英霊を召喚できるんだろうよ。

 まあ、魔術師でもない嬢ちゃんには無用の長物だな。

 

 管理者

 とりあえず、使うのは保留でよろしく。

 過去の英雄なんて呼ばれた日にはまた面倒くさいことになるから。

 このクソ忙しい中で戸籍の改ざんとかは流石に勘弁だ。

 

 ¥月@日

 

 記入者 魔剣マイスター

 

 今日は斎藤一さんという方と手合わせした。

 何でも僕の師匠の同僚なんだとか。

 僕も騎士として自分のスピードには自信があったんだけど、あの人の牙突は全く見切れませんでした。

 というか、なんの変哲もない日本刀で魔剣を貫通するってどんな突きしてるの、あの人。

 しかも、ナマス切りされた後で『沖田の奴、甘やかしやがって』って無理矢理弟子入りさせられたし!

 誰か、助けて!!

 

 管理者

 諦めて修行に打ち込むがよい。

 下手に逃げると、ウチの師匠みたいに現世まで出張ってくるかもしれないからね。

 

 白龍皇

 よい指導者が付いてよかったじゃないか。

 身体が穴だらけになってもここでは死にはしないんだ、蜂の巣になる覚悟でその突きを憶えてくるがいい。

 

 妹ニンジャ

 がんばってね、魔剣マイスターさん。

 その人、見込みが無かったら相手もしないはずだから。

 弟子にするって事は縁故もあるけど、マイスターさんの剣の才を認めたいんだと思うよ。

 

 @月◇日

 

 記入者 管理者

 

 本日からインフィニット・バトルモードというシステムが解放になりました。

 これは一対一の対戦では無く、1、もしくは2対多数で対戦するモードのようです。

 まずは私がモニターしたいと思いますので、参加もしくは観戦したいと思う方は記入をお願いします。

 

 白龍皇

 もちろん、俺も参加するぞ!!

 

 妹ニンジャ

 観戦、というか監視希望。

 管理者は目を放すとすぐに無茶するから。

 

 紅い当主(予定)

 僕も観戦希望です!

 新しい機能や兄様の戦いを見たいので。

 

 極限流冥界支部

 俺も観戦希望だ。

 管理者には申し訳ないが、ここの新機能は一番槍で行くのは少々危険だと思うのでな。

 

 

 ☆月☁日

 

 記入者 妹ニンジャ

 今日は前の書き込みにあった新モードのレビューを書きます。

 挑戦者は管理者と白龍皇。

 観戦者は私とビリビリ巫女、紅い当主(予定)に極限流冥界支部長と猛犬。

 この度、追加されたのは『インフィニット・バトルモード』

 これは次々と現れる雑魚敵を蹴散らして行き、ボスを倒せばクリアという往年のベルトスクロールアクションのような仕様になってるみたい。

 さて、記念すべき初の対戦相手はカンフーマンズ。

 これはみんなが初回にお世話になったカンフーマンが、集団で襲い掛かってくるというもの。

 まあ、集団と言っても相手は初心者の味方であるカンフーマン。

 今や凶ランク相当の力を持つ二人の敵じゃなく、ボスとして出て来た『ザ・カンフーマン』も問題なく撃破しての大勝利である。

 まあ、やられる度に天からカンフーマンがポロポロ落ちてくる光景は、異様以外の何物でもなかったけど。

 

 次の対戦相手は『マッドギア』

 アメリカのメトロシティという町を牛耳っていた犯罪組織『マッドギア』の構成員を倒して、組織を壊滅させるのが勝利条件。

 たった二人で乗り込んで犯罪組織を壊滅させるとか、どこのB級アクション映画! なんてツッコミは無しの方向で。

 当然ながら犯罪組織のチンピラごときに管理者たちの相手は務まる訳がない。

 パンチ一発でキリキリと回りながら吹っ飛んだり、サンダーブレイクや炎殺黒龍波によってチンピラ風の雑魚敵がダース単位で焼き尽くされる光景は、いっそ哀れだった。

 ボスである『ベルガー』もピョンピョン跳ねながらボウガンを連射するだけなので、大した見せ場も無く白龍皇にビルから蹴り落とされてジ・エンド。

 

 三回戦の相手は『エイリアンズ』 

 最凶最悪と言われる宇宙生命体『エイリアン』。

 『ゼノモーフ』ともいわれる彼らは強固な外骨格に槍のような尾、鋼鉄をも貫く第二の顎を持ち、その体液は強酸性という凶悪な生物である。

 そんな生物の巣と化した宇宙船の中に突入した二人は、迫りくる様々なバリエーションのエイリアン達を蹴散らしながら奥へと進み、彼らの女王であるクイーン・エイリアンと対峙する。

 配下のエイリアンを呼び、二階建ての建物に相当する巨体を活かして暴れまわるクイーン。

 しかし、道中で強酸耐性を身につけた管理者のチートパワーには及ばず、関節蹴りで足を破壊された上に魔のショーグンクローで顔面を抉られるクイーン。

 その光景を見て『ニューボーンかよ!?』思わず突っ込んだのは内緒だ。

 そしてクイーンは白龍皇に天井スレスレまで蹴り上げられてから、管理人の地獄の断頭台で首を刈り取られて敗北した。

 最凶の宇宙生物をこうまでボコボコにするとは、お前らリプリー姐さんに謝れ。

 

 そして四回戦。

 破竹の快進撃に乗りに乗っていた二人は、対戦相手を見て凍り付く事になる。

 その相手とは『ジェネラルズ』

 緑の軍服とベレー帽に身を包んだ厳ついおっさんという、全く同じ容姿を持った十人が二人を待ち構えていたのだ。

 そして始まる地獄絵図。

「ぐあああああああああっ!?」

「尖兵様が何人もいるように見えるッ!?」

 いや、実際いるからね、十人くらい。

 試合場を埋め尽くすおっさんの形をした緑のエネルギー弾の中、襲い掛かるおっさん達にあっという間にボコボコにされる二人。

「「「「「「「「「「I’M PERFECT SOLDIER」」」」」」」」」」 

 おっさん十人が全員揃ってポーズを決めたところで挑戦終了。

 試合後、二人は「緑の尖兵様が襲い掛かってきたと思ったら、ボコボコにされていた」とコメントしている。

 

 特別試合『のりもの』

 『インフィニット・バトルモード』挑戦終了後、またもや新モード『のりもの』が解禁されているの事が判明。

 管理者は『嫌な予感しかしない』と言っていたが、白龍皇の強烈なプッシュにより挑戦開始。

 対戦相手の名は『無双神輿』、いかにも強そうな名前である。

 舞台は夜。

 中央に大きな櫓、周囲には明かりを灯した色とりどりの提灯が飾られ、外周には夜店の露店が並ぶ祭りの会場。

 楽しそうに行き交うギャラリーの中で二人が所在無さげに立っていると、人込みをかき分けて対戦相手が入場してきた。

「ソイヤッ! ソイヤッ! ソイヤッ! ソイヤァッ!」

 軽快な気合と共に現れたのは、神輿。

 十人ほどの担ぎ手によって運ばれる神輿の両端に『戦国BASARA』の『前田慶次』、『ギルティギア』の『ジョニー』という二人の伊達男。

 そして神輿本体があるはずの中央には──

「「ゲェッ!? トキィ!!」」

 そう、挑戦者二人の悲鳴の通り、北斗の次兄『トキ』が座禅を組んでいた。

 この時点で私も嫌な予感しかしなかった。

 そして始まる対戦。

「天翔百裂拳!!」

「ソイヤッ! ソイヤッ! ソイヤッ! ソイヤァッ!」

 裂帛の気合と共に神輿が宙を舞う。

 そして、放たれるのはトキの拳────ではなく、担ぎ手のストンピング。

 いや、拳の要素どこにもないよね!?

 こちらのツッコミなどお構いなしに、食らった白龍皇を吹っ飛ばしながら着地する神輿。

 その隙は逃さんとばかりに管理者が突っ込むが、

「刹活孔ッ!?」

「いでぇっ!?」

 それよりも速くトキの指が突き刺さる。

 そう、横にいた前田慶次の両腿の秘孔に、だ。

「「「自分のを突くじゃないんかいッ!?」」」

 観覧席と挑戦者の心が一つになるが、当のトキは素知らぬ顔で神輿の中央に座り込む。

 一方秘孔を突かられた慶次はというと、千両箱を片手に狂ったように小判を撒き散らしている。

 因みに刹活孔とは、一時的に凄まじい活力を得ることが出来るが、その代償は死という非情の秘孔である。

 彼の手からは放たれた黄金が弾幕となって管理者の攻撃を阻んでいるのを見ればトキの意図は解るが、青ざめた顔のままあり得ない速度で小判を撒く慶次の悲壮な顔を見れば、あの男がどれだけ非道かはよくわかる。

 ケンシロウではないが、あえてこう言おう。

 『貴様は断じてトキではない!!』と。

 さて、のっけから混沌極まりない雰囲気を醸し出している戦場だが、神輿一台分という広範囲の判定を持つ天翔百裂拳(?)と前田慶次が強制的に命を燃やして放っている弾幕の所為で、二人は攻めあぐねている。

 だが、神輿を支配するのはそんな隙を見逃す男じゃない。

 ギュウゥゥゥンッ! と音を立ててオーラを纏った神輿は猛スピードで二人に突撃する。

「北斗有情断迅拳ッ!!」

「ソイヤッ! ソイヤッ! ソイヤッ! ソイヤァッ!」

「「ぐわああああああああああっ!?」」

 トキの叫びと共にそのまま二人を撥ね飛ばす神輿。

 そして天高く吹っ飛ばされた二人は、何故か受け身を取ることなく頭から落ちる、通称『車田落ち』で地面に叩き付けられた。

 というか、今のってただの轢き逃げアタックじゃねーか!?

 多大なダメージを受けながらも何とか立ち上がる管理者たち。

 だが、二人はお互いの頭上を見た瞬間、その表情を凍り付かせた。

 そう、二人の頭上。

 具体的には、体力ゲージの下である星が煌々と光り輝いていたからだ。

 その星の名は死兆星。

 神輿の中央に鎮座するあの漢の一撃必殺技の準備が整った証拠だ。

「白龍皇、奴の前面に回り込め! そこならあのビームは来ない!!」

 管理者の指示で神輿の前後を挟み込むように移動する二人。

 確かに、トキの一撃必殺は左右にしか放てない。

 さらに言うなら、ビームの前に同方向へ放つ衝撃波に当たりさえしなければ、技の発動すらないのだ。

 そう考えば、この戦法は十分有効と言えるだろう。

 だが、その位置取りを見てもあの漢に動揺せず、まるで予定調和のように右手を上げる。

「ぐぉっ!?」

「いでぇっ!?」

 突如として上がる悲鳴。

 右、左と放たれた衝撃波は挑戦者二人を捉えてはいない。

 被害をこうむったのは、トキの左右にいた伊達男二人だ。

 そしてトキから立ち昇る膨大なオーラ!!

 あの男、同乗者を犠牲にして奥義を発動させおったぁ!!

 驚愕の声に包まれる観客席。

 しかし、挑戦者達は驚きはすれど冷静を保っている。

 彼らはこれから放たれる必殺のビームが自分たちにとどかない事を知っているのだ。

 だが、世紀末最凶と言われた病人は甘くはなかった。

 神輿の中央で宙に浮いたかと思うと、グルングルントキィとばかりに回転し始めたのだ。

「北斗有情ローリングバスターライフル!!」

「「ふっざけんなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!!?」」

 大回転しながら両手から放つビームで周囲を薙ぎ払うトキ、そしてその即死光線から逃げ惑う挑戦者達。

「こんな馬鹿なぁぁぁぁぁぁ…………あもらっ!?」

「ドちくしょおおおおぉぉぉぉぉ…………おらばっ!?」

 ビームを浴びて爆発する挑戦者達。

 画像のモザイクが入っていて良く分からなかったのは、せめてもの救いか。

 そして勝者は神輿の上で回りながらこう残した。

「安らかに 死 ぬ が よ い」と。

 

 猛犬

 これはひどい。

 

 極限流冥界支部

 実際酷かった。

 

 紅い当主(予定)

 見ていて気を失いそうでした。

 

 聖剣使い

 やはりここは狂気の世界ですねぇ

 

 魔剣マイスター

 強くなるにはこんな事をしなくてはならないのか……

 

 管理者

 マジでヒドイ目に遭った。

 まあ、この程度は『無限の闘争』じゃよくある事だけどな。

 

 白龍皇

 ああ。

 日常茶飯事という奴だ。

 

 ビリビリ巫女

 貴方達、いい加減にしなさい。

 




 ここまで読んで下さってありがとうございます。
 今回は、私が昔行っていたゲーセンに置いてあった、お客同士のコミュニケーションノートを思い出して書いてみました。

 因みに、記入者たちは管理者=慎、妹ニンジャ=美朱、ビリビリ巫女=朱乃、極限流冥界支部=サイラオーグ、紅い当主(予定)=ミリキャス、猛犬=槍ニキ、魔剣マイスター=木場、聖剣使い=アーサー、イケメン猿神=美猴です。

 では、用語集といきましょう。

〉イーグル(出典 ストリートファイター)
 初代『ストリートファイター』、『CAPCOM VS. SNK 2』、『ストリートファイターZERO』シリーズに登場するキャラクター。
 名成金貴族に雇われバウンサー(用心棒)を生業としている英国紳士。
 『CVS2』や『ZERO3↑↑』ではより洗練された決闘(デュエル)を求める為、世界を旅している。
 紳士的な外見と口調ではあるが、闘いに関しては冷酷な一面を持つ。
 棒術の達人であり、常に60cm程の棒を2本携帯しており、蹴り技を一切持たず、キックボタンを押した場合は棒での下方向への攻撃になるのが特徴。
 前の由来はバーディーと同じくゴルフ用語から取られている。
 『無印』のキャラクターが数多く復活した『ZERO』シリーズでは、初めのうちは復活を逃したが、後に『CVS2』でまさかの復活。
 だがしかし、その際に 女性に興味は無いと公言し、モリガンやリリスとは別の意味で危険な台詞ばかりが並ぶキャラクターになってしまった。
 台詞例
「レディには踏み込めない不可侵領域。 紳士の世界は、かくも奥深いものなのだ」
「熱い勝利、この手に握り締める・・・・ ンンッ!」

〉暁武蔵(出典 月華の剣士)
 月華の剣士「一幕」に登場する中ボス。
 その正体は、人間を滅ぼそうとする四神の一人、朱雀の嘉神慎之介によって現世に呼び戻された、伝説の二刀流の剣豪「宮本武蔵」
 ゲームでは暁武蔵だが小説版のキャラ紹介ではそのまま宮本武蔵と書かれており、名前を聞いた御名方守矢に「新免武蔵守藤原玄信」と名乗っている。
 片目が潰れており、もう片方の目は爛々と赤く発光している。
 伝説の剣豪でありながらその強さを生かす機会に恵まれず、また立身出世を成し遂げる事も出来ず、非業の最期を遂げた事で強い無念を抱き、その思いを利用されて蘇った。
 嘉神によって架せられた呪縛により、地獄門に近づく者を葬る事を目的としているが、剣聖の血は地獄門からの開放を望んでおり、相手を倒すたびに全身に激痛が走る。
 嘉神を倒そうとするプレイヤーの前に立ちはだかり、勝負を挑んでくる。

〉北斗有情ローリングバスターライフル(出典 北斗無双)
 ゲーム『北斗無双』シリーズにおけるトキのオリジナル奥義(の通称)である。
 正式名称は北斗有情鴻翔波(ほくとうじょうこうしょうは)
 原作にも登場した「北斗有情破顔拳」よりも上位に置かれたトキの最強奥義。
 直立の状態で上空へ浮遊し両掌から闘気(という名の極太レーザー)を放ちながら回転し、周囲360°の敵を一掃する。
 名前通り「有情拳」であるため、受けた相手も痛みを知らず安らかに(?)天へ帰っていく。
 MUGENではのりものキャラ無双神輿に実装。神輿の同乗者である前田慶次とジョニーを巻き添えにして敵を殲滅する。
 
 今回はここまでとさせていただきます。
 また次回、お会いしましょう。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。