ラブライブ! 委員長はアイドル研究部のマネージャー   作:タトバリンクス

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お待たせしました。

それではお楽しみください。


十一話 女神候補との接触

 1

 

「はぁ~、疲れた」

 

 昼休み──屋上に一人で私こと篠原沙紀は腕を伸ばしながら、少し前に起こった出来事の疲れをほぐしていた。

 

「まさか、あんなに規模が大きくなってるなんて思わなかったよ」

 

 誰に聞かせるわけでもなく、ただ独り言を呟く。

 

 端から見たら可哀想な子なんだけど、自分が可哀想なのは自覚してる。それにあんな事があった後だと、声に出してないとやってられない。

 

 まあ、何があったのかと言うと……。

 

 ちょっと、私のファンクラブ(非公認)を潰しに所属してる生徒を粛清してきた。

 

 何で自分で自分のファンクラブ(非公認)を潰してるだと、ツッコミがあるかもしれないが理由がある。一言で言えば鬱陶しかったから。

 

 私が早退してからたかが一週間休んだくらいで騒ぎ立てて、絢瀬生徒会長や希お姉ちゃんと言った生徒会に迷惑を掛けたから。

 

 それに放置すると私とにこ先輩の楽しいスクールライフが邪魔されそうだったから、それを阻止するために徹底的に潰しておいた。

 

 メンバー、一人一人を特定して取りこぼしのないように五十人近く居たメンバーにお話をしにいって二度とそんなことをしないように粛清して回った。

 

 再発する可能性を考慮して念のためメンバーの中でもそれなりに権力もあって可愛い子(ここ重要!!)を懐柔して、私のげぼ……知り合いとなって逐一私に報告するようにしておいた。

 

 そんなわけで篠原沙紀ファンクラブ(非公認)は壊滅した。私はその疲れを癒すために一人屋上に居ると言うわけ。

 

 ちなみに穂乃果ちゃんたちはと言うと、ことりちゃんがアルパカに嵌まって毎日アルパカ小屋に通っているみたいで穂乃果ちゃんと海未ちゃんはそれに付き合ってるみたい。

 

 私はさっきの件もあるけど、あのアルパカ小屋には強敵(とも)が居るから次に会うときは更に強くなった時と決めているため安易にあそこには行くつもりはない。

 

「さてと、今から何しようかな」

 

 思ったよりも早く事が片付いたので手持無沙汰なのだけど、自分の教室に戻っても何も面白くないし、穂乃果ちゃんの所にも行けないからどうするか悩んでいた。

 

「そうだ!! にこ先輩の所に行って私の愛を今度こそ受け取って貰おう」

 

 思ったら吉日。すぐさま私は立ち上り、にこ先輩に思いを伝えにアイドル研究部の部室に向かった。

 

 流石に階段や廊下だと誰かとすれ違う可能性があるため委員長モードをオンにして平静を装いながら、内心は告白する高揚感でいっぱいに歩く。

 

 どんな感じで告白しようかな。ツンデレ? それともストレート? 何て色々と告白する際のキャラを思考し状況を想定したりする。

 

 しかし、そのは思考は一瞬にして消え去る。

 

 階段を降って行くなか廊下から綺麗なピアノの音と歌声が響いてきた。

 

 それらを聴いた瞬間私はさっきまでの思考を放棄して新たな思考に入る。

 

 この歌声の人物に会うことが今後の事を考えれば最重要だと即座に判断し私はそのままピアノの音がする方へ向かう。それににこ先輩に告白するのは何時でも出来るしね。

 

 現在もなおピアノの音と共に聴こえる歌声を聴いていると私は一ヶ月前の出来事を思い出す。同じ様にこのピアノの音が聴いた時の事を。

 

 これを弾いて歌っている彼女の事を。

 

 そうして、私は音源がある音楽室の前に立ちその扉の窓からこっそりと中を覗くと、そこには案の定赤い髪を靡かせながらピアノを演奏し歌う西木野真姫の姿がそこにあった。

 

 2

 

 音楽室のピアノを弾いているのが西木野さんだと確認したら一先ずは彼女の演奏が終わるまで待つことにした。

 

 楽しいそうに歌いながらピアノを弾いている彼女の演奏を邪魔するのは不粋出し、何よりも私が彼女の歌声と演奏を聴いていたいと思ったから。

 

 西木野さんの歌声を聴いていると何となくだけど彼女のどんな思いで歌っているのかが伝わってくる。

 

 これでも一応は音楽の世界に居た人間だから彼女は音楽を純粋に楽しんでいるそんな気持ちが彼女の歌から感じ取れる。

 

 そんな風に西木野さんの歌と演奏を聴いていると、いつの間にか彼女を演奏は終わっていた。

 

 演奏が終わって西木野さんはホッと一息ついて、顔を満足したかのようにこちらの方に向けて思わず私と目が合う。

 

「ウェ!!」

 

 目が合うと西木野さんは驚いた顔と声をするけどやっぱり私のこと気づいていなかったみたい。何かこういう状況前にも見た気がする。

 

 そんなわけで気付かれたので(そもそも隠れてるつもりはなかったけど)私は音楽室の中に入っていった。

 

「やっぱり西木野さんの演奏は良いね。思わず聞き入っちゃったよ」

 

 演奏者に対しての礼儀として彼女の演奏の感想を口にする。

 

「今日は貴方一人なんですね」

 

「まあね。ちょっと大事な用事があったから穂乃果ちゃんたちとは別行動してたんだ」

 

「ふ~ん。そうなんですか。何時もあの三人と一緒に居るイメージがありましたから」

 

 あの三人って、穂乃果ちゃんたちのことだよね。そんなに一緒に居るかな? 私だけクラス別だし、色いんな仕事掛け持ちしてるし、居ない方の多い気がするけど。

 

「そういえば最近部活になったみたいですね。メンバーも一人増えたみたいですし」

 

 思い出したかのようにメンバーが増えたことを言う西木野さん。その言葉でさっきの疑問は解消される。

 

「やっぱり、たまに練習をこそこそと見に来るの西木野さんだったんだね」

 

「はぁ!? 何の事ですか」

 

「だってたまに練習中に誰かの視線感じるし、さっきメンバーが一人増えたとか言っていたけど練習見ないと分からないでしょ」

 

 まだネットのμ'sのページ更新してないのと、にこ先輩がμ'sに加入したのは一部の人しか知らないから練習を見てないと分からない筈なんだよね。

 

 しかもにこ先輩の意識が高く、何故か仕事とプライベートは別みたいな感じで今は徹底してμ'sに加入したこと隠してるんだよね。

 

 にこ先輩目立ちがり屋だから、次のライブで注目を浴びようと考えて隠してるだけど流石はにこ先輩だ。

 

 そういえばライブと言えば休んでる間にある動画を見つけたけど、みんなは知ってるのかな。

 

「はぁ、そうですよ。練習見てたわよ」

 

 言い逃れ出来ないと思ったのか西木野さんは観念して練習をこっそり見ていたことを肯定した。

 

 そもそも観念したところで一回こっそり見ていたの穂乃果ちゃんにバレてるし。

 

 ちなみにファーストライブの間の練習中に誰かの視線が三つ位感じていたんだけど、一つは西木野さんで残りの二つはにこ先輩とお姉ちゃんがこっそり見てたんだよね。

 

 西木野さんとにこ先輩は何か中途半端にこそこそしていたから練習を見ているときにスゴイ気になっていたんだよね。だから穂乃果ちゃんにバレたわけだから。

 

 お姉ちゃんは完璧に気配消えて穂乃果ちゃんたちは気付かなかったけど、見られていることが多かった私の目を欺くことは出来なかったから私にはバレてるだよね。

 

「それで何の用ですか。また勧誘ですか。いい加減しつこいですよ」

 

「いや、今日は勧誘じゃないよ。ただ西木野さんの歌声が聞こえたから聞きに来ただけ」

 

 本当は勧誘したいけど、今はまだただ闇雲に勧誘してもμ'sには入ってくれないから今はまだしない。

 

「そうですか。まあ、勧誘されてもお断りしますけど」

 

 思った通りいま勧誘しても意味がない。やっぱり、西木野さんの本心を探ってそこから問い出さないと無理か。

 

 なら、さっそく手札を切るとしますか。

 

「それって、やっぱり医者の娘だから?」

 

 私がそう言うと西木野さんが驚いたような顔をしてどうしてそれを感じでこちらを見てきた。

 

 さてと、私なりのやり方で西木野さんの本心を探り始めますか。

 

 私は心の中でそう気合いを入れた。

 

 3

 

「何で貴方そんなことを知ってるですか?」

 

「えっ? だって西木野さんの事少し調べさせて貰ったから」

 

 西木野さんの疑問に対して私はすぐにネタばらしをする。ここは後の事を考えれば隠すとこではなく言った方が効率がいい。

 

「私、西木野さんの事色々と知ってるよ。例えば、身長161cmで血液型AB型。誕生日は4月19日のおひつじ座。3サイズは上から78、56、83。好きな食べ物はトマト。嫌いな食べ物はみかん。趣味は写真、天体観測」

 

 私はスラスラと記憶しておいた西木野さんのプロフィールを口にする。口にするたびに西木野さんの表情は怖くなるけど。

 

「そして、父親はこの近くの大きい病院の医者で母親は看護師とかなりのお金持ちってところかな」

 

 最後にそれを言ってこれぐらいで良いかなと思って、一旦西木野さんの情報を喋るのを止める。

 

「貴方まさか……一週間くらい学校を休んでいたのはそれを調べるため……」

 

 恐る恐るそんなことを聞いてくる西木野さん。練習をこっそり見ていたわけだし、あんな事があったあとだから休んでいたのは知っているのも当たり前か。

 

「そうだよ」

 

 もちろん嘘。本当は一週間くらいいじけていただけだけど、ブラフとしては十分な効果はある。

 

 一週間って言う人一人を調べるには十分な時間だし、それなりに調べられていると勝手に思い込んでくれるだろうし。

 

「バッカじゃないの!! 何でそんなことで一週間も使ってるのよ!!」

 

「そうだね。馬鹿みたいだよね。まあそれが私の仕事だしね」

 

 西木野さんの感情が高ぶって、敬語じゃなくなってる反面、私はブラフがバレないように平静を装う。

 

「まさか!! 私の弱みに付け込んで無理矢理勧誘するつもり!!」

 

 そう言って西木野さんは私から距離を取る。何かこの台詞何かいけない感じがして何かムラムラするけど(やってることがやってることだし)この反応も織り込み済み。

 

「まさか、そんな外道な事はしないよ。ただ、西木野さんがどうしてスクールアイドルをやってくれないか、私なりに調べたら色々と知っちゃたわけだから」

 

 本気で無理矢理勧誘するつもりならもうちょっと脅しに掛かるよ。主に黒歴史関連で。

 

 そういう意味では海未ちゃんは黒歴史持ってるから無理矢理脅す意味では脅しやすい。まあそんな事は多分ないと思うけど。

 

「話は戻すけど、やっぱり医者の娘だからスクールアイドルをやれないのかな」

 

 西木野さんが警戒してるなかとりあえず話を戻す。昼休みも半分は過ぎてるから何時までもこんな話をしてる時間はない。

 

 昼休みを過ぎて逃げられると次からは私を避けてくるだろうから、ここで必要な情報は聞き出す。

 

「ええ、そうよ。私は父の病院を継ぐことになっているから音楽に時間を使ってる暇は無いの」

 

 こっちが何を知っているのか分からないから一先ずは質問に答えるべきと判断したのかちゃんと答えてくれた西木野さん。

 

 良かった。答えてくれて実はこれ以上情報持ってないんだよね。完全にブラフが効いてくれて助かった。

 

 やっぱり、西木野さん動揺はしているが頭の回転は早いみたいだから黙るって選択肢を選ばなかったみたい。

 

 なら次の質問だ。この質問の回答次第で私の今後の行動が決まってくる。

 

「西木野さんが医者になるのって、親の意志? それとも自分の意志?」

 

 この質問の回答によって西木野さんの勧誘の難易度がかなり変わってくる。

 

 前者なら親を説得とかと言う何か恋愛ゲームの個別ルートみたいな事をしなければならないけど、後者ならかなり楽にはなる。出来れば後者の方がいい。

 

「私の意志よ。私が自分の意志で医者になりたいと思っているの。両親は関係ないわ」

 

 私の質問に対して西木野さんはそう答えた。

 

 その言葉に嘘偽りは無いだろう。彼女の言葉から強い意思を感じる。

 

 ならば、今から取るべき私の行動は一つだ。

 

「そう、ありがとう。答えてくれてそれとごめんね勝手に色々と調べちゃって」

 

「えっ?」

 

 突然私が引いたことに驚く西木野さん。まだ何か問いただそうと思っていたみたい。

 

 どうして医者になりたいとか理由を聞くべきところ何だけど、これ以上は私の仕事ではない。

 

 もっと相応しい相手が彼女の背中を押せば良いだけ。

 

「さてと、そろそろ戻ろうかな」

 

 そう言って私は音楽室を出ていこうとするけど──

 

「待って!!」

 

 西木野さんに呼び止められる。

 

「結局、貴方は何がしたかったの?」

 

 まあ確かに聞くだけ聞いといて戻ろうとしているから疑問にも思っちゃうよね。だから私は振り返って西木野さんの方を向く。

 

「そうだね。ただ私はやるべき事をやってるだけかな。とっても大切な人のために」

 

「たったそれだけ?」

 

 それが私に取って最大の行動理由だから。それ以外に理由なんてない。

 

 ただあの人が夢を叶えられるのなら私はどんなことでもする。例えそれが酷いことだとしても。例え自分が傷付くことがあっても。

 

「なにそれ、意味分かんない」

 

「そうだね」

 

 西木野さんの言葉に私は苦笑しながらそう答えて音楽室を立ち去った。

 

 4

 

 昼休みの終わり次の授業になる。

 

 私はただノートを取り終えて授業とは関係ない個人的な資料を見ながら頭では別のことを考えていた。

 

 結局のところ私が西木野さんにしてあげられる事は無いことが分かった。なら、次に私は何をすれば良いのだろうか。

 

 出来るだけ私としては早く西木野さんをメンバーに入れたい。彼女の歌声には音楽をまだ諦めたくない気持ちが伝わってくるし、何よりも純粋に楽しんでいるのが分かった。

 

 そんな彼女がメンバーに入ってくれれば彼女が作詞もしやすくなるし、それに歌唱力の高い人がメンバーに入れば他のメンバーの歌唱力も上げるのに一役買ってくれるだろう。

 

 私一人でもそれなりにボイストレーニングは考えてあるから、メンバーの技術は向上しているけど、私が練習見ていられないときもあるからやっぱりもう一人そう言う事が出来るメンバーが居ると本当に心強い。

 

 そう言う観点から見ても彼女はμ'sにとって必要な人材だ。

 

 だけど、西木野さんは夢を理由に音楽を諦めようとして諦めきれないでいる。そんな子に私みたいな人間が説得したところで心は動かないだろう。

 

 ならやっぱり、ここは一番脈がありそうな彼女から勧誘するべきかな。

 

 でも彼女は私に取って一番の強敵だし。下手にやると私の正体バレるからな。

 

 私に取ってはハイリスクハイリターンだけど上手くいけば一気にメンバーを確保できるはず。

 

 彼女の親友である可愛いあの子が入ればダンスの見映えが更に良くなるだろうし。

 

 ならやっぱり、次は彼女に接触するかな。

 

 そう心の中で決めて私は現在読んでいる全一年生のプロフィールが書かれた資料の中から一人の生徒を探してプロフィールを見る。

 

 小泉花陽

 

 好きなもの……アイドル。

 

 この子にこ先輩ととっても仲良くなれそうな気がする。そんな事を思いながら私は次の作戦を考えた。

 

 5

 

「おや? あれは?」

 

 私が西木野真姫と接触した放課後──何時ものように部活に行こうとした途中、見覚えのある眼鏡の女生徒──小泉花陽が一人でアイドル研究部の部室の前でキョロキョロとしているのを見つけた。

 

「そんなところで何してるの?」

 

 余りにも挙動不審だと思って花陽ちゃんに声を掛けると、急に声を掛けられてビックリしたのか身体をビクッとして恐る恐る私の方を見る。

 

「こんにちは、花陽ちゃん。急に声を掛けてごめんね」

 

 花陽ちゃんと目線が会ったところで挨拶と謝罪をする。

 

「えっと……、確か……μ'sのマネージャーさんでしたよね」

 

 花陽ちゃんは思い出すように私のことを確認する。

 

「そう。μ'sのマネージャーで『白百合の委員長』こと篠原沙紀です。そういえばこの前会った時は名前言ってなかったよね」

 

 前回はこっちが一方的に名前を聞いただけで名乗らなかったから今回はちゃんと名前(とノリで肩書き)を名乗った。

 

 名乗って思い出したけどまともに話すのは穂乃果ちゃんと一緒に西木野さんに作曲を頼んだときだから一ヶ月以上前のことだったね。そりゃ私のことおぼろ気になるわけだ。

 

 主役はあくまでも穂乃果ちゃんたちだから覚えているだろうけど、私はマネージャーだから忘れられても問題ないがまさかこんな可愛い子に覚えてくれているとは感激だよ。

 

「それで部室の前でどうしたの?」

 

 私が感激した事は置いておいて話を戻す。何で花陽ちゃんがここに居るんだろう。

 

 そう思った私は花陽ちゃんをじろじろと観察する。

 

 手には掲示板の前に置いておいたメンバー募集のチラシ。彼女の好きなものはアイドル。そして、部室の前で挙動不審の動き。

 

 これらから導き出されるのは──

 

「もしかしてスクールアイドルをやろうと思って入部しに来たの?」

 

 そう結論付けて花陽ちゃんに聞いてみた。もしそうなら彼女、私が思っていた以上行動派なのかもしれない。

 

「いえ……その……お昼に高坂先輩に良かったら見学に来てよと言われて来てみたですけど……」

 

 私の中での花陽ちゃんのイメージが変わろうとしていたなか花陽ちゃんは小さな声でそうじゃなくって、別の用でここに来たと言う。

 

 ああ、そういうこと。そっちね。

 

 花陽ちゃんから話を聞くと私が西木野と会っていた時に穂乃果ちゃんたちはさらっと花陽ちゃんと会っていたみたい。

 

 私そんな事全然知らなかったけど、仕方ないね。私そこに居なかったし、穂乃果ちゃんとは別のクラスだし。

 

 それで来たのだけど急に来て迷惑なんじゃないのかと思ってどうしようか悩んでいた時に声を掛けてられたと言うわけ。

 

「なるほどなるほど、大体分かったよ。OKそう言うことなら、ようこそアイドル研究部へ」

 

 状況を大体把握した私は花陽ちゃんを歓迎しようと思って部室の扉を開けて花陽ちゃんをおもてなししようとすると部室の中には──

 

「♪♪♪ じゃ~ん、ありがと~」

 

 一人で普段とはテンション高くポーズの練習をしている居る海未ちゃんがそこに居た。

 

 一先ず私はそっと扉を閉めて一旦私は反対の窓から空を見上げて心を落ち着かせる。

 

 もしかしたら私の幻かもしれないと花陽ちゃんと目を合わせると、花陽ちゃんもどうしたら良いのか分からない言ったとても困った表情をしていた。

 

 その表情を見て私は確信した。これ私の幻じゃないんだ。更にこれから来るであるであろうオチを予想せざる終えなかった。

 

 オチを予想したところでスゴイ勢いで扉が開いた。

 

「見ました?」

 

 とても人様には見せられないくらい恐ろしい表情をする海未ちゃん。というか、仮にもスクールアイドル何だから流石にその顔を不味いと思う。私の後ろで花陽ちゃんがスゴく怯えている居るのが分かるんだけど。

 

(海未ちゃん。真面目にポーズの練習してたんだね。可愛いかったよ)

 

 なんて口にすれば、それ以前に一言でも口にすればスゴイのが飛んできそうな気配がする。

 

 これは不味い。非常に不味い。

 

 私は身体丈夫だし、こういう状況山ほど経験しているけど、花陽ちゃんは見た感じ丈夫そうでもないしこんな経験ないだろうから、こんな状況に出会してこれから起こるであろうことを経験したら一生もののトラウマになるかもしれない。

 

 下手したら今後ここに寄り付かなくなるかもしれない。それだけは避けなければならない。やっぱりここは私がやるしかない。

 

「貴方の心にラブアローシュート♥」

 

 海未ちゃんに向けて私の最大の笑顔を向けながら弓を引くポーズをする。

 

 突然の私の奇行に当然の如く周りの空気が凍り付く。

 

 そして私は凍り付く瞬間に海未ちゃんを部室に一旦押し戻して(ついでに海未ちゃんの匂いを堪能して)扉を閉める。

 

「さあ!! 花陽ちゃん今のうちに階段の方に隠れて!!」

 

「へっ? えっ!?」

 

 凍り付いた空気の中急に名前を呼ばれた花陽ちゃんはかなり戸惑っている。私はそんなこと気にせず花陽ちゃんを近くの階段の所まで連れて行く。

 

 それと同時に扉がスゴイ勢いで開く音が聞こえて私は花陽ちゃんを隠れさせて急いで部室の前に戻ろうとするが、強烈な気配を感じ部室とは逆方向に全力ダッシュしてその場から離れることにした。

 

 離れたが後ろからとてつもないくらいの強烈な気配が私を追ってくるのが感じられる。

 

 つまり海未ちゃんは私を追いかけ来ている。これは私と海未ちゃんのリ〇ル鬼ごっこ。当然鬼は海未ちゃん。そして鬼に捕まれば死あるのみ。

 

 ヤバイ、ヤバイ。いくら気を引くため場を凍らせるためだったけどラブアロは完璧に地雷だったよ。完全に燃料を大量投下して大炎上している感じだよ。

 

 海未ちゃんがどんな顔をしているのかどのくらい差があるのか確認したいけど後ろ振り向きたくないだって恐いもん。

 

 そんな風に恐怖に怯えながら走っていると前方に見覚えのあるツインテール──にこ先輩がこっちに歩いてきているのが見えた。

 

「沙紀、あんた何して……」

 

 私に気付いたにこ先輩は声を掛けようとしていたけど、この状況を見て瞬時に判断したのか百八十度回転して全力ダッシュして一緒に走る。

 

「あんた!! 海未に何したのよ、めっちゃスゴイ顔してこっち向かってくるわよ!!」

 

「これにはかくかくしかじかで」

 

「なるほど。ってかくかくしかじかで分かるかぁ!!」

 

 ふざけながら逃げているが居るが本気でピンチなので気を抜いたら死しかないから余裕なんて全くない。

 

 この緊張感、私は前にも似たような経験を思い出していた。それは……。

 

「ヤバイ。この緊張感は眠ってるにこ先輩のスカートの中を見ようとした緊張感と同じ」

 

「ショボ!! 何あんたにとってこの状況、スカート捲りと同じなの!! と言うか何私のスカート勝手に捲ってるのよ!!」

 

「しまった!! 緊張感あまりつい声に出てた!!」

 

 気付いたときにはもう遅い。にこ先輩は怒りに任せて私の足に向かって蹴りを入れて私はバランスを崩す。

 

 全力で走っていたのもあったのかスゴイ勢いで壁にぶつかるまで転がり続けた。

 

「イッタイじゃないですか。にこ先輩」

 

「あんたの自業自得よ。それに……あっ!!」

 

 にこ先輩が何か言おうとすると何かに気付いたのと同時に私の肩に何者かが手を置いたのを感じた。

 

「捕まえました」

 

 その声を聞くと私は全身から汗が止まらなくなりスゴイ恐怖が身を包んだ。

 

「じゃあ、にこはこの辺で。沙紀、あんたの骨は後で拾っていくわ」

 

 そう言ってにこ先輩はすぐさまその場を離脱した。まあそもそも完全ににこ先輩はとばっちりだけど。

 

「最後に言い残す事はありませんか?」

 

 とっても良い笑顔を向けながら死刑宣告を言い渡す。本当にいい笑顔過ぎて逆に恐いよ!! 

 

「優しくしてね」

 

 何て言った見たら優しくしてくれると信じて私は言ってみたけどそんなことはなく、このあととてつもない一撃が私を襲い意識遠くなっていくのを感じた。

 

 そして薄れ行く意識のなか私はあることを思った。

 

 海未ちゃん。いい匂いだったなあ。

 

 6

 

「うぅ……ここは?」

 

 目を覚ますとそこは見知らぬ天井でもなく見知った天井──アイドル研究部の天井が見えて私は起き上がると同時に腹部に強烈な痛みを感じたけど、その痛みのお陰でここが現実だと確認できる。

 

「目が覚めたわね」

 

 声がする方を見るとにこ先輩が呆れた顔をして私のことを見ていた。

 

「えっと……にこ先輩、私何分くらい気を失っていましたか?」

 

「十分くらいよ」

 

「そうですか十分くらい気絶してたんですか……。ってええ!!」

 

 嘘……あんなスゴイ一撃を食らって十分くらいしか気を失っていないなんてわたしの身体どうなってるの!? 

 

「驚きたいのはこっちの方よ。何で十分くらいで意識が戻るのよ。あんた丈夫を通り越して化け物ね」

 

 本当ににこ先輩の言う通り、わたしの身体は丈夫を通り越している。もしかしてこれは既にわたしは謎の組織に改造されて、その内に正義の為に戦う羽目になるじゃないのかな。

 

 何て考えたけどそんな覚えは全くないし、これはきっとこの身体はあの過酷なプロのアイドルの世界を耐え抜いた賜物何だろう。

 

 そう考えれば納得だ。それ以外考えられない。

 

 そうしてわたしの身体の丈夫さの結論を出したところで大切なことを思い出した。

 

「そうだ。にこ先輩、階段の辺りでアイドル研究部を見学しに来た子が居るんで迎えに行って貰えますか」

 

 まだ十分くらいしか経ってないなら花陽ちゃんはきっとそこで待っている筈だと思うから迎えに行かないといけないけど、流石にまだ痛みが引いてないから歩くのは辛い。なのでにこ先輩にお願いする。

 

「分かったわ。それでその子の特徴は?」

 

「この前のライブに来てくれた眼鏡の可愛い一年生です」

 

「ああ、あの子ね。分かったわ。あんたはそこで安静にしてなさい」

 

 そう私を気遣いの言葉を言ってにこ先輩は花陽ちゃんを迎えに行った。

 

 私としてはその言葉だけで充分に元気になるけどやっぱり肉体的にはそんなことはなく凄く痛い。

 

「あの……大丈夫ですか」

 

 そんな風に痛がっていると横から海未ちゃんが申し訳なさそうな感じで声を掛けてきた。

 

「すいません。つい気が動転してしまってあんなことを……」

 

「ううん、いいよ。こっちこそごめん。でも……」

 

 お互いに謝ったところで私はさっきの海未ちゃんの姿を思い出した。

 

「海未ちゃんがポーズの練習をしてたなんて」

 

 いや、本当に一発殴られる価値はある良いものを見せてもらったよ。

 

「仕方ないじゃないですか。穂乃果は掃除当番でいないですし、ことりはまたアルパカの所に癒されに行って、沙紀やにこ先輩はまだ来てなかったみたいですから」

 

 そうなんだ穂乃果ちゃんとことりちゃんは遅れてくるみたいなんだ。それで一人でポーズの練習をしていたんだ。これは申し訳ないことをしたかな。

 

 心のなかで海未ちゃんに申し訳ない気持ちになっているところで扉は開きにこ先輩が花陽ちゃんを連れて戻ってきた。

 

「ごめんね、花陽ちゃん。迎えに行けなくて大丈夫だった?」

 

「はい……篠原先輩も……大丈夫ですか?」

 

「ははは、私は身体丈夫だからこのくらい平気だよ。グッ」

 

 花陽ちゃんに心配かけないように痩せ我慢しようとしたけどつい口に出てしまう。

 

「ああ、もう!! あんたはそこで大人しくしてなさい。わかった!!」

 

 痛がっているとにこ先輩が私の所まで駆け寄って椅子を並べて寝られるようにしてくれた。

 

「すいません。にこ先輩お手を煩わせて。それと花陽ちゃんをここに連れてきてくれてありがとうございます」

 

 私はにこ先輩の厚意に甘えイスで横になってにこ先輩にお礼を言う。

 

「花陽ちゃん、今の私はこんなんだけどゆっくりしていって。それとようこそアイドル研究部へ」

 

 そんなわけでいろいろとあったが花陽ちゃんをやっと歓迎した。

 

 7

 

 花陽ちゃんを歓迎するに当たってまず私は海未ちゃんにお客様用のお茶とお茶漬けのある場所を教えて私の代わりに準備してもらった。

 

 準備できた所で花陽ちゃんに声を掛けようと思ったけど花陽ちゃんの興味はアイドル研究部に所狭しと、置かれたアイドルグッズ(にこ先輩の私物)に心を奪われていた。

 

 まるで子供のように目を輝かせているから声を掛けるのは止めて気が済むまで見物させとこう思うと扉が開いて穂乃果ちゃんとことりちゃんがやっと来た。

 

「へっ? もしかして本当にアイドルに!?」

 

 ことりちゃんが花陽ちゃんに気付くと私と同じようにアイドルやるためにここに来たのかと思って嬉しそうに聞いてくる。

 

 またまた急に声を掛けられてどう答えたらいいのか分からない表情をして私の方を見て助けを求める。

 

「違うよことりちゃん。花陽ちゃんはただ遊びに来ただけだよ。確か穂乃果ちゃんが誘ったって言ってたけど」

 

「おお!! そうだった。穂乃果がお昼に花陽ちゃんに会ったときに誘ったんだった。忘れてたよ」

 

 思い出したかのようにそんなことを言う穂乃果ちゃん。それよりも忘れたんだ。

 

「ねえ、気になったんだけど何で沙紀ちゃんはそこで横になってるの?」

 

 ことりちゃんがそんな質問をすると事を知っているメンバーが一斉に苦笑いをしだす。まあ説明するのはなんとも言えない事件だから。

 

「ちょっといろいろとあってお腹を怪我したから横になってるだけだよ」

 

「なんだ、何時ものことだね」

 

 説明するのも海未ちゃんの名誉の為にしなかったけど、まさかことりちゃんから怪我しているだけで何時ものことか、認識される辺り私の日頃の行いが伺える。

 

 やっぱり身の振り方をもう少し考えるべきだろうか。

 

「こ、こ、こ、これは!!」

 

 私が今後の自分の方針を考えていると花陽ちゃんは今までの彼女とは思えないくらい大きな声で驚いていた。

 

 彼女の驚きぶりにみんな花陽ちゃんの方を見ると何かの箱を持ってスゴイ驚いた顔をしていた。

 

「伝説のアイドル伝説DVD全巻ボックス。持ってる人に初めて会いました」

 

 そう言ってにこ先輩の方を見る花陽ちゃん。その眼差しは尊敬の念が込められている。

 

「そ、そう」

 

 花陽ちゃんのキャラがスゴイ変わったから戸惑っているにこ先輩。

 

「スゴイです」

 

「ま、まあね」

 

 そんな風に尊敬されるのが悪くないのかにこ先輩の言葉に嬉しさが混じっているのを感じる。

 

 まあ仕方ないよね。純粋なアイドル好きはこの部にはにこ先輩しか居ないから、そんな風にグッズの価値が分からないし、花陽ちゃんみたいに価値が分かる人がいるとつい嬉しくなるよね。

 

「へぇ~、そんなにすごいんだあ」

 

 穂乃果ちゃんがそれの価値をあまり知らないからそうなんだぐらいな感じで言うと花陽ちゃんは穂乃果ちゃんの近くまで顔を近づける。

 

「知らないですか。伝説のアイドル伝説とは各プロダクションや事務所、学校等が限定生産を条件に歩み寄り古今東西の素晴らしいと思われるアイドルを集めたDVDボックスでその希少性から伝説の伝説の伝説。略して伝伝伝と呼ばれるアイドル好きなら誰もが知ってるDVDボックスです」

 

 伝伝伝について語りだした花陽ちゃんは流れるように部室のパソコンを勝手に起動し、伝伝伝の詳細が掛かれたサイトを開く。

 

「は、花陽ちゃん。キャラ変わってない?」

 

「穂乃果ちゃん。そう言うのは気にしちゃダメだよ」

 

 何か好きなことを語っている人はどんな人でも饒舌になるもんだからそういうときはちゃんと聞いてあげるのが礼儀だからそういう水を指すのはNG。

 

「通販、ネット共に瞬殺だったそれを二セット持ってるなんて尊敬」

 

 尊敬の言葉辺りに本当ににこ先輩に対する尊敬の念が凄く感じられる。

 

「家にもうワンセットあるけどね」

 

「ホントですか」

 

「じゃあ、みんなで見ようよ」

 

「駄目よ。それは保存用」

 

 穂乃果ちゃんの提案ににこ先輩は残酷な現実を花陽ちゃんに叩き付け花陽ちゃんはその場で崩れ落ちる。

 

「はぁぁ、で、伝伝伝……」

 

 スゴイ悲しく残念そうな声でそう呟く花陽ちゃん。その瞳には一粒の涙が溢れていた。

 

 その姿を見て私は今度自分が持っている伝伝伝を持ってきてあげようと思った。

 

「ああ、そうだ。ネットで思い出したけどちょっとことりちゃんそのパソコンでμ'sのページを開いてくれない?」

 

「ん? もしかしてあの動画のこと?」

 

「そうそう。あの動画」

 

 どうやらことりちゃんたちもあの動画の事を知っていたみたいで花陽ちゃんに退いてもらってことりちゃんにμ'sのページを開いてもらう。

 

「それでありましたか動画は」

 

「あった!!」

 

「本当ですか」

 

 その言葉でみんなが反応してパソコンの前に集まる。私は動けないのと見えないのでその場で音だけで確認することにした。

 

 そうして流れるのはこの前やったライブの曲が部室のなかで流れる。そう例の動画とはこの前やったμ'sのファーストライブの動画だった。

 

「誰が撮ってくれたのかな。沙紀ちゃんじゃあないよね」

 

「私じゃあないよ。あのとき私カメラ持ってなかったし」

 

 そう。この動画は誰が撮ったのか分からない。と言ってもこのライブ自体穂乃果ちゃんたちには悪いが人が来ていたわけじゃないから用意に特定は出来るけど。

 

 どんな意図であの人が撮ったのかは大体予想できるけど今はあの人の事を考えるタイミングではないので口にはしない。

 

 それについては七人集まってから考えればいい。

 

「凄い再生数ですね」

 

「こんなに見てもらったんだあ」

 

「この前も少し言ったけど、穂乃果ちゃんたちのライブは見てさえもらえれば充分に良いライブだったからね」

 

「ここのところ綺麗にいったよね」

 

「何度も練習していたところだったから決まった瞬間ガッツポーズしそうになっちゃった」

 

「そういうところはまだあんたたちは甘いのよ。分からなくないけど」

 

 何てそれぞれライブの動画を見て感想を言い合う。そんななかみんなから遠く一人静かにそれで真剣に見ている子が居た。

 

「あっ、ごめん花陽ちゃん。そこじゃあ見辛くない?」

 

 そう穂乃果ちゃんが声を掛けるけどライブを見ることに集中しているのか全く聞こえていないみたい。

 

 その姿を見てこの子のアイドルに対する思いはきっと強いだろうと思ったから、私はみんなと目を合わせてみると、どうやら全員同じ気持ちみたいだった。

 

「花陽ちゃん」

 

「は、はい」

 

「スクールアイドル本気でやってみない?」

 

 穂乃果ちゃんが花陽ちゃんをメンバーに誘ってみる。

 

「えっ!? でも私向いてないですから」

 

 急に誘われて戸惑っているのか花陽ちゃんは俯いて自分は向いてないからと言って断ってくる。

 

「私だって人前に出るのは苦手です。向いているとは思えません」

 

「私も歌を忘れちゃったりするし、運動も苦手なんだ」

 

「私はスゴイおっちょこちょいだよ」

 

 海未ちゃん、ことりちゃん、穂乃果ちゃんはそれぞれ自分が駄目な所を順に言っていく。

 

「でも……」

 

「プロのアイドルなら私たちはすぐに失格。でもスクールアイドルならやりたいって気持ちを持って、自分たちの目標を持ってやってみることが出来る」

 

「それがスクールアイドルだと思います」

 

「だからやりたいって思ったらやってみようよ」

 

 μ'sを結成した三人の自分達なりのスクールアイドルの考え方を花陽ちゃんに伝える。

 

「にこもあんたからはアイドルが好きだって言うのが見て分かるわ。そういう子はいくらでも歓迎よ」

 

 そしてアイドル研究部の部長であるにこ先輩が更に入部の許可を出す。にこ先輩がそう素直に言うってことはそれなり彼女のこと気に入ったみたい。

 

「まあ、そんな急に言われても困ると思うからゆっくり考えて答え聞かせて、私たちは何時でも待ってるから」

 

 まだ考えが纏まってないみたいだったから、返事は何時でも良いと言って花陽ちゃんのアイドル研究部の見学は終わった。

 




如何だったでしょうか。

今回は沙紀が語り手で進行しました。

何だかんだでまだ二回目の語り手な彼女。

とりあえずは一年生加入回の沙紀の語り手は終了して次は今まで語り手をやってこなかった子でやる予定です。

誰が語り手をやるのかお楽しみに。何て言ってみるけど分かっちゃいますよね。

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