9人の女神と9人の戦士 ~絆の物語~   作:アイスブルー

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いよいよファーストライブ編となります。

エリチカファンの方はやや閲覧注意です。


第19路 希望とスタート

【4月27日 木曜日 ファーストライブ当日】

 

 

 

 

いよいよファーストライブ本番の日がやってきた。

 

 

学校内では昨日一昨日と同様に様々な部活の勧誘などで賑わっていた。

 

 

その中でカケル・高志・ムサは他の部活に負けじとファーストライブ招待のチラシを配っていた。

 

 

 

 

「μ’s、ファーストライブやります!お願いします!」

 

 

「4時から講堂でやります!お願いします!」

 

 

「ぜひ見に来てクダサイ!お願いシマス!」

 

 

 

 

生徒たちはどんどん他の部に行きがちになっているが、それでも一生懸命配り続けていた。

 

 

 

「いよいよ今日だね」

 

 

「ハイ。彼女たちのためにもたくさんお客さんを集めまショウ」

 

 

「それにしても、新たに助っ人が来てくれて助かったな」

 

 

 

 

 

 

 

~~~~~~~~数十分前~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

「ねえ、みんな!」

 

 

授業が終わり急いで講堂に向かおうとした6人に3人の女子生徒が声を掛けてきた。

 

 

 

彼女たちは穂乃果の友人でそれぞれヒデコ・フミコ・ミカという。

 

 

 

 

「私たちも協力するよ」

 

 

彼女たちはこれから行われるファーストライブの手伝いを志願してきた。

 

 

 

 

「手伝ってくれるの!?」

 

 

穂乃果が嬉しそうに言う。

 

 

 

「3人はリハーサルとかがあるでしょう」

 

 

「私たちだって、学校なくなるの嫌だし」

 

 

「穂乃果たちには上手くいってほしいって思ってるから」

 

 

ヒデコ・フミコ・ミカがそれぞれ言った。

 

 

 

「みんなありがとう~」

 

 

「ありがとうございます」

 

 

「それじゃあみんな、手分けして準備に取り掛かろう!」

 

 

 

「「「おーーー!!」」」

 

 

 

高志の号令でみんなは準備に入った。

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

カケル・高志・ムサはギリギリまでチラシ配りを、ヒデコ・フミコ・ミカは講堂の音響や照明のチェックなどの舞台のセッティングを行うことになった。

 

 

 

それぞれが準備を行っている間に、ファーストライブの時間が刻一刻と迫っていた。

 

 

 

 

「もうすぐ時間だね。俺たちもそろそろ講堂の方へ行こうか」

 

 

「ああ。そうだな」

 

 

 

駅伝部3人は急いで講堂へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

◎講堂◎

 

 

 

駅伝部3人は穂乃果たちのいる控室の前に来た。

 

 

カケルがドアをノックする。

 

 

 

「入っていいかー?」

 

 

「いいよー」

 

 

 

穂乃果の返事で3人は控室に入る。

 

 

そこには既に衣装に着替え終わっていた穂乃果とことりの姿があった。

 

 

穂乃果がピンク、ことりが緑の衣装だった。

 

 

 

 

「二人とも、とても似合ってマスよ」

 

 

「ああ。いいと思うぞ」

 

 

 

「えへへ、ありがとう」

 

 

「ありがとう~」

 

 

 

ムサとカケルに褒められ穂乃果とことりが嬉しそうに微笑む。

 

 

 

 

「あれ?海未ちゃんは?」

 

 

高志がキョロキョロと周りを見渡す。

 

 

 

「まだ着替えてるところ」

 

 

穂乃果が試着室の方を指さす。

 

 

どうやら海未が着替えているようでゴソゴソとカーテンが動いていた。

 

 

 

 

「おーい海未。急げよ」

 

 

カケルが声を掛ける。

 

 

 

「分かっています。あ、覗かないでくださいよ!」

 

 

「分かってるよ!」

 

 

 

海未に釘を刺され、俺ってそんな奴だと思われてたのか、とカケルは若干傷ついた。

 

 

 

やがて着替え終え、試着室のカーテンが開いた。

 

 

みんなは期待した目で出てきた海未を見つめるが、彼女は青色の衣装の下にジャージを穿いていた。

 

 

 

 

「ど、どうでしょうか?」

 

 

「う・・海未ちゃん・・」

 

 

高志が残念そうに呟く。

 

 

 

「どうでしょうかじゃないよ!昨日ちゃんとやるって約束したでしょう!」

 

 

そういって穂乃果は無理やりジャージを脱がせた。

 

 

 

 

「いやーーーーーーーん」

 

 

海未が悲鳴を上げる。

 

 

 

その光景を見て駅伝部3人は顔をカァーっと赤らめながら俯く。

 

 

 

「ほらほら。とってもかわいいでしょ」

 

 

穂乃果は海未を引っ張って鏡の前に立たせる。

 

 

 

「うぅ~やっぱり恥ずかしいです」

 

 

「大丈夫だよ。海未ちゃん、とってもかわいいよ。だから自信持って」

 

 

高志が恥ずかしがる海未の隣に立ち、優しく声を掛ける。

 

 

 

「あ、ありがとうございます」

 

 

海未は顔を赤らめながらお礼を言う。

 

 

 

 

「それじゃあみんな、そろそろ舞台の方に移動しよう」

 

 

穂乃果がみんなに声を掛ける。

 

 

 

「じゃあ俺たちは客席の方で見てるから、みんな頑張れよ」

 

 

「皆さん頑張ってクダサイ」

 

 

「緊張しすぎないでね。リラックスリラックス」

 

 

駅伝部3人はそれぞれ声を掛け先に控室を出ていった。

 

 

 

 

「私たちも行こう」

 

 

「海未ちゃん。緊張してないでワクワクすればいいんだよ。『ワクワク大作戦』だよ!」

 

 

「どこかで聞いた作戦名ですね」

 

 

 

ことり・穂乃果・海未も控室を出て舞台へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「みんな大丈夫だろうか?特に海未が心配だ」

 

 

「彼女たちならきっと大丈夫デスヨ」

 

 

「みんなあれだけ練習してきたんだから大丈夫さ。彼女たちを信じよう」

 

 

駅伝部3人は話しながら講堂の客席の入り口のドアの前に来た。

 

 

 

 

「お客さん、どれぐらい来てくれてるだろう?」

 

 

「楽しみデスネ」

 

 

3人はドアを開けて中に入った。

 

 

 

「こ、これは!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

穂乃果たち3人は舞台に立って、お互いに手を握り合いながら幕が開かれるのを待っていた。

 

 

 

「いよいよだね」

 

 

「絶対成功させようね」

 

 

「もちろんです」

 

 

 

始まりのブザーが鳴りゆっくりと幕が開いた。

 

 

希望に満ちた彼女たちの前に広がっていたのは

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カケル・高志・ムサしかいない、がらんとした客席だった。

 

 

 

 

そう。お客さんが誰一人として来てくれなかったのだ。

 

 

見に行くと約束していた駅伝部すらも来ていなかった。

 

 

 

駅伝部3人は申し訳ないという表情で立っていた。

 

 

 

 

「ごめんみんな・・・頑張ったんだけど・・・」

 

 

高志が重い口を開いた。

 

 

 

 

今までの努力が報われなかった現状を目の当たりにし、穂乃果も、海未も、ことりも、カケルも、高志も、ムサも呆然と立ち尽くすしかなかった。

 

 

 

 

 

「そりゃそうだ。世の中そんなに甘くない。・・・・・」

 

 

穂乃果は無理に笑顔を作って口を開くが、だんだんと目に涙が浮かび唇を噛みしめた。

 

 

海未もことりも必死に涙をこらえているようだった。

 

 

 

そんな彼女たちの姿を見て、高志は目を閉じて俯き、ムサは彼女たちと同じで今にも泣きだしそうな表情だった。

 

 

カケルは拳を強く握りしめながら唇を噛んでいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は・・・ライブを絶対成功して欲しかったから・・・彼女たちに笑顔でいて欲しかったから・・・俺は彼女たちの力になるって決めたのに・・・

 

 

 

なのに俺は・・・何もしてあげられなかった・・・

 

 

 

何やってんだろ・・・

 

 

 

 

 

何やってんだろ、俺・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その時だった。

 

 

 

「「うわあぁ!!」」

 

 

客席の後ろ脇にある入り口から声が聞こえた。

 

 

みんなは振り向くと、男子生徒一人と女子生徒一人が声を上げながら入ってきた。

 

 

 

 

「ご、ごめんなさい!ぶつかっちゃって!」

 

 

「いや、こっちこそごめん!急いでたもんで!」

 

 

 

その生徒は、王子と以前チラシを受け取った眼鏡の女の子だった。二人とも走ってきたようで息を切らしていた。

 

 

 

「「あ、あれ!?ライブは!?」」

 

 

二人は声を揃える。

 

 

 

 

「王子・・・」

 

 

 

「お~いみんな!お待たせ!」

 

 

「!?」

 

 

 

 

カケルが呟くと、今度は駅伝部員たちがハイジを筆頭に入ってきた。

 

 

 

「ハイジさん・・・みんな」

 

 

 

 

「お待たせしました~」

 

 

「約束通り来ましたよ」

 

 

双子が手を振りながら言う。

 

 

 

 

「すまないカケル。さっきまで明日の説明会の計画を練ってて遅くなってしまったんだ」

 

 

ハイジが申し訳なさそうに言った。

 

 

 

「でも、全然客来てないじゃないか」

 

 

平田が客席を見渡しながら呟き、ユキもキョロキョロと周りを見渡していた。

 

 

 

ハイジは穂乃果たちの前に立ち、口を開いた。

 

 

 

 

「君たちのことは彼らから聞いてるよ。廃校を阻止したいんだってね。俺たちでよかったら観客になるよ。君たちのこれまでの努力の成果をしっかり見届けるよ。だから、最後まで望みを捨てちゃだめだ!」

 

 

 

「そうですよ!諦めちゃダメですよ!」

 

 

「俺たちがしっかり見てますから!」

 

 

「ぼ、僕もです!楽しみにしてましたから!」

 

 

ジョータ・ジョージ・王子が笑顔で声を掛ける。

 

 

 

平田は笑顔を浮かべながら親指を突き上げたグットサインを示し、ユキは無言で微笑んでいた。

 

 

 

 

「みんな・・・」

 

 

 

穂乃果たちは見に来てくれた駅伝部のみんなと眼鏡の女の子の応援の気持ちがこもった目を見回した。

 

 

そして穂乃果は溜まっていた涙を拭い、口を開いた。

 

 

 

 

「やろう!歌おう、全力で!そのために今日まで頑張ってきたんだから!」

 

 

「うん!」

 

 

「はい!」

 

 

穂乃果の言葉で3人は笑顔が戻ってきた。

 

 

 

「μ’s ミュージックスタート!」

 

 

 

 

 

 

照明が落ち、曲が流れ始め3人は踊り始めた。

 

 

µ’sとしての初ライブが今、始まった。

 

 

 

彼女たちはとてもいい笑顔で歌い踊っていた。

 

 

本物のアイドルには遠く及ばないものの、とても魅力的で希望を感じられると、カケルは思いながら見ていた。

 

 

 

他のみんなも、彼女たちのダンスに魅了されているようだった。

 

 

 

やがて手伝いを志願してくれたヒデコ・フミコ・ミカもやってきた。

 

 

続いて、眼鏡の女の子の友達のショートヘアの女の子も

 

 

そして客席の後ろの方には、西木野が立っていた。

 

 

 

 

 

 

 

やがてライブが終わった。

 

 

 

みんなで決めたこの曲名は『START:DASH!!』

 

 

まさに、始まりにふさわしい曲だった。

 

 

 

 

観客は全員拍手を送った。特に王子と眼鏡の子は揃って目を輝かせながら大きな拍手を送っていた。

 

 

 

穂乃果たち3人は満足したようで、とても晴れ晴れとした表情だった。

 

 

 

 

(本当にみんな、よく頑張ったな)

 

 

カケルは心の中で彼女たちを労った。

 

 

 

 

 

 

 

 

すると、客席の後ろの方からコツッコツッと足音が聞こえてきた。

 

 

全員が振り向くと、生徒会長の絢瀬がやってきた。

 

 

講堂は一旦静寂に包まれる。

 

 

 

 

「どうするつもり?」

 

 

絢瀬が穂乃果たちに対して口を開いた。

 

 

 

 

「続けます!」

 

 

絢瀬の問いかけに穂乃果ははっきりと宣言する。

 

 

 

 

「なぜ?これ以上やっても、意味なんてないと思うけど」

 

 

「やりたいからです!私、今のライブでもっと歌いたい、もっと踊りたいって思いました!きっとことりちゃんも海未ちゃんも・・・それに、私たちを支えてくれる人たちもいる」

 

 

穂乃果はカケル・高志・ムサを見つめながら言う。

 

 

 

「こんな気持ち初めてなんです!やってよかったって本気で思ってるんです!」

 

 

「・・・」

 

 

「このまま誰も見向きもしてくれないかもしれない。応援だって全然もらえないかもしれない。でも、一生懸命頑張って届けたい!今、私たちがここにいるこの想いを!」

 

 

 

誰もがみんな穂乃果の力強い言葉を聞き入っていた。

 

 

 

(穂乃果。やっぱりお前は強いな)

 

 

カケルはそんな穂乃果の姿を見て嬉しく思った。

 

 

 

 

「いつか私たちは、ここを満員にして見せます!!」

 

 

 

穂乃果は強い口調で宣言した。

 

 

そしてカケルはその言葉を聞いて、これからもしっかり彼女たちの支えになろうと心の中で改めて誓った。

 

 

 

 

 

 

 

 

「無理よ」

 

 

しかし絢瀬は穂乃果の言葉を一蹴する。

 

 

 

「これがあなたたちの現状なのよ。所詮は思い付きの行動。そんなダンスであなたたちの想いをみんなに届けるのは無理だと思うわ」

 

 

講堂を見渡しながら絢瀬は尚も冷たく突き放した。

 

 

 

 

 

 

「待ってください!」

 

 

「・・・!?」

 

 

 

すると突然、カケルが口を開いた。

 

 

 

 

 

「あなたは・・蔵原君ね」

 

 

「生徒会長。あなたは彼女たちのあのダンスを見て、本気で『思い付きの行動』だって思ってるんですか?」

 

 

カケルは絢瀬をじっと見つめながら言う。

 

 

 

 

「そんな暇があったら、彼女たちのように生徒会長として廃校を阻止する手段を考えたらどうですか?今のあなたを見ていると、いい方法が浮かばなくて彼女たちに八つ当たりをしてるようにしか見えませんよ!」

 

 

 

「よせカケル。言い過ぎだぞ」

 

 

だんだんと強い口調で抗議するカケルをハイジが諫める。

 

 

 

 

 

「やめて!!」

 

 

絢瀬の叫び声が講堂中に響き渡った。

 

 

 

 

「あなたに私の何が分かるっていうのよ!!私は、あなたたちみたいに、ただ好きに踊って、ただ好きに走ってる『お気楽者』のあなたたちなんかとは違うのよ!!」

 

 

 

 

 

この言葉でカケルは怒りが沸き上がってきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

何だと!?彼女たちのことも、俺たち駅伝部のことも、ただの『お気楽者』だと!?

 

 

みんながどんな思いでやってきてるのか、何も知らないくせに好き勝手言いやがって!!

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふざけるな!!!」

 

 

 

 

「・・・ハ、ハイジさん」

 

 

 

 

 

カケルが口を開こうとした瞬間、ハイジが声を張り上げた。

 

 

 

ハイジの凄まじい剣幕に、その場にいる誰もが驚き身を震わせた。

 

 

 

 

 

 

 

「彼女たちは、本当にこの学校が好きで、この学校を守りたくてスクールアイドルを始めたんだぞ!!そんな彼女たちの努力を、どうして君は認めようとしないんだ!!夢や目標を持って一生懸命頑張っている生徒たちを後押ししてあげるのが生徒会長の役目じゃないのか!!違うのか!!そんな彼女たちや俺たちの想いを何も分からずに、これ以上みんなのことを悪く言うことは、俺が許さない!!」

 

 

絢瀬はハイジの怒号に怯む様子もなく、ただハイジを睨んでいた。

 

 

さらにハイジは続ける。

 

 

 

「はっきり言っておこう!今の君では、学校は守れない!」

 

 

その言葉に絢瀬は動揺の色を見せ始めた。

 

 

そんな彼女にハイジは容赦なく言い放った。

 

 

 

 

「今の君は・・・生徒会長失格だ!!」

 

 

 

 

 

しばらくハイジと絢瀬は鋭い眼光で睨みあうが、やがて絢瀬の目に涙が浮かび、彼女は悔しそうな表情で涙を拭いながら走り去っていった。

 

 

 

 

 

彼女の姿が見えなくなると、ハイジは後悔の表情を浮かべる。

 

 

 

「みんなすまない。大人げないことをしてしまった。君たちも、ごめん!」

 

 

ハイジはその場にいるみんなに、そして穂乃果たちに謝罪する。

 

 

 

 

「いいえハイジさん。最初に言いだしたのは俺の方ですよ。すいませんでした。みんな、ごめん!」

 

 

カケルはハイジに続いて頭を下げる。

 

 

 

「俺は、今日のために必死に頑張ってきたみんなの行動を『思い付きの行動』だとか『お気楽者』って言われたのが許せなくて・・・」

 

 

「それは俺も同じだ。君たちの努力を踏みにじられたような気がして、居ても立っても居られなくなってしまった。だが、さすがに言い過ぎたよな」

 

 

 

カケルとハイジはそれぞれ本心を打ち明ける。

 

 

 

 

しかし穂乃果・海未・ことりは二人に微笑んでいた。

 

 

「ありがとうカケル君。それに先輩も」

 

 

穂乃果が言った。

 

 

 

 

「私たちのために、あんなに声を張り上げてくれたんですよね」

 

 

「私たち、とても嬉しかったです」

 

 

海未とことりが言った。

 

 

 

 

「ナイスだったぜハイジ」

 

 

「俺もあの生徒会長が気に食わなかったから、スッキリしたぜ」

 

 

「よく言ってくれましたって感じですよ」

 

 

「さすがキャプテンです」

 

 

 

ユキ・平田・ジョータ・ジョージがそれぞれ労った。

 

 

 

「みんな・・・」

 

 

みんなの言葉を聞いて、ハイジは嬉しそうに微笑んだ。

 

 

 

 

 

 

 

「皆さん!今日はファーストライブ、見に来てくれて・・・」

 

 

 

「「「ありがとうございました!!」」」

 

 

 

3人はその場にいる全員にお礼を言った。

 

 

何人かは再び拍手を送った。

 

 

 

 

 

 

「君たちも、ありがとう。素晴らしいライブだったよ。俺たち駅伝部も、君たちのことを応援するよ。何かあったら、遠慮なく言ってくれ。力になるよ」

 

 

ハイジが言った。

 

 

 

「はい!ありがとうございます!」

 

 

穂乃果が嬉しそうにお礼を言う。

 

 

 

 

 

「紹介がまだだったね。俺は3年の清瀬灰二。駅伝部の主将を務めている。これからよろしく」

 

 

 

「俺、1年の城太郎です。ジョータって呼んでください」

 

 

「俺、弟の城次郎です。ジョージって呼んでください」

 

 

「1年の柏崎茜です。みんなからは王子って呼ばれてます」

 

 

「3年の平田彰宏だ。力仕事とパソコン関係だったら力になるぜ」

 

 

「3年の岩倉雪彦だ。よろしく」

 

 

 

駅伝部はそれぞれ自己紹介をした。

 

 

 

 

 

「高坂穂乃果です!」

 

 

「園田海未です!」

 

 

「南ことりです!」

 

 

 

「「「よろしくお願いします!」」」

 

 

 

 

 

「完敗からのスタートか・・・」

 

 

入り口のドア付近に立っている東條が呟いた。

 

 

 

後ろの方で見ていた西木野は、静かに去っていった。

 

 

 

 

 

 

 

こうしてµ’sのファーストライブは幕を閉じた。

 

 

惨敗という結果に終わったが、新たな決意、そして

 

 

 

 

 

新たな『絆』が生まれた瞬間でもあった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ん?」

 

 

ユキはふと客席の後ろの方を振り返った。

 

 

その目線の先には、こっそり講堂から出ていくツインテールの女子生徒がいた。

 

 

ユキはその姿を確認すると、ほくそ笑んでいた。

 

 

 

 

(ふふ・・・あいつ・・・)

 

 

 




ようやくファーストライブが終わりました~

アニメ3話で19話も費やしてしまいました。ペース遅すぎですよね。


それとエリチカファンの方々、すいませんでしたm(__)m
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