俺の名前は比企谷八幡だ。
ぼっちで目が腐っていてよくいじめられたりするが平々凡々な高校二年生だ。
―――というのは俺の表の顔だ。
といっても裏でヤバイことをしているというわけではない。ちょっと得意なことがあるだけだ。
その得意なことってのがゲームだ。みんなだって絶対に一度はやったことがあるだろう?
別にビデオゲームだけじゃない、例えばTRPGやボードゲーム、なんなら自分たちでルールを作り、道具を作り、自作のゲームを遊んだやつだっているだろう。
まあ、俺はだいたいのゲームができるがな。(ドヤ顔)
話を戻すが、ゲームが得意だからなんだよってみんなは思っているだろう。
だが俺はこれでもプロゲーマーなのだ。
これでも結構世界的にも有名なゲーマーの一人だ。これは別に自称ってわけじゃない。周りが勝手に言っているのだ。ネットとかでもよく天才だなんだと騒がれる。当然だが素顔は誰にも知られていない。大会とかでもマスクで顔は隠すし、声もほとんど出さないので気づかれるわけがない。まあ、まさか俺みたいなやつだとはだれも思わないだろう。
俺の自己紹介はこれくらいにしておこう。
「高校生活を振り返って」
青春とは嘘であり惡である。
青春を謳歌せし者たちは常に自己と周囲を欺き、
自らを取り巻く環境のすべてを肯定的にとらえる。
彼らは青春の二文字の前ならばどんな一般的な解釈も社会通念も捻じ曲げて見せる。
彼らにかかれば嘘も秘密も罪科も失敗さえも青春のスパイスでしかないのだ。
仮に失敗することが青春の証しであるのなら、友達作りに失敗した人間もまた青春のど真ん中でなければおかしいではないか。
しかし彼らはそれを認めないだろう。全ては彼らのご都合主義でしかない。
それは置いといてゲームの話をしよう。
ゲームとは本物であり正義である。
ゲームとは楽しむものだ。
いまどきは友達なんていなくてもネットで多くの人とゲームをすることができる。
ゲームなんてと思うやつもいるだろう。だが楽しむという行為の何が悪いのだろうか。
何が楽しいのかなんて人それぞれだ、それがゲームだったというだけの話だ。
ゲームにはゴールがありたくさんの人がそのゴールをめざし奮闘する。
少なくともそれは青春なんていう薄っぺらいものよりもすばらしいものだと思う。
だって本当の意味で協力し、助け合い、ときには自分の本気をぶつけ合うのだ。
そしてどんな結果になろうとも、皆が楽しみ笑いあうことができる。
結論を言おう。
青春を楽しむ愚か者ども砕け散れ!・・・そしてゲームは楽しめ!
俺の作文を読み上げているのは国語教師であり、生活指導担当である平塚静だ。ちなみにこの人は俺がプロゲーマーであることを知っている数少ない人間の一人だ。
作文を読み終わった平塚先生は片手を頭に当てている。
いかにも頭が痛いという感じだ。
「なあ、比企谷。私が授業内に出した課題のテーマはなんだったかな?」
「はあ…『高校生活を振り返って』というテーマの課題ですが?」
「ああそうだ、それがわかっているならなぜこんな作文になるんだ。だいたいなんで高校生活を振り返ってゲームの話になるんだ。」
「高校でもずっとゲームばかりしてきましたから」
「はぁ・・・まあいい、ついてきたまえ」
「どこにいくんですか」
「ついてくればわかるさ」
―――そしてある教室についた。
ガラッ
そこにいたのはこの学校の有名人、雪ノ下雪乃だ。
テストでは常に学年1位、容姿もこの学校でも上位に入るであろうほどの美少女だ。
有名にならないはずがないだろう。
「平塚先生、入るときはノックをお願いしたはずですが」
「ノックをしても君は返事をしたためしがないじゃないか」
「返事をするまもなく先生がはいってくるんですよ・・・それでその人はなんですか」
「彼は入部希望者だ」
おい、入部ってなんだよ。聞いてねえぞ。
とりあえず自己紹介はしておこう。
「二年F組の…」
「比企谷八幡」
「・・・何で知ってるんだよ」
「あなた自分がどれだけ有名か知らないの?」
え?俺が有名?
目立つようなことをした覚えはないんだがな。
俺が記憶を探っていると平塚先生が答える。
「毎日授業中だろうとおかまいなしにゲームをし、そのくせテストでは学年2位だ。嫌でも有名になるに決まっているだろう」
そうか、ずっとゲームをしていたがそんなに目立っていたのか、ていうか確かに学年2位だが顔まで覚えられているとは思わなかった。
「さて、君にはあの作文の罰としてここでの部活動を命じる、異論、反論、抗議、質問、口答えは一切認めない」
おい、強制入部かよ!教師にそんな権限ないだろうが!・・・だがこの気迫に逆らえる気がしないので黙っておこう。
「君も知っていると思うが彼は一日中ゲームばかりしているし根性も腐っている。だから彼を更生させるのが私の依頼だ」
「・・・わかりました。」
「なら、たのんだぞ雪ノ下」
そういって平塚先生は教室を出て行った。
え~なにこれ、どうすりゃいいんだ。
「・・・」
「突っ立ってないで座ったら」
「あ、ああ」
俺はとりあえず座る。
「・・・」
「なに?」
「あ、いや、何も聞かされてなくてな。そもそもここは何部なんだ?」
「ではゲームをしましょう。ここは何部でしょう」
「・・・絶対あててやる」
俺がゲームばかりしてるからってわざわざ”ゲーム”を強調して言ってきやがった。
俺にゲームを挑むってのがどういうことか教えてやる!
―――負けた。
いやだってわかるわけないだろ奉仕部とか。聞いたこともないわそんな部活。
「あら、いつもいつもゲームばかりしてるしているくせに弱いわね」
「俺だって負けることぐらいあるわ、ていうかそんなのわかるかよ」
「何言ったって負け犬が言い訳を言っているようにしか聞こえないわよ」
「ぐぬぬ・・・」
「まあいいわ、ようこそ奉仕部へ、頼まれた以上責任は果たす、あなたを更生させるわ」
「・・・俺は更生なんて必要ない」
「あなたは変わらないと社会的にまずいレベルよ、ゲームばかりしていて生きていけるとでも思ってるの?」
「・・・ゲームで金を稼ぐやつだっているだろ」
「そんなのは一握りの人間だけよ、それとも自分がその中に入っているとでも思っているの?」
「・・・」
どう答えればよいのだろうか。
本当に俺はその一握りに入っているのだが、雪ノ下は俺が自信がなくて何も言えないんだと思っているようだ。
少しニヤニヤしているが真実を知ったらどういう顔になるのだろうか。
まあ、真実を言うわけではないがこれはこれで滑稽で面白い。
そんなことを考えていると・・・
「雪ノ下、邪魔するぞ」
平塚先生がまた入ってきた。
絶対話を盗み聞きしてやがったな。
「比企谷の更生にてこずっているようだな。古来より互いの正義がぶつかったときは勝負で雌雄を決するのが少年漫画のならわしだ」
「何言ってるんですか」
「つまりこの部でどちらが人に奉仕できるか勝負だ!」
ホントに何言ってんだこの人は
「勝った方が負けた方に何でも命令できる、というのはどうだ」
「お断りします」
「雪ノ下雪乃のといえど恐れるものがあるか、そんなに勝つ自信がないのか」
そんな分かりやすい挑発に誰がのるというのか。
「いいでしょう、その安い挑発にのるのは少しばかりしゃくですが、受けて立ちます」
簡単にのったし
「決まりだな」
・・・おい、俺の意思はどうした。
どうもHRです。
今作っている作品がなかなか進まないので息抜きでテキトーに書いてみました。
だから続きを書くかもわかりません。
もし気が向いたら続きを書きたいと思います。
ちなみにゲームでも頭を使うものもあるので八幡は結構頭良くしました。